やばいスキルがついちゃった   作:ナストマト

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ショウの外見ってどんななのかという疑問が寄せられました。筆者としては読者のみなさんにそれぞれイメージしてもらった方がいいのではないかと思っていたのですが、やはり描写した方がいいですかね?

今回もプログレ編です。
区切りが上手くつけられず長くなってしまいました。




プログレッシブ[2] わからないからこそ面白い

 

 

 

 

はじまりの街を出た俺たちは手始めにその周辺のLv.の低いモンスターを狩ることにした。猪型のモンスター《フレンジー・ボア》や狼型のモンスター《ダイアー・ウルフ》など今の俺たちでも勝てる相手と戦い、Lv.を上げた。ある程度Lv.を上げた後、森に入り少しLv.の高いモンスターと戦った。クエストもこなし、コルやアイテムを補充した。因みに装備は俺は片手剣でクライン達は曲刀だ。キリトに憧れて片手剣にしたが、なかなかそう上手くはいかなかった。

 

基本は7人で動いていたのだが、それでも俺はときどき1人で行動した。クライン達も、もともと俺が1人でいたかったことを知っていたからだろう、多少クラインには渋られたが咎められることはなかった。経験値効率で言えばやはりソロの方がいいのだ。人のことばかり面倒見て自分がダメになるのはゴメンだ。なぜ、この世界に来たのかはわからないが、クリアに向けて進んでいけば何かわかるかもしれない。そう考え、少しでも他の人よりLv.を上げようと行動した。迷宮区に行ったこともあった。Lv.上げ以外にも少し行動したが。

 

結果としてゲーム開始から1ヶ月後には、クライン達がLv.7、俺がLv.11となった。俺たちは原作通り未だに1層を突破できずにいる。流れを知っている俺としては、やはりなと思うと同時に、もどかしい気持ちが確かにあった。しかし、それももうすぐ終わる。

 

 

 

 

 

今日、ゲーム開始から初めてフロアボス攻略会議が開かれるのだ。

 

 

 

 

 

会議には俺とクラインが出席する。討伐には俺しか参加しないのだが、とりあえず雰囲気だけでも知っておきたいということでクラインも出席することになった。

 

 

第一層の街の1つ《トールバーナ》で会議は開かれる。会議場はまるで屋根のない舞台場だった。半円の中心に舞台があり、その周りを階段が囲んでいる。その階段に座り、会議が始まるのを待っているプレイヤーが多く見られる。

 

 

「ん? あれは……すまねぇ、ちょっと行ってくる」

 

 

クラインが何かを見つけたらしい。走って俺から離れていった。その向かう先には……ああ、なるほどな。クラインは1人の少年と少し話した後、少年の首を腕でがっちり抱え込んでこっちに連れてきた。その少年とは

 

 

「紹介するぜ、キリトだ。こいつが前に話した俺の知り合いだ」

 

 

知ってるよ。原作を知ってる人なら誰でも知ってる超が付くほどの有名人だ。ていうか主人公だ。やべえよ、主人公と知り合っちまったよ。会議に来るとは思っていたが、まさか紹介されるとは、クラインさまさまだな。ホント付いてきてくれてよかった。俺は手を差し出し言う。

 

 

「キリトね。俺はショウ、よろしく」

 

「……よろしく」

 

 

おずおずと俺の手を握ってくる。見た感じだいぶ華奢なのにな、これが後にゲームクリアに導く救世主になるんだからな、見た目ってのは当てにならないな。少なくともこのゲームでは。

 

 

「俺は他の奴に挨拶に回ってくっから、2人で仲良くしててくれ」

 

 

クラインが変なことを言い出した。え、ちょ、クラインさん? 初対面同士の人を放って行ってしまうんですか? 待ってくれよ、俺は人見知りなんだよ。会話をスムーズに出来る自信なんかこれっぽっちもないぞ。そんな俺の心の声が聞こえるはずもなくクラインは行ってしまう。

 

 

「…………」

 

「…………」

 

 

そりゃそうなるって。いや、嬉しいんだよ? 俺が1番憧れた世界で憧れた人に会えたんだからそりゃ嬉しいさ。でもね、もう少しクラインさんにはタイミングってもんを知ってもらいたいなーなんて。ちくしょう。理由はわかる。クラインは後にギルドを作ることになるから、その時のために攻略組にパイプを持とうということなのだろう。それにしたって今じゃなくてもいいじゃないか。クラインさん、何ですぐに行ってしまうん?

