輪廻の輪を外れたからもう一度生きてる   作:佐波 大和

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第二十六話

相馬さんの言うとうり大体20分ほど歩いたら杜王町と同じ外見の店が見えてきた。ペグタントだ。

 

「はあ、さすが都会って感じだな、周りがどこまで行っても人、人、人」

 

「都会は苦手かい?」

 

「都会っていうより人が居すぎるってのがなんとなく居心地が悪いんだよなあ」

 

なんか人が多すぎて息苦しくなってくるのだ。

 

「まあでもここら辺はちょいましかな」

 

空港付近とかよりはまだましだ。まあ結局人が杜王町よりかは多いんだけどな。

 

「まあね、ここら辺はあんま人が来ないからね。必然的にペグタントは隠れ名店みたいになるんだよね。でも人が結構いるのは会社の休憩時にコーヒー好きの人が結構来るからね」

 

「そんなにおいしいのか?」

 

相馬さんが絶賛するって何か珍しそうだし……

 

「ああ、なんといってもあのコク、飲みごたえがあるのに飲みやすく後味が悪くない。そして疲れた体にちょうどいい苦味、あれは疲れたときに飲むのと相当おいしい、そして……」

 

「ああ、わかった。分かったからもういい」

 

おどろいた、相馬さんってかなりのコーヒー好きなんだな。

ていうかどんだけ好きなんだよ。あれ止めなければずっとしゃべりまくってた気がしてならないんだが……

 

「ええ、ここからがペグタントのコーヒーの美味しさを語るいい所だったのに……」

 

「良いです。俺コーヒー興味ないんで」

 

ていうか俺前は高校生になったばっかりだからコーヒーは好きじゃなかった。

あ、カフェオレとかは大好きだけどブラックわな……

 

「……なに、錬君……」

 

「な、何だよ……」

 

な、何?こっちに幽霊みたいにユラァユラァって寄ってきて。正直ホラー何だけど……

 

ガシッ!

 

「コーヒーに興味ないとはどういう事だ!?怒るぞ!」

 

「アンタこそどうしたんだよ!?」

 

俺の肩を力強くつかむと、相馬さんは怒涛の勢いでそういった。

どうしたんだよ。アンタそんなキャラじゃなかっただろうが……

 

「コーヒーはこの世の神秘だよ!」

 

「はあ!?コーヒーがこの世の神秘って意味わかんねえよ!?」

 

天使が降臨するときコーヒーを常備してんのか?

 

「……まあいい、この店のコーヒーを飲んでないから分からないだけだよ。さあ、行こうか」

 

「行くから服を掴んで引っ張るなよ、苦しウゲッ!」

 

俺は相馬さんに服の首元の後ろの部分を掴まれ、店に向かって引っ張られた。

首を服が絞めてかなり苦しい。

 

「ほら、ここが東京ペグタントだ」

 

「ゲホッ……あー苦し…………はぁ」

 

俺は相馬さんを怒ろうとしたがやっぱりやめた。

いちいち怒っている方が疲れるって事が分かったからだ。

 

「まあそれは良いとして……へえ、内装は少しこっちの方が新しい感じがするな」

 

「わかるかい?君も杜王町の方だけどペグタント好きだね」

 

「まあな、友達と行って好きになったんだ」

 

あれから2回行った。まだ合計3回しか行ってないけど行きつけと言ってもいいかもしれない。最近新たちと遊ぶときは大体ペグタントに集まる。

 

「さ、コーヒーを飲んでみようか」

 

「……それは別に良いけど待ち合わせ良いのか?」

 

パッと見それっぽい人は居なかったけど……

 

「ああ、大丈夫今来たっぽいよ」

 

「え?」

 

その瞬間店のドアが開いた。

そこにいたのは頭に無数のトゲが生えたような髪型をした男だった。

……ドラ〇ン〇ールのド〇リアさんかよ……

 

「ああ、こっちだよ」

 

「今日は何の用だど?」

 

「ちょっと探してほしい奴らがいるんだよ」

 

「……範囲は?」

 

「東京全域」

 

「帰るど」

 

……まあ当たり前だよな……さすがに東京全域とかふざけているようにしか思えないもんな……

 

「まあ待ちたまえ。そういうと思って今回は報酬を高くしといたよ」

 

「いくらだど?」

 

「500万」

 

「了解だ、その仕事受けるど」

 

即答ッ!? 迷いもなく受けやがったぞこの人。

 

「……なあ、そんなに簡単に受けていいのか?500万がすごいのは分かるけど東京全域だぞ、出来るのか?」

 

「ん?なあ相馬、こいつは誰だど?」

 

「ああ、志熊錬君、スタンド使いだ」

 

「ヨロシクっす」

 

一応挨拶はして置く

 

「そうなんだ、ヨロシクだど。500万に飛びつかないなら男じゃないど」

 

…………まあそりゃあそうだけど……

 

「まあまあ錬君、疑う気持ちも分かるけど大丈夫だよ。こいつのスタンドは戦闘能力は一切ないが探索能力だけはかなりのものだから」

 

「どんなスタンドなんだ?」

 

「ふっふっふ、オラのスタンド『コペンハーベスト』はすごいんだど」

 

「まあ、見てみればわかるよ」

 

「その前にどんな奴らなんだど?」

 

「はい、そいつらの写真」

 

そう言い相馬さんはこの人に写真を手渡した。

……え?写真なんかあったの?

