メンタルが折れないベルセルク   作:あかんいかん

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モンハン臭が強くなっています


第六話 戦のあとに――雷狼竜ジンオウガ――

夕暮れの空に、黒い煙が立ち上っていた。戦場には折れた槍、砕けた盾、そして無数の矢が散乱している。つい先ほどまで激しい戦闘が繰り広げられていた場所だ。傭兵団は勝利した。しかし、それは決して楽な勝利ではなかった。負傷者は多く、武器を失った者も少なくない。馬も何頭か失い、食料や水の残りも心もとない。約400人の傭兵たちは、隊列を組み直して帰路についていた。「担架をもう少し前に運べ! 負傷者を揺らすな!」

「弓兵は矢の残りを確認しろ!」「斥候、周囲の警戒を怠るな!」慌ただしい声が飛び交う。その列の中に、一人の少年がいた。身長170センチほど。年齢は12歳。背中には巨大な大剣を背負い、腰には複数の大型ナイフを携えている。ユウである。ユウ「いやー、疲れた疲れた!」大きく伸びをする。ザガン「お前は最後まで元気だったじゃねえか」ユウ「いやいや、さすがに疲れるよ。今日はよく働いたからね!」ザガン「働いたって言い方をするな。戦争だぞ」ユウ「でも勝ったじゃん!」

ザガン「勝ったからといって、死人が戻るわけじゃねえ」その言葉に、ユウは少しだけ表情を変えた。道の脇には、布をかけられた仲間たちが横たわっている。ユウはその前を通ると、静かに頭を下げた。しばらくして、いつもの笑顔に戻る。ユウ「団長、帰ったら何食べる?」ザガン「……お前は本当に食い物の話が好きだな」ユウ「腹は減るからね。今日は肉が食べたいな。焼くのもいいし、煮込むのもいい」ザガン「食料が残っていればな」ユウ「じゃあ、何か狩ればいいよ」ザガン「帰り道で余計なことをするなよ」ユウ「分かってるって!」ザガン「本当か?」

ザガン「信用できねえ……」ザガンは大きなため息をついた。この少年は、戦場でも食事のことを考えている。だが、ただの能天気ではない。仲間の死を忘れているわけでも、戦争を軽く考えているわけでもなかった。ただ、どんな状況でも前を向こうとする。それがユウという少年だった。第二幕 森からの気配帰路について数時間。傭兵団は森に隣接した街道を進んでいた。日が傾き、木々の影が長く伸びている。斥候の一人が、馬を走らせて戻ってきた。斥候「団長! 前方の森に異常があります!」ザガン「盗賊か?」

斥候「分かりません。ただ、木が何本も倒されています。地面にも大きな足跡が……」ザガン「どれくらいの大きさだ?」斥候「馬より大きいです。しかも、周囲の木が焼けたようになっています」ザガンの表情が険しくなる。ザガン「全員、警戒態勢だ。負傷者を中央に集めろ。弓兵は周囲を確認しろ!」ユウ「何かいるの?」ザガン「まだ分からん。だが、嫌な予感がする」そのときだった。森の奥から、低い唸り声が聞こえた。グルルルル……鳥たちが一斉に飛び立つ。馬が暴れ、兵士たちが武器を構える。そして、木々の間から巨大な影が姿を現した。

青い甲殻。鋭い爪。太く長い尻尾。背中には鋭い棘が並び、身体の周囲には青白い電気が走っている。ユウ「何あれ! すごく格好いい!」ザガン「全員、止まれ!!」巨大な獣は、ゆっくりとこちらへ歩いてくる。一歩踏み出すたびに地面が揺れた。ザガンはその姿を見て、即座に判断した。ザガン「全員、戦闘するな! 撤退だ!」兵士「しかし、団長!」ザガン「聞こえなかったのか! 全員撤退しろ!」ユウ「団長、あいつ知ってるの?」ザガン「知らん。だが、まともに相手をしていい化け物じゃねえ」ジンオウガが咆哮した。バリバリバリッ!!青白い電撃が周囲に広がり、近くの木の枝が弾け飛ぶ。兵士たちの顔色が変わった。ユウ「雷を使うのか!」ザガン「感心してる場合か! あれは人間が相手にする獣じゃねえ!」ユウ「でも、すごいな。あんな生き物がいるんだ」ザガン「お前は本当に危機感が足りねえ!」

