やばいスキルがついちゃった   作:ナストマト

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前回、新しい刀の名前を入れ忘れるという失態を犯してしまいました。今は訂正してあります。本当に申し訳ありませんでした。


さて、今回はプログレ編になります。まだ原作が3巻までしか出ていないので下手なことは書けなくて色々悩みました。早く次出てくれ〜ヾ(>y<;)ノ





プログレッシブ[1] やばい世界に来ちゃった

 

 

 

暗い。

 

 

 

何も見えない。何も聞こえない。まるで星一つ無い宇宙のような場所に俺は1人漂っていた。ここはどこなんだ。誰もいないのか。体はある。体の感覚がない。気が狂ってしまいそうだ。

 

 

暗い。

 

 

あれ?

 

 

光だ。

 

 

光が見える。

 

 

最初はほんの微かな光だった。それがどんどん強まっていき、俺の体を包み込む。視界が白に染まる。一体なんなんだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

《プレイヤーの諸君、私の世界へようこそ》

 

 

 

 

え?

 

 

 

 

視界が元に戻るとそこにいたのはフードをかぶった人型の大きな何かが宙に浮いていた。周りには人が埋め尽くしている。今のセリフって……え?

 

 

 

 

《私の名前は茅場晶彦。今やこの世界をコントロール出来る唯一の人間だ》

 

 

 

 

茅場…え?

あのフードをかぶった奴が茅場?

ちょっと待てちょっと待て。ええと、うん、どっかで見たことあるような気がするなー。確か、俺が好んで読んでたようなゲームをしてたようなアニメを見てたような。

 

もしかしてここは……。

いまだ続く茅場の演説。その中に答えがあった。

 

 

 

 

 

《────繰り返す、不具合ではなくソードアート・オンライン本来の仕様である》

 

 

 

 

 

へー、そうなのかー。ここはソードアート・オンラインの中なのかー。そうかそうか。

 

 

 

 

 

 

「ええええええええええええぇえぇえ!!!!!」

 

 

 

 

 

 

何で!? えっ、何で!?

何で俺こんなところにいるの!?

ここゲームの中じゃん!?

いや、そもそも現実世界にVRMMO(仮想現実大規模多人数オンライン)なんて無いじゃん!?

ソードアート・オンラインって架空の物じゃん!?

 

いや落ち着け、落ち着け俺。遭難した場合にはまず状況判断をすることが必須らしい。それをやろうじゃないか。これが遭難なのかわからんが。

 

俺の名前は?

大宮 翔(おおみや しょう)》。よし、覚えてる。

 

どうやってここに来た?

わからん。

 

じゃあここに来る直前には何をしていた?

普通に学校から帰宅していたはず……あぁそうか、確か俺は横断歩道を渡っていたら、信号無視してきたトレーラーに跳ねられたんだ。しかし、自分の体を見ても傷ひとつない。てか服装が最初にキリトが着てた服に似てるな。

 

もしかして俺って死んだんじゃないか?

それでこの世界に転生させられたんじゃ?

ゲームの世界に転生って何だよ。しかし、あながち間違いとは言いきれないのが困る。

 

《それでは最後に、諸君のアイテムストレージに私からプレゼントを用意してある。確認してくれたまえ》

 

そうだ、確かプレゼントとは手鏡だったはず。それで自分の顔を確認できるじゃないか。もし違う顔なら転生説が有力になってくる。えっと、メニューを開くには右手を縦に振るんだったな、よし出た。アニメを観ててよかった。俺はメインメニューを開きその中からアイテムストレージの中の手鏡を選択し、具現化した。

 

その手鏡の中に映る顔は、紛れもなく《大宮 翔》本人、俺の顔そのものだった。俺は死んだんじゃないのか? 駄目だ、訳が分らない。

 

 

《───プレイヤー諸君の健闘を祈る》

 

 

混乱しているうちに茅場の演説が終わった。ここが本当にソードアート・オンラインの世界ならキリトがやったように今すぐ始まりの街を離れ、スタートダッシュを切れるようにクエストをこなすべきなのだろう。しかし、今の俺の混乱した状態では敵とまともに戦うことは出来ない、というより戦いどころか動けない。とりあえず気を落ち着かせることが第一だ。

 

 

 

 

 

 

茅場の演説から3時間がたった。多少混乱はしているがさっきよりは落ち着いた。俺はある程度落ち着いた後、始まりの街で情報を集めた。情報は身を助けるってな。まず、ここはやはりソードアート・オンラインの中であるということ。覚悟してたよちくしょう。憧れた世界とは言えデスゲームの中なのだ。観ることと自分がやることは別である。案の定ログアウトボタンは存在していない。

