ひんぬー女神と鬼と人妻   作:Mr.♟️

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ブーディカとマスター 中編

 

翌朝、ローマの空は雲ひとつない晴天だった。

 

宿の窓から見える街並みは、昨日と少しも変わらない。市場へ向かう人々が笑い、馬車が石畳を鳴らして通り過ぎる。

 

「最後に、手順を確認しておこう」

 

マスターが机へ地図を広げた。地下水道の先にある古い神殿。敵が工房へ作り替えた場所は既に特定できている。

 

「残る敵はロムルス陣営だけ。カトゥスは昨日マスターを失ったけど、まだ現界している。ロムルスのマスターが再契約したんだろうね」

 

「そのマスターは奥に隠れとるんやろ?」

 

「たぶん。戦闘向きの魔術師ではないみたいだから、もう表には出てこないだろうね。酒呑、お願いできる?」

 

「ふふ。旦那はんの頼みなら、しゃあないねぇ」

 

酒呑はお猪口でも持つように指を揺らした。これから命を奪いに行くとは思えない、いつもの笑みだった。

 

「僕とステンノはロムルスを引き離す。ブーディカはその間にカトゥスを。酒呑が敵マスターを見つけるまで、何とか持ちこたえれるよう頑張るよ」

 

マスターがあたしを見る。

 

「......本当に、カトゥスと戦っていいの?」

 

「君に任せるって約束したからね。ただ、なるべく早く戻ってきてくれると嬉しい。僕たちも君を待ってるから」

 

胸の奥が、少しだけ温かくなった。

 

「うん。マスターも、あたしが合流するまで無茶しないでね」

 

「努力するよ」

 

「そこは約束してほしいなぁ」

 

笑うと、マスターも困ったように笑い返した。

 

怒りが消えたわけじゃない。あの男の顔を思い出すだけで、今も手が震える。それでも昨夜のように、悲しみで息が詰まることはなかった。

 

あたしには、帰る場所がある。

 


 

神殿へ続く地下水道は、ひんやりと湿っていた。

 

マスターが扉の術式へ指を触れて解除する。そうすると、閉ざされていた石扉が重い音を立てて開いた。

 

広間を囲む石柱。床には浅い水が流れ、天井の裂け目から落ちる光が古い碑文を照らしている。

 

その奥に、2人の英霊がいた。

 

「ほう!また来たか、イケニの女王!」

 

カトゥス・デキアヌス。

 

昨日と同じ顔、同じ声。あたしと娘たちから平穏を奪った男が、何事もなかったように笑っている。

 

隣には槍を肩に担いだロムルス。こちらを見ただけで、威圧感が凄い。ローマという土地そのものが、ロムルスの背中を押しているかのようだった。

 

「うむ!再び歩み来たか、ブリタニアの女王よ!」

 

「あたしが会いたいのは、あんたじゃない」

 

剣を抜き、カトゥスに向ける。

 

「今度こそ、あたしの手で終わらせる」

 

「蛮族風情が!神祖の情けで逃げ帰ったことを忘れたか!」

 

「逃げたんじゃない。一時撤退も戦略だよ──今日は引かないけど」

 

答えたあたしの横で、マスターが懐から小さな金属片を取り出した。

 

残り3個しかない、グングニルの槍の破片。

 

「ステンノ、頼むよ」

 

「まったく。女神を使うなんて躾がなってないわね」

 

『──set』

 

破片を核に魔力が渦を巻く。『無属性』で編まれた輪郭が、光り輝く長槍へと変わった。

 

『欠けし神槍よ、無より形を結べ。標を定め、空を穿て──!』

 

放たれた槍が、超高速で一直線に走る。

 

ロムルスは笑った。

 

「うむ!よき一撃である!」

 

ロムルスの槍と光が激突し、広間が揺れた。石床が捲れ、水しぶきが天井まで跳ね上がる。盾を構えたあたしの腕にさえ、衝撃が響く。

 

煙の向こうで、ロムルスが肩を回す。腕に浅い傷。それだけだった。

 

「......カルナにも通じたんだけど。予想どおりだけど、少し傷つくなぁ。ローマじゃなかったら....はぁ」

 

マスターは苦笑し、すぐに駆け出した。

 

ステンノがその身体を抱き上げ、ふわりと宙へ浮かぶ。

 

小柄な女神が自分より大きなマスターを軽々と運んでいる。

 

「神祖!僕の相手をしてくれるなら、こっちへ!」

 

「ほう!我を誘うか!」

 

「もっと広い場所があるんだ。ここでは思い切り槍を振れないだろ?」

 

「うむ、よかろう!」

 

ロムルスが地面を蹴る。

 

ステンノはマスターを抱えたまま回廊へ飛び込んだ。

 

「マスター。重たいわ」

 