第三幕 撤退命令ザガンは周囲の状況を確認した。傭兵団は戦闘直後で疲弊している。負傷者も多く、十分な戦闘態勢を整えられない。弓兵の矢も残り少ない。騎兵は馬の疲労が激しく、突撃は難しい。しかも相手は、未知の大型生物。まともに戦えば、傭兵団全体が壊滅する可能性があった。ザガン「負傷者を先に逃がせ! 歩ける者は担架を手伝え! 弓兵は後方を警戒!」副官「団長、あの獣が追ってきたらどうします?」ザガン「そのときは俺たちで足止めする。全員を逃がすことが先だ!」

ジンオウガは、こちらを見つめている。そして、ゆっくりと前脚を持ち上げた。ユウ「団長」ザガン「なんだ!」ユウ「俺が残るよ」ザガン「……駄目だ」ユウ「まだ何も言ってないじゃん」ザガン「お前が何を考えているかくらい分かる」ユウは大剣を背中から下ろした。ユウ「負傷者を連れて逃げるには時間が必要だ。あいつが追いかけてきたら、みんな逃げ切れない」ザガン「だからといって、お前一人で相手をする必要はねえ!」ユウ「俺なら時間を稼げる」ザガン「相手の強さが分かっているのか?」ユウ「まだ分からない。でも、戦いながら覚えるよ」ザガン「馬鹿野郎。相手を知る前に死ぬぞ」ユウは笑った。ユウ「大丈夫。死ぬつもりはないよ」「それにあいつに効きそうな武器は俺の剣しかないでしょ!」

そして、ジンオウガの方を向く。ユウ「それに……あいつ、俺に興味があるみたいだし」ジンオウガはユウを見据えていた。その目は、獲物を見定める獣の目だった。ザガン「ユウ!」ユウ「団長、みんなを連れて先に行って!」ザガン「何を言ってやがる!」ユウは大剣を地面に立て、ザガンを振り返った。そして、いつもの笑顔で言った。ユウ「ここは俺に任せて先にいけ!」

ユウ「これ言ってみたかったんだよね!」ザガン「ふざけるな! お前を置いていけるか!」ユウ「大丈夫だって! 俺、結構しぶといからさ!」ザガン「そういう問題じゃねえ!」ユウ「団長。みんなが逃げ切るまで時間を稼ぐ。それが今、一番必要なことだろ?」ザガンは言葉に詰まった。ユウの言っていることは正しい。誰かが残らなければ、負傷者を逃がすことは難しい。しかし、相手は未知の怪物だ。ザガン「俺が残る」

ユウ「団長はみんなをまとめてくれないと困るよ」ザガン「俺だって戦える!」ユウ「知ってるよ。でも、団長がいなくなったら、この傭兵団はどうするの?」ザガンは歯を食いしばる。ユウは少し考えたあと、突然真面目な顔になった。ユウ「……それにさ」ザガン「なんだ?」ユウ「殿を一人で務めて、仲間を全員逃がして、最後に颯爽と帰還する……」少し間を置く。ユウ「これ、めちゃくちゃモテそうじゃない?」

ザガン「お前は何を考えてやがる!!」ユウ「いやー、将来の恋愛事情も考えておかないと!」ザガン「今は目の前の化け物をどうにかしろ!!」ユウ「はいはい! じゃあ、格好いいところ見せてくるよ!」ザガンはユウの肩を強くつかんだ。ザガン「絶対に生きて帰ってこい」ユウ「もちろん!」ザガン「約束だぞ」ユウ「約束!」ザガンはユウの顔を見つめた。そして、苦々しい表情で命令を出した。ザガン「全員、撤退だ! 負傷者を最優先で運べ! ユウを信じて進め!」兵士たちが動き出す。ユウは大剣を構えた。ユウ「よーし……」ジンオウガが低く唸る。ユウ「お前の相手は俺だ!ばっちこーい!」