 

 

「…クラインを助けてくれたみたいだな」

 

 

ふとキリトが口を開く。

 

 

「…クラインから聞いた。ショウが俺たちを助けてくれたって。ありがとう、俺にはクラインを見捨てることしか出来なかった。自分が生き残るため、それしか考えてなかった。だから、ありがとう」

 

 

キリトが頭を下げる。

 

 

「別に助けたわけじゃない。アイツがうるさく付きまとってきたから仕方なく一緒にいただけだ。それに俺は特になにかしたってわけじゃない」

 

 

これは事実だ。俺は別にソードスキルを教えたわけじゃないし、何か有益な情報を与えたわけでもない。一体何を助けたというのか。

 

 

「それでも言わせてくれ。ありがとう」

 

 

まぁ、ここは素直に受け取っておくか。しかしこいつも、やっぱり根は優しいやつなんだな。原作で知ってるけど。こういう態度を見ると改めてそう思う。

 

 

「わかってるとは思うが、お前のこと相当心配してたぜ。見捨てちまって後悔してるとも言ってた。クラインを置いてった気持ちもわからなくはない。俺も置いて行こうとしたからな。ただ、そういう奴がいるってことを、もう一度よく考えてやれ」

 

「ああ」

 

 

これでいい。別に1人でいることが悪いわけじゃない。ただ、心配してくれる人がいるのならば、それを忘れてはならない。決して。

 

 

舞台上に青い髪の青年が立った。クラインも戻ってきて俺たちは適当な場所に座る。いよいよ、ボス攻略会議が始まる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「はーい、それじゃそろそろ始めさせてもらいまーす。今日は俺の呼びかけに応じてくれてありがとう! 俺はディアベル、職業は気持ち的にナイトやってます!」

 

 

笑い声が起きる。このゲームにはジョブシステムなんてものはない。場の空気を和らげるためのジョークだ。効果は見事にあったと言える。俺も少しは落ち着いた。ていうかいい声してるね。何かどっかの08小隊とか率いてそう。そのうち、倍返しだぁ!とか言うのかね。どうでもいいですね、はい。

 

 

「…今日俺たちのパーティーがあの塔の最上階でボスの部屋を発見した」

 

 

ざわめく会場。塔とは迷宮区のことだ。迷宮区はいつくかの階層に分かれていて、その最上階にボス部屋が発見されたというのだ。

 

 

「俺たちはボスを倒し、第二層に到達して、このデスゲームをいつかきっとクリアできるってことを始まりの街で待ってるみんなに伝えなくちゃならない。それが今この場所にいる俺たちの義務なんだ。そうだろ、みんな!」

 

拍手が起こる。原作で知っているが、やはりなかなかの統率力だ。自分が戦う立場になるとそれがよりわかる。

 

 

「オッケー、それじゃあ早速だけど、これから攻略会議を始めたいと思う。まずは6人のパーティーを組んでみてくれ」

 

 

パーティーねぇ、どうせ攻略組の中に知り合いなんていないしな。なら

 

 

「キリト、パーティーを組まないか」

 

「ああ、助かる」

 

 

助かるってことは、やっぱりキリトもいないのね。さて、これで2人。

 

 

「あと4人、誰か余ってないか?」

 

「あそこに1人いるな」

 

 

言われて見ると、フードを被ってる人がいる。あれってアスナだよね。キリトの後々の嫁だよね。爆発しろ。おっと、まだ早かったか。キリトが聞いてきてくれと頼んでくる。嫌だね、お前が聞いてこい。お前らは末永く爆発してればいいんだ。キリトは渋々アスナに声をかける。そして、パーティーを組むことを了承させ、パーティー申請を送り、俺の名前の下に新たに《Kirito》と《Asuna》の名前が加わる。やっぱりアスナか。

