やばいスキルがついちゃった   作:ナストマト

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えーと、あけましておめでとうございます(汗
いやその、ちょっと言い訳をさせてください!!
あ、ダメ? ハイ、遅れてすみませんでした。
言い訳は後書きで。



時期はラフコフ討伐戦前だと思ってください。
人数が多くて誰が話しているのか分かりにくいかもですがそこは想像で補ってください。


番外編 あけましておめでとう

 

 

 

どうも、ショウです。もの凄い久しぶりな気がします。文句は作者に言ってください。って何言ってんだろう俺。ヨクワカンナイナー(棒)。

 

 

 

さてさて、俺たちがいるこのゲームにもVRMMOを名乗っているだけあって四季がある。とは言っても階層ごとにわかれているのがほとんどだ。例えば、36層なら春をイメージしたフロアで、春しかこなかったりとそんな感じ。

 

そんな中でも、出発点である第1層は四季が揃っている。現実世界と同じように春夏秋冬が1年にやって来るのだ。雪は降るし桜も咲く。

 

ところで、俺みたいに階層を移動するプレイヤーは季節を季節と感じる事があまり無い。先の例のように『この階層は桜が咲くんだー。へー、綺麗だなー』ぐらいで終わる。春と感じず、そういう階層なんだと思うにとどまる。その次の階層は雪の降るフロアだったりするから現実と同じような感性でいると、どこかおかしくなりそうになるし。だから季節に関して思うところはあまり無い。

 

が、イベントに関しては別だ。クリスマスイベントのように季節に合わせて起こるイベントがある。プレイヤー、というよりゲーマーである以上イベントに参加しないでどうする。いやね、もちろんLv.が足りなかったりしたら諦めますよ。俺だって死にたくないし。そんなわけだから季節は気にしなくても時期は気にする。全員が全員という訳では無いが、大半がそうだろう。

 

一方、俺たちみたいなバリバリの攻略組以外のプレイヤーはどうかと言うと、もとより娯楽が少ないSAO、こういう記念日的な日は盛り上がるのである。これに乗じてちょっとした催しを開いたりすることもある。

 

つまりお互いに時期は気にするのだ。

 

 

 

話を戻そう。今日は12月31日、大晦日である。時期を気にする俺たちSAOプレイヤーがやる事は決まっている。年越しだ。

 

現実と同じように寒く、そして、プレイヤーが集まりのに十分な広さを持っている始まりの街で、あけましておめでとー、ワー、キャーと年越しを祝うのだ。普段は攻略やクエストに忙しい攻略組も、この日ばかりは身体を休めてこれに参加するのがほとんどだ。

 

てか正月にまで働きたくないよねマジで。せめて三が日、いや、五日は休みたい。それにしても『俺、年明けた時地球上にいなかったー(笑)』の意味不明さは異常。

 

さて、現時刻は23:30。後30分で年が明けるという所まで来ている。

 

 

「ほいよ、蕎麦持ってきたぞ」

 

「ありがとー」

 

 

俺たちいつもの面子(サチやエギル、ついでにクラインまで含めた全員)はカウントダウンが行われる予定である広場にある大きなテーブルに座ってカウントダウンを待っている所だ。そこに男性勢がそこら辺にあった屋台(これも催しの一つ)から全員分の蕎麦を運んだ。やっぱり年越しといえば蕎麦だよな。

 

そういえば、年越し蕎麦って年を越す前に食う人と越した後に食う人がいるよな。本当は大晦日に食べるのが正しいらしいけど、俺ん家は年が明けてから食べる派です。

 

 

「冷めないうちに早く食おうぜ」

 

「ズルズルズルッ」

 

「キリトもう食べてるし…」

 

「ふぁっふぇふぁまんふぇふぃふぁふぁっふぁふぃ(だって我慢出来なかったし)」

 

「ちゃんと飲み込んでから喋りなさいよ、行儀悪いわね」

 

「ショウさん、お水はいかがですか?」

 

「お、センキュー」

 

「シリカちゃん! 俺様にもくれよ!」

 

「自分でやればいいじゃないですか」

 

「態度が違いすぎねぇか!?」

 

「お前ら黙って食えねぇのか」

 

