勢いに任せて書いてしまった。
自分の作品はこんなのばっかりです(笑)
筆者はアニメ、ゲームはやりましたが小説は持ってません。一度貸してもらって読んだだけです。ですので、間違ってる部分も有ると思いますがそこはオリジナル設定ということで、お願いします。
プロローグ 何これ?
「はぁ!!」
洞窟内に響く一声。右足を軸にして一回転し、その勢いを刀に乗せ振り払う。俺が気合を込めて放った刀の下級ソードスキル、《
人型の骸骨の姿をしたモンスターで盾を持つ厄介な敵だが、本体の装甲は薄い。さらに人型の主な弱点である首元は当たればクリティカルとなり、大ダメージを与えられる。《旋車》は回転しながら横になぎ払うように刀を振る単発のソードスキルで、命中率が高い。クリティカルを狙うにはうってつけなのだ。
大ダメージをくらった《オブリビオン・サーバント》のHPはレッドゾーンに突入し、ゲージの減りは勢いを止めずに0になり、ポリゴンとなって散っていった。そして鳴り響くファンファーレ。
「レベルアップっと。48か、まだまだだな」
ソロで活動してる自分としてはもう少しレベルが欲しいところだ。今、俺がいるのはアインクラッドの40層。安全マージンとされているのは階層+10Lv.。しかし、ソロである以上それよりはレベルを稼がなければならない。しかし、今日はもういいだろう。あまり熱中しすぎると疲れが来る。もちろん精神的な疲れだが、時として命を脅かす事態を起こすこともある。
「さて、そろそろ帰るか」
独りごちる。ソロだし。寂しくなんてないし。そもそも自分でソロで行くと決めたのだ。寂しさなんて感じたらやってられない。別にフレンドがいないわけじゃないんだ。ぐすん。
洞窟を出ると鬱蒼と生い茂った樹海がある。ときどき迷いそうになるから困る。マッピングなんてとっくにされてるのに。
現在アインクラッドは63層まで開放されている。じゃあ何故自分は40層にいるのかというと、ただ単にスローペースでレベリングをしたからだ。序盤の方こそ攻略組としてフロアボスに挑んだりなどをしていたが、階層を進めていくうちにレベルが追いつかなくなり、攻略組から身を引かざるをえなかった。そういうわけで、今は中堅プレイヤーとして地道にやっているというわけである。攻略組でいれただけで自分としては満足だ。後悔がないかといえば嘘になるが。
「まぁ、憧れのSAOの世界に来たわけだし、無理言ってもしょうがないよな」
憧れのSAOの世界。別段変わらないセリフではあるが、俺にとっては特別な意味を持つ。
俺はこの世界の人間ではないのだ。もともと、俺は別の世界に普通の高校2年生として生きていた。その世界には小説やアニメ、ゲームとして「ソードアート・オンライン」が存在していた。けしてフルダイブ技術などはなく、脳内信号を別の人に送ることがかろうじて可能になったぐらいだった。「ソードアート・オンライン」のことは自分も大好きで、小説は全部読んだしアニメも観た、ゲームもした。後はこの世界に来る次の年に発売される予定だったゲーム、「ホロウフラグメント」を待つだけだったのに。
それは突然だった。学校の帰り道、横断歩道を渡っていたらトレーラーが自分に突っ込んできたのだ。避けることができずに跳ね飛ばされた、そこまでは覚えてる。しかし、次に目を覚ますと、始まりの街の茅場の演説の場面だった。しかも、跳ねられたせいか一部の記憶が飛んでいるというオマケ付き。当然のごとく混乱した。周りには違う意味で混乱してる人だらけだったので変な人に見られずに済んだのだが。
と、回想しているとガサッという物音がした。
俺は反射的に刀を取り戦闘態勢に入った。ここで暮らしているうちに反応するようになってしまった。元の世界に戻ったらどうしようこれ。傘を人に向けたりしないだろうな、などと考えていると、目の前を金色に輝く兎が横切った。初めて見る。S級食材として名高いラグーラビットではないし、敵カーソルの色ではない。NPCだろうか。兎は少し離れた位置からこちらを見つめていた。そして、洞窟とは少し違う方向に走っていき、再びこちらを見つめた。
「ついて来いってことか?」
言うと兎が頷いたような気がした。
「行ってみるか」
見たことないモンスターからの招待だ。せっかくだしついていってみよう。気になるし。そう判断した俺は兎の後を追っていく。兎はさっきの洞窟の周りをなぞるように走っていく。一体何があるってんだ?
