輪廻の輪を外れたからもう一度生きてる   作:佐波 大和

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更新お待たせしました。もっと早くできていたのですが、間違えて書いているページを消してしまいまた書き直すことになってしまいました。さらに、そのあと書いている途中でほかのページをその書いている、ハーメルンのページのところに開いてしまい、書いていたものが消えるということが起きてしまいました。なので遅くなってしまいました、すいません。


第十五話

「……はあ……はあ……くっ……」

 

「……まだあと300メートルはあるぞ……やっぱり無理だったんじゃあないのかい?」

 

「……ぐっ……大丈夫……まだいけるよ……」

 

吉良君の嫌味な言葉を軽く流して足を進める。

そうは言ったものの、実際はすごくきつい。

ただ単純に疲労しただけでもあるが、日々錬に付き合ってスタンドの練習のほかに、体も鍛えいている俺がこんなにきついと思っているのは、肋骨部分の怪我による痛みのせいで、身体的にも精神的にもとても疲労しているのだ。

 

「うっ……ぐっ……はあ…はあ……」

 

一歩一歩進むごとにどんどん体が重くなっていき、少しの距離がとても長く感じてきた。

そんな状態で進んでいると、

 

「……おい、どうするんだい?君のお客さんだろ……いまさら僕のほうに用があるわけでもあるまい……」

 

「…………マジかよ……」

 

俺達の前に一人の男が現れた。その男は2年前俺が倒したあの男だった。

 

「……こんな時に……ついてないな……」

 

「おいおい……ついてないのは僕の方だろ……毎回、君たちに巻き込まれているのだからな……本当にくそったれめ……」

 

俺は吉良君の言葉を聞いて、申し訳ない気持ちになった。よく考えると、こういうトラブル関係には、錬か俺のほうに用があったり、自然と集まってくるもので、俺たちと一緒にいる吉良君は小さい事から大きい事まで何かしらと巻き込まれているということになる。

 

「……あー、なんというか……ごめんね♪」

 

「…………殴ってもいいかな?いいよな?ええ?」

 

「ごめんごめんマジごめんって、本当に悪かったです。許してください」

 

ただ普通に謝っても無視されるか罵倒されるかなので、逆転の発想で謝ったら吉良君がマジに切れちゃったので謝った。すごく謝った。だって無茶苦茶怖いもん。

……んんっ、そんなことより今はあの男をどうにかしないとな……正直この状況はかなりまずい。俺が怪我していることもあるが、動けない錬や吉良君がいるのだ。

とりあえず二人を逃がそうと思い、

 

「……吉良君」

 

「……ああ、言いたいことは分かるよ……喜んで逃げさせてもらおうじゃないか…………サービスだ……志熊も連れて行ってやるよ……」

 

「ありがとう吉良君」

 

本当に吉良君のような人はこういう時に話が早くて助かるよ……さて、どうするかな……

 

「……ご丁寧に待っていてくれてありがとう。追わなくて良かったのか?」

 

「くっくっく、いいさ、荷物を持ったお前を殺しても俺の心に後味のよくねえ物を残すからな……」

 

「……そうかい」

 

……まずいな……この男本当に俺を殺そうとしていやがる目だ

 

「俺はな、お前に無様に負けてからこの2年間ずっと、ずっとずっとずっとずっとずっと!!お前のことを忘れたことはなかったぜェ」

 

「……………………」

 

あの男の雰囲気が変わった。俺はそれを感じ取り、警戒してスタンドを出した。

 

「殺したいほど憎くってなあァ!!『ナルサイズ!!』」

 

男がスタンドを出し、刃物みたいな形になりこちらに攻撃をしてきた。

 

「……能力は……まだ使えねえよな、クソ!」

 

俺はスタンドのほうを見て能力が使えるか確かめるが、さすがに出してからすぐには無理か……防御してもダメだし、避けるしかねえのか……

 

「ヒャーハッハッハッハッハ!!どこまで避けられるかなあ!」

 

「……ッ!!?」

 

この男、スタンドの操作が前より格段に良くなっていやがる!!

