「っと、何だこのかまくらみたいなのは?」
相馬さんを探していると少し摩訶不思議な物を見つけた。
……つーかマジなんなんだコレ?人工物にしちゃあちょっとおかしい気がするしよォ
「つなぎ目もない、接合したような跡もない……うーん、俺頭良いとは言えないから最近の科学技術になんて詳しくねえけどこんな事出来るようなもんなのかねえ?」
一応前世では学生やってたけどお世辞にもレベルが高いとは言えなかったしそれの中でも別にトップだったって訳でもねえしよ……せっかくの2度目の人生……ちゃんと勉強しないとな……
「あ、こんなことより相馬さんを探さねえと」
まああの相馬さんだから別に心配はいらないと思うけどさ、
「うをっ、……この奇妙な物体に気を取られていて気付かなかったが……ここにある血の量……そしてこの棘のようなものについてる血……相馬さんを早く探さねえと……」
これはチットヤバいんじゃあねえのか……?相馬さんッ、無事でいてくれよッ!
そして俺が急ごうと思い走り出そうとした、その時だった
「お?錬君じゃあないか、よかった、ココにいるってことは勝ったんだね」
……ッ!!? 思いっきりこけそうになっちゃったじゃねえかコンチクショウッ!!
「……そ、相馬さんか……あー、よかった……」
「ん?ああ、この血を見て僕がやられたのかと思ったのかい?」
そりゃあな……こんな量の血にこんな物騒な血をみたら普通そう思うだろうに。
「ああ、はい。そんな感じ」
「ハハは、今回はちょっとヤバいなって一瞬思ったけど大丈夫さ……まだ僕は死ぬわけにはいけないんでね」
「……相馬さん」
相馬さんはたまにこうしてどこか分からない所をじっと見ている時がある。あの目はどこかで見た事、っつうか知っている気がする……そう、俺があの訳のわからん存在と会った時に、家族ともう会えないと聞かされた時の俺の目だ。あの時の俺の目と似ているんだ……
相馬さん……アンタ何を抱えて何を知っているんだ?
「ンンッ、錬君。今日は無事に二人とも勝てたし、二人『B・G』の奴を戦闘不能にさせる事が出来た……このまま次に行ってもいいけど今は怪我を治して美味しいご飯をたらふく食べよう、僕のおごりだよ」
「マジで!?いやー、最近俺の家皆忙しいらしくてインスタントにパンとかばっかだったんだよォー、お世話になってる身だしさ、それに別に別段文句があるわけでもねえけどさ……たまには贅沢したくなるのが人間ってもんなんだよなー」
……相馬さんの事を気にしててもシャーナイ、うまい飯を楽しみにしてる方がよっぽど有意義だかんな……って割り切れたら良いのになー、ハア……
「さ、行こうか錬君」
「あいよ、あー、楽しみだな」
どんな店なんだろうなっと、
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「ほら、付いたよ錬君」
「おお……おおォ、すっげェ」
あれから少し移動したところで大きな店が見えてきた。
「さ、もう予約は取ってあるからあと15分くらいで食べられると思うよ」
相馬さんはそう言って店の中に入っていくが……ものすごい場違い感がヤバいな……
「は、入りずれェ……」
「錬君? 何やってるんだい? 速くきなよ」
「あ、ああ……」
そして相馬さんは何でそんなに普通に入れるんだよッ
後ろ髪を引かれる思いで俺も店に入って行った。
入らなけりゃあよかったわ……余計酷くなったぞ場違い感が
「相馬さんってもしかしてこういう店に何度も来たことあるのか?」
「ん?ああ、仕事の付き合いとかで今も偶に行くけど、それ以上にお金持ちな知り合いが居てね」
「ああ……そういう事」
それなら納得は出来るな、けど俺には今も前もそんな知り合い居なかったし家も別段裕福って訳じゃあなかったからなー、まー貧乏じゃないだけ幸せだったんだよな、
庶民には庶民しか味わえないちっぽけな幸せがあるんだし俺はそれが好きだからな。
