【ネタ】夢のないレギオスの設定+要らない話   作:歯並び悪い

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ノリと勢いだけで書いた話です。
一応こんなことがあったよ~ってだけで本編には微塵も影響はありません。
登場人物が2度と出ることもありません。


この話は主人公最強、暴力的な表現、外道などの要素を含んでおります。
苦手な人は我慢して読んでください(え


レイフォンのぼったりボロ儲け
放浪バスでぼろ儲け


 放浪バス

 それはこの荒廃した世界において、都市から都市へと移動する唯一の交通手段。

 それはこの世界でもっとも危険な乗り物。

 

 

 

 どうでもいい話かもしれないが、俺は放浪バスに乗るとき、可能な限りある程度の金持ちと乗り合わせるようにしている。

 理由は簡単、儲かるからだ。

 

 

 今、俺は放浪バスに乗っている。

 事前に調べた通り前方の操縦席に近い所に都市間貿易でそれなりに名の知れた会社の商人が乗っている。

 商人自身も大物だろうか、その付近の席に着いている者全員がかなり熟練した武芸者だ。

 仲の良さからして、専属の護衛団だろうか、7人いるが、良く気軽に談笑していて車内の雰囲気を和ませている。中々理想的な関係だな、と思う。

 

 

 

 所で、ここで突然話が変わるが、なぜ放浪バスが世界で一番危険な乗り物かと言うと、汚染獣に遭遇しやすいからだ。

 食物連鎖ピラミッドの最上段を独占する汚染獣。空間を漂う汚染物質に順応し、汚染物質のみで生きていけるのだが、なぜか人間が大好物な困ったやつらで、その巨体から繰り出される攻撃には一般人は勿論生半可な武芸者でも歯が立たない。

 これは誰でも知っている一般常識だ。

 つまり、万が一汚染獣に見つかってしまえば強い武芸者のいない都市はたちまちヤツらの餌場になってしまう訳で、都市の電子精霊の皆様は何時も細心の注意を払って汚染獣に遭遇しないように逃げたりしているのだ。其のための電子精霊であり、其れ故の自立型移動都市なのだ。

 これも誰もが知っている一般常識である。

 

 それで、こっからが問題なのだが、放浪バスには電子精霊が憑いていないのだ。汚染獣に見つかってしまえばそこでゲームオーバー。勿論サイズが小さいため、やり過ごしたりもできる時もあるのだが、そんなものは稀なケースで、基本出会えば即終了、サーチ・アンド・デストローイである。デストローイするのが俺たちなのが笑えない。

 

 

 話を戻すが、現在俺が乗っている放浪バスは緊迫した雰囲気で静まり返っています。さあ何故でしょうか?

 答えは簡単ですね。汚染獣に見つかっちゃったからです。デストローイです。

 

 昼間のため、活頸で視力を強化すれば、遠くから飛んで接近してくるのが良く見える。先ほどから運転手が慌てて逃げようとバスのスピードを上げているが、元々のスピードが違いすぎて焼け石に水だ。

 

「今、確認しました。雄性体三期だと思います」

 

 護衛団の念威操者が復元した水晶錬金鋼を両手で持ちながら説明する声が聞こえる。

 

 雄性体三期とは、また随分大物に出会ったもんだ。

 

「ト、トニー大丈夫なのか?」

 

 商人の男の狼狽した声が聞こえてくる。トニーというのは護衛団のリーダーっぽい男のことだろう。今、念威操者以外の護衛団全員が汚染物質遮断スーツに着替え終えており、いざ、出陣しようとしている所だ。商人は自分の身の心配もしているだろうが、その声からは護衛団達の身を案じている色も伺える。本当、つくづく羨ましいもんだと思う。まあ、俺は何処かに所属する気は無いから一生縁がないのだろうが。

 

「大丈夫だ。倒すのが無理でも、追ってこられないようにする程度なら問題ないさ。そう心配すんな、帰ってきたら酒でもおごれよ!」

 

 そうカッコイイ台詞を残してトニーと呼ばれた男がバスから飛び出して行き、他の武芸者も次々とそれに続く。

 開きっぱなしの出入り口を閉める者はいない。皆彼らが無事帰ってくるのを信じ、待っているのだ。

 

 ちなみに、放浪バスの出入り口にはエアフィルターが展開しており、汚染物質がバス内に入ってくることを防いでいるため問題はない。

 

 

 

 バスから飛び出した武芸者たちは開けた平地で汚染獣を迎え撃とうと陣形を組み、各々の錬金鋼を復元した。弓が2人、剣が2人、槍が1人、打棒が1人となかなかバランスが取れていて体を解す動きや体を流れる頸から見ても、最初に思っていた通り、かなりの実力者だ。グレンダンでも充分に食っていけるほどだろう。