男のスタンドの攻撃は、避けられるスペースが出来ないように精密に攻撃している。

それでも何とか周りの障害物を利用しながら避けてはいた。だが、

 

「……グガァ!!」

 

避ける時に無理な体勢になったのかは分からないが、痛みが体を迸った。そのせいで体が固まり、攻撃をよけられそうになかった。

もうダメだ!!そう思い目をつぶるが、その痛みはいつまでたっても来なかった。

 

「…………?」

 

俺は不思議に思い目を開けると敵のスタンドの攻撃が目の前で止まっていた。

俺は驚いて思わず後ろに跳んだ。

 

「おい、なんだそれは……」

 

「…………なんだ?」

 

「なんなんだよそれはァ!!なんでそんなに弱くつまらない人間に成り下がってんだよ!!」

 

「っ!!なんだと!?」

 

男が言った言葉に俺は聞き返した。

 

「2年前のお前だったらそんな怪我の痛みなんかで止まったりしなかっただろうが!!があああああ!!!!クソか!クソなんだな!こんなくそみたいなお前を殺すためにこの二年間ボスのもとで修行したわけじゃねえんだよ!!!」

 

「どっ!どういうことだ!!」

 

「どうもこうもあるか!!なんでお前はそんな弱くなっていやがんだよ!!」

 

そう言われて俺は言葉の意味を理解した。それと同時に吉良君の言葉が頭の中に浮かんでくる。弱い……?2年前よりも……?どういうことだ?

男はそんなことを考えさせてくれる時間もくれないらしい

 

「今のお前には!あの時あったものがまるでない。……ああ、くそくそくそくそ!!イラつく!がっかりもいいとこだぜ……もういいや……」

 

男はそう言うとスタンドをこちらに向けて攻撃してきた。

 

「死ねよ!!!」

 

「ッ!!」

 

俺はその攻撃を転ぶ形で避けることとなった。そして、スタンドを見ると一つたまっていた。

 

「よしっ!これで!」

 

俺はスタンドの能力を発動した。

 

「これは、あの時のか!」

 

「あたり!!そのとうりだよ!通称 『INVISIBLE!! 』」

 

俺は能力で自分の周りの光を屈折して見えなくした。2年前のあの時のもこれだ。姿を消したまま男に向かっていき、攻撃をする。

 

「っ!グっ!!」

 

「まず一発!!もう一発くらっとけえ!!」

 

俺はもう一発攻撃をしたが、

 

「丸見えだぜ!!!」

 

「ホワァ!あぶねえ!」

 

何とかよけたが男に逆に攻撃をされてしまう。

 

「姿を消すらしいが……もって五秒ってとこか?」

 

「……oh、ばれてーら……」

 

見事に光を屈折させて姿を消す奴の欠点を見抜かれた。

 

「今度はこっちの番だ!!死ね!」

 

「チィッ!なら今度は!」

 

俺は男の前まで走って行った。男のスタンドの攻撃は突きじゃなければ、目で何とか見えるので、頑張ってよける。無傷とは言わないが怪我は少なくできた。

そして、男の前について、能力を使った。

 

「『FLASH!!』」

 

「グアッ!!目がああああ!!」

 

『FLASH!!』はその名のとうり激しい光を出す技だ。それを目の前でやることで一時的に視力を見えなくする。ただ、溜まっていた光が全部持っていかれた。

だが、今がチャンス!

 

「おおおおおりゃあああああああああ!!!」

 

「……ウグッ!……ガッ!」

 

俺のスタンドはライオンみたいな姿なので、錬みたいに殴れたりはできないが、前足を使って叩きつけたり、噛みついたり体当たりして攻撃をする。

そうやって攻撃をしていたが、

 

「ッ!!……調子に乗るなよ!!!」

 

「なに!!?」

 

男は目が見えていないはずなのに的確に俺に反撃をしてきた。

 

「やっぱりお前は弱くなっていやがる!!気配っつうか、雰囲気的なものが丸わかりだぜ!!そんなの攻撃して下さい!って言っているようなものだろうがよ!!」

 

「グっ……」

 

さっきほど正確な攻撃ではないものの、十分に正確な攻撃が俺を攻撃する。

 

「グアッ!!」

 

ついに一発深いものをくらってしまった。

痛い……痛いよ……ウグッ……くそっ……

 

「……痛みでうずくまるだと?そんなとこまで、そんなとこまで落ちぶれたか!!!」

 

何言ってんだこの男……

 

「くそくそくそくそ!!なんでそんなに雑魚になってんだよ!!」

 

「グっ……俺に、俺に……何が足らねえっていうんだよ!!スタンドの練習もした!体も鍛えた!なのに!なのに弱くなったってなんなんだよ!!」

 

自分でも強くなったつもりだった。頑張って努力した。それなのに弱くなったって言われる事が俺を苛立たせた。

 

「はっ!!そんなの簡単だ!お前には『凄み』がない!、あの時のお前には恐怖を抱けた!それほどお前の存在が大きく見えた。……だが、なんだ今のお前は!怖くもないしすごくも見えねえ、さらには精神が未熟になっていやがる!……これで弱くなってないなんてどうして言える?」

