個性「ニャン系妖怪」が往くヒーロー覇道 with転生掲示板 作:鋼色
「熊野川小学校から転校してきました。猫河紫姫です。よろしくお願いします」
常に冷静に。そして、何事もないように笑みを浮かべる。峰田に怖がられないように、優等生としての顔を保つ。けれど、心は違う。
(峰田実峰田実峰田実峰田実峰田実峰田実峰田実峰田実峰田実峰田実峰田実峰田実峰田実峰田実峰田実峰田実峰田実峰田実峰田実峰田実峰田実峰田実峰田実峰田実峰田実峰田実峰田実峰田実峰田実峰田実峰田実峰田実峰田実峰田実峰田実峰田実峰田実峰田実峰田実峰田実峰田実峰田実峰田実峰田実峰田実峰田実峰田実峰田実峰田実峰田実峰田実峰田実峰田実峰田実峰田実峰田実峰田実峰田実峰田実峰田実峰田実峰田実峰田実峰田実峰田実峰田実峰田実峰田実峰田実峰田実峰田実峰田実峰田実峰田実峰田実峰田実峰田実)
(好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き)
632:名無しのニャン系転生者
おいこれアカンやつだろ
633:名無しのニャン系転生者
元々狂ってるぽい愛だったけど……漸く会えたことで限界突破してるな
634:烏野の潔世一
転生してから7年間、ずっと峰田実のことを考えて生活してきていたらしいしな。そらこうなる
635:名無しのニャン系転生者
「こうなる」で解決してみるかぁ!!お前谷地ちゃんと付き合ってんだろ!なんとかしろや!
636:烏野の潔世一
出来るわけないだろ。アク禁受けるわ。言っておくが、峰田実における熱量は凄まじいからな?お前らの思っているよりも、な
637:名無しのニャン系転生者
そうだぞ。俺たちがイッチの熱量を把握できると思ったら大間違いだ。でも俺から見てもちょっと怖い。助けてヘルプミー
638:烏野の潔世一
むり。お前らの言うパラパラパズルの適応でも適応し切れる気がしない
「よろしくね?」
「おっ、オイラ!?お、おう!」
挨拶をして、真っ先に向かったのは、目の前の紫色の髪と個性「モギモギ」を生やす推しキャラ、峰田実。
原作のときよりかは少しだけ幼い顔。でも、可愛いのは変わらない。こんな顔が、ヒーローを遂行するときに凄く格好よくなる。
それが、好きで。オールマイトよりも、エンデヴァーよりも、緑谷出久よりも好きで。その全てを愛していきたい。
今の、この瞬間も。言えば大してイケメンじゃない_____私からすれば世界トップのイケメンだけど______と思っている自分に、いの一番に可愛い女の子が話しかけてきている。
動揺が走るのは当たり前。そんな動揺が、世界で一番可愛く見える。
「アナタの名前は?」
「オイラは峰田実!」
「峰田くん……。素敵な名前だね」
ダメだ。この人と、峰田くんと話すたびに笑みが強まるのが理解できる。いきなり重すぎるのは不味い……けど、想いが止められない…!
「猫河さん!猫河さんの個性ってなに?」
そう質問してくれたのはクラスメイトの女の子。峰田くんとの会話を邪魔されて苛立つ反面、重すぎる想いが峰田くんの目の前で解放されないことに安堵を覚えてしまう。
はぁ……もう少し気持ちを抑制する術を身につけなきゃなぁ。妖怪パワー、妖怪パワーで何とかならないかな!!
「私の個性は「ニャン系妖怪」だよ。複合型個性って言われるもので、猫と会話できたり、自分が猫になれたりするよ!」
「とは言っても、猫になれるのは部分的だけどね」
私の個性は確かに「ニャン系妖怪」だけど、今の状態が妖怪と人間の狭間に立つ「半人半妖」だ。だから妖怪たちの特徴を取り込みながら人間の姿を保てるんだけどね!
