千年の旅路、エデンの石板 〜フリーレンと失われた世界〜 作:龍改二
オルフィーの町へと戻った三人と一匹を迎えたのは、明るい日差しと、人々の賑やかな歓声だった。
先ほどまで通りを我が物顔で歩き回っていた動物たちはすっかり姿を消し、代わりに元の肉体を取り戻した町人たちが、家族や隣人と抱き合い、互いの無事を涙ながらに喜び合っていた。
大通りを歩きながら、シュタルクはふと、先ほどまで泥だらけの人間たちが座り込んで草をむしっていた農家の木柵へと目を向けた。
今のその囲いの中では、数頭の白い山羊がのんびりと座り込み、眠そうに口をモグモグと動かしている。
「……おい、さっきあそこで俺が無視されたあの人たち、中身は山羊だったのかよ……」
なんとも言えない微妙な顔で呟くシュタルクに、フェルンも「道理で話が通じないわけですね」と小さく息を吐いた。
一行が町の奥にある町長の屋敷を訪ねると、応接間でヨタヨタと歩いていた白い老犬は、立派な白髭を蓄えた柔和な老人の姿へと戻っていた。
「おお、旅のお方々! あなた方が【魔封じの洞くつ】の魔族を再び封じてくださったのですな! ご覧の通り、町の者たちは皆、無事に元の姿へと戻ることができました。なんとお礼を申し上げればよいか……!」
深々と頭を下げる町長に、フリーレンは隣でキョロキョロと部屋を見回している黒髪の少年――元は白い狼であった子供を示し、事情を説明した。町長は少年の経緯を知るとひどく胸を痛め、「教会の神父様なら、あるいは解呪する方法を知っているやもしれません」と教えてくれた。
三人は少年を連れて、すぐさま町の教会へと足を運んだ。
先ほどまで斑模様の牛が悲しげに佇んでいた祭壇の前では、穏やかな顔立ちの神父が膝をつき、女神様への感謝の祈りを捧げていた。しかし、神父は少年の背中に定着した呪いの痕跡を診ると、申し訳なさそうに眉を下げて首を横に振った。
「……なんということでしょう。これは魔族が自らの怨念を直接魂に刻み込んだ、極めて強力な呪いです。私どもの扱う女神様の聖典の魔法をもってしても、この子の姿を元に戻すことは叶いません……」
教会の重い扉を出て、三人は立ち止まった。
「……神父様でも呪いが解けないね。どうしようか」
「私たちの魔法では、どうすることもできませんね……」
フリーレンとフェルンが頭を悩ませていると、隣にいた少年がふと鼻をヒクヒクと動かし、ひとりでトコトコと歩き出した。
「あ、おい、どこ行くんだよ?」とシュタルクたちが後を追うと、少年が向かった先は、町の外れにある一軒の猟師小屋――最初にシュタルクが彼の首輪を外し、包帯を巻き直してやった、あの木の柵がある家だった。
家の前では、人の良さそうな一人の青年が、空っぽになった木の柵と、地面に落ちた首輪を見つめながら、途方に暮れたように立ち尽くしていた。
少年が柵の前に立ち止まると、青年は近づいてきたフリーレンたちに気づき、すがるような声で尋ねてきた。
「あの、すみません、旅の方々。……もしかして、このあたりで怪我をした『白い狼』を見かけませんでしたか?」
「白い狼を……?」
「ええ。数日前、西の洞窟の近くで血を流して倒れていたのを僕が見つけて、家に連れてきて介抱していたんです。最初は警戒して噛みついてきたから、傷が塞がるまではと思って柵に繋いでいたんですが、さっき呪いの騒ぎが収まったと思ったら、いなくなっていて……。『ガボ』って名前もつけて可愛がっていたんですが。あいつ、無事だといいんだけどな……」
青年の言葉に、フェルンはハッとして目を見開いた。