どこまで行くんだこれ。どのくらい走っただろう。結構走ったと思う。さっきの洞窟はかなた向こうにある。迷宮区からも遠く離れたここまでは流石にマッピングがされていないのか、マップには自分を示すカーソル以外何も記されていない。まだ着かないのか。と、兎が立ち止まった。その先を見ると、何やら石版のような物があり、近づいて見ると、キーボードのようにキーがついていた。これって…
「これってシステムコンソールじゃないか?」
多分間違いないと思う。原作では
「グオオオォォォォォ!!」
後ろを振り向くと雄叫びを上げるモンスターがいましたとさ。しかもきっちり逃げ道を塞いでるときた。oh…Jesus
何がしたかったんだ兎の野郎!
と兎の方を睨むと、兎は俺をさっきと変わらない表情で俺を見つめていた。おい、まさかとは思うが
「倒せってことか?」
頷いた気がした。
「なんでや!!」
何で俺がこんな化けもんを倒さなきゃならんのだ。たかがLv.48の中堅プレイヤーの俺だぞ。そんな役はキリトとかに任せとけばいいんだ。しかし、兎は俺をじっと見つめてくる。本当に何で俺なんだよ。逃げてぇ…。それも無理な話だが。
「しゃあねぇな、やるだけやるか。じゃないと死んじまうしな」
逃げ道は塞がれてるんだ。だったらやるしかない。俺もこの世界で過ごしてきた者としてプライドってもんがある。俺は愛刀、《村雨》を構える。あれ、でも確か、コンソールを守るモンスターってキリトでも勝てなかったよな。え、駄目じゃね?
モンスターは一層のフロアボス《イルファング・ザ・コボルドロード》を彷彿とさせるミノタウルスのようなモンスターで大きさも10mはあるだろうか、武器として巨大な斧を持っている。あの時は俺もボス攻略に参加していたから威圧感は覚えているが、その時以上だ。やっべー、無理くせぇ。
「グオッ、グオオオオオォォォォ!!」
奴が突っ込んでくる。て、突っ込んでくるのかよ。道空いたじゃん。これ逃げれるんじゃね?
よし、逃げよう。兎? 知らん。
目の前まで来た奴は斧を上段に構え、走った勢いそのままに勢いよく振りおろした。俺は斧の側面を刀で叩き攻撃を逸らそうとする。重いなクソ。そもそも、刀はこういうのは不得手なのだ。何とか押しきり、斧は俺の横を通り過ぎて地面を叩いた。大きな音が響く。あっぶねー、当たったら死ぬなあれ。そして、俺は
「せめて一太刀は入れさせてもらうぜ!」
首元に《旋車》を放つ。とりあえず一発当てて、後は兎には悪いがそのまま逃げようとした、が
パリーンという音と共に奴が散っていった。
あっれれー、おっかしいぞー?
と、どっかのバーローみたいなことを思ってしまった。そりゃそうでしょ。キリトでも勝てなかったのに、しかも下級ソードスキル一発で倒せるとか、誰も思わないって。もしかして、俺には特別なスキルが!
無いですね、はい、知ってました。
唖然とする俺の元に兎が寄ってきた。結局こいつはなんなんだろう。何の目的で、そもそも何者なんだ?
考えたところでわからないので、思考を放棄し、兎を見やると、兎が右前足をひゅっと縦に下ろした。メニュー画面を開けってことか?
俺はメニューを開き、その先を促すと、器用に後ろ足だけで立ち、前足で何かを振るような動作を見せた。ふむ…
「武器か?」
首を振った。違うらしい。言葉を理解してる点についてはもう何も考えない。武器じゃないとすれば…
「スキルか?」
頷いた。当たりのようだ。スキル欄を見る。このSAOというゲームにはスキルスロットというのがあり、自分が身に付けられるスキルの数には限りがある。俺は残り二つが空いていたはずだが
「何これ?」
見覚えのないスキルが一つを埋めていた。あれか、奴を倒したからか。名前は《愚者の勇志》。愚者ねぇ、そりゃコンソールをまもるモンスターを倒そうなんて愚か者はいないだろうさ、俺以外。いや、俺も逃げようとしたけど。それを考えると勇志ってちょっと胸が痛いな。さて、肝心のスキルの効果は
《モンスターを倒したときに得られる経験値が5倍になる》
は?
は?
「なんじゃこりゃあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
いつの間にか兎は居なくなっていた
というわけで主人公はチートなスキルを手にしちゃいました。これから彼がどうなっているのか筆者も書いてて楽しみです。
今回、本文には書いてませんが彼のプレイヤーネームはSho(ショウ)です。特に由来はありません。なんとなく付けました(笑)
プロローグということで、大事に書かせてもらいました。感想、意見などがありましたら、感想欄の方によろしくお願いします。