輪廻の輪を外れたからもう一度生きてる   作:佐波 大和

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第二十四話

「まあ鍛えるのは事を終わらせてからだけどね……行くよ」

 

「ああ、はいはい、別に逆らわないからその脅しみたいな言い方やめろよ」

 

何でこの人はこう、脅しみたいな雰囲気を出すんだ?

……無意識だとしたらちょっとヤバいんじゃないか?

 

「……何をしているんだい?早く行くよ。時間が少し迫っているんだ」

 

本当だ。ちょっと休憩をとりすぎたか?飛行機の時間まで少し余裕がない。

 

「分かった。今行くよ」

 

「速くしな」

 

相馬さんが車のドアを開けて待っていたので急いで入る。

 

「じゃあ行くよ。怪我は移したから大丈夫だよね?」

 

「ああ、痛みも全くない」

 

ほんとこの人の能力はすごいと思う。小さい痣までその能力の範囲内だった。

でも痣の痛みは無くなったけど変色自体は無くならなかった。

 

「なあ相馬さん、痣自体が無くならないんだけど……?」

 

「痣の変色したところは怪我じゃないからね」

 

「……ああ、なるほど……相馬さんの能力は傷だけを移すのか……」

 

「だけど内出血事態は移ってるよ。移したのが砂だったからわからないけどその部分は傷付いているはずだよ」

 

内出血は血管が傷つくことで起きるんだったか?

確かにそれは砂では分かんないな。

 

「ってことは相馬さんの能力は病気とかは無理なのか?」

 

「ああ、あくまで俺が移せるのは傷だけだからね」

 

相馬さんの能力もできないことがあるんだな……

ま、それでも十分強いけどな……

 

_______________________________________

 

「今から戦う相手について教えておくよ」

 

無事に飛行機に乗れ、15分くらい経った時に相馬さんがそう言いだした。

 

「分かってるのか?」

 

「最初に調べたって言ったよね」

 

……そうでした。

 

「……それで?どんな奴なんだ?」

 

「ついでに言っておこう。奴、じゃなくて奴らだ」

 

「奴ら?1人じゃないのか?」

 

「ああ、2人いる。名前は柳哲彦(やなぎてつひこ)とサピアーディ、柳哲彦の方のスタンドの名前は分からないがスタンドの能力は位置を移動させる能力でサピアーディの方は、「位置を移動させる能力だと!!?」っそうだけど」

 

思わず大声を出してしまう。他の乗客に迷惑だな……すいません。

……それにしても位置を移動させる能力って、この間戦ったあいつだよな?

 

「なあ相馬さん、その柳哲彦って奴高そうな服を着て野生児みたいな雰囲気持っていないか?」

 

「うん、そのとうりだけど知っているのかい?」

 

「ああ、ていうか相馬さん知らないのか?この間俺が戦っていた奴だぞ」

 

「別に錬君の事を観察してたわけじゃないからね、しらなかったよ」

 

そうなのか、俺はてっきり調べていると思っていた。

 

「あれ?じゃあなんで俺の能力知っているんだ?」

 

確か俺の能力を説明しようとしたとき知っているって言ってたよな?

 

「覚えていたのか……そうだな、仲間、って訳じゃないけどお金出して情報収集頼んでいる奴が調べているんだよ」

 

「そうなのか」

 

仲間じゃないってことはお金で依頼して仕事するいわゆる客と定員の関係なんだろう。

 

「まあ、一度戦ったならいろいろ作戦でも立てられるだろう。こっちは戦うこと知っているが向こうは戦うことなんて知らないんだ」

 

「そうだな、いろいろ考えておくよ」

 

「それじゃあ話を続けるよ。サピアーディの方はスタンド名『シャッテン・メニピュレイト』能力は……」

 

「どうした?」

 

「いや、別に錬君はこいつとは戦わないからいいか」

 

「そうなのか?」

 

「ああ、錬君は柳哲彦と戦ってくれ、俺がこいつと戦うから」

 

俺はてっきり2対2で戦うのかと思ってたわ。

 

「分かった。それはいいんだけど一つ聞いていいか?」

 

「なんだい?」

 

一つだけさっきから気になっていた。

 

「スタンドに名前って付ける物なのか?」

 

「………………はあ」

 

何か大きいため息を吐かれたんだが……

 

「え?スタンドに名前を付けないっておかしいことなのか?」

 

「まあ普通は名前を付ける物だと思うよ」

 

「そういうもんなのか?」

 

そんなの知らなかったんだが……

 

「別にそういうもんっていう訳じゃないと思うけど俺が今まで見てきたスタンド使い達は全員名前を付けていたよ」

 

「……そうなのか」

 

スタンドの名前、か……

 