虐待して縛り付けていたのではなく、傷ついた狼を必死に手当てし、傷口が開かないように繋いで守っていただけだったのだ。
その時、話を聞いていた黒髪の少年――ガボが、トコトコと青年の前へと歩み寄り、その小さな手で青年の服の裾をクイ、と引っ張った。
「ん? なんだい少年、僕に何か用かい? ……あれ、君、どこかで会ったかな?」
青年がしゃがみ込み、不思議そうに首を傾げる。
言葉を持たないガボは、自分がその白い狼だとは言えない。ただ、心配してくれた青年の優しさに答えるように、大きく口を開けて「ニヒヒッ!」と太陽のように眩しい笑顔を向けたのである。
青年はきょとんと目を丸くしたが、その無邪気で温かい笑顔を見ているうちに、ふっと肩の力を抜いて微笑み返した。
「……? なんだ、よくわからないけど、君の顔を見ていたらなんだか元気が出てきたよ。ガボもきっと、どこかで元気に走り回ってるよな。ありがとな、少年」
青年がガボの黒髪をわしゃわしゃと撫でると、ガボは気持ちよさそうに目を細めた。
そして青年に背を向けると、今度は町の外れにある高台の方へと、迷いのない足取りで歩き始めた。
三人がその後ろをついていくと、高台の先端には、風雨に晒された古い石碑がぽつんと建っていた。そこには古代の文字で、かつてオルフィーの町を襲った魔族を、誇り高き伝説の白い狼の群れが撃退し、洞窟へと封じ込めたという功績が刻まれている。
石碑の前に立ったガボは、くるりと振り返ると、シュタルクを見上げて自分の小さな右腕を真っ直ぐに差し出した。
そこには、シュタルクが巻いてやった白い包帯がしっかりと巻かれている。町の人間のやり取りを見て覚えたのか、それは彼なりの『お別れと感謝の握手』のつもりらしかった。
「……お前、ここで暮らしていくのか。まあ、あの兄ちゃんなら、人間の姿のお前でもきっと大事にしてくれるよな。……元気でな、ガボ」
シュタルクは少し寂しそうに微笑むと、膝をつき、ガボの小さな右手を自分の大きな手で優しく握りしめた。
その瞬間だった。
石碑の足元から、見覚えのある眩いばかりの蒼白い光が噴き上がり、握手をしたシュタルクとガボ、そしてすぐ後ろにいたフリーレンとフェルンの四人を、まとめて包み込んだのである。
「っ、うわあああっ!? ここでも光るのかよ!!」
シュタルクの叫びが白い光に溶け、世界の輪郭が再び大きく歪んでいった。
* * *
光の奔流が収まり、フリーレンがゆっくりと目を開けると、そこは同じオルフィーの町外れの高台だった。
しかし、目の前にあった石碑は文字がほとんど読めないほどに風化して苔むしており、大気中に流れる魔力の穏やかさが、数百年後の『現代』へと帰還したことを告げていた。
そして――シュタルクのすぐ隣には、彼の手を握ったままキョトンと目を丸くしている、黒髪の少年ガボの姿があった。
「……あ。この子も一緒に来ちゃったね」
フリーレンが目を瞬かせる。
「転移の瞬間にシュタルクが手を握っていたから、術式の対象に巻き込まれたのかな。……まあいいか、とりあえず少し現代の町を見てみようよ」
「フリーレン様、何百年も前の過去から連れてきてしまったのですよね。……『まあいい』、のでしょうか……?」
困惑して眉を下げるフェルンに、シュタルクはガボの頭を撫でながら苦笑した。
「そうは言うけどさ、狼なのに人間になっちゃったまま、言葉も喋れねえこいつを一人で置いてくるのもどうかと思うぜ。……これも何かの縁だろ」
四人で高台から現代のオルフィーの町並みを見下ろすと、そこには過去よりもさらに発展し、多くの人々や家畜が共生する平和で豊かな町が広がっていた。
