フィオニーちゃんは裏社会でも有名な黒枝の裁決官だよ!
新エリー都を脅かす者は例え親だろうが友人だろうが決して容赦することなく裁決する心構えだよ!
「ふふっ……大会前のこの感じ、良いよ、ね。なんかこう……血が冷たくなるっていうか、これからどんな辛いことが待ち受けているのかっていうか……ゾクゾクする、ね」
「おいおい、君と一緒にしないでくれよ、フィオニー。俺はただ、スポーツマンシップに則り、1人の公平かつ崇高なスポーツマンとして走るだけだ。君みたいな不純な動機を抱えているわけじゃあない!!」
そうなの? と、首を傾げるフィオニー。
クソ可愛いなおい。
と言うのは置いておいて、俺は周囲の参加者に視線を向ける。
デカパイ、ちっぱい、壁、まな板、π、π、無、二つ飛ばしてどたぷーん。
ほほぅ……。
「その視線、バレバレだ、よ?」
「はぁ!? 何言ってやがるんですか、この篠澤広は!? この新エリー都一の紳士と謳われた俺の目が、胸部装甲が薄くなったことで、その奥に隠されていた夢と希望の塊をいやらしく見つめる変態の目と同じだっていうのか!? ありえない!! ありえないよ!! 俺は確かにスケベかもしれない! だが、変態なんかじゃないんだ!! 仮に変態だとしても、変態という名の紳士なんだよ!!」
「ふふっ……きも」
ヌッ!!!!!
……ふう。
あのフィオニーから発せられたとは思えない罵倒に思わず反応してしまったが、なんとか絶え切ることができた。
まあでもこれで俺が変態じゃ無いってことは証明できたし万事オッケーかな。
<ピンポンパンポーン
おっとなんだ? 業務連絡か?
『えー、ただいまより身体検査を行います。昨今はコンプライアンスも厳しくなっており、大会の観戦者であっても、ランナーの撮影は禁止されております。当然、そのようなことはありえないと信じておりますが、念のため、選手の皆さんにも盗撮に使用されるような道具を所持していないか、確認させていただきます。ご理解とご協力をお願いいたします』
「ふーん……確かに、時代が時代だからね〜。子供の運動会の思い出すら手元に残せないこのご時世、お父さんたちにとっては辛いかもね〜。フィオニーもそう思うだろ?」
「ぬーーーーーーーん(O_O)」
「うおwww」
フィ、フィオニーの目がなんか鋭くなって口をぽかんと開けてる!!!!
可愛いっ!!!!
フィオニーは誰かを裁決するとき、インスピレーションが働くと目が鋭くなる上にアホの子みたいな声を漏らして口をぽかんと開けるんだ可愛いっ!!!
「さあ、始まるぞ!! フィオニーの裁決がーーーーーっ!!」[⚫︎REC]
オマエノアスニ、ワカレヲツゲロ。コレガクロエダノイシ。< 狂咲!!
「はぁ……」
「どうしたの、ダイアちゃん?」
「実はですね、最近悪質なクレーマーに付き纏われてるんですよ……」
「なっ、なんだって!?!?」
あのダイアリンに悪質なクレーマー!?!? ゆ、許せない!! 俺の可愛いダイアリンを怖がらせるクレーマーを俺は絶対ゆるさな……
「ぬーーーーーーーん(O_O)」
「うおっwwwフィ、フィオニー!? なんでそんな目で俺を見るんだ!? まさか俺を疑っているのか!? ひっ、酷いぞフィオニー!! そ、そうだダイアリン!! そのクレーマーからの通話ログか何か残っていないのか!?」
「る、留守電なら残ってますけど……」
「じゃあ早速その留守電を聞いてみようじゃないか!! それで、俺が犯人じゃ無いってことを証明してやる!!」
『デュフ、デュフフフフ。ねぇねぇダイアリンちゃん。本当は留守じゃ無いんでしょ? 電話越しでも君の体温が伝わってくるから分かるんだ。デュフフ。君のぷにぷにほっぺが受話器のすぐそこにあるって思うと興奮してくるんだ。でも、どうしても出られないっていうならまた今度掛け直すよ。その時は一緒にお話ししようね。それじゃあ。
レ ッ ク ス よ り』
シンテンドウチ!!ヤマクズレダイチハサケルッ!!< 熱傷!!
「フィオニー先輩助けてくださいっ!! 悪質なストーカーが追いかけてくるんですっ!!」
「なっ、なんだってー(棒読み)」
「うおおおおおおっ!!! ダイアリンンンン!!!! うおおおおおおっ!!! 脇ペロペロさせろ、うおおおおおおおおっ!!!!」
ミテテネ、ザオチャンノカチ!< 砕氷!!
それで、彼の身体について何か分かった?
「うーん……少なくとも、私とはまた別の不死身、かな。瀕死になったら復活する私と違って、彼は
と、いうと?
「私はきっと、一撃で殺されたらそこで死んじゃう。……けど、彼は違う。プロメちゃんに切り刻まれても、盤岳センセに潰されても、照ちゃんに首を切断されても、
なるほど、ね……。
やはり『招日計画』は成功していた、ということね。
「招日、計画……?」
なんでもないわ。
それよりフィオニー、今後も彼の観察をお願いね?
「分かった。私も彼は嫌いじゃないから、ね」
コンコン
「失礼します、ドラキナ様。エルダ様より伝言を承ったのですが……」
「おんぎゃあ!! おんぎゃあ!!」
「あらあら、
「キャッキャッ!! キャッキャッ!!」
「よしよし。
「……ふむ。今日も算枢局は平和だなっ!」
「平和なわけねぇのだ。成人男性が女児と赤ん坊プレイしてるのはどう見ても事案なのだ。しっかりするのだ総務次官」
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