やばいスキルがついちゃった   作:ナストマト

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もしかしたら原作崩壊タグをつけた方がいいですかね?

2/15 訂正しました


修行開始

キリトとの決闘を経て課題が見つかった俺は、下層の方でモンスターを相手に剣術を磨くことにした。なぜ上層の方ではないのかというと、このSAOのモンスターは上層の方に行けば行くほど、Lv.はもちろんだがAIの性能も上がる。簡単に言えば、下層の敵ほど単純な動きをして、上の敵ほど複雑な動きをするというわけだ。今回は剣術を鍛えることが目的だ。まずは簡単な所から少しずつ行こうと思い、下の階層からにしたのだ。

 

というわけで20層にやってまいりました。20層は基本、森のエリアとなっている。強い敵もおらず、今の自分にはこれぐらいがちょうどいいと思う。少し上だと防御力が心配だし。

 

まずはこの森にいる剣を持ったゴブリンを相手にしていこう。やはり、剣術を鍛えるには、やはり実践が一番だと俺は思う。決闘すればいいじゃないかと思うかもしれないが、それは違う。だれかれ構わず決闘を申し込むのは、腕試ししようと言って喧嘩を皆にふっかけるようなものだ。知り合いとやるには問題ないが、キリト達攻略組はその通り攻略に勤しんでいるため時間は取れない。このあいだだってたまたま時間が空いているというから決闘出来たのだ。シリカ達にはLv.の差が開いている。Lv.の低い相手に決闘申し込むのは弱いものイジメと変わらない。その他に知り合いと呼べる人は少ないが、同じような理由で却下だ。

 

相手にするのは《ゴブリン・ソードマン》。コイツは背が低く、片手剣を使い、たまに下級のソードスキルを放ってくる。初めの相手としてはいいのではないだろうか。

 

 

「じゃあやるか」

 

 

囲まれないように注意してスローイングピックを投げ1体釣り出す。よし来た。

 

ゴブリンは俺に向かって上から剣を振りおろしてくる。俺は剣を垂直ではなく斜めに受け止め、横に受け流す。そして背中に一撃。パリンと音を立て散っていくゴブリン。Lv.が低いので普通の斬撃一発で屠れる。

 

ふむ、なかなか良かったのではないだろうか。力を上手く流せたと思う。まぁ、今のは簡単だしな。キリトみたいに巻き込むなんてやり方はそうそう出来るようなものではない。まだまだこれからだな。それにしても、今のやり方をしたのは初めてではないが、こうして技を磨く目的でやってみると面白いな。客観的に自分を観るなんてことはなかったからな。まだ始めたばかりだが、やってよかったと思える。さて、じゃあ次だ。

 

先程と同じゴブリンを釣り出す。そして同じように相手の攻撃を受け流し、今度は刀のソードスキル《鷲羽》を放つ。

 

ソードスキルは、そのソードスキルの最初の動きをすると発動し、後は勝手にシステムが体を動かす。要は力を抜いていても体が動くということだ。むしろ、そのソードスキルと違った動きをしようとすると、動きは止まらないが威力が弱まる。では、その動きに同調して動こうとしたらどうなるのか。その場合は逆に威力が上がるのだ。上の階層で戦っていくには、是非とも身につけたい技だ。原作でもキリトがそれを実践していた。俺は今まで中層で戦っていたためやってこなかったが、いい機会だと思い練習することにした。

 

これがなかなか難しい。というのも、本当にソードスキルの動きに同調して動かなければ、システムが違った動きをしようとしたと見なして威力が下がってしまうのだ。足の踏み出し、力を入れるタイミング、切り返しと全てにタイミングを合わさなければいけない。案の定、俺のソードスキルは本来の威力を出せずに終わった。ゴブリンは倒せたが、それはLv.が低いからだ。もっと練習しなくては。しかし、これは一人で練習出来る。今はせっかくモンスターを相手にしているのだ。普通に剣を腕を磨こう。

 

 

 

 

 

 

 

 

「ふぅ、こんなもんか」

 

 

俺はしばらくの間ゴブリンを相手にし続けた。少しは動きが確認できたのではないかと思う。攻撃の受け流し、カウンター、ステップなど様々な動きをして確認してみたが、特に問題なくスムーズに動けたのではないだろうか。しかし、やはりキリトには遠く及ばない。それが改めてよく分かった。

 

それにしても、ここのゴブリン達では俺には役不足感が否めない。上の方でレベリングをしていたからだろうか。動きが単調すぎて確認し得る動作は思いつく限りやり終えてしまった。上の階層なら複雑な動きをしてくる分、色々と確認することが増えてくるのだろうが、確認しながらともなると危険が伴ってくる。やはり今の出来る技を磨いてから行ったほうがいいのだろうか。ううむ、決闘が出来ればなあ。攻略組には頼めないしなぁ、上を目指して頑張ってる訳だし。

 

…ん? 上を目指して頑張る? 待てよ、これはもしかしたら行けるかもしれない。俺は妙案を思いついた。

 

 

 

 

 

 

やって来ましたのは56層の聖龍連合本部。俺は今日、ある交渉を持ちかけるためここに来た。でっかい建物だなホント。入口から入ろうとすると門の近くにいる兵士に止められた。

 

 

「何者だ、用件を言え」

 

「ショウが来たってディアベルに伝えてくれるか?」

 

 

そう兵士に伝えると兵士は連絡をとってくれた。しばらくすると中に通され、客間のような所に案内されて少し待っているように言われた。この部屋も随分と豪華だね。シャンデリアやら絵画やら甲冑やら西洋のお城みたいだ。と、扉が開いた。ディアベルが入ってくる。

 

「やぁ、久しぶり」

 

「久しぶりだな、元気そうで何よりだ」

 

「君に生かされた命だからね、元気でないと君に失礼だよ」

 

「言ったろ、あれは勝手に体が動いたんだ」

 