しかし、その穏やかな景色を眺めながら、フリーレンの翡翠色の瞳には、拭いきれないひとつの『懸念』が浮かんでいた。
「……ねえ、二人とも。町を出る前に、もう一度あの【魔封じの洞くつ】へ行っておこう」
「え、洞窟へですか? あの道化師の魔族なら、先ほど私たちが石の棺に閉じ込めたばかりですが……」
「私たちにとっては『さっき』でも、あの魔族にとっては『何百年もの時間』が経っているんだよ」
フリーレンは杖を握り直し、かつてフェルンと共に討伐した腐敗の賢老クヴァールのことを思い起こしていた。
「フェルンも覚えているでしょ。前に私たちが倒したクヴァールの封印も、何十年という歳月の経年劣化で術式が脆くなっていた。ましてや、さっき私たちがやったのは、元々一度破られた古い石棺に蓋を乗せ直しただけの応急処置だ。数百年も経っているなら、封印が綻びていてもおかしくない」
その言葉に、フェルンとシュタルクの表情が引き締まった。ガボもまた、野生の勘で何かを察したのか、西の岩山の方角を向いて小さく鼻を鳴らした。
* * *
四人が現代の洞窟へと足を踏み入れると、内部の様子は数百年前の記憶とは大きく様変わりしていた。
歴史の記録通り、この数百年間のうちに人間の手によって採掘され尽くしたのだろう。あれほど洞窟の壁面を埋め尽くしていた青紫色の『封魔鉱』の鉱脈は綺麗さっぱり掘り尽くされており、今はただのありふれた岩の洞窟になっていた。これなら、最奥であっても魔法は完全に機能する。
ツルハシの跡が残る通路を抜け、四人が最奥の広間へと辿り着くと、そこには予想通りの光景が広がっていた。
かつてシュタルクが蓋を閉めたあの巨大な石の棺は、長い歳月の風化と地殻の歪みによって無数のひびが入り、表面の封印紋様もすっかり摩耗して消えかけていた。
シュタルクが警戒しながら歩み寄り、棺の縁に軽く指先で触れた、その時だった。
ボロッ、と乾いた音を立てて風化した石蓋が自重に耐えかねたように崩れ落ち、粉塵とともに棺の内部が露わになったのである。
「っ、下がれ!」
シュタルクが大斧を構える。
しかし、砂煙の中からむくりと起き上がった道化師の魔族は、四人の姿を見るやいなや、攻撃してくるどころか、その場でガバッと地面に平伏し、額を岩肌に擦り付けながら涙声で叫び始めたのである。
「ひ、ひいいぃっ! お助けを、どうか命ばかりはお助けください旦那方ぁっ!!」
数百年前の傲慢で芝居がかった態度はどこへやら、道化師の魔族は太鼓腹を震わせ、両手を合わせてペコペコと必死に頭を下げ続けた。
「な、なんだこいつ……?」
拍子抜けして目を丸くするシュタルクの前で、魔族はさも悲壮な表情を作り、ポロポロと涙すら流してみせた。
「わ、私はあの狭く暗い棺の中で、何百年もの間、自分の犯した罪の重さを悔い改め続けました! 長らくの封印で、もうすっかり邪気も抜けております! もう二度と『悪さ』はしません! これからは世のため人のため、町の人間に尽くしてなんでもいたします! どうか、どうか信じてくださいよ旦那方ぁ!」
ペコペコと揉み手をしながら命乞いをする魔族。
だが、その姿を前にしたフリーレンとフェルンの瞳は、絶対零度の氷のように冷え切っていた。一切の同情も、迷いもそこにはない。
フリーレンは静かに杖を向けたまま、淡々と言った。
「……そう。そんなに改心したのなら、証拠を見せてもらおうか。まずは、お前が封印される間際にこの子にかけた呪いを、今すぐ解いてもらおう」
「へ、へいっ! もちろんでございますとも! お安い御用で!」