 

「俺はショウ。こいつはキリト。暫定だけどよろしく、アスナ」

 

「…どうして私の名前を?」

 

 

ああそうか、この時は名前の見方を知らなかったんだっけ。俺は名前の見方を教える。そういえば、もう1つアスナが知らないことがあったな。

 

 

「アスナ、スイッチって知ってるか?」

 

「スイッチ?」

 

「スイッチを知らないのか!?」

 

 

キリトが驚く。やっぱりな、危ない危ない。

 

 

「会議が終わったら少し外に出て、連携の練習をしよう」

 

 

練習しとけば、多少は危険がなくなるだろう。主要キャラを死なせたくないし、何より自分が生きるために練習しとこう。

 

会議の方はというとパーティーを組み終えたところでアイツが現れた。キバオウだ。キバオウは、βテスターが自分たちビギナーを見捨てて行ったから2000人以上の人達が死んだ。だからこの中にいるβテスターは詫びを入れろ。そして、金やアイテムを吐き出せというのである。馬鹿らしい。俺はゆっくり手を挙げた。

 

 

「ちょっといいか」

 

 

発言の許可をディアベルに求める。ディアベルが頷く。お許しが出た。俺はキバオウの方を向き、口を開く。

 

 

「まず言わせてもらおう。馬鹿かお前は」

 

「な、なんやと!?」

 

「これから攻略してこうって奴らがわざわざ下の階層の奴らに金も道具も渡したらどうなる。ゲームをクリアするのが遅れるに決まってるだろうが。装備も金も満足にない状態でどうやって攻略するんだよ。それで強い奴が死んだらクリアなんて夢のまた夢だぞ」

 

「ぐっ!」

 

「それに、これは情報屋に聞いた話なんだが、死んだ2000人のうちβテスターの方が割合が高いらしい」

 

「何やて!?」

 

 

これは俺が1人で行動してる間にアルゴから聞いた話だ。アイツが嘘の情報を与えるとは思えない。信憑性は高い。

 

 

「つまりな、例え情報があろうとなかろうと勝手に行動して死んでいったそいつらが悪いってことだ。むしろビギナーが情報も無しによく動いたもんだ。いいか、お前の言ってることはただの言いがかりでしかないんだ。それを理解しろ」

 

 

俺の言葉に怯んだキバオウを尻目に俺は席に戻る。キリトとクラインが驚いた表情でこっちを見ている。アスナもフードで隠れて見えないが、おそらく同じ表情をしているだろう。言いたいから言っただけだ。あんまり驚かないでくれ。人前であんなことを言ったと思うと今になって恥ずかしくなってくる。

 

 

「ついでに発言いいか」

 

 

今度は背が高くガタイのいい黒人、エギルが立ち上がり、キバオウに話始めた。その内容は、街の道具屋でガイドブックが配布されているのだが、それはβテスターが作ったものであり、情報は誰にでも手に入れられた、それなのに多くのプレイヤーが死んでいった、それを反省し次に活かすべきなのだというものだ。本当にその通りだ。キバオウは俺とエギルに言われた後、拗ねたように席に戻って行った。

 

その後は、ボス討伐時のアイテム分配やボスとその取り巻きの武器や特徴が伝えられ、会議はそれでお開きとなった。さて、終わったことだし連携の練習に行くか。俺達は立ち上がり、その場から離れようとすると俺はエギルに声をかけられた。

 

 

「ちょっと待ってくれ」

 

「何だよ、何か用か?」

 

「いや、さっきのアンタの説得、見事だった」

 

「俺はただ事実を言っただけだ。そんなに褒められるようなことじゃない」

 

「そう謙遜すんなって。人の賛辞は素直に受けとるものだぜ」

 

「そうかい、ならありがたく受け取っておくよ」

 

「そうしとけ、俺の名前はエギルだ」

 

「ショウだ」

 