猫耳と猫尻尾だけを生やし、他は可愛い人間のまま。ふっふっふ、この可愛さで落としてあげるからね!
「えぇ…!見せて見せて!」
「ダメ!あの姿は、力のコントロールが出来ないの。触れるモノ全部壊すぐらいのパワーがあって……まだ、ダメ」
「そうなんだ…「すげェな!ヒーロー確定じゃん!」」
本当のことを言ってしまい、微妙な空気になってしまった。そんなとき、峰田くんが明るく声を挙げる。
高校生の頃は「モテたい」というのがヒーローになるための原動力だったけれど、幼い頃は純粋に憧れがあった。
それを知って、心の内側が更に温かくなるような、熱い愛が込み上げてくる。
「くそぅ、オイラもそんな強い個性が欲しかった!」
「ヒーローになれるよ」なんて言葉は、今の峰田くんからしてみれば説得力の低い言葉。ただ悪戯に言を放っただけだ。
「アナタの個性は強いよ」なんて言ったって、今世で実際に個性を見ていない私が言えば「なにを」なんて思うかもしれない。
峰田くんはポジティブだからそうならないのは知っているけど……少しでもその気持ちが浮かばないかは保証できない。
私はずっと峰田くんには笑顔でいて欲しいから、この言葉を送るよ。
「じゃあ、一緒にヒーローになる特訓しよっ!」
「良いのか?オイラの個性は「モギモギ」。オイラが触ると跳ねる、オイラ以外が触るとくっつく。そんぐらいの個性でしかないぞ!?」
「個性は身体能力の延長線上にあるもの。向き合えば向き合うほど強くなるものじゃない?私だってそう。だから、一緒に強くなろっ!」
「…っ!おう!」
峰田くんの手を握り合う。二人で強くなるという覚悟。それがヒシヒシと感じられて、心強い限りだ。
あぁぁぁぁ!!でもでもでも!!峰田くんと触れちゃったぁ!え、良いの触っちゃって!?これ終身刑とかにならないよね???
でもなっちゃっても、ずっと愛し続けるからね!峰田くん!!
猫河紫姫。オイラが今まで出会ってきた中で、ジャンルが異なる女の子だ。
扉から出てきたとき、その時点でつい呆けてしまうほどの美貌。今までで一番ダラシない顔をしていたって自分でも分かる。
そんなオイラに向かって、彼女は話しかけてきた。愛しみを感じさせる笑み____いやまあ初対面のオイラにはありえないけど____を浮かべている。
そんな彼女を目の前にして、妙な緊張感が出てきた。ちゃんとしなきゃって少し体が固まってしまった。
その後は難なく会話ができたんだけどな。あんな可愛い子を前にどもっちまった自分が恨めしいぜ。
しっかし……個性「ニャン系妖怪」か。聞いた限りじゃ、猫耳と猫尻尾を生やせると。生やすとパワーも上がるらしいし、本当にヒーロー向きの個性だよな。
……猫耳と猫尻尾。コスプレじゃなくて、本当に生やせるんだもんな。耳とか尻尾とか触ったらエロく鳴くのかな。
「猫ってエロいなぁ……」
隣の女子から信じられない者を見る目でこちらを見てくる。思っていた言葉がつい口から出てきてしまったらしい。
「…峰田。アンタが猫河さんのことをどう思うかは勝手だけど、口に出すんじゃないわよ。せっかく仲良くなった男の子が煩悩まみれだったらあの子はどう思うか考えなさい。あんな可愛い女の子に嫌われたくないでしょ?」
「うぐっ……あぁ、分かったよ」
……オイラたちは知らなかった。猫河が猫化をしなくても身体能力が常人よりもひどく研ぎ澄まされていることを。
そして、盗み聞きをしていた猫河が耳を赤らめていたことも、オイラたちは知らなかった。
そら(推しに性的に見られているのが分かったら)そうよ