 

次に俺のプレイヤーネームは《Sho》というらしい。誰がいつの間につけたんだよ。リアルネームそのまんまじゃん。最初から俺の姿は現実世界の姿と同じだったし、個人情報もくそもないな。

 

そして、βテスターと呼ばれるβテスト上がりの人達のほとんどが始まりの街を出ていったこと。やっぱりな。俺も行けば良かっただろうか。いや、あの状態では無駄に死にに行くだけだ。いくら俺が不確かな存在とはいえ、死んでしまったら本当に死ぬかもしれない。これで良かったのだと納得させる。

 

あと、俺のソードアート・オンラインに関する記憶が少しばかり飛んでいるのだ。例を挙げるとするなら、茅場が誰だったか覚えていない。プレイヤーとしてこのゲームに参加していたことだけは覚えているのだが、どのプレイヤーだったのか忘れてしまったのだ。トレーラーに跳ねられた障害だろうか。しかし、ほとんどのことは覚えているのでゲームを進めていく上で大きな武器になるだろう。

 

 

 

最後に1つ。これは情報ではないのだが

 

 

「なあ、ショウよお。これからどうするんだ?」

 

 

何故かクライン達、後に風林火山と名乗ることになるギルドのメンバーが俺の後に付いてきていた。俺が情報を求めて歩く姿が迷いのないモノに見え、もしかしたらβテスターではないかと思い声をかけたのだそうだ。かけられたこっちとしてはたまったものではない。自分の事で精一杯だってのに。しかし、原作キャラに会えたことは大いに俺を興奮させた。クラインはALO編から影が薄くなったとは言え、キリトが初めに出会ったキャラで、その後もキリトの支えとなってきた。紛うことなき重要キャラの一人だ。嬉しくないわけがない。ただ、それとこれとは話が別だ。

 

 

「だからなんで付いてくるんだよ。俺は自分のことで精一杯なんだよ。人の事まで面倒見れるかっての」

 

「そんなこと言わねえでよ、こんな時だからこそ助け合っていこうぜ」

 

「それはそうだけどさ…」

 

「人数が多い方が危険も少ないだろ、だから頼む、な?」

 

危険ねぇ、確かに始まったばかりの今はモンスターに対してLv.が低い。それを考えると人数が多い方がいいのだが、正直気乗りがしない。人数が増えるということは、逆に言えば俺にも責任を背負わされるということだからだ。そんなのはゴメンだ。たかだか高校2年生のガキなのだ。見ず知らずの人に対して責任を負うほど俺は人間が出来てはいない。

 

 

「ていうか何でこんなに付きまとうんだよ。さっきから断ってるじゃねえか」

 

 

これは些細な疑問だった。ただ、帰ってきた返答は案外重いモノだった。

 

 

「…実はよ、1人知り合いがいたんだが、俺はそいつを1人で行かせちまったんだ。コイツらが居るとはいえ、1人行かせちまった事に後悔してんだ。オメェさんを見てると、どうしてもそいつと被っちまってな。だから1人では行かせたくねえんだ」

 

 

……こいつはホントにいい奴だな。知り合いというのはキリトのことだろう。勝手にキリトが1人で行っただけなのに、自分にも責任を負わせて。まったく、仲間思いというかお人よしというか。誰が影が薄いだって? 大きな男じゃないか。

 

 

「…まずは外に出て狩りだな」

 

「え?」

 

「俺を含めて7人もいれば、そこら辺のやつらならだいじょうぶだろ」

 

「じ、じゃあ」

 

「あまりにもしつこいからな、しょうがないから一緒にいてやるよ。あまり力にはなれないと思うけどな」

 

「ああ! ありがとよ、ショウ!」

 

 

何が一緒にいてやるよだ。上から目線も甚だしい。しかしそんな俺の態度はきにせず、クラインとその知り合いが俺にお礼を言ってくる。よしてくれ、恥ずかしい。

 

 

「じゃあ行くか」

 

「おう!」

 

 

クライン達を連れ添って歩く。まったく俺にもクラインのお人よしが移ったのかね?

 

 

 

 

 

 

 

ただ、こういうのも悪くない。

 

 

 





おまけ ショウの足取りをみたクラインの印象

・何て堂々として歩きやがるんだ(羨望の眼差し)


短いですがここまでです。
今回はギャグ要素は少なめですね。今まであったのかどうか微妙なところですが(笑)

次回も引き続きプログレッシブ編をやりたいと思います。第一層攻略まで書く予定です。

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