 しかし、それで雄性体三期に通用するかと言えば答えは否だ。確かに彼らは一般的な都市ならば最高級の待遇を受けられるほどの実力者なのだろう。それこそ、雄性体一期の1匹や2匹程度ならば充分殺しきることが出来るほどである。

 だが、三期は荷が勝ちすぎだ。

 脱皮を繰り返す毎に強固になっていく汚染獣の表皮に対して、彼らの頸量では有効打を与えることは難しいのだ。

 翼膜を集中的に狙えば、飛べなくすることは可能だろうが、必ず犠牲が出るだろう。

 

 

 都市外での汚染獣との戦闘は100か0かである。即ち無傷で勝利するか、死ぬかだ。一度攻撃を掠らせてしまえば、汚染物質遮断スーツが破れ、そこから入ってくる汚染物質によって命を奪われてしまう。それほどに外の世界での人間は、脆弱で不利を強いられるのだ。

 

 そんなことをつらつらと考えているうちに戦いは始まった。

 

 まず、弓使いの2人が汚染獣の気を引くためひたすらに頸で出来た矢を射る。射られた矢の速度も、其処に篭められた頸量もだが、一度に5本の矢を射るその技量も常人とかけ離れており、目論見通り汚染獣は標的をバスから彼らに変えた。

 彼を食そうと大口を開け、急降下する汚染獣。

 その口へと剣と槍の武芸者が斬頸を叩き込み、汚染獣けたたましい叫び声をあげながらも地面に激突する。

 

──ズズズゥゥウウン!

 

 その巨体が持つ質量を物語るような轟音が響き、振動がこっちにまで伝わってくる。改めて汚染獣という生き物の恐ろしさを実感したのか、悲鳴がバス内各所からあがり、正直うるさい。

 

 地に落ちた汚染獣の翼に打棒の武芸者が襲い掛かる。渾身の力と頸を篭めた一撃を打ち込み、すばやく離脱す。其処へまた斬頸が襲い掛かる。

 

 思った通り飛行能力を奪って逃げる作戦なのだろう。

 注意を引き、地面に引き摺り下ろし、ヒット・アンド・アウェイで削る。教科書通りの理想的な戦法であり、事実、攻撃をただ一度も掠らせてはいけない汚染獣戦において一番有効な戦法だ。

 

 だが、今回ばかりは火力が足りないようだ。翼から血を垂れ流している汚染獣だが、既に口からの出血が止まりかけている。

 汚染獣の最も恐ろしいところはその驚異的な生命力にある。何も食べなくても生きていける上に、ある程度の傷は瞬く間に回復してしまうのだ。それこそ翼を捥がれても時間は掛かるが、再生は可能なのである。

 

 だから、今汚染獣が倒れている内に一気に翼を捥ぐことが彼らにとっての唯一と言っていい無傷で勝つ道だった。其れを彼らも理解しているのだろう。ここぞとばかりに汚染獣の翼に攻撃を集中させている。

 だが、やはりその努力は実らなかったようだ。

 

 汚染獣が、立ち上がる。

 

 もうここからはジリ貧だ。あとは汚染獣の生命力との勝負になるだろう。

 確かに、ヤツらの回復力にも限界はある。同じところを狙い続けていれば其処は回復しても他の部分と比べてもろくなる。

 だが、それでも先のチャンスでしとめ切れなかった彼らには、もはや無傷で勝利することは絶望的だ。

 それが一番分かっているだろう念威操者の表情も険しい。

 

 だから、俺は席を立った。

 汚染獣が立ち上がったことで、雰囲気が絶望の色に染まった車内を歩く。まだ13歳の子供であることも相まって乗客の視線が集まるが、気に止めない。

 

「おい、おっさん。あの状態だとあいつ等死ぬぞ」

 

 商人の前に立ち、冷酷に告げる。

 

「な、何を言ってるんだね君は。まだ子供じゃないか、心配するな、彼らは凄腕の武芸者だ。だから、ここは大人に任せて席に戻るんだ」

 

 きっといい人なんだろうね。俺の心配をしてくれてんだから。でもこの人自身も自分の言葉を信じていないだろうな。顔色真っ青で、冷や汗ダラダラだし。俺に言ったこともきっと自分にも言い聞かせていることなのだろう。

 だから俺は現実を突きつけることにした。

 

「だってさ、お姉さん。でも正直どうよ、実際のところ厳しいでしょ?」

 

