輪廻の輪を外れたからもう一度生きてる   作:佐波 大和

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ほんとに遅くなってすいません!今後の展開とか設定とかいろいろ決められなくって指が全く進みませんでした。前の話の最後にやったあんな書き方なんて後から見たらあ、やらかした。って思ってしまいました。
本当にすいませんでした。


第二十一話

「ほんとにありがとう。世話になった」

 

俺は雲一つない快晴の空の下で世話になった2人に向けて礼を言った。

 

「いや、良いって事さ。あ、そうだ。これうちの電話番号。渡しておくよ。気が向いたら連絡してくれ」

 

「ああ、ほんとにありがとう」

 

明子さんは最後の最後まで結局見返りを求めてこなかった。

 

「たまには愛奈と一緒に遊んでやってくれ。この子男の子の友達が1人もいないからね」

 

「っ!?ちょっとお母さん!?」

 

「ああ、わかった。そん時は俺の友達も紹介するよ」

 

新に吉良、俺の大切な友達をな……

 

「…………錬君まで」

 

ハァ、とため息を一つついて愛奈ちゃんはこっちを向いた。

 

「……うん、遊ぼうね…私の友達も紹介してあげる……」

 

…………なんかこう逆に言われると罪悪感が湧き上がってくるな……いい子って逆につらいな……

 

「……よし、そろそろ行くよ」

 

「そうかい、怪我が治ったからと言って無茶するんじゃないよ、何かアンタは他人のように思えなくて心配するんだから」

 

そう、なんでかわかんないが朝起きたら俺の怪我が治ってた。最初は訳が分からなくて疑問に思ったりもしたが、最終的に俺に害はないと判断してそのことを考える事をやめた。

……それにしても他人事のように思えない。か、俺だけの気のせいかと思っていたが明子さんともなると何かあるのかこれは……?

 

「それじゃあな、何度も言うがほんとに世話になった。ありがとう」

 

「ああ、気を付けなよ」

 

「……バイバイ錬君」

 

「ああ、じゃあな」

 

そうして俺は自分の家に向かって歩き出した。

 

 

 

「なあ愛奈」

 

「なにお母さん?」

 

歩いていく錬の姿を見ると、もう結構小さく見える。

錬は本当に不思議な奴だった。あいつを初めて目にしたときは一瞬目を疑っちまったもんさ。だってそうだろ、愛奈と同じくらいの年の奴が酷い怪我をおって家に居たんだ。

それに愛奈の話を聞いてみてもとても信じられるような事じゃなかった。

錬が起きた後に話を聞いた時は絶対嘘だと思った。だけど

 

「錬は悪い奴って思えなかったんだよなぁ」

 

「……?」

 

アイツを見てても悪い奴って思えなかった。それどころかなぜか親しみが湧いてきたぐらいだ。それこそ他人じゃ無いみたいに。

……………まあ、いろいろ不思議な奴だが悪い奴じゃないなら特に気にする必要なんてないか。

 

「愛奈は錬の事どう思ってるんだい?」

 

「えっ!?その、どうって?」

 

「良いやつとか悪いやつとか、そういうのだよ」

 

「ああ……うーん、何かお兄ちゃんって感じ、かな?」

 

へえ、お兄ちゃんみたい、ね。案外愛奈もアタシと同じ感覚をアイツに思っているのかねえ

 

「さて、アタシはもう出かけるから留守番はよろしくね」

 

「……うん、行ってらっしゃいお母さん」

 

「ああ、行ってくるよ」

 

ま、次に会うのを楽しみにしてようかね。

 

 

 

「ここら辺は……ああ、明子さんたちの家ってここらへんだったんだな」

 

少し歩いていると、見覚えのあるところに出て、明子さんの家がどのあたりか大体分かった。

ここぐらいの距離ならすぐ行けるな。

 

「あ、そうだ新に電話しないとな」

 

今家に向かってるって事を伝えないとな……あれ?……携帯がない……

 

「明子さんの家に忘れた……」

 

……どうする、戻るか?でも明子さん用事あるって言ってたから迷惑だろうし…

いいや、また後日取りに行かせてもらおう

そう思い、俺はまた歩き出した。

 