第四幕 雷狼竜

ジンオウガが地面を蹴った。速い。巨体からは想像できない速度で、ユウに迫る。ユウは大剣を横に構えた。ガァン!!鋭い前脚の攻撃が大剣にぶつかる。ユウ「ぐっ!」衝撃で足元の土がえぐれた。ユウは後ろへ押し込まれる。ユウ「うわ、重っ!」ジンオウガは間髪入れず、反対側の前脚を振り下ろす。ユウは大剣を立てて防ぐ。ガキィン!!今度は大剣の刀身が大きく揺れた。

ユウ「なるほどね……!」ユウは一度距離を取る。ジンオウガはすぐには追ってこない。頭を低くし、ユウを観察している。ユウ「お前も様子を見てるのか」ジンオウガが唸る。ユウ「いいね。そういうの好きだよ」再びジンオウガが動く。今度は尻尾を振り回してきた。ユウは大剣を盾のように構える。ドゴォン!!

大剣に尻尾がぶつかり、ユウの身体が横へ飛ばされた。ユウ「痛ってぇ!」地面を転がり、すぐに立ち上がる。ユウ「いやー、これは強いな!」ジンオウガは攻撃を止めない。前脚、尻尾、突進。攻撃の種類が多く、しかも一撃一撃が重い。ユウは大剣で防ぎながら、相手の動きを観察する。前脚を大きく上げたときは、踏み込みが強い。尻尾を持ち上げたときは、横方向への攻撃が来る。背中の棘が光り始めると、周囲に電気が走る。ユウ「そうか……」

ユウは笑みを浮かべた。ユウ「攻撃する前に、ちゃんと教えてくれるんだな!」ジンオウガが吠えた。第五幕 雷撃ジンオウガの身体に青白い光が走る。周囲の空気が震えた。ユウ「おっ?」バリバリバリッ!!地面に電撃が走る。ユウは大剣を地面に突き立て、横へ飛んだ。しかし、電撃の一部が身体をかすめた。ユウ「ぐあっ!!」腕が痺れる。指先の感覚が鈍くなった。ユウ「な、なんだこれ……!」ジンオウガが再び電気をまとい、突進してくる。ユウは大剣を構えるが、痺れた腕に力が入らない。ガァン!!攻撃を受け止めきれず、後方へ吹き飛ばされた。背中が木にぶつかる。ユウ「げほっ……!」ジンオウガがゆっくり近づいてくる。ユウは立ち上がろうとするが、右腕がうまく動かない。ユウ「これは……ちょっとまずいな」

それでも、口元には笑みが残っていた。ユウ「でも、面白くなってきた!」ジンオウガが飛びかかる。ユウは横へ転がってかわす。爪が地面をえぐった。ユウはその隙に大剣を持ち直す。ユウ「右から来たものを左へ受け流す〜♪」大剣の角度を変え、ジンオウガの前脚を受け流す。巨体の重心がわずかに崩れた。ユウ「よし!」大剣を振り上げ、前脚へ叩き込む。ガキィン!!甲殻に刃が当たる。しかし、深くは入らない。

ジンオウガが怒り、ユウを睨みつける。ユウ「硬いなぁ!」その瞬間、遠くからザガンの声が聞こえた。ザガン「ユウ!!」ユウは一瞬だけ後ろを振り返る。傭兵団はかなり離れたところまで撤退していた。ユウ「よし、みんな逃げられた!」ザガン「まだだ! 早くこっちへ来い!」ユウ「もうちょっとだけ!」ザガン「もうちょっとじゃねえ!!」ユウ「分かった分かった!」しかし、ジンオウガが再びユウの前に立ちはだかる。ユウ「……そう簡単には帰してくれないか」

