ブレイクデカール
所謂改造チップのような物らしく、取り付けることで紫のオーラを放ち機体性能がシステムの限度を超える…すなわちカンストを超え更に強くなるというものだ。
今やネットワークゲーム「GBN(ガンプラバトル・ネクサスオンライン)」の多くのプレイヤー内で大きな問題となりあのチャンプが発言するほどの大きな問題となっている。
…最も「強くなりたいと」願うことは自由だがそれを実現する方法が不正では震えていた羽で闇を切り裂くことなど到底不可能である。
更にこれらのダイバーは「マスダイバー」と呼ばれるが、彼等はあくまでも末端。
チャンプこと「クジョウ・キョウヤ」も問題解決に向けダイバー達を集めた有志連合を結成したが未だに事態はジリ貧である。
ブレイクデカールの厄介な点は証拠を残さない事、これによりブレイクデカールの出元が何処かを探す事が困難になっている。
そうしている内にもブレイクデカールの被害は拡大し続け、遂には初心者用の筈のサーバー13で超大型MAが確認された。
〈確認されたMAはハシュマル、現状判明している情報はエリアボスとして現れ撃破された後、突如として巨大化、復活しエリアの境界線を越え暴れ回っているそうだ。
しかしどうにも襲われるダイバーと襲われないダイバーが存在し恐らくは襲われないダイバーはマスダイバーだ。
こっちもTRANS-AMしたフェザーデュナメスのGNスナイパーライフルで間接を打ち抜いてみたけど特に何もなかったように動き出したから何とかしようと思ったら多分近接か超高火力以外では駄目だね〉
「了解、後はこちらで終わらせる。そちらは"ダブルオー"ガンダムのカスタム機を使う"ダイバー"の避難を任せたい。」
〈こちらレンドア、作戦を更新した。オーバー〉
「武運を祈る。アウト」
「さて、オルフェア、ガデラーザ、目標を消滅させる!」
レンドア、我が最良の友人であり旧GPD時代から我らがフォース、ゼナベスティアの立ち上げ時も常に苦楽を共にした最古参。フォース内では私の両翼の片翼であり私の相方を務める実力派ダイバーだ。
彼の使用するガンプラはフェザーデュナメス。ケルディムガンダムGNHW/Rにガンダムサバーニャ(最終決戦仕様)のGNビットをミキシングしたカスタム機だ。
フェザーデュナメスはただガンダムサバーニャのGNビットを付けた訳ではなくGNシールドビット及びGNライフルビットが干渉しないようGNホルスタービットがデュナメスガンダムのGNフルシールドの様な外見となっている。
そして目を引くのは後肩部のジョイントの角度を変え後肩部ジョイント、GNシールドビット、GNホルスタービット、GNライフルビット、GNライフルビットⅡ、の順で連結することにより通常時でTRANS-AMを超える機動を行うGNビットウィング、本来ならば私の護衛を任せたい機体ではあった。
しかし現状に限っては彼には他のダイバー達を逃がすと言う重大な責務があった。故に彼の力は借りられない…ならばだ。
一通りダイバー達を蹂躙したハシュマルだったが突如高速で接近してくる所属不明機がレーダーに映った。
新たな敵に気付いたハシュマルがビームで牽制しようと頭部装甲を開いた瞬間─
「その距離で気付いても手遅れだ!GNブラスター、最大出力!」
機首を2分割し露出されたGNブラスターがハシュマルの立っていた足場毎ハシュマルを包み込んだ。
「ナノラミネートアーマーにも限界はある!無理やり突破させていただこうか!TRANS-AM!」
本家では使われるの事なかったガデラーザのTRANS-AMシステムを発動したGNブラスターはその太さを増しハシュマルを捉え続けている。
〈お相手も大人しくやられてはくれないらしい。こちらもダブルオーの少年の避難が完了した。こちらレンドア、そちらの護衛に向かう。オーバー〉
《ギルザットだ。こちらでも処理はしているが漏れた機体が何機か向かっている。オーバー》
ギルザット、ゼナベスティアにおいては私の両翼の片翼であり貴重な露払い担当。
彼が使う機体は……まあ後でも良いだろう!
ギルザットの警告の通り数機のガンプラがこちらに向かって来るのをレーダーが察知した。そして数十秒に渡りGNブラスターを照射し続けたガデラーザの機首は既に限界を迎えている。だが、この事態を想定していない私ではない!
「ガァタラァァァァァ!」
〈了解!ガタラ!
安西センセイ…文才が…欲しいです…!!