ここで逆らえば、この女たちに即座に殺される――そう直感した魔族は、まずは信用を得るために慌てて頷くと、ガボの方へと向き直り、呪詛の魔力を逆流させる解呪の印を結んだ。
ガボの小さな身体から道化師の指先へと黒い霧が引き抜かれると、少年の肉体が眩い光に包まれた。みるみるうちに人間の輪郭が変化し、次の瞬間には、神々しいまでに美しい純白の毛並みを持った、一頭の『大きな白い狼』へと本来の姿を取り戻したのだ。
「おおっ、元の白い狼に戻ったぞ!」
シュタルクが歓声を上げる。
白狼へと戻ったガボは、自分の四本の脚とふさふさの尻尾を確かめるように一回りすると、フリーレンたちの前へと歩み寄り、「ウォン、ワンッ! クゥーン……!」と、何かを一生懸命に伝えるように誇らしげに鳴き始めた。
「な、なんか俺たちに言ってるみたいだぞ。フリーレン、またあの魔法を使ってくれよ!」
「うん、そうだね」
フリーレンは頷くと、赤褐色の杖を掲げて再び淡い光の粒子を灯した。
「――『動物の言葉が分かるようになる気がする魔法』」
ふわりと温かい光が白狼と三人を包む。これで先ほどの老犬の町長のように、はっきりと言葉が聞こえてくるはずだった。
しかし、魔法が発動したあとも、白狼の鳴き声は「ワンッ! アオーン!」という力強い獣の遠吠えのまま洞窟に響くばかりで、頭の中に言葉が浮かんでくる気配は一向になかった。ただ、尻尾をブンブンと振っている様子から、なんとなく嬉しそうに感謝している『気がする』というだけである。
微妙な沈黙が流れる中、フェルンが冷ややかなジト目で師匠を見た。
「……フリーレン様。以前使われたのと同じ、動物の言葉が分かるようになる魔法ではないのですか?」
「分かるようになる『気がする』魔法だよ。町の動物たちは中身が人間だったから、たまたま思考の波長が合って言葉として聞こえただけなのかも」
「……なんか一生懸命伝えてくれてるのは分かる気がするけど、何を言ってるのかは全然わかんねえな。まあでも、元の姿に戻れて本当によかったぜ、ガボ」
シュタルクが苦笑しながらしゃがみ込み、首元の白い毛並みをわしゃわしゃと撫でてやると、白狼は金色の瞳を細め、シュタルクの頬に残っていた擦り傷を、大きな舌でペロリと優しく舐めた。
そして、もう一度だけ天に向かって高く澄んだ遠吠えを響かせると、白狼は風のような速さで地を蹴り、洞窟の出口――自らが本来生きるべき大自然の彼方へと、迷いなく走り去っていった。
その白い影が通路の闇へと完全に消え去り、足音が聞こえなくなった、まさにその瞬間だった。
それまで地面に額を擦り付けていた道化師の魔族の肩が、クックック……と低く揺れ始めた。
ゆっくりと顔を上げた魔族の表情からは、先ほどまでの卑屈な涙など跡形もなく消え失せ、耳元まで裂けたおぞましい嘲笑が張り付いていた。
「……ふはは、ふははははは!! 馬鹿め、本当に信じおったわ! 我らの一族にとって唯一にして最大の天敵であった、あの忌々しい白狼はついに消え去った! しかも見れば、この洞窟の封魔鉱もすべて無くなっているではないか! これで再び私は自由だ、貴様ら全員、ここで哀れな動物に変えてくれるわあああっ!!」
魔族が本性を露わにし、全身から膨大な魔力を解放して術式を編もうとした――その刹那。
術式が編みあがるよりも早く、すでに杖を構えていたフェルンとフリーレンの瞳が、無慈悲に煌めいた。
音すら置き去りにする、一瞬の処刑劇だった。
まず放たれたのは、フェルンによる神速のゾルトラーク。人類の魔法体系が磨き上げてきた一筋の閃光が、道化師の魔族の分厚い胸板を真正面から撃ち抜き、風穴を穿った。
「がっ――!?」
魔族の身体が硬直した、その直後。