「だからと言って豪華な料理が食べたくない訳では無いけどなんか居心地の悪さを感じるこのジレンマ……」
「錬君……まあその気持ちも分からないことは無いよ、僕だって最初は絶対顔を引き攣らせてたと思うし」
あ、考え事が漏れてたか……
と、そんなこんなで15分ほど待っているとついに俺たちの番が来た。
定員さんに案内されるがままに一個のテーブルにつくとメニューを渡されるのだが…
「な、なんじゃこりゃあ……」
普段の感性で居る俺には考えられないような料金ばかりだった。
……シャーナイ、もうこれは慣れるしかねえな
「好きなの選んで良いよ、ああ、値段は気にしなくていいさ。一応錬君に働いてもらってる感じだからね」
「そいつはうれしいけど……働いてるって、何もそんなわけじゃあねえと思うけど」
別段俺は働いてるっていう感覚じゃあなかったんだがな、俺と相馬さんの意見が一致した、それで良いじゃあねえか。
「……ほら!早く選んじゃおう、この店人気だから人待たせちゃ悪いでしょ?」
「あいよ、でもちょっと待ってくれ、マジに悩むんだよ」
「あはは、どれも美味しそうだからねー」
悩むなァ、このマツタケのホイル焼きとかも美味しそうだし……おおッ!
「やっぱ男ならこれにするっしょ相馬さん!」
「ほー、特産松坂牛のステーキね」
マジうまそう! 一目ぼれだわッ!
「錬君はそれでいいんだね? んじゃー僕は魚とかにしとこうか」
「魚もいいねェ」
何気に雰囲気に慣れてきてテンションが上がってきたな俺。
「お待たせいたしました」
料理を注文して待つこと数分、ついに俺の前に見たことも無いスッゲエ肉がおかれた
この圧倒的質量! いかにも肉って感じがするなーッ!!
「マジ旨そう……相馬さん、先に食べていいかな?」
「ああ、良いよ」
「んじゃ…遠慮せずに」
ナイフを肉に通すが、驚いた、まるで何もないかのように抵抗なくストンっと簡単に切れてしまったし…フォークをさしたらまるで離さないと言っているかのように弾力良くフォークを固定できる……これは……ゴクリ
「いただき……ます」
そして俺は、肉を口に入れた――――
「………………」
「どうしたんだい? もしかして口に合わなかったとか?」
こっ、これは……これはァァァァァァァァ!!
「ゥンまああ~いっ!!! 感激だぜッ! まさにとろけるような柔らかさと噛みごたえが絶妙なバランスッ! そして味は超一流ッ! 抜群の旨みに超感激だぜェ~ッ!!」
「……そ、そうかい、喜んでもらえて何よりだよ……」
…………ハッ
「す……すいません、ホントに迷惑かけました」
いかんな、旨すぎて我を忘れてしまった……ホントに他のお客さんとかに申し訳ないぜ……
「あの~ォ、申し訳ないんですが相席をお願いさせてもらってもよろしいでしょうか?」
そっから相馬さんの料理も来てゆっくり味わって食べていたら店員がそう言ってきた。
「相席っすか?俺は良いっすけど……相馬さんは?」
「別に良いですよ」
「ありがとうございます」
にしても……いくら2時間くらい前とはいえチョッピりごはん食った後なんだよな……でも旨いから腹がいっぱいになろうが食べたくなっちまうッ!食えば食うほど余計に食べたくなっちまうよ。
「しかし本当にうんまいな~、でもいつも食べてたら舌が肥えそうだからなー、偶に食べれたら嬉しいな」
偶にで良いさ偶にで。
「お客様、相席になられるお客様を連れてきました」
「あ、どうぞよろしくお願いしま……」
「ホリィ!やっぱりお前の誕生日なんだから日本なんぞの店じゃあなくてイギリスに行けば良かったんじゃあないのかッ!?」
「まったくお父さんったら、一体何度目よその言葉。良いじゃないの承太郎がここ行ってみたいって言ったんだから」
「俺は母さんの手料理でもよかったんだけど……」
「あら?せっかくのお祝いにママの料理が良いって言ってくれたのは嬉しかったけどママは承太郎に美味しいものを食べてほしいのよ」
