俺が目を覚ますととても不思議な空間にいた。
何色でもあり何色でもない。
見えているのに何も見えない。
動いているのに動いていない。
何かの流れから外れてしまったような感覚だ。
こんな不思議な空間を一人静かにさまよっていると、空間の一部が光り人の形をした
「やあ、元気かな? おっと、体がないから話そうと思っても無駄だよ」
俺はこの状況を聞き出そうと思い、話しかけようとしたが声がでなかった。と言うよりまず口、体自体が存在しないかのようだ。……体がないとはどういうことだ?
「思ったとうりの意味さ、君は今体がないんだよ」
……頭が追いつかないな……ん?俺の考えたことがわかっただと!?
「なぜ考えたことが分かったか、だね?それはさっきも言ったけど君の体が無い、いわば魂だけの存在だから魂を読み取っただけさ。」
は?魂だと?
「そう、魂だ。だから君は余計な思考をしないだろ?いつもの君ならもっと取り乱しているはずだ。」
……確かに言われてみるとそうだな……普段ならこんな冷静に考えられないはずだ。
狂ったように喚くのだろう、自分でもそう思う。だからこんな冷静な思考は魂っていう物が本当だと教えている。俺はそのことを不思議に思うが、一応納得した。
……で?どういう事なんだこれは……?
「君は話が早くていいね、それじゃあ君が今どんな状態なのか簡単に説明をするとだね……輪廻の輪を外れているんだよ」
輪廻の輪?あの仏教とかで考えられているやつか?
「うん、その認識で間違いないよ」
それで、輪廻の輪を外れているってどういうことだ?
「魂のある生物は死後魂を一度真っ白にして記憶をなくし転生するんだけどね……100年に一回くらい外れちゃうことがあるんだ君みたいに」
へぇ、そんな確率が低い事なのに俺に、ねえ……まて、俺は死んだのか?
「覚えてないのかい?そうさ、君は死んでしまっているよ」
死、その事が何も覚えていないから、だけではなく認めたくないからなのか俺はその事を必死に否定しようとする。
……でも、俺は自分が死んだということが無駄に冷静だから本当だと理解してしまった。
死んだ、俺が……?……そんなっ……クッ……なんで……なんでだ………なんで……………
俺は、俺の他人に誇れることは家族、友人、俺の大切な奴らを本当に思っていることだったんだ……ッ!……死ぬって事はその繋がりがすべて白紙になるって事だ……クソっ……本当になんで死んだんだ……
そう悲しむが、魂だけの状態なのだからかは知らないが、すぐに悲しみも無くなって行ってしまった。
クソッ、何なんだよこれは……悲しませてもくれないのか……ッ!
……もういい、で、俺はどうなるんだ?
「もういいかい?君には輪廻の輪に戻ってもらわないといけないからもう一回生きてそこで死んで輪廻の輪に戻ってもらうよ」
それは……生き返るってことか?
「いや、君が生きていた世界での君の運命と言った物は終わってしまっている。だから別の世界にいってもらう」
……生き返られないのか……と言うか別の世界?そんなのがあるのか?
生き返れると思い、話に食いつきそうになったがそれも一瞬だった。
「うん、世界ってのは無限にあるからね」
別の世界ね、信じられないけど……俺の過ごしてきた世界じゃない以上繋がりは消える……それは嫌だ……でも、でも俺は……それ以上に生きたいッ、だから俺、別の世界に行くよ。
「それじゃあ、いくよ」
分かった……なあ、別の世界ってことは俺の今までの肉体じゃなくなるんだよな?そこんとこどうなんだ?
……まさか他人の体に憑依とかみたいに乗り移るってわけじゃあないだろうな?
「……いや、君の体は新しく作るから人の人生を奪うとかはないから安心してくれたまえ」
……?、それならよかった。人の人生を奪うとかシャレにならないからな。
それにしても新しい体か……どんなん何だ?
「それは向こうでのお楽しみだ。あっ、それと悪いけど向こうの世界だけど前の世界とは違うから君の大切な人とかはいないからね。って君はもう理解しているか」
…………ああ、分かってる。新たな繋がりでも見つけるよ。
……なあ、この今の思考みたいに激しい感情が抱けないままなのか?
「そうだね……激しい感情は抱けないことは無いけど今までに比べたら思考が冷めちゃってるかな。時間が経てば自然と和らいでいくと思うよ」
そうかい、それなら安心だ。
「そうそう、名前は魂の形を表すものだから今までのは使っちゃだめだから気をつけてね」
……わかったよ、それにしても今までの名前を使っちゃダメか……つい言っちゃいそうだな……
「それじゃあ今度こそいくよ」
ああ、頼む
俺は今までの世界に別れを告げて、今から行く別の世界に期待した。
「うん、何かあったらこちらから伝えるよ」
そしたら視界が暗転して何かに引っ張られるような感覚がした後、意識がなくなった
文章力の低さにびっくりしています。