フリーレンの杖から放たれた、圧倒的な魔力量を誇る二撃目の大口径ゾルトラークが、フェルンが穿った風穴を呑み込んで樽のような腹部を貫き、魔族の肉体を粉砕した。
ドゴォンッ!! と轟音が響き、洞窟の奥の岩壁が抉れる。
光が収まったとき、道化師の魔族はボロボロの黒い燃えカスとなって崩れ落ちようとしていた。
「バ、バカな……この、私を……これほど容易く……」
「あなた如き、魔法が普通に使える場所であれば、最初から私たちの敵ではありません」
フェルンが冷たく見下ろし、杖を下ろす。魔族は悔しげに目を見開いたまま、黒い塵となって完全に消滅した。
あまりにも呆気ない瞬殺劇に、大斧を構えたまま固まっていたシュタルクが、目をパチパチとさせて二人を振り返った。
「えっ……おいおい、あいつ、さっきまで泣いて謝ってたじゃねえか。改心したんじゃなかったのかよ?」
「するわけないでしょ、シュタルク」
フリーレンは黒い塵が舞う空間を見つめ、静かに、しかし絶対の真理を語る声で言った。
「魔族が涙を流して謝るのは、人間を油断させるためだ。奴らが使うのは、欺くためだけの言葉だよ。そもそも魔族にはね、『悪さ』なんて概念自体、最初から無いんだ。悪いと思っていないんだから、悔い改めることもないし、改心したりもしない。……絶対にね」
言葉を話す捕食者に対する、千年の経験に裏打ちされた冷徹な断定。シュタルクはゴクリと唾を飲み込み、改めて魔族という存在の恐ろしさを胸に刻んだ。
と、その時。フェルンが崩れ落ちた石の棺の残骸の中に、何かが光っているのを見つけた。
「フリーレン様。棺の底に、何か落ちています」
歩み寄って拾い上げると、それは鮮やかな『青色の石板の欠片』だった。おそらくは魔族が隠し持っていたものだろう。
さらに、棺の背後にあった岩壁を見やると、かつては分厚い封魔鉱の鉱脈によって塞がれていた場所が、採掘によって大きく掘り進められており、そのさらに奥へと続く古い坑道がぽっかりと口を開けていた。
「封魔鉱が採掘され尽くしたことで、昔は行けなかったさらに深い場所へ進めるようになっているみたいだね。……行ってみようか」
三人がその奥へと足を踏み入れると、案の定、坑道の最深部には古代の劣化した結界が張られた『石扉』がひっそりと佇んでいた。
フリーレンが手慣れた様子で結界を解除して扉を開けると、その奥の小部屋には、青い石板が嵌め込まれた台座が静かに彼らを待っていた。
「……やっぱりあったな。なんかもう、驚かなくなってきたぜ」
「そうですね。これで三度目ともなれば、手慣れたものです」
シュタルクとフェルンが肩をすくめる中、フリーレンは手にした青色の石板の欠片を見つめ、少しだけ優しい目をして微笑んだ。
今頃、あの白い狼――ガボは、呪いから解き放たれた本来の姿で、現代の広い草原を風のように駆け回っていることだろう。言葉は通じなくとも、最後にシュタルクの頬を舐めたあの温もりだけは、確かなものとして残っている。
「よし、行こうか二人とも」
フリーレンは台座の前へと歩み寄ると、地図のような模様がひとつだけ欠けた窪みへと、青色の石板をガコッと嵌め込んだ。
静かな洞窟の奥底に、再び蒼白い光が満ちていく。
人間と動物、そして決して相容れない魔族との邂逅を越えて、三人の旅人はさらなる過去の物語へと身を投じていった。
あとがき
これにて第3章「沈黙のオルフィー」は結びとなり、物語はいよいよ最終章、第4章「恐慌のフォーリッシュ」へと続きます。
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