偽かぐや姫、現実にて何を成す 作:超駄作作者!
でも待てども待てども出てこない…→か、書いてみようかな?
って感じです。
俺は■■■■。今年の4月から地元の中小企業で働き始めたピカピカの社会人1年生。
まぁ本当は高卒で働く気なんてなかったんすけどね。色々あって就職を決意したって訳。
面接は練習の時点で死ぬほど嫌気がさしてたし、前日はギンギンに覚醒して眠れなかった。
ちなみに本番はといえば…聞かないでくれると嬉しい話。
それでも何とか内定もらって、四苦八苦しながらも働き始めた。とにかく覚えることが多すぎて、パンクして死にそうだったのはいい思い出である。
そんなこんなの1ヶ月。
ようやく入った初任給でご飯奢って、親にありがとうって言われた時はすっごく嬉しかったのを覚えてる。親孝行ってこういうことかって思ったね。
そっから順調に研修期間も終わって、貯金残高も少しずつ増えていった。…定期的に増えては減ってを繰り返してはいたけど。
まぁ増えてはいたんだ…うん。
休日に親と出かけたり、高校の友達と遊びに行ったりもした。
バイトしてた時もそうだったけど、自分で稼いだ自分のお金って意識がある分、ついつい使い込んじゃうんだよねぇ。お小遣いと給料の違いってこういうところも関係してると思うの。
毎日続く社会人生活に嫌になった時もあったし、毎度アラームに起こされる朝に絶望が募ったりもしてた。
本当、なんで平日の朝ってあんな憂鬱になるんだか。そのくせ「仕事行かなきゃ…」って意識だけはすっごいはっきりしてるのがわけわかめ。
ぶっちゃけそれ含めての充実した人生、って感じだったのは否定しないけど。
頑張ったら、その分休日のカタルシスがすごいことになるってのは、正直社会人になるまでわかっておりませんでした。
……まぁ、それも全部あの日まで、だけど。
あれは、そう。
アニ〇イトで推しのグッズを買い漁ろうと、朝から地元の大型商業施設に向かった日のことだった。
突然施設内にクソうるさい警報の音が鳴り響いて、なんだなんだって周りが騒がしくなってたのを覚えてる。
そこは事勿れ主義が多い日本人。直後の館内放送が流れるまでは…まだざわざわするくらいだったんだよなぁ。
この四文字で全部が吹っ飛んだ。
当然施設は大混乱。
通路は外へ!早く外へ!って逃げようする人たちでごった返して、押し合い揉み合いですごいことになった。
「あっ――」
吹き抜けタイプの3階建てだったもんだから、下に降りないとって人が大勢群がったエスカレーターから、不幸にも
「――ヘッ?」
なんか気が付いたら知らんとこにいたんだよね。あとなんか声も変だった。
「えっ…はっ!?……え?」
そっからしばらくの間は、え?とか、は?だとかを言い続けるbotになっちゃって。ぶっちゃけ頭の中で情報が完結しなかった。
100パー助からない高さから落ちて、浮遊感感じて目を閉じたら知らない場所。あと気付くの遅くなったけど声の違和感が凄まじい。
そんな体験したらみんなはどう?すぐに納得できそう?
少なくとも俺には無理だったよ。
なんとか落ち着こうって、深呼吸しようがなんだろうが、混乱からは降りて来れなかったし。
「…り、びんぐ?」
何とか部屋?の内装に目を向けれるようになって、家具とかの配置からなんとなくそう思った。
…テレビ=リビングって、今思えば安直がすぎるんだけどね。
「っで、えっ、いや、あぇ…?う、うぇ?」
周りの情報がなんとか頭に入ってきて、今度は違和感まみれの自分の体を見下ろそうとして…頭上から垂れてる
「――はっ???」
こんな髪長かったっけ。ってか俺髪黒……えっ?