「あ、アハハ…」

 

 

いや、こういうのって駄弁りながら食べるのが良いんじゃん。逆に考えてみろ、これだけの人数がいるのに何も喋らないでただひたすら食ってみろ。気まずいにも程があるわ。周りがガヤガヤしてるのにここだけ静かって、何かあったのかな、修羅場かなとか思われるでしょうが。

 

 

「まぁなんだ、今年もなんとか年越しを迎えれたな」

 

「ズルズルズルッ、ゴックン。ああ、そうだな」

 

「食べるの速っ」

 

「無事に迎えれたっていうか、またここで迎えちまったっていうか」

 

「命あっての物種だろ。着実にクリアにゃ近づいてんだ。焦らず行こうぜ」

 

 

クラインの言うとおりだ。今日でゲームの中で2回目の年越し。早く現実に帰りたい気持ちもわかる。だが、俺たちが攻略組という戦力がなくなったら、クリアが伸びるのも事実だからな。

 

俺がこの世界に迷い込んでから、もうそんなになるのか。早いもんだな。

 

事故って飛ばされて戦って。今を生きるのに精一杯で。かと思ったら横暴な女に出くわして。何だかんだ好きになって。そして、死んで。

 

こいつらが、仲間が、一度は死にかけた、いや死んだと言ってもいい、俺を助けてくれて。訳ワカメなチートスキルが付いちゃって。また攻略組に戻ってこれて。ハハッ、色々ありすぎだろ。

 

 

「ショウくーん、早く食べないと年明けちゃうよー?」

 

「おっと、それはいかんな。後何分?」

 

「後3分」

 

「余裕」

 

 

考え事してたらいつの間にかそんな時間になっていたようだ。とっとと食っちまおう。

 

ほとんど手付かずの蕎麦を一気に啜る。ズルズルズルッ!!熱っ、ハフハフッ、ズルズルズルッ!!油揚げうめぇ、ズルズルズルッ!!水、ゴックン、ズルズルズルッ!!

 

 

「ご馳走さん」

 

「速っ」

 

 

速攻で食ってやったぜ。その間、実に40秒ッ!!

40秒で支度できたら海賊のおばさんも満足だな。あれ毎年やってるよね。

 

 

「アンタもキリトもなんでそんなに速いのよ」

 

「俺はほぼAGI極振りだし」

 

「いやそれ関係ないから」

 

 

案外関係あるかもよ。ほら、TECが高いと夜のアレで便利って聞くし。……今からTEC上げとこうかな。えっ、無駄? 俺が抜刀する事はない? うるせぇ泣くぞ。むしろ泣いた。

 

 

「そろそろだね」

 

「ああ」

 

 

残り30秒ほど。広場の中央の簡易的に作ったと思しき壇上にはディアベルが立っている。またあいつかよ、目立つの好きだな。その足元にはリンドとモヤっとボールが見える。何なのあいつら、ファンクラブ会員か何かなの? ディアベルのライブの最前列に招待されちゃったの?

 

 

『はーい、みなさん、カウントダウンを始めますよ!!』

 

『いえええええええええええい!!』

 

 

せーのっ、という掛け声からこの場にいるほぼ全員がカウントダウンを始める。大半がむさ苦しい野郎どもだが、女性プレイヤーもそれなりにいる。数える声にも高い声が交じる。久しぶりに大勢の女性の声聞いたんじゃないかな。これだけ女性が集まるのは珍しいことなのだ。それは今日という日が特別である証。

 

 

『さん、にい、いち!!』

 

 

そんな特別な日だから、たまにはこうして身体を休めるのも良いだろ。

 

 

『ハッピーニューイヤー!!』

 

 

「あけおめー」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「んじゃ、いきますか」

 

「え、どこに?」

 

 

俺の言葉にアスナが聞き返す。

 

いやいや、どこって

 

 

「そんなもん決まってるよなぁ」

 

「ああ」

 

 

ほら、キリトが同調してるじゃん。って、キリト以外分かってないのか?