「~~ッ!!ホリィ!前々から言おうと思っておったのじゃがお前は承太郎に甘すぎるんじゃあないのか!?」
「そりゃあ可愛い息子ですものー、ねー承太郎」
「……やれやれ、せっかく相席にしてもらったって言うのに迷惑だよ2人とも」
何か……これまた濃い人達だな
「おっと、こりゃいかん、騒がしくしてすまなかったの」
「ごめんなさいね、お父さんあんまり日本が好きな人じゃあないから」
「いや、別に迷惑って訳じゃあないっすよ」
そんくらい別段気になんないから大丈夫っすぜ
「錬君もさっき思いっきり叫んでたしね」
「ブッ……相馬さァん!? 今それ言う!?」
口の中の物吐き出しそうになっちまったじゃあねえかよッ
「ま、お気になさらず、騒がしいのも嫌いじゃあないですから」
「……相席って言っても遠慮しなくていいっすよ」
ヘタに遠慮されちまうとこっちが逆にアレってもんだ。
「まったく、日本の物は何でも高いのーッ!」
「承太郎!どれにする?ママは承太郎の分けてもらおうかしら、ウフフ」
「やれやれだ……」
この人たちは少しくらい遠慮ってもんを覚えた方が良い気もするけどな……ハハッ、まあ家族団欒に水をさすのは悪いもんな
「もう昼どころかおやつの時間帯じゃあないかッ!なんでこんな時間までわしが待たないといけなかったんだ」
「お父さんが駄々こねるからでしょう?まったくもー、ママお腹ペコペコだわ承太郎」
「もうなんでも良いから速く食べたいな……」
「ああ!ごめんね承太郎!早く頼みましょ! 承太郎!何が良い?」
いや何でも良いって言ってんじゃん
「別に何でも良いけど……そうだな、この人が食ってる奴が良いかな」
「ん?この人って俺か?」
「ああ……それが良い」
「今俺が食べてんのは特産松坂牛のステーキっつって、コレな、抜群にうまいから食べて損は無いと思うぜ」
俺はメニューを指さしながらそう言っていく。あー、本当に旨かったわ。あと半分以下なのが残念だけど……
「ま、店員を呼びますか。えーっとホリィさん?で良かったっすかね、貴方はどうします?特産松坂牛のステーキで良いんですか?」
「それでいいわ~、あと私はホリィ。空条ホリィよ~」
「わざわざありがとうございます。僕は桔梗相馬、よろしくお願いします」
「……空条承太郎です」
「俺は志熊錬です。注文しま……あ、おじさんは何にします?」
そういやこのおじさんまだ決めてなかったな
「わしの名前はジョセフジョースター、おじさん何かで呼ぶんじゃあない。あとわしはこの鳥のなんちゃらで良い」
「わかりました。じゃ注文しますよ」
こうして楽しくご飯を食べていたのに、そんなひと時をぶち壊す輩が現れた―――
「承太郎~!美味しいわねコレ!」
「ああ、そうだね母さん」
「ケッ、肉食うならイギリスとかのほうが良いにきまっとる」
「も~、パパったらそこまで対抗しなくていいじゃないの」
「そうだぜおじいちゃん、あまり見栄を張るのもアレだぜ」
ジョセフさんホントに日本が嫌いなんだなー、
「なんでジョセフさんって日本を嫌うんすか?」
「おいおい錬君……」
相馬さんが何か言いたそうな目で見てくるけど気のせい気のせい
「……わしのかわいいホリィが日本人なんぞに嫁いで日本に行ってしまったからじゃあァ!!!」
「もうパパったら、いい加減にみとめてよ!」
「いいやッ! 認めてなるものかッ!」
「……理由は分かったけど……なんかすいません」
「錬、とか言ったな……気にしない方がいいと思うぜ、おじいちゃんのアレはいつもの事だからな」
おおう、承太郎君……っていうかジョセフさんのアレいつもの事なのか……
「じゃあ無視……しといて良いのか……?」
コレは思いっきり無視していいものかと悩むな……
ていうかホントにコレ美味しいな……値段もその分高いが……あっ、そういや相馬さんって医者っつってたけど何処の病院で働いてんだろ?