「ごめん!でも、今言うことじゃなくない!?」

 

「私が運んでいるのよ。感想くらい許されるでしょう?」

 

「帰ったら食事を減らすよ......」

 

「あら、それは困るわ。美味しいお菓子を作る人が痩せて倒れてはね」

 

「どうすればいいのさ......」

 

2人の会話が遠ざかる。直後、追いかけたロムルスの槍が柱を砕き、笑っていられる状況じゃないことを思い知らされた。

 

「......お願い。無事でいて」

 

「ふふ。ブーディカはんは心配性やねぇ」

 

酒呑が隣で笑った。

 

「うちはどこぞに隠れたマスターを探してくるわ。旦那はんが時間を稼いでるうちに終わらせんとなぁ」

 

「気をつけてね」

 

そう伝えた途端、酒呑の姿が消えた。足音も気配も残らない。

 

 

 

 

あたしは剣を握り直した。

 

「ま、待て!神祖!私を置いていくな!」

 

カトゥスが回廊へ走ろうとする。

 

その行く手へ踏み出すと、ぎょっとして止まった。

 

「どこに行くの?」

 

「き、貴様......!」

 

「あたしたちの話は、まだ終わってないよ」

 


 

カトゥスの魔術で床から石杭が突き出す。

 

盾で受け流し、横へ跳ぶ。続いて頭上の隙間から仕掛けられていた矢が降り、濡れた石畳へ次々と突き刺さった。

 

「近寄るな!私はローマ皇帝に仕えた財務官だぞ!」

 

「知ってるよ。何度も聞いた」

 

あたしは盾を上げ、落ちてくる矢の中を進む。

 

「貴様らが法に従っていれば、あのようなことにはならなかった!反逆の責任はおまえたちにある!」

 

胸が締めつけられた。

 

夫を失った日のこと。娘たちの泣き声。焼けた家々と、逃げ惑う人々。忘れられない光景が、濁った水のように心へ流れ込んでくる。

 

それでも、足は止めなかった。

 

「ねえ。あたしの娘たちの名前、覚えてる?」

 

「何だと?」

 

「命令ひとつで傷つけた、あの子たちのこと。せめて、名前くらいは覚えてる?」

 

「反逆者の娘の名など、知るものか!」

 

ああ。

 

そうなんだね。

 

あたしは、どこかで期待していたのかもしれない。せめて、自分が傷つけた相手のことくらいは覚えていてほしいと。

 

罪を認めて、あの子たちに謝ってほしいと。

 

でも、この男にとっては、あたしたちを辱めたことは──取るに足らない出来事だった。

 

「......もういいよ」

 

「何を......!」

 

カトゥスが短剣を抜いた。

 

振りかぶる腕を盾で弾き、剣の柄で手首を打つ。短剣が水へ落ちた。逃げようとした膝を斬ると、男は情けない声を上げて倒れ込む。

 

「ひっ......!やめろ!私はまだ死にたくない!」

 

喉元へ剣を向けた。

 

震える顔を見ていると、憎しみの向こうから、別の感情が湧いてきた。

 

あたしだって、死にたくなかった。

 

娘たちが大人になるのを見守りたかった。何でもない朝に笑い合って、帰ってきたあの子たちを抱きしめたかった。

 

それを奪った男が、今は自分の命だけを惜しんでいる。

 

「──あたしも、あの子たちと生きたかった」

 

「た、助けてくれ......!」

 

「ごめんね。あんたを許すことは、できない」

 

剣を振り下ろした。

 

短い悲鳴が途切れ、身体が淡い光へ変わっていく。光の粒は水面に触れる前に消え、そこにはもう誰も残らなかった。

 

「......終わった、んだ」

 

肩から力が抜ける。

 

喜びはなかった。胸の中にできた空洞から、冷たい風が吹き抜けるようだった。

 

復讐を成しても、娘たちが帰ってこないことを、あたしは最初から知っている。

 

「会いたいよ......」

 

小さく呟いた途端、涙が落ちた。

 

だけど、立ち尽くしているわけにはいかない。

 

遠くで轟音が響いた。水面が震え、天井から細かな砂が降ってくる。

 

マスター。

 

あの人は今も、あたしのためにロムルスと戦っている。

 

昨夜、約束した。復讐を果たしても、死んだりしない。マスターを守るために戦うんだと。

 

涙を拭い、剣を握り直す。

 

──すぐに行くよ、マスター。

 


 

槍の先端が、僕の頬を掠めた。

 

遅れて背後の石柱が砕け、破片が雨のように降ってくる。

 

「......っ、危なかった!」

 

風を足元へ叩きつけ、身体を横へ滑らせる。

 

「うむ!よき足運びだ、若き魔術師よ!」

 

「褒めるくらいなら、手加減してくれないかな!」

 