「それじゃショウ、ボス戦で会おう」

 

 

そう言ってエギルは去って行った。なんか普通に話したけど、エギルと話したんだよな俺。うお、今更ながら感動してきた。と、余韻に浸ってる暇はない。今はともかく連携の練習に行かないとな。俺はともかくキリトもアスナもソロだ。練習しとかないとボス戦が心配だ。

 

 

 

なお、この後、本当に練習が必要だったのかという連携を見せつける2人であった。ていうかパーティー3人て、攻撃を弾く奴、そこに攻撃を加える奴で1人余るんだけど。そうした場合、一番使えない奴が余り物になるわけだ。誰だよ使えない奴、かわいそうに。俺でした知ってました。だってしょうがないじゃん。あの2人のコンビが1番連携が上手いんだよ。流石夫婦だな。というわけで、余り物は俺でした。グスン。

 

 

 

 

 

 

 

ボス戦当日になった。俺たちはボス部屋の前にいる。いよいよだ。高まる緊張感。そして興奮。

 

 

ディアベルが声をかける。

 

 

「聞いてくれみんな、俺から言うことはたった一つだ。勝とうぜ!」

 

 

全員が覚悟を決める。

 

 

「行くぞ!!」

 

 

 

 

そして、その重いドアが開かれた。

 

 

 

 

 

ついに第一層ボス攻略が始まる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「うおおおおおおおおおお!!!!」

 

 

 

プレイヤー達の雄叫びが部屋に響く。フロアボスである《イルファング・ザ・コボルド・ロード》に向かい、攻撃隊が攻撃していく。(タンク)隊は攻撃隊とタイミングを見計らい、スイッチして攻撃を防ぐ。ディアベルはそのタイミングや攻撃隊同士の配置などを指示する。

 

一方、パーティーの人数が6人に満たない俺たちはといえば、その取り巻きである《ルイン・コボルド・センチネル》の相手をしていた。キリトが相手の攻撃を弾き体勢を崩し、アスナがそこに攻撃を入れる。その繰り返しである。俺は1人で相手をしていた。さ、寂しくなんてないやい。俺たちは出てくる取り巻きを倒し、少しではあるがフロアボスの方にダメージを与えていった。

 

《イルファング・ザ・コボルド・ロード》は大きな豚のような見た目で装備は斧と(バックラー)。HPゲージは4本あり、事前情報では4本目のゲージがレッドゾーンになると曲刀を使うようになるらしい。

 

そしてそのHPゲージの4本目がレッドゾーンに突入した。奴が咆哮する。動きが変わる前兆だ。奴は斧とバックラーを投げ捨てた。

 

 

ここで

 

 

「下がれ、俺が出る!」

 

 

ディアベルが1人でボスに突っ込む。奴が新たに武器を出す。

 

 

「だめだ、全力で後ろに跳べ!」

 

 

キリトが叫ぶ。

 

 

奴は大きくジャンプしたかと思うと柱から柱へ跳び移り、そしてディアベルに向かって急降下し、ソードスキルを放った。

 

 

βテストでは曲刀を出してくるはずだった。しかし、出てきたのは野太刀。つまり刀だった。

 

 

突然の出来事に対応できず立ち尽くすディアベル。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

しかし、俺はそれを知っていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

俺はディアベルとの間に割り込み、刀に対してソードスキルをぶつける。あまりの威力にはじき飛ばされるが、奴の攻撃を退けることに成功した。そして叫ぶ。

 

 

「キリト!! アスナ!!」

 

 

呼ばれることがわかっていたのだろうか、俺が叫んだ時には既に奴に肉迫していた。アスナがソードスキルを放つ。ゲージが削れる。

 

 

「うおおおおおぉぉぉぉぉ!!!!」

 

 

そしてキリトがソードスキルを放つ。奴のHPゲージが減少していき、ついに無くなった。

 

 

 

 

パリンと音をたて散っていくフロアボス。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

今ここに、第一層フロアボスが討伐された。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

歓喜に沸く俺たち。

 

 

俺はキリトとアスナの元に歩み寄り声をかける。

 

