『ドラキナママにおぎゃりたい教』信者のぽこちーが頭空っぽにして駄文です
共感性羞恥注意です
ミス・サンブリンガーはボンプを発明し、ロスカリファを建設した。
ミス・サンブリンガーから生まれたドラキナ、リンドヴェルヌ、エルダの3人は、ロスカリファを統治するため、それぞれ算理中枢局・空域巡警局・政務統理局の局長に就任した。
外務計策局の局長であるヴェリナは、外交とボンプの管理を担当し、マルセルグループ特殊事務部の技術者であるノルムーは、ボンプの開発を行っている。
空域巡警局の総務次官であるシグリッドは、ロスカリファの治安維持に努めている。
フリンツ工房の総務官にして、フリンツ家の現当主でもあるクラレッタは、ロスカリファのためにフリンツ合金を製造し、その従者であるロクシーは、そんなクラレッタを支えている。
一方、本小説の主人公である『ロリィ・タコンプ・レックス(偽名)』は、女性エージェントの尻を追いかけ、両手の指を食い込ませながら床や壁や天井を這い回っていた。
諸君、君たちはどんな女がタイプだ?
……いや、すまない。
まずは俺のタイプを伝えるのが先だったな。
諸君も知っているだろうが、自身の性癖を開示するということは、自身の弱点を晒すという大きなリスクを負うことになる。
ここで仮に、
『女性ホルモンの分泌や身体の発達が始まったくらいの、ぷにぷにおててとぷにぷにほっぺなロリが好きです!!!!』
などと宣言してしまった場合、俺は末代までの恥として晒し上げられ、シャバの空気を吸うことすらできなくなってしまうだろう。
だが、そのリスクを負ってでも性癖を開示する意味がある。
それは、真の
一度、考えてみてほしい。
初めて会う人に対しての第一声が、
「っと、あー……今日はお日柄もよくぅ……そのぉ……ハイ、ッス(コミュ症)」
というのと、
「おはおっぱい!!!!(クソデカゲキキショ挨拶)」
だと、どちらが好ましいだろうか。
ええ、当然、言うまでもなく後者だろう。
「遊ぼう」って言えば「遊ぼう」って返ってくる。
「馬鹿」って言えば「馬鹿」って返ってくる。
「もう遊ばない」って言えば「遊ばない」って返ってくる。
「おっぱい!!」って言えば「鼠蹊部!!」って返ってくる。
「ウ ン チ ー コ ン グって知ってるゥ!?」って言えば、「知らないよwww」って返ってくる。
こだまでしょうか、いいえ、変態です。
まあ、つまり、そういうことだ。
性癖の開示=HENTAIの輪が広がり、世界は平和になるってこと! QED、証明終了!! 閉廷!! 以上、解散!!!!
……あれ? なんの話だっけ?
ああ、そうだ。
俺の性癖だったよね。
えぇー? どうしよっかなぁ〜。
本当は教えたくないんだけどぉ〜。
しょうがないなぁ〜。
俺の性癖はね、
「女性ホルモンの分泌や身体の発達が始まったくらいの、ぷにぷにおててとぷにぷにほっぺなロリ——」
「うっさいわよ変態っ!! 戦えないなら私の後ろに隠れてなさいっ!!」
「おっふ」
クラレッタによる性癖の開示キャンセル。
俺氏の尊厳は守られた(守られてない)。
πをぶるんぶるん揺らしながら、斧? それとも鎌? を振り回し、フリンツ合金泥棒どもを薙ぎ倒すクラレッタを眺めながら、俺はロクシーにズルズルと引きずられていく。
引きずられた跡にはべちゃりと血が付着しており、その軌跡はまるで、斬魄刀にぶっ刺されて壁にウォールアートを作り出した某5番隊隊長のようだった。
脚はへし折れ、腹にもぶっといフリンツ合金の破片がぶっ刺さっているのだから、仕方ないね。
「レックス様はここで休んで、後は私たちに任せてください」
俺を安全な場所まで引きずってきたロクシーママは、背中に背負ったクソデケェ棺桶みてぇな武器を構え、クラレッタの援護に向かおうとする。
だが、そんなことを許す俺ではない。
ママに危険なことをさせるなんて、HENTAIの風上にも置けん。
俺はロクシーの手を掴み、ジャケットを広げて胸元を見せた。
……あっ、露出性癖じゃないよ?
