2018年7月30日
自分のことを世界にはナインと名乗る少年は香川県丸亀城の本丸石垣の上に立ち、瀬戸内海を見つめていた。
目には青く輝く紋章のような謎めいた“ なにか”が光を放っている。この世界にやってきたころから幾度も使用してきたナインのその姿は様になっていた。
真夏の日差しが頭上から降り注ぎ、肌に汗がにじむ。周囲ではセミが騒がしく鳴いていた。
彼は目を閉じる。
今でも鮮明に思い出せる———— —— あの日の絶望と痛みを経験した記憶を。
2021年7月30日 07:00
「ピピピピ、ピピピピ……」
枕の横から鳴り響く聞きなれた電子音によって徐々に意識が覚醒していく。
「っん 」
まだ眠たい瞼をこすりながら横で鳴り響いているスマホのアラームを止め、硬い体を何とか引っ張ってベットから起きる。
「あー~」
今日も新しい一日が始まる。『新しい物語のはじまりはじまり! 』
みたいに考えれれば今日も楽なんだろうなーと思いつつ扉を開けてリビングに入ると、既に母が起きていた。
「おはよう」
そういいながらソファーへ寝転がりだらける。
「おはよう、こら哲也朝から寝転がってたら体をだめにするわよ」
そういいながら朝ごはんをテーブルに運んだあと仕事の準備をしているところを見るに、
もう仕事に行くんだろう。
「はいはい、ところでお父さんは?」
素っ気ない返事をしテレビのリモコンを使いながら分かりきっていることをいつものように聞いてみる。
「仕事に行ったわよ、私ももう行くから」
鞄を持って扉を開きながら、返事を返してくれる。
「はーい」
両親は共に仕事の関係上朝早くから家を出るため、夏休み中の俺ら小学生は一人になってしまう。昼ご飯何にしようかなーなんて考えつつ家を出ていく母に手を振る。
ご飯を食べ終えて歯を磨く、家には俺だけが残る、これが夏休み中の日常になっていた。
「さてと…」
スマホを起動し送ってきていたメッセージをみる。
そこには『朝8時いつもの公園に集合な』と書かれていたこ。
「あいつ夏休みだってのにおきるのはやすぎだろ、なんで7時ぴったしにメール送れるんだよ」
友達の起きた時間が早すぎることに苦笑いをしつつ『了解』と返信する。
そのあと公園へ持っていくものを準備して家をでる。
こうやって自分なりにだらけていた俺こと天道哲也は、よく同じ学校の友達と遊んでいた。
親が夜遅くまで変えって来られないこともあり、いつも友達と勉強そっちのけで遊んでいたら親からたまに勉強しなさいとしかられるがとうの本人はあまり気にしていない。
「ん~、疲れたー」
たくさん遊んだあと疲れつつ家にかえっている。友達とは昼だからと解散になり各自家に帰っていった。
昼飯を自分で作る。自分の中で料理できる俺ってもしかして天才!と思いつつも自分の作った料理の見た目のひどさに毎回現実に引き戻される。
「俺ってまだ小5なのになんで昼飯自分で作ってんだろ」
自分の友達は親が作り置きしてくれているらしくうらやましいと思いながら食べ終える。
「はー、寝るか」
軽いため息を漏らしつつ疲れたので寝ることにした。
この時は、起きたらゲームでもするかと思っていた。
この後に小学5年生が経験するにしては酷すぎる出来事が起きるとも知らずに。
最初なので短くなってしまいましたが、これからどんどん投稿していく予定です。
感想などがありましたらよろしくお願いします。