その時急にゴゴゴゴとでも音がでそうな雰囲気を感じた。

反射的にバッと後ろを向くと、そこに一人の男がいた。

 

「…………君の探し物はこれかな?志熊錬君」

 

「っ!?……何者だ?」

 

その男は俺の名前を知っているだけでは無く、明子さんの家に忘れて行った携帯電話まで持っていた。

……あの人たちは俺の恩人だ。もし手を出したのならば許せるわけがねえ。そう怒りをにじませながら俺は男に質問した。

 

「……そう睨むな……話をするのに時間がかかるだろうが」

 

「話だと?」

 

「……ああ、話だ。落ち着いて、静かに聞いてくれるよな?」

 

男は聞いてくれなきゃぶっ殺すみたいな声でそう言った。いや、脅しと言っても間違いではないのかもしれない。

 

「…………話ってなんだ?」

 

「いいね、俺は物分かりが良い子は好きだよ」

 

「そんなことどうでもいい」

 

「……そうだね、でも話を始める前に前提として確認しておかなくてはいけないことがある」

 

「確認?何をだ?」

 

「ああ、それは……

 

その瞬間男から緑色の鼻が長い、言うなればゴブリンのような顔に緑色の肌の人間の胴体。そして爬虫類の、カエルのような下半身と言う、気持ち悪いものがでてきた。

そう、スタンドだ。

 

これが見えるかって事なんだが……その反応じゃ正解だったようだね」

 

「……スタンドを持っているかの確認ってわけか」

 

「そう、理解力が良くて助かるよ。それで話なんだが」

 

「ああ……なんだ?」

 

急に襲ってこない当たり敵ってわけじゃあ無いんだろう。

 

「『ブラックガーディアンズ』を知っているかい?」

 

「……なんだそれ?」

 

「知らないのか、まあいい、『ブラックガーディアンズ』ってのはスタンド使い達の組織のことだ」

 

スタンド使い?……ああ、スタンドを使える奴らのことをそういうのか。

 

「スタンド使いの組織……あの男が言ってた事か?」

 

「心当たりがあるのか?」

 

「ああ、戦った奴がそんなことを言っていたんだが……」

 

「やっぱり戦ってたんだ」

 

「やっぱり?どういうことだ?」

 

なんで俺が戦ったことを前から知っていたんだ?

 

「ああ、自己紹介がまだだったね」

 

俺はこの男の次のセリフで驚くこととなる。

 

「俺は桔梗相馬。お前がさっきまで一緒に居た明子の夫だ」

 

「……は、はあああああああ!!?」

 

マジで!?マジかよ!?こんな胡散臭そうな奴がか!?

 

「……信じらんねえ」

 

「まあ信じなくてもいいけど事実だから」

 

「……だがまあそういうことなら納得はできるが……」

 

携帯電話を持っていたこととかな。……でも

 

「だとしたら俺の怪我を治したのはアンタか?」

 

明子さんも愛奈ちゃんも違うって言っていた。だったら俺の怪我が治ったのはこの人がなんかしたとしか考えられない。

 

「ああ、そのとうりだ」

 

「スタンドの能力か?」

 

「逆にそれ以外に何がある?」

 

「……………」

 

それもそうだな……驚きで思考がおかしくなっていたのか?バカなのか俺は?

 

「まあその話は後だ」

 

「……『ブラックガーディアンズ』ってやつの事だな?」

 

「ああ、それなんだが」

 

「ちょっと待て」

 

俺のその言葉に男、相馬さんは少しイラッとした表情を見せた。

 

「なんだ?」

 

「一つだけ聞かせてくれ……相馬さん、アンタは敵か?」

 

話をするにも相馬さんが敵ならば俺は対応を変えなければならない。

 

「何だそんなことか、今の所敵ではないってとこかな」

 

俺のその質問に相馬さんは普通の口調でそう言った。

 

「……敵になるかもしれないって事か?」

 

「それを決めるのはお前の対応次第だ。それを決めるためにも取り合えず俺の話を聞け」

 

……その言葉一応は信じてもよさそうだ。

 

「分かった。話してくれ」

 

「……年上を敬うって言葉を知らないのかお前は……まあいい、『ブラックガーディアンズ』ってのはスタンド使い達で構成されてる組織ってことは言ったよな?」

 