第六幕 勝つためではなく、生き残るためにユウは一度、大きく距離を取った。今の状態で正面から戦い続けるのは危険だ。右腕は痺れ、握力も落ちている。大剣を振る速度も、最初より明らかに遅くなっていた。ユウはジンオウガの周囲を観察する。森の中には倒木が多い。地面には大きな岩が転がっている。そして、ジンオウガは突進の際に大きく踏み込む。ユウ「……よし」ユウは地面に落ちていた太い枝を拾い、ジンオウガの注意を引くように投げた。

ジンオウガがそちらを向く。その隙にユウは倒木の陰へ移動する。ジンオウガが突進してくる。ユウは直前で横へ飛び退いた。ドゴォォン!!ジンオウガの巨体が倒木にぶつかる。木が大きく裂けた。ユウ「よし、やっぱり真っ直ぐ来るときは勢いがある!」ユウは大剣を構える。ジンオウガが体勢を立て直す前に、尻尾へ一撃を放つ。ガキィン!!刃が尻尾に食い込んだ。ジンオウガが咆哮する。ユウ「おっ、ここは効くのか!」しかし、すぐに反撃が来る。ユウは大剣を盾にするが、尻尾の一撃を受けて地面を滑った。ユウ「痛ってぇ……!」大剣を支えにして立ち上がる。ユウは理解した。甲殻の厚い部分を無理に斬るより、比較的動きの大きい尻尾を狙った方がいい。しかも、尻尾を傷つければ、攻撃の範囲やバランスにも影響を与えられる。

ユウ「よし。今日の目標変更!」ジンオウガが唸る。ユウ「お前を倒すのはやめた!」大剣を構え直す。ユウ「尻尾をもらって帰る!」第七幕 最後の一撃

ジンオウガは激しく怒っていた。身体の周囲に電気が走り、背中の棘が青白く輝く。ユウは大剣を握り直す。右腕の痺れはまだ残っている。呼吸も荒い。それでも、ユウは前に出た。ジンオウガが突進する。ユウは正面から受け止めず、身体をひねって攻撃をかわす。大剣の側面を使い、ジンオウガの身体を押し返す。わずかに生まれた隙。ユウは尻尾へ向かって踏み込んだ。ユウ「今だ!!」大剣を振り下ろす。ズバァッ!!刃が尻尾に深く食い込む。ジンオウガが大きく跳ね上がり、地面に電撃を放った。ユウ「うわぁぁぁ!!」電撃が身体を走る。全身の筋肉が強張り、膝が崩れそうになる。しかし、ユウは大剣を離さなかった。ユウ「まだ……!」ジンオウガが振り返る。ユウは最後の力を振り絞って大剣を引き抜き、再び振り抜いた。

ドォン!!尻尾が切断され、地面に落ちた。ジンオウガが森中に響く咆哮を上げる。青白い電気が周囲に散る。ユウは大剣を地面に突き立て、膝をついた。ユウ「はぁ……はぁ……」ジンオウガはユウを睨みつけている。ユウは笑顔を作った。ユウ「どうした? もう終わりか?」もちろん、余裕などない。だが、ジンオウガも無傷ではなかった。尻尾を失い、身体にも傷を負っている。しばらく睨み合ったあと、ジンオウガはゆっくりと森の奥へ退いていった。

ユウ「……帰ってくれた」その場に座り込む。ユウ「いやー、強かったなぁ……」少し間を置く。ユウ「……ほんとに強かった」第八幕 帰還ザガンたちが戻ってきた。ザガン「ユウ!!」ユウ「お、団長!」ザガンはユウの前まで走ってくる。そして、肩や腕、身体の状態を確認した。ザガン「怪我は?」ユウ「ちょっと痺れてる」

ザガン「ちょっとじゃねえだろうが! 腕がまともに動いてねえぞ!」ユウ「大丈夫、大丈夫」ザガン「何が大丈夫だ!」ユウ「でも、みんな逃げられたでしょ?」ザガンは何も言えなかった。ユウは笑っている。ザガン「……よくやった」ユウ「え?」ザガン「よくやったと言ってるんだ」ユウ「へへっ!」ザガン「だが、次に同じことをしたら承知しねえぞ!」ユウ「えー、褒めてくれたと思ったのに」ザガン「褒めたからこそ怒ってるんだ!」

