個性「ニャン系妖怪」が往くヒーロー覇道 with転生掲示板 作:鋼色
まだ会えていないアナタの為に
「妖怪ウォッチ」
level5が作り上げた名作にして、数多の妖怪が出現するゲーム。その中でも、ニャン系妖怪……猫妖怪と分類されるものは非常に多い。
これはそんなニャン系妖怪を個性に据えた私のヒーローアカデミア!
「……なんだけど、ジバニャン!あなたを倒さないと私の覇道が始まらないのはなんで!?」
「オレっち達の力は人間には身に余るにゃん!今の
「それ何百回も聞いた!でも、私結構体の使い方上手くなってない!?」
「結構上手くなってるにゃんよ?その状態でオレっちに勝てたら合格にゃん。でも、まだ、紫姫は勝てないにゃん」
重く速い打撃を受けきれなくなった時、ジバニャンの肉球がお腹を打つ。人間よりも圧倒的に上な身体能力。そして、他のニャン系妖怪と鍛錬を重ねたことによる圧倒的な技術。
私よりも圧倒的に小柄なのに、それを感じさせない重さ。ここが私の深層心理とは言え、痛いものは痛い。
防御ができず、直撃したお腹がヒリヒリ痛む。でも、ジバニャンは「自分で治せ」と言わんばかりの視線に屈しながら【回復の術】で傷を癒す。
352:名無しのニャン系転生者
仕方なくね?まだ7歳なんだし
そう発するのは、
だけど、私はそれに甘えるわけにはいかない。どれだけ誰かに優しくしてもらっても、最終的には私が決断していかなきゃいけない。
私がこの世界、「僕のヒーローアカデミア」に生まれて、ヒーローを目指すのなら。
その思いがどうやら掲示板に届いていたようで。私の決意に遠い人たちは苦笑いを溢している。
でも、それは私らしいと受け入れてくれる。暖かいと思うと同時に、少しやる気が湧いてくる。
359:烏野の潔世一
やる気出てきてるみたいだし、ちょっとアドバイスな。イッチの戦いを見てきた感じたが、ジバニャンは全部の攻撃に全力なわけじゃない。
ある一瞬、適度に脱力して、他の妖気ガン入れパンチよりも威力が弱い。ノーガードで受けても問題ないってわけじゃないが、それの方が他の攻撃を受けるよりも幾分かマシだ。
妖気の有無を感じ取るのは難しいだろうが、それを読めりゃぁ幾分か可能性はある。がんばれ
360:名無しのニャン系転生者
さすが烏野一のパラパラパズル芸人
361:名無しのニャン系転生者
適応力の天才は見るところが違うな……。俺なんてスゲー!しか思ってなかったぞ
362:肉釘パンチマン
まじか……全然分からんかった
363:名無しのニャン系転生者
テメェは分かれやボケナスぅ!何年バトってんだよ!!
363:肉釘パンチマン
ひぇぇ〜〜!
面白おかしい空気に感化されてか、つい笑みが溢れる。……ふふっ、ヒントもらったんだから勝たなきゃね。
「やる気にゃんねぇ?受けて立つにゃん!」
ジバニャンとの鍛錬では主に肉体系しかやってない。妖気の感知なんて鍛えてないし、出来るかなんて分からないけど。やるしかないよね。
私の個性は「ニャン系妖怪」。妖怪の中でも聴覚、嗅覚、触覚が鋭い部類に入る妖怪。だったら、本能に身を任せて、感覚を受け入れる。
「ぁ」
目には見えない。けれど、分かる。触覚がそこにあると伝えてくれる。聴覚、嗅覚がその違和感を感じ取る。
「!」
「私は妖術なんて使えないけど、このぐらいなら出来るよ!!」
全力の攻撃を避け、カウンターを喰らわす。顎にクリーンヒットした一撃はジバニャンを吹き飛ばし、
コテハンで言うところの、〈肉釘パンチマン〉ニキが得意としている遠隔連続パンチ。
あの人みたいに生身での連続パンチは出来ないけど、妖力をまとった状態でなら行ける…!
「やるニャンねぇ……ぶっちゃけ、試験は合格でいいにゃん。今の攻撃、追撃されていたら確実にオレっちの負けにゃん。だから、ここから先は紫姫が向かうべき先を見せるにゃん」
ジバニャンは小さな足でゆっくりと歩く。普通の人間でも目で見える速度で歩き、消える。
それは、私が目で追えなかったのはもちろんとして、戦闘系の特典をもらったスレ民たちにも見えていなかった。
彼のパラパラ魔王を除いて。
371:烏野の潔世一
なるほど、足に妖力を集中させた果ての爆発的な超加速か。原理としては理解できるが、イッチが目指すのにはまだ早いな。ジバニャンとの肉体融合になれてからて遅くはないだろう
372:名無しのニャン系転生者
えぇ……反応できるのかよ
373:烏野の潔世一
……はぁ。言っておくが、お前らの言っているパラパラパズルは特典なんかじゃなくて自前の能力だからな?俺の特典は「色々な意味で鋭くなる目」と「潔世一の見た目」だからな?
え、なにそれ初耳。特典級の能力が自前ってなに?普通に意味わからないんだけど……。
というか!ジバニャンがやってたアレ、一点集中させたモノだったんだ。だから爆発的な加速が起きる……と。
本当にどんな目をしてるのかな。ちょっと怖いんだけど……。
「猫式歩法・瞬天にゃん。がんばれば紫姫だって出来るようになるにゃんよぉ!」
「うぇえ……頑張ってみるけど、大変そうだなあ。妖力の操作だって結構時間が掛かったのに……そこから更に一旦集中なんて凄く難しそう…」
「あー、分かるにゃんよ。オレっちも獲得するまで凄い時間を要したにゃん。得たのは、ケータが妖怪になって漸く…そう簡単には会得できないにゃんよ!」
純妖怪であるジバニャンですら容易に会得できない技術。気分は憂鬱なはずなのに、少し笑みが浮かんでいる私がいる。
妖怪の技術は、どれも難しい。どれだけ強力な特典があったとしても、すぐにはモノに出来ない凄まじいもの。
けれど、難しいからこそ強さがある。この危険溢れるヒロアカ世界でも生きていけるって確信が持てる。
……この力を得ることができたのなら、推しキャラ……峰田実の側で戦えると思う。一緒にいれると思う。
386:名無しのニャン系転生者
未だにイッチの努力する原動力が峰田なの納得いってないんだよなぁ。良いキャラだとは思うが、あんな下ネタの権化のどこが良いんだ?
「ばっっか!!分かってないです!峰田実の良いところはですねえ!」
そう虚空に向かって長々しく語る主を見て、ジバニャンはため息を吐く。
自分たちは紫姫の個性であり、人間関係について口出しできる立場ではない。それは、分かっている。理解している。
しかし、受け入れられるかは別の話。エミちゃんに次いで良い女である紫姫が峰田実という下品な男に侵されないか不安なのだ。
「大丈夫ミャウ!トムっち達が心配しなくても、紫姫は強いミャウ。というか、その峰田ってやつが紫姫に飲み込まれないか不安ミャウよ……」
トムニャンとジバニャンが見つめる先にある主が、猫妖怪の中の猫妖怪、大猫妖怪になる日も近い。
・烏野の潔世一
本編でも記述した通り、特典は「潔世一の見た目」と「色々な意味で鋭くなる目」。コイツがやっているジバニャンへのパラパラ適応や本編外でやっている宮兄弟のパラパラ適応は自前。イカれてのか。
ちなみに世代は変態コンビの一年後輩。