「ははは!それではお前の歩みを見届けられぬ!」

 

悪意がないのが、かえって厄介だ。

 

こっちは一撃でもまともに受ければ終わる。向こうは楽しそうに槍を振るっていて、息ひとつ乱れていない。

 

「マスター、左よ」

 

ステンノの声で膝を折る。頭上を槍が通り抜け、風圧だけで髪が乱れた。

 

「助かった!」

 

「感謝するなら、もう少し慎重に動きなさい」

 

ステンノがロムルスへ微笑む。

 

「ねえ、神祖様。そんな物騒なものを振り回して、私を怖がらせるつもり?」

 

ロムルスの視線が引き寄せられた。ほんの一瞬、槍が鈍る。

 

「......長くは持たないわよ」

 

「分かってる!」

 

次の瞬間、ロムルスが笑った。

 

「うむ!美しき女神よ!されどローマの歩みは止まらぬ!」

 

石が弾け、水が散った。

 

「......今ので何秒?」

 

「10秒ほどかしら」

 

「やっぱり短いな......」

 

「私の魅力が足りないと?」

 

「違う!ローマにいるロムルスが強すぎるんだよ!」

 

次に放たれた槍は速かった。

 

壁へ風を当てて跳び上がる。着地したところへ柄が迫り、避けきれない。

 

「ぐっ......!」

 

脇腹に衝撃が走る。身体が宙を舞い、背中から石壁へ叩きつけられた。

 

肺の空気が一気に抜ける。呼吸のたびに肋骨が軋み、足へ力が入らない。

 

「マスター!」

 

「来ないで、ステンノ!」

 

駆け寄ろうとしたステンノの前に槍が落ちる。僕はどうにか風をぶつけ、軌道を逸らした。石が抉れ、額へ温かい血が流れる。

 

「......生きてる。まだ平気だよ」

 

「どこが平気なのかしら」

 

冷たい声とは裏腹に、ステンノは僕の腕を取って支えてくれた。その指に、いつもより強く力がこもっている。

 

「無理に笑わないで。そんな醜い笑顔、見ているこちらが不愉快よ」

 

「......ごめん」

 

僕が死ねば、ブーディカは魔力供給を失う。ステンノと酒呑童子は受肉しているから生き残れるけれど、ここで無事に逃げられる保証はない。それに、酒呑童子を野放しにしてしまうことにもなる。

 

 

 

「ステンノ。少しだけ時間を作ってくれる?」

 

「何をするつもり?」

 

「2つ目を使う」

 

残った破片へ手を触れると、彼女の目が細くなった。

 

「勝てるの?」

 

「分からない。でも、何もしなければ、もっと早く負ける」

 

「なら、試してみなさい」

 

ステンノがロムルスへ向き直る。

 

「私を見なさい」

 

魅了に揺らいだ一瞬を逃さず、破片を掲げた。

 

『──set』

 

『欠けし神槍よ、無を纏いて姿を結べ。虚空を裂き、我が標を穿て──!』

 

光の槍が走った。

 

ロムルスに直撃し、工房全体が揺れる。天井から落ちてきた瓦礫を風で押し返し、僕はステンノを抱き寄せた。

 

煙が晴れる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ロムルスは立っていた。肩の鎧は割れ、血が流れている。それでも、槍を握る手は揺らいでいない。

 

「うむ!実に見事な神槍よ!それもまた、ローマである!」

 

「......そう言ってもらえて光栄だよ」

 

笑ったつもりが、顔が引きつった。

 

あと1つ。残された切り札を使っても、この男を倒せる気がしない。

 

「マスター。そんな顔をするものではなくてよ」

 

ステンノが僕の前へ出た。

 

「宝具を使うわ」

 

「でも、普通の魅了でも数秒しか......」

 

「試す前から私の限界を決めるの?」

 

彼女が振り返った。優雅で、少し腹立たしいほど自信に満ちた微笑みだった。

 

「私は女神よ。諦めるには、まだ早いわ」

 

「......分かった。頼むよ」

 

ステンノは水の流れる床を、花園でも歩くように進む。

 

「ねえ、神祖様。こちらをご覧なさい」

 

ロムルスの目が彼女を捉えた。

 

女神は静かに微笑む。

 

「──『女神の微笑(スマイル・オブ・ザ・ステンノ)」

 

眩い光も、衝撃もない。

 

ただ、その微笑みを見た瞬間、空気の中心が彼女へ移ったように感じた。水音さえ遠ざかり、ロムルスの大槍がゆっくりと下がる。

 

「......おお。なんと、美しい......」

 

それでも、ここはローマだ。ロムルスを支える土地の力と、その強靱な意志が、女神の理不尽に抗っている。

 

ステンノの指が、ほんの少し震えた。

 

「......1分も持てば上出来ね」

 

「十分だ!」

 