「そ、それは……!?」
ロクシーは俺の胸元に巻き付けられたブツを見て、目を見開いた。
「マルセルグループで培った知識を元に造った炸裂弾(プラスチック爆弾)だ!!」ドン!!!!
そんなもんを身につけながら戦ってボロボロになっているのに、なんで爆弾が起爆しなかったのか、という問いはNGだ。
俺は腹に刺さったフリンツ合金の破片をぶち抜き、
そして、プラスチック爆弾のリモコンを手に、クラレッタを叩き潰そうとしているロボットどもに向かって全力ダッシュする。
「レ、レックス様!? お待ちくださいっ!!」
ロクシーママが何か言っているが、そんなものは聞こえぬ。
この身は我がママのため。
我がママが統治するロスカリファのため。
レックス、いっきまーーーーすっ!!!!
「ドラキナママ、ばんざーーーーーーい!!!!!!」
奇妙な叫び声を上げながら、レックスはクラレッタの横を走り抜け、ロボットの集団へと突っ込んでいった。
胸には爆弾。
手には、その爆弾の起爆装置。
事情を知らない第三者が見ても、彼が自爆特攻を仕掛けようとしていることは明らかだった。
「ちょっ、待っ——!!」
クラレッタがレックスに手を伸ばすが、既に遅い。
ドンッッッ!!!!
次の瞬間、空気を震わせるほどの爆発が起こり、爆風がクラレッタを襲った。
先ほどまで鳴り響いていた戦闘音が消え、静寂の中、砂煙が巻き上がる。
やがて砂煙が晴れ、先ほどまでロボットがいた場所の様子が明らかになっていく。
そこにはロボットの残骸が散乱していた。
そして、レックスの姿はどこにもなかった。
「……っ」
クラレッタは悲痛な表情を浮かべ、顔を背ける。
その場に追いついたロクシーも、目の前の惨状を目の当たりにして、同じように顔を逸らした。
その直後。
ぽてん、と何かが2人の目の前に落ちてきた。
人間の頭部だった。
空から落ちてきた、真っ黒に焦げた頭部が、コロコロと2人の足元まで転がってくる。
そして、その顔が2人と向き合った。
それは、レックスと呼ばれていた少年の頭部だった。
プラスチック爆弾によって身体を吹き飛ばされ、奇跡的に残った頭部だけが、こうして2人のもとへと転がってきたのだ。
レックスは何も語らない。
地面に転がったボールのように、目を閉じ、無気力にそこに転がっているだけだった。
次の瞬間。
閉じられていた目が、パチリと開いた。
そして、こちらを覗き込む2人と視線が合う。
その口が、ゆっくりと動いた。
「ゆっくりしていってね!!」
間の抜けた声だった。
相手を小馬鹿にするような、癇に障るトーンで、レックスの頭部が喋り始めたのだ。
その光景を見たクラレッタは、悲痛な表情を必死に押し殺す。
そして、レックスの頭部を優しく抱き上げる。
「……身体が再生するまで、どれくらいかかるのかしら?」
レックスの頭部は、うーん、と悩むような声を上げてから答えた。
「1週間くらい?」
「……そう」
そう呟くと、クラレッタはレックスの頭部を自分の胸元に抱き寄せた。
「おぉ……柔らかい……」
感激したように声を漏らすレックスに、クラレッタは軽く舌打ちをした。
そして、その頭部をロクシーへと投げ渡すと、スタスタと1人で歩き出してしまった。
「ロクシーママ〜。ばぶぅ〜」
「クラレッタ様……」
ロクシーは、手元の頭部が放ったセリフを聞き流しながら、去っていく主人の背中を見つめ、ぽつりと声を漏らした。
また、犠牲にさせてしまった、と。
悔しさに肩を震わせながら去っていく主人の背中を眺め、ロクシーもまた、拳を強く握りしめた。
この物語は、不死の身体を持ち、自己犠牲によってすべてを解決しようとする男と、そんな男を止めることのできない人々が織りなす、ピュアでハートフルなガールミーツボーイの物語である。
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