「なんていうんだろうな……スタンドに名前を付けるとスタンドって個のイメージがしっかりするっていうか分かりやすくなるっていうか……そんな感じなんだよね」

 

「口で言われても分かんねえよ」

 

「ま、こればっかしは本人の感覚だからね、まだ時間はあるからしっかり考えておくといいよ」

 

「了解だ」

 

スタンドの名前……名前な……ダメだ。全く思い浮かばねえ。

 

「相馬さんはどうやってスタンドの名前を付けたんだ?確か長い上に複雑な名前だったよな?」

 

……あと言いにくかったってのがあるがな

 

「俺かい?そうだね別に俺はそこまで難しく考えてないよ。単純で簡単なスタンドの名前の付け方だよ。自分のスタンドに会いそうな単語を外国語で付けているだけだよ」

 

……それはまた簡単だな。

 

「ほかの奴らもそんな感じで付けているのか?」

 

「いや、こんな感じでスタンドの名前を付けているのはめずらしいと思うよ。ほかの奴らは自分でぴったりの名前を考えられるネーミングセンスを持っているからな」

 

それ根暗に相馬さんや俺はネーミングセンスがないって言っているよな……?

 

「はぁ、どうしよっかな……」

 

「そのうちビビッと思い浮かぶんじゃないかい?」

 

「それだといいんだけどな……」

 

それだったらこんなに悩まなくていいんだがな……

 

「この話はこれでいいとして、話を続けるが良いよね?」

 

「ああ、悪い、長い間遮っちまって」

 

「とりあえず俺がサピアーディのほうを相手して錬君が柳哲彦のほうを相手にするってことで良いとして、それより先にやらなければいけないことがある」

 

「やらなければいけない事?」

 

何だそれは?

 

「相手を探すことだ」

 

「ああそっか、ずっと一か所に向こうがいるわけないからな。とりあえずどのあたりにいるんだ?」

 

区じゃまだ範囲がでかいからな……町まで分かるといいが……まあそれでも十分でかいけどな。

まあそこは相馬さんが何か考えているだろ。この人ものすごく準備深いかr

 

「知らない」

 

…………………………………………………は?

 

「え?今なんて?」

 

…………聞き間違いだよな今のは、うん……………聞き間違いだよな……?

 

「知らない」

 

………………………マジの方でしたか。

 

「えっ、じゃあどうやって相手の居場所を知るんだよ?」

 

まず相手の場所が分からないとか戦うとか以前の問題だよな……

 

「聞きに行く」

 

「はい?聞きに?」

 

「ああ、聞きに」

 

なんか相馬さんの言うことって突拍子のないことが多いな……

 

「聞きにって、誰にだよ?」

 

ブラックガーディアンズとかいう秘密結社みたいな組織知っている奴いるのか?

 

「ほら、前言った俺が金で依頼している人に聞きに行く」

 

「あー、何か俺の能力調べた人だっけ?」

 

そんなこと言っていたな。

 

「そう、その人であってるよ。そいつと待ち合わせしているからね、飛行機から降りたらまずそいつのもとに行くよ」

 

「分かった。……どこで待ち合わせしているんだ?正直東京とか来たことないから迷った時のために知っておきたいんだが」

 

迷うことはたぶんないと思うが……こういうのを軽く見てると絶対痛い目に合うのが昔からの教訓だ。

……いやマジでないないとか言って出かけたら真面目に迷ったことがある。

 

「ああ、喫茶店だよT区のある喫茶店だよ」

 

「なんていう名前なんだ?」

 

さすがに喫茶店ってだけじゃあわからない。

 

「杜王町にもあるんだけどペグタントっていう喫茶店だ。東京の方のペグタントはコーヒーが格段においしいからね、東京に来たときは絶対寄ってるよ。T区に一店しかないから迷っても大丈夫だよ」

 

…………あの店か……いや、モーニングセットが美味しいから好きなんだけど……あの店ってあの柳……だったよな?そいつの事を思い出すってのもあるけど……

……俺たちの戦闘であの店を少し壊してしまったんだよな……

 

「……わかった、ペグタントね」

 

「ああ、……もう話すことは何もないから一眠りするよ。俺は昼飯はいらないから自分で勝手に機内食でも買って食べときな。……それじゃあお休み」

 

「あ、ちょっと待て、その聞きに行く人ってどんな人なんだ?」

 

どういう人間なのかくらいは知っておきたい。

 

「んー、そうだね、一言でいうなら『金の亡者』、かな」

 

「…………え?」

 

最近俺の周りにいい意味でも悪い意味でも普通の人がいない…………

 

 

 

 

 

 

 




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……何回目だよ、気を抜いていたらこれだよチクショウが……
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