僕は柱の根元を崩し、ロムルスの周囲へ瓦礫を落とす。水路を塞いで水を溜め、追撃しにくい足場へ変えていく。

 

倒すためじゃない。酒呑が敵マスターを見つけ、ブーディカが戻るまで生き延びるための準備だ。

 

 

 

 

 

だが、石の向こうでロムルスの指が動いた。

 

「......もう抗っているのか」

 

「ええ。神祖というのも、なかなか無粋ね」

 

魅了が解けるまで、ちょうど1分だった。

 


 

「うむ!女神よ、その微笑み、確かに受け取った!」

 

大槍が一閃し、積み上げた瓦礫が砕けた。溜めた水が押し寄せ、風で逸らそうとした僕の身体ごと吹き飛ばす。

 

「......っ!」

 

左肩が裂け、膝が床へ落ちた。痛みで手が震え、うまく息が吸えない。

 

ロムルスが静かに槍を持ち上げる。

 

「若き魔術師よ。お前の歩み、しかと見届けた──お前の最期も、ローマへ通ずる」

 

......ここまで、なのか。

 

死にたくなかった。もっと旅をしたい。ステンノと酒呑とブーディカと、いつか日本へ帰って、くだらないことで笑いながら暮らしてみたかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

僕は隣の女神を見た。

 

「......ステンノ。君は逃げていいよ」

 

「何を言っているの?」

 

「君は受肉してる。僕が死んでも消えない。だから、ここに残る必要はないんだ」

 

なるべく明るい声を出そうとした。

 

「最初の戦争が終わったとき、自由にしていいって言ったよね。あの約束は今も変わらないよ」

 

「......そう」

 

「君と旅ができて、楽しかった。ありがとう」

 

彼女はしばらく何も言わなかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

やがて、僕の前へ膝をつく。血で汚れた頬を指先で拭うと、ひどく静かな声で告げた。

 

「あなたは、私を置いていくつもりなのね」

 

「......できれば、一緒に帰りたいよ」

 

「なら、どうして私に別れを告げるの?」

 

怒っているのが分かる。だけど、その奥には、見たことのないほど傷ついた色があった。

 

「受肉させるとき、あなたは私に自由をくれたわ。どこへ行くのも、誰といるのも、私が決めていいと」

 

「......うん」

 

「だったら、ここに残るかどうかも私が決めることよ」

 

彼女の指が、僕の手を握った。

 

「ステンノ......」

 

「それなのに、あなたは私の気持ちを聞きもしないで、勝手に別れようとするのね」

 

僕は返す言葉を失った。

 

これが、ステンノにとって最善だと、僕は勝手にそう決めつけていた。

 

「......ごめん」

 

「謝罪はいらないわ」

 

ステンノはようやく微笑んだ。

 

「代わりに約束なさい。私と一緒に帰るの。あなたには、今生を私に尽くす義務があるでしょう?」

 

「......いつ決まったの、そんな義務」

 

「今よ。異論があって?」

 

おかしくて、痛む胸を押さえながら笑ってしまった。

 

「......ないよ。帰ろう、ステンノ。一緒に」

 

「ええ。それでこそ私のマスターね」

 

握った手が、強く握り返された。

 

ロムルスの槍が落ちる。

 

僕は風を重ね、必死に軌道を逸らした。肩の傷が熱く疼き、肋骨が悲鳴を上げる。それでも、もう諦めようとは思わなかった。

 

ステンノが視線を引きつけ、僕が足場を崩す。ほんの一瞬を拾い集めるように、2人で攻撃を凌いだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

それでも、限界は確実に近づいていた。

 

ロムルスが踏み込む。

 

防ぎきれない。僕はせめてステンノの前へ出ようとした。

 

そのとき。

 

 

 

 

 

 

 

「──マスター!」

 

聞き慣れた声が、回廊の向こうから響いた。

 

赤い髪が翻り、女王が盾を掲げて飛び込んでくる。

 

「ブーディカ!」

 

槍と盾が激突した。凄まじい衝撃に石床が震え、それでも彼女は足を踏ん張って耐えた。

 

 

 

「遅くなってごめん!」

 

ああ。

 

「マスターは約束を守ってくれた──今度は、あたしがマスターを守る番!」

 

胸の奥が熱くなった。

 

「......おかえり、ブーディカ」

 

ステンノが隣で、小さく息をつく。

 

「ようやく戻ったのね。少し遅いけれど──ここからは、あなたに任せるわ」

 

「うん!任せて!」

 

ロムルスは笑みを浮かべ、槍を構え直した。

 

まだ戦いは終わっていない。

 

ああ、劣勢なのは変わらないのに、心は軽くなった。

 


 

ステンノ

 

 

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ブーディカさんが一人で3話も取るから、ステンノがウォーミングアップを始めた。
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