ユウは地面に落ちたジンオウガの尻尾を指差した。ユウ「あ、団長。あれ持って帰ろう!」ザガン「……何だ?」ユウ「尻尾!」ザガン「見れば分かる!」ユウ「食べられるかな?」ザガン「お前は本当にそればっかりだな……」ユウ「だって、あんなに大きいんだよ? もったいないじゃん!」ザガンは大きくため息をついた。ザガン「持って帰るぞ。だが、お前はしばらく休め」ユウ「はーい!」第九幕 悪食の始まり

その日の夜。傭兵団は森から離れた場所で野営をしていた。負傷者の手当てが行われ、兵士たちはようやく食事を取っている。ユウはジンオウガの尻尾を前にしていた。ザガン「おい、本当に食べる気か?」ユウ「もちろん!」ザガン「未知の獣だぞ。毒があるかもしれん」ユウ「だから調べるんだよ」ユウは肉を切り分け、色や匂い、脂の状態を確認する。一部を慎重に処理し、火を通す。毒性や寄生虫などの危険を考え、十分に加熱する。そして、焼き上がった肉を少しだけ口に運んだ。ユウ「……!」

ザガン「どうだ?」ユウはゆっくり噛む。ユウ「うまい!」ザガン「本当か?」ユウ「うん! 肉質はしっかりしてるけど、脂に旨味がある。これは煮込みにしてもよさそうだ!」ザガン「お前、さっきまで死にかけていたんだぞ」ユウ「だからこそ、食べないと!」ザガン「意味が分からん!」ユウはさらに一口食べた。身体の疲労がすぐに消えるわけではない。しかし、栄養を取ることは回復の助けになる。ユウ「これ、また食べたいな」

ユウ「いい考えだと思うんだけどなぁ」このときはまだ、ジンオウガの素材から自分専用の籠手を作ることになるとは思っていなかった。そして、ジンオウガの肉を食べ続けることで、ユウの身体が少しずつ雷に適応していくことも。第十幕 次に向けて翌朝。ユウは腕を動かしていた。まだ少し痺れが残っている。ザガン「無理に動かすな」

ユウ「もう大丈夫だよ」ザガン「昨日の今日だぞ」ユウ「でも、昨日より動くよ」ザガン「動くことと、戦えることは違う」ユウ「分かってるって」ザガンはユウの腕を見た。昨日、あれほどの電撃を受けたのだ。普通なら、もっと深刻な状態になっていてもおかしくない。しかし、ユウは回復に向かっていた。もちろん、電撃に対する耐性が突然身についたわけではない。それでも、ユウの身体には変化の兆しがあった。ザガン「……お前は本当に不思議な奴だな」

ユウ「そう?」ザガン「普通なら、あんな獣と戦おうとは思わん」ユウ「でも、戦わなきゃみんなが危なかったでしょ」ザガン「それはそうだがな」ユウは笑った。ユウ「それに、次に会ったらもっと上手に戦えるよ」ザガン「次に会うことがあるなら、今度はもっと準備してからだ」ユウ「そうだね。次は雷に強い装備を作ろう」ザガン「……お前、もう次のことを考えてやがるのか」ユウ「当たり前じゃん!」ユウは空を見上げた。

戦争は終わった。しかし、この世界には人間以外にも強大な生き物が存在する。そして、それらは人間の都合など考えずに生きている。ユウにとって、ジンオウガとの戦いは新しい世界を知るきっかけとなった。ユウ「いやー、この世界は面白いな!」ザガン「面白がってる場合じゃねえ。帰るぞ!」ユウ「はーい!」二人は傭兵団の列へと戻っていった。その後、ユウはジンオウガの素材を使った籠手を作り、雷への耐性を少しずつ高めていくことになる。そして、いつか再びジンオウガと出会ったときには、今度こそ真正面から戦うことになるだろう。

第六話 完

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