「なあ相馬さん――――」
「おっやあァ~ッ! そこにいるのは桔梗相馬さんじゃあ無いですかァー!」
俺が相馬さんに疑問を聞こうかとしたその瞬間、誰か知らない人が話しかけてきた。
……話に割り込むとは随分行儀が悪いじゃあねえか……ッ! つうか誰だこの人、相馬さんの知り合いらしいが……
「……ッ!? なっ……お前はッ!?」
「嫌だなァ~半年ぶりとは言えその反応は酷いんじゃあ無いっすかァーッ」
「……錬君」
「ん?……相馬さん、何かヤバめの感じなのか?」
何時もは取り乱さない冷静な相馬さんがここまで顔に焦りを表してるっつう事はチョットヤバめ何だろうな……
「ああ、これは完全に僕のミスだ……今謝っておくよ……ごめん」
「謝らなくて良いけど……相馬さん、どういう状況なのか話してください」
ますます雲行きが怪しくなってきたなコリャ
「簡単に言うとだね……『狙っていたかと思っていたらこっちも狙われていた』と言う事さ……いずれは対処されるかと思っていたがまさかこんな最初っからやられるとはね……」
「何となくしか分かんないが……あの人は敵か……?」
「……ああ、そうだよ」
だったらそんなに深く考えなくたって良いんだ……
「俺のやることは……あの人を倒す、そうすりゃあ良いんですよね?」
「……ああ、と言いたいとこだがあそこのテーブルに居る男も調べたときに見たことがあるし……『スタンド』を出していやがるって事は……」
「あの人も敵、って事だな」
「錬君はアッチの方を頼む……僕はいろいろとこの男から聞きたいことがあるんでね」
「あいよ……了解した」
流石に連続に戦うことになるとは思って無かったが……『敵』なら倒さねえとなァ……
「場所を変えよう……流石にココじゃ―――――」
「イイやァーッ!! とっとと始めようぜェーッ!!」
相馬さんが場所を変えようと話し懸けようとしたが、男はもうすでにスタンドを出し相馬さんに攻撃を仕掛けていたッ!
「くッ……! 錬君!」
「分かってるッ!!」
俺の後ろからももう一人の男が攻撃を仕掛けてきてたッ!!
「ウラァ!!」
椅子を軽くして素早く持ち上げ男の攻撃の前に置いた後に重くしたッ! これで俺への攻撃は防げた……けどッ!
「如何したのだお主等……」
「椅子が浮いたと思ったら壊れた……何だこれは……」
「わーッ、すっごおい!パパも不思議な事出来るけどこういうのは初めて見たわ!」
ジョセフさんにホリーさん、承太郎君……それに他の客も……ッ!
このままじゃあ俺たちの戦いに巻き込まれるかも知れないぞッ!
「相馬さん!どうするんですか!?」
「出来れば人を追い出してやりたいし……まず場所を変えたいけど……ッ!」
「ほらほらァーッ!如何したんだよォーッ!動きが随分お粗末じゃあねえっすかァッ!」
「……ッ! 一々腹が立つ喋り方をする奴だなッ!」
どうすんだよコレ……ッ、相馬さんも自分の方で精一杯って感じだしよ……ッ