目に入るのは明らか黒ではないグレー風味の強い茶髪。地味っぽい色だけど、明らか地毛の色じゃないことだけはわかる。
んでもって、俺は髪染めなんてものはこの人生一度もやったことない。
「……」
次々浮かび上がってくる否定的な思考に促されるように、ゆっくりと視線が下を向いた。
細い。あと白い肌に浮かぶピンク色が――すさかず目を逸らす。あっ、天井シミある。
…いや待ってそうじゃない。そうじゃないだろう俺よ。
まずなんで服を着てない?何故に?ホワイ?
当然ながら俺は裸族などではない。
別に否定するつもりは全くないんだけど、なんかちょっと…汚れない?とは思うのよ。夜中の用足しの後とか。
って誰に言い訳してんねん俺。大事なのそこちゃうで…
「お、俺、いつからTSしたの…?」
【全裸】死んだと思ったらおにゃの子だった件【見知らぬ部屋】
夢か?夢でも見てるのか?
頬引っ張ってみよ。…普通に痛い。
「えっ夢じゃないの?これで…?」
むしろ夢であって欲しかったぞぉ。
夢でしか有り得て欲しくなかったぞぉぉ。
…なのに抓った頬は普通に痛みを主張するんよなぁ。うん、なんで?
寝てる俺の頬を、母さんとかがちょうど同じタイミングで抓ってる、って考えた方がまだ現実味あるよな…そんな奇跡起こるわけない?
いやいや、見知らぬ部屋で全裸の女の子にTSしてたって方が奇跡と言うべきでしょ。
というか、そもそも――>カチャッ――……なんの音?
あ、あのー、今、かちゃって聞こえた気がするんですけど…き、気のせいですかねぇ?
あと、その、…スゥー、ついでになんか、ガチャンって音も聞こえてきたんですけど、こ、こっちも気のせいだったりは…
「ただいまー」
ヒィッ!?これどう考えたって気のせいじゃ済まないって!
さっきのは鍵の音で、ただいまの声は家主。そして家の中には
ど、どうしよう…どうすればいい!?
素直に白状するか?いやいや信じてくれる訳ない。
死んだと思ったら女の子になって、何故かあなたの家にいたんですとか俺でも信じないぞ絶対。嘘つけっ!!って110番速攻ポチぃー!するわ!
話そうにもダメ、というかそもそも見つかったらダメなパターンだよなこれ。…か、隠れるしか、ない、のか?
「隠れるったって、どこ隠れたらいいのよ…?」
テーブルの下?…論外。
ちょうど後ろにあるクローゼットは?…まだ可能性はあるけど、万が一上着片付けるとかで開けられたら詰み。
風呂場に隠れる?…そもそもどこにあるかもわからないのに?
そこにある押し入れは?…玄関からそのまま見えちゃうし、足音が近づいてきてる中だと、多分間に合わない。
かくなる上は……そこッ!
音を立てぬよう細心の注意を払い、扉を開放。静かーに中に潜り込んで、扉を閉める。
視界が暗闇に包まれ、バクバクと激しく鼓動する心臓の音がすごくデカく聞こえてくる。お、お願いだから静かにしてぇ…!
「おーい、かぐや〜。帰ったぞー。あれ、どこ行ったんだ?」
バクバク…バクバク…
「服、買ってきたんだけどな」
バクバク…バクバク…
「んー、鍵は閉まってたし、一応はまだ中にいる筈だよな」
バクバク…バクバク…
「ってことは、かくれんぼってか。ふむ、ますますかぐやらしい」
バクバ…うぇっ?
な、なんか、気配感じるんですけど、主に目の前から…すっげー嫌な予感する。
静かにしなきゃという意思に反して、カチカチと音を立てる歯が腹立たしい。でも歯に怒ったところでどうしようもないよなぁ…!
なんか取っ手を握るような音も聞こえてきたし…あかんもう終わった。
きぃぃぃって音と一緒に、明るそうな光が差し込んできてぇ…
「かぐやなら、ここだろってな。はい、見っけぇ!」
「びゃぁぁぁ!?」
日本人らしい顔面のドアップがババンと飛び込んできた。びゃぁぁぁ!?
何故憑依ものにしたかと言われれば、単純にエミュがムズすぎたに突きます(´;ω;`)
力不足ですまぬ、すまぬ…