 

「……どうしたんだい?不思議そうな顔をして……ああ、写真を持っているのは当たり前だよ。俺の情報収集舐めないでよね」

 

……すげえな

 

「わかったど、こいつらを探せばいいんだよね?」

 

「ああ、たのむ」

 

「よーし、いくどー『コペンハーベスト』!!」

 

その瞬間大体一匹2㎝くらいの蜂みたいな何かが大量に現れた。

 

「はあ!?え、なにこれ!?」

 

「ああ、錬君は人間型とか生物型とか一体のスタンドしか見たことなかったかな?これは群体型と言って群体全てで1体っていうスタンドなんだ」

 

「そうなのか……スタンドって何かいろいろあるんだな」

 

これもスタンドなのか……敵に居たりしないよな……?

相手するにはめんどくさそうなスタンドだし……

 

「ああ、他にもいろいろあるよ。まあこれから嫌でも見ることになるから安心してよ」

 

「不安しかないんだけど……」

 

何処に安心する要素があるんだよ……

 

「『コペンハーベスト』この写真の奴らを探し出すんだど」

 

「……なあ、数はたくさんいるけどさ……東京全域だぜ?探せるのか?」

 

と言うかそれ以上にスタンドを東京全域まで動かせるのか?射程距離的に。

 

「錬……とか言ったっけ?オラのスタンド『コペンハーベスト』は探索能力だけはすごいんだど、何故って?ン?凄い証拠しりたいか?ンン?おしえてやるッ! 」

 

…………なんとなくうぜェ

 

「オラの『コペンハーベスト』は一体の視野が直径500メートルだど。そして一番すごいのは『コペンハーベスト』の能力だど」

 

「能力?」

 

「選択したものが光って見えるんだど」

 

「…………それは……すごいな……」

 

「でしょ、こいつのスタンドはまさに探し物をするためのスタンドだよ」

 

相馬さんは苦笑しながらそう言った。

……にしてもすげえな、戦闘能力がなくてもこの能力と『コペンハーベスト』本来の射程距離があれば探せられないものなんてないんじゃないのか?

 

「どうだ、すごいだろ。しししっ」

 

「はいはい、凄いのは分かってるからちゃんと探してくれよ」

 

「分かってるど。もらったお金の分はきっちり働くど。でも東京の隅っこのほうにとか居たら少し時間かかるど」

 

「ああ、そのくらい招致済みだよ」

 

……ていうか東京全域を探すのがチョットか……

 

「なあ、『コペンハーベスト』ってスピードも速いのか?」

 

チョットとかいうからそうなのか?

 

「ん?いや、そこまで早くないど」

 

「じゃあなんで東京全域がチョットなんだ?」

 

「オラって大体いつも周囲に『コペンハーベスト』散らばせてるんだよねぇー」

 

「え?なんでだ」

 

「相馬の依頼って大体範囲がバカ広いからねぇー、事前に散らばせてるんだど」

 

……いつもこんな依頼をしているのか相馬さん……

 

「ほら錬君、話よりもコーヒーだ。この時間を大切に使おう」

 

「コーヒー?……ああ、言ってたな」

 

この人が印象的でつい忘れてた。……あ、

 

「そうだ、なあ相馬さん。あの人って名前なんて言うんだ?」

 

ずっとこの人って言ってて名前知らんかった。

 

「あー、言ってなかったね。……あいつの名前は矢安宮清彦。ついでに言っておけば清彦とは高校の頃からの同級生だよ」

 

……相馬さんと清彦さんがねえ……

 

「ま、そんな事よりコーヒーだコーヒー」

 

「本当に好きなんだな」

 

「当たり前だよ。あ、コーヒー2つ」

 

何時の間にかそこにいた定員に頼んでいた。

 

「……戦いの前の飲み物がコーヒーって……」

 

清彦さんが見つけ次第行くらしいからな……はあ、……あ

 

「ちょっと、ちょっと待って定員さん!」

 

「どうしたんだよ錬君?」

 

「どうしたんだ、じゃねえよ。ごはんくれる約束だっただろうが」

 

「ああ、そうだったね。すっかり忘れてたよ。定員さん、おすすめメニュー下さい」

 

「あれ?選べないのか!?」

 

なんつう理不尽な……

 

「ごめんごめん、めんどくさかった」

 

「あんたな……」

 

いいよった、はっきりいいよったぞ。

 

「……まあいいけどさ」

 

「ならいいね、以上でいいです」

 

定員さんはそのまま厨房のほうに歩いて行った。

 

「いやー、楽しみだねー」

 

「本当にそんなにうまいのか?」

 

「当たり前だよ!なんといっても…………」

 

その後相馬さんは頼んだものが来るまでずっとしゃべり続けてた。

ちなみにコーヒーはものすごくおいしかった。

子どもの体でもちょうどいい苦味にわざわざしてあって美味しかった。

……相馬さんの気持ちはわかるわこれは。

 

 




改訂版書き始めるとこっちを書きたくなってくる不思議。
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