 

ったく、お前らそれでもSAOプレイヤーかよ。

 

あのなぁ、今から行く場所っつったら

 

 

「正月イベントに決まってんだろ!!」

 

「えぇ……」

 

「どうりでアンタたちだけ装備を固めてる訳だわ」

 

 

防具から何まで準備バッチリです。えっ、5日は休みたいって言ったろって? バカお前、それは攻略の話だろ? たまには身体を休めるのもいいって言ったじゃんって? いやいや、もう十分休んだから。めっちゃ調子いいから。調子よすぎてむしろ気持ち悪いまである。どっちなんだよ。

 

 

「だって早く行きたかったし……リズたちは行かないのか?」

 

「行かないわよ、流石にお正月ぐらいゆっくりさせてよ。休暇も取らないと、いい仕事が出来ないんだから」

 

「そうか、ならイベントアイテムは俺とキリトで頂くとしよう」

 

「うぐっ」

 

「おい、ショウ之助、キリの字、俺様も行くぜ。イベントアイテムと聞いて黙っていられねぇよ!」

 

「もちろん私も行くよ」

 

「ショウさん、アタシのLv.でも大丈夫でしょうか」

 

「今のシリカなら大丈夫じゃないか? まぁ心配すんな、何かあったら、いや、何かある前に守ってやるよ」

 

「ショウさん……」ポッ

 

「うぐぐっ」

 

「やれやれ、子どもが遅くまで出歩くにゃ保護者が必要だな。俺も付き合うぜ」

 

「俺様がいるだろうが」

 

「だから保護者が必要だと言ったんだ」

 

「どういう意味だよそりゃ!?」

 

「うぐぐぐっ」

 

「キリト、私も付いて行っていい?」

 

「うーん、ま、大丈夫だろ。いいよ」

 

「ありがとうキリト!」ニヤリッ

 

「!?」

 

 

うわ、女の見えない争いが。

 

 

「やっぱりアタシも行く!!いいわねキリト!!」

 

「え、でも休んでた方が良いんじゃ──」

 

「い     い     わ     ね?」

 

「ハイ」

 

 

怖いよー。威圧感がハンパないよー。アーノルドシュワルツェネッガーぐらいあるよー。伝説の超サイヤ人にも引けを取らないよー。

 

 

「遅くなるのもなんだしな、とっとと行くか」

 

「あ、待ってよ。ショウくんたちはいいけど私たちにも準備させてよ」

 

「40秒で支度しな!!」

 

「なんで微妙に中途半端なのよ」

 

 

俺にもわからん。おばさんに聞いてくれ。

 

 

「んじゃ、また後で集合ってことで」

 

 

一旦ここで解散。何だかんだみんな行くんかいな。いやまぁ、誘ったようなもんだけどさ。

 

 

また1年か…。

 

 

見上げれば、それはそれは綺麗な月がある。今は昔、中国に渡って帰れなくなった日本人が、そこに昇る月を見て望郷の思いを詠ったという。しかし、この月は現実と同じ月ではない。

 

といっても、目の前の物もまた一つの現実であることに変わりはない。この世界に来て多くの時間を過ごしてきた。今まで見たものも全てが現実。ゲームなのに現実とか、本当に何なんだろうな。

 

だからこそ、現実世界に戻った時にはこう言ってやろうじゃないか。

 

 

 

 

このゲームは(クソ)ゲーだと。

 

 

 

 

 

 

おまけ

 

 

「エギル、お年玉プリーズ」

 

「いくら払う?」

 

「金取るの!?」

 

 

 

 

 





はい、ここまでです。

てことで言い訳タイム。
去年のうちにもう1話投稿しようとして間に合わず、年が明けてこの番外編を投稿しようとして思いのほか忙しかったことと筆が全くと言っていいほど進まず。

さらにこの後に本当であればバレンタインの番外編を書いていたのですが、まぁ面白く書けなくてですね。一応2000字程は書き上げていたのですが、それを没にした結果がこれですよ!!

いやもうホント遅れてすいません。本編の方は途中までは書きあげていますので、3月の内に必ず更新します。絶対に更新します!いやマジで!マジだから信じて!

何度も言うようにエタりはしません。待っている間にお気に入りや評価が増えるのが本当にありがたいです。感謝これに尽きます。これからも読んでいただけたら幸いです。


P.S.
バレンタインなんてなかった、いいね?

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