ストライクウィッチーズ ― あの空の続き ―   作:r3ir3i

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introduction

## INTRODUCTION ―― 彼女たちが守る空

 

1930年代。欧州を中心に、人類の敵が姿を現した。

 

ネウロイ。黒い装甲に覆われ、赤い光を放つ異形の存在。どこから来たのか、何を求めているのか、それを知る者はいなかった。分かっていたのは、彼らが通った後には何も残らないということだけだった。

 

ネウロイは各地へ侵攻し、人類は地図の上の境界線を、一本ずつ後ろへ引き直していった。砲弾は黒い装甲に弾かれ、傷を負わせても、その傷はすぐに塞がった。世界各国の軍隊は、退きながら戦うことを強いられた。

 

それでも、人類には対抗する力が残されていた。

 

古くから魔法力を持ち、人々のそばで生きてきた少女たち。人々は彼女たちを「ウィッチ」と呼んだ。

 

やがて、科学技術と魔法の融合が、新しい兵器を生み出した。魔導エンジンによってウィッチの魔法力を増幅し、空を飛ぶことを可能にする脚部装備――「ストライカーユニット」。かつて魔女たちが跨った箒に代わって、それが少女たちの翼になった。

 

ストライカーユニットを履いたウィッチたちは空へ上がった。魔法の盾で光線を受け止め、手にした銃で黒い装甲を撃ち抜く。祖国のために飛ぶ者がいた。家族のために飛ぶ者がいた。理由は一人ひとり違っても、彼女たちの背後には、守らなければならない街と人々があった。

 

人類は各国の軍隊を束ねて連合軍を組織し、本格的な反攻を始めた。その中で、国籍も所属も異なる精鋭ウィッチを一つの部隊に集めた、統合戦闘航空団が編成されていく。

 

第501統合戦闘航空団。通称「ストライクウィッチーズ」。

 

ブリタニアを拠点とした彼女たちは、幾度となくネウロイと戦い、欧州解放の先頭に立った。1944年9月、第501統合戦闘航空団を中心とする連合軍は、ガリア共和国上空のネウロイの巣を撃破する。長く占領下にあったガリアは解放され、欧州西部における人類の反攻は大きく前進した。

 

そして、1945年7月。ロマーニャ公国、ヴェネツィア上空に出現した巨大なネウロイの巣に対し、連合軍は総力を挙げた攻勢をかけた。作戦名「オペレーション・マルス」。再び集結した第501統合戦闘航空団によって巣は消滅し、ヴェネツィアは解放された。

 

任務を終えた部隊は解散し、共に戦ったウィッチたちは、それぞれの故郷や新たな任地へと散っていった。

 

だが、戦争が終わったわけではなかった。

 

ネウロイは今も、欧州の各地に残っている。解放された土地で瓦礫が片づけられ、市場に人が戻り始める一方、戦火の絶えない空では、今日も兵士とウィッチたちが戦い続けていた。

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