 ここで誰よりも戦況を把握しているだろう念威操者の女性に話を振る。

 

 彼女はただ悔しそうに唇をかみ締めながら、小さく、本当に小さく首を縦に振った。

 其れを見て商人の青い顔が蒼白に変わり、表情が絶望に満ちる。

 

「ど、どどどうすればいい、なんとかならないのか?」

 

 意味のある答えが返ってくることは無いと分かっていながらも念威操者を問いただしてしまうが、それに返る声は無く、彼は諦めたように地べたに座り込んだ。

 

 

「なあ、おっさん。コレだけ出してくれるなら、俺があの汚染獣殺してくるがどうする?」

 

 そう言って跪いた商人に人差し指よ立てながら声をかける俺。意図せずそれっぽいシチュエーションになってしまったが、周りから見たら今の俺は正に絶望し、道に迷った子羊に救いの手を差し伸べている天使ではないだろうか。いや、悪魔の方だな。場違いにも笑がこみ上げてきそうに成る。

 

「君が、あの汚染獣を?冗談はよしなさい。今はそんな状況じゃないんだよ」

 

 子供の俺が汚染獣をどうこうできるなど、信じられないのだろう。急に平静を取り戻しだす商人がむかつくが、まあ仕方のない事ではある。

 13歳の餓鬼が雄性体をどうこうできるなどと本気で信じるやつの方が頭が沸いているのだろう。しかし今、言い争っている時間もない。外で戦っている彼らが何時まで持つか分からない。死なれてから参戦すると後々めんどくさそうだし、急ぎ説得する。

 

「出すのか、出さんのかどっちだ!?どの道俺が殺せなきゃ皆死ぬんだ、掛けてみるぐらいはありだと思うが」

 

 本来なら相手がどうしょうもない状況で到底認められない金額の要求を飲ませるためにじわじわと嬲り殺すような交渉は大好きなのだが、状況が状況なので仕様がない。頸を篭めた声で威嚇し、手早く返事を引き出す。

 

「わっ、分かった。だ、出すっ!幾らでも出すから!」

 

 言質を取るとすぐ、大急ぎで踵を返して自分の席へと向かう。予め用意しておいた汚染物質遮断スーツにその場で着替え、そのまま開けっ放しの出入り口から放浪バスを文字通り飛び出す。

 

──舞空術

 

 身に纏った頸で空へと舞い上がり全速力で飛ぶ。窮屈な放浪バスの中でずっと閉じ込められていたため、体をなでる風が気持ちいいずっと飛んでいたいくらいだが、そうもいかない。

 

 意識が戦闘へと切り替わるのを感じながら錬金鋼を復元。

 

「レストレーション」

 

 長年振り続けて来た白金錬金鋼の刀が手の中に現れる。

 長年手に染み付いた感覚を確かめ、口元が綻ぶ。

 

 瞬く間に汚染獣の頭上40メイルほどに辿り着き、どうやら護衛団はまだ粘っていたようだが、所々ボロが出始めているところを見ると丁度いいタイミングらしい。

 

 瞬時に頸を篭めた刀を構え、振りぬく。

 

──外力系衝頸の変化 閃断

 

 武芸者ならば誰もが習う初歩的な技だ。先ほどから彼らも使っていた技であり、しかし其処に篭められた頸の量、密度が決定的に違うがゆえに、彼らとは違い極大の斬撃を生み出す。

 

 護衛団たちが終ぞ捥ぐことが出来なかった翼があっさりと切断され、蹂躙は続く。

 

──サイハーデン刀争術 焔切り

 

 落下の速度に舞空術で更に勢いを付け首目掛け、焔と化した頸を纏う刀を振り下ろす。

 鱗を砕き、肉を裂く感触が手に伝わってくるも、そのまま振り切る。

 

スゥウーン

 

 どう考えても刀の長さでは足りない汚染獣の首が胴体から落ち、胴体も轟音を立てて崩れ落ちる。

 切った直後には空へと離脱したため、その場には固まった武芸者たちが残っていた。

 

 

 

 

 

 

「帰ってきたぞ、おっさん。約束どおり1億な」

 

「い、1億ぅううううう!?」

 

 

 

 

 

 

 その後商人の叫びが荒野に響きわたったとさ。




ただただレイフォン無双が書きたかった。
後悔はしていない。

というか、どうでもいい話のはずが筆?ペン?指?が乗ってしまい、最多文字数に……


まあこんな感じで、こっちには外道レイフォンが如何にして荒稼ぎしたのかをちょいちょいと載せていきたいなーと思ってますので、気が向いたら読んでみてくださいね!

あと感想もくださいね!
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