 

「……ッ!そ、そんなこと……」

 

「無いって思っているならお前は自分のことについてわかっていないアホだぞ」

 

「……うぐっ……」

 

俺は否定しようとしたが男の言葉に詰まってしまう。

本当に俺は弱いのか?なんでだ?……くそっ……

そう思っても答えは思い浮かばず、男の我慢の限界が来たようだ。

 

「チッ!……俺様の2年間を返せってんだ……こんな奴のためにしてたのかよ……あああああ!!!うざってえ!!もうぶっ殺す!!本気でぶっ殺す!!少しは期待してたからさっきはやめといたのに何の進歩もねえ!!」

 

男はそういうと一人で勝手に切れて攻撃してきた。

 

「本気でぶっ殺す!!『ナルサイズ!!』」

 

「なっ、なんだあの形は!?」

 

男のスタンドの形が、今までの刃物のような感じではなく、荊のようになっている。

 

「へっへっへ、これはボスに教えてもらった形態だ。……これはこうやって!」

 

その荊のような形になったスタンドが俺の方向に向かってきた、

 

「そんなもの!……はっ!?」

 

俺はそれで体に巻きつくのかと思って警戒していたが、男のスタンドは、俺の周りに突き刺さった。

外したのか?そう思っていたが、すぐにその考えは違うことを知らされる。

 

「こうするんだよ!!」

 

「なっ!っくそ!」

 

荊のとげが、伸びてこちらに向かってきた。避けようとするが、見事に逃げ道のないようにスタンドが設置されていて、避けられそうになかった。

 

「俺はスタンドを自由自在に動かせるってわけじゃあないのさ。だからこの二年間相手の逃げ道をなくす攻撃の仕方やこの技の練習をしていた!相手を狙って伸ばすってことは予想以上に難しくってな。だから俺はもともと伸ばす場所を決めておいた。それがこのとげだ!そうすれば狙わずともいい位置に設置できれば必ず当たる!!」

 

「ぐああああああ!!」

 

俺の腕、足、胴体に伸びたとげが刺さる。地味にものすごく痛い。

 

 

「お前はこのままぶっ殺してやる!!」

 

男のスタンドの、俺に刺さっているとげがあるやつ以外の荊が俺に近付いてきた。

何をするのかはわかっている。このままほかの奴も俺にさそうってことなのだろう。

分かっていても体に刺さっているせいで動けない。

くっそー!、どうする……どうする!?

 

「ヒャッハ―終わりだー!!!」

 

「くっそーー!!があああああ!!!!」

 

俺の体中にスタンド攻撃をくらい、意識がなくなってきた。

薄れゆく意識の中で俺は錬や吉良君との日々を思い出していた。

ああ、これが走馬灯っていうやつなのかな……ごめん錬、もう俺は一緒に遊ぶことは無理そうだよ……吉良君に認められたかったなあ……もっといっぱい話して、笑って……居たかったなあ……錬に追いつきたかったなあ……もう一緒にいられないのかなあ…………………………ッ!!それはいやだ!!!!!!!!

 

ダン!!!!

 

「なにっ!?こいつ、踏ん張りやがった!!」

 

俺は倒れていた体を足を出して、思いっきり踏ん張った。

 

「……いやだ……」

 

「ああ?なんだ?」

 

「錬たちと一緒に居られなくなるのは嫌だ!!!」

 

ああ、なんで俺が2年前より弱くなっているって言われるのかが分かったよ……恐怖してないからだ……前この男に行ったこととはまるで違うけどそういうことなんだと思う…………でもこれは敵に対する恐怖ではない……失うことに対しての恐怖だ…………

 

「……すげえな……今の一瞬で何が起きやがった……まるで別人だなこりゃ…………だが、これで俺もお前を殺すことで恨みを発散できるんだよ!ぼけえ!!」

 

確かに俺は恐怖をあのとき乗り越えた。だが、そのせいで慢心、油断、そして何より勇気がわかなくなってしまっていたのだ。恐怖を抱いていないと勇気なんてものは湧いてこないのだ……矛盾するが、恐怖を持ちながら恐怖を克服しないといけないんだ……俺には錬みたいな覚悟とかはねえから……勇気だけだ……だから……

 

「俺もお前を倒すことで今までの俺と決別できるんだ……行かせてもらいますよ!!」




書き方を変えてみました。
変だったらよろしければアドバイスをくれるとありがたいです!
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