 

「やったな」

 

「ああ」

 

「おつかれさま」

 

 

1ヶ月。長かった。本当に長かった。俺たちの元にエギルがやってくる。

 

 

「コングラッチュレーション。この勝利はアンタ達のものだ」

 

 

うお、出たな名ゼリフ。俺がかけられる側になるとは、前の世界じゃ夢にも思わなかったな。

 

 

 

 

 

 

 

もう1人やってくる。キバオウだ。キバオウはキリトの前で立ち止まりこう言った。

 

 

「自分、ボスが違う技使うこと知っとったな?」

 

 

キリトの顔が強ばる。

 

 

「そうでもなければあそこで後ろに跳べなんて言えるかい! 何で言わんかったんや! 下手したらディアベルはんは死んどったかもしれんのやで!!」

 

 

周りが静かになる。おいおい、やっと第一層を突破してこれからって時になんてこと言いやがる。ディアベルが死んでないのにそのことを言及するのかよ。こいつはどんだけディアベルloveなんだ。

 

 

「そういえば、自分もよう助けられたな? ディアベルはんが下がれ言うとったのに。自分も知っとんたんちゃうんか」

 

 

俺にまで飛び火してきた。知ってました。そんなこと言えるわけ無い。他のプレイヤー達も不審に思ったのだろう。ざわついてきた。マズイな。そんなときだった。

 

 

「よしてくれキバオウさん」

 

 

ディアベルが声をかけた。

 

 

「正直なことを話そう。俺はβテスターだ」

 

 

驚くキバオウ。話すのかよお前。

 

 

「そこにいるキリトさんもβテスターだ。βテストの時にはフロアボスが曲刀以外を使ってくることなんてなかった。情報なんて知ってるはずがないんだ。それと俺は下がれと指示したが、あれはフロアボスのLA(ラストアタック)狙いだったんだ。あなた達を出し抜いてLAを取ろうとした。黙ってて本当にすまなかった。そしてショウさん。助けてくれてありがとう」

 

「いや、いいんだ。体が勝手に動いただけだから」

 

 

そういうことにしとこう。ていうかさらっとキリトもβテスターだってこと言ったよね。いいのかそれ。キリトを見ると唖然としている。そりゃそうだ。

 

 

「アンタもβテスターだったのか」

 

「LAは取られちゃったけどな。おめでとうキリトさん」

 

 

ニッコリ笑ってキリトを称えるディアベル。そして周りを見渡し全体に声をかける。

 

 

「みんな、おつかれさま。俺たちはついに第一層を突破した。このゲームは決して不可能なんかじゃない、それが証明された。このゲームはクリアできるんだ! さぁ行こう。次の階層へ!」

 

 

プレイヤー達が高らかに返事をする。なんとかこの場は収まったようだ。キバオウは拗ねたように顔を逸しているがこれ以上何か言ってきそうな様子はない。流石だな。ディアベルが抑えてくれなかったら原作通りにキリトがビーターと呼ばわりされてソロに走るかもしれなかった。まさかこんなことになるなんてな。原作崩壊にも程がある。いよいよプレイヤー達が次の階層に向かって階段を上がり始めた。さて、俺たちも行くかね。2人に声をかける。

 

 

 

「行くか」

 

「ああ」

 

「そうね」

 

 

 

これで良かったのかもしれないな。ディアベルが死なず、βテスターが非難されずに済んだ。これでキリトはLv.を隠すこともしないだろうし、それによって月夜の黒猫団の壊滅も防げるかもしれない。原作を崩してしまった以上何が起きるのかわからない。だからこそ面白い。先がわかってる話なんてつまらない。俺は興奮しつつ、階段に向かって足を踏み出した。

 

 

 





おまけ ディアベルが助けられた時の心境

・俺、下がれって言ったのに……



最後の方は少し駆け足になってしまったかもです。しかし、結構重要な回だったりします。

今回でプログレ編はとりあえず終わりです。もしかしたらいつかまたやるかもしれません。次回は話を戻していきたいと思います。
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