「ああ」

 

「俺が今わかっているのはおよそ10人ほどで構成されているって事、組織って言ったがただの集まりみたいなものだ。」

 

「ちょっといいか?」

 

「なんだ?」

 

「スタンド使いってそんなに多いものなのか?」

 

スタンド使いが10人って、俺自体今までスタンド使いは俺、新、蛇野……だったと思う。そいつと移動させる能力を持った奴。それと相馬さん。5人にしかまだあったことがない。それなのにいきなり10人とか言われても正直戸惑う。

 

「……いや、スタンド使い自体は珍しい。そんなに数もいないものだが……そうだな、知らなさそうだしスタンドの特性を一つ教えといてあげるよ」

 

「スタンドの特性?」

 

何だそれは?

 

「『スタンド使いは引かれ合う』、そういう原理が何でか知らないがあるんだよ」

 

「なるほど、『ブラックガーディアンズ』はそうやってできたっていうことか……でもそんな特性があるんだったら俺はもっとたくさんのスタンド使いとあっているんじゃないのか?」

 

そんな特性があるんだったら5人でも少ない気がしてきたんだが……

 

「さあ、どうだろうな?それはお前がまだ若い、生きているのが短いからじゃないのか?まあ多分これから嫌でも沢山のスタンド使いと出会うんじゃないか?」

 

「そ……それは嫌だな……」

 

絶対誰かと戦闘になるのは目に見えて分かる。

 

「それで、もういいか?」

 

「ああ、話を遮って悪かったな」

 

「んんっ、わかってる事はメンバーの数だけじゃなくて7人は誰かってことも分かる。もちろんその7人のスタンドも1年間かけてようやく分かった」

 

「それはなんなんだ?」

 

「まだ話の続きがある。黙って聞いてろ」

 

「おっおう、悪い」

 

「これが本題なんだが……奴らの、『ブラックガーディアンズ』には目的があるんだが……」

 

妙に歯切れが悪い……

 

「どうしたんだ?」

 

「それを言う前に一つ聞かせてくれ。……志熊錬。お前はこの世界が好きか?」

 

……この世界、か。2度目の、俺のやり直しの世界だけど好きだ。それは胸を張って言える。

俺はもともと前の人生では友達とかはいた。人並みにはいた。だけどとても大切な誰かっていう存在が一人もいなかった。家族とかは違うけどな……俺はこの世界に沢山の大切ができた。特に新。あいつとは親友だと言える。そんな存在ができたんだ。好きになれない方がおかしいってもんだ。

 

「……ああ、好きだ」

 

「それを聞けて良かった。『ブラックガーディアンズ』の目的だが……奴らは自分たちのための世界を作ろうとしていやがる」

 

「自分たちのための世界だと?」

 

「ああ、簡単な話だ。スタンドと言う特別な力を手に入れたことによる欲が出てきているんだ。……それがただのガキの戯言ならいい。だがあいつらはそれを実現できてしまえるような力を持っていやがる」

 

……スタンドと言う力を手に入れたための欲、か……魂だけの状態になったこともそうだが最初に出会ったスタンド使いが新だっていうことが俺の一番の幸運なのかもしれないな……もし初めにあった奴が欲に走るような奴だったら俺もそうなっていたのかもしれない……

 

「……それで俺はそれを阻止しようとしている。それには仲間が必要だ。……志熊錬君『ブラックガーディアンズ』のメンバーの一人のやろうとしたことを防いだ君ならきっと戦力になってくれるだろう……きっと仲間になったら戦うことがたくさんあるだろう。もしかしたら死ぬかもしれない。断ってくれても構わない、さあ、どうする?」

 

相馬さんの言いたいことは分かった。俺も進んで手伝いたい。手伝うことに意義は無い。

だけど、だけどな、さっき相馬さんが言ったまだ敵では無いってセリフが頭をちらついて脅しにしか聞こえないんだよおおおおおおお!!!なんだ!態度しだいって!断ったら殺すってか!?

 

「さあ、どうする?」

 

「手伝う!味方になるよ俺!!普通にそうするよ俺!!だからその顔と雰囲気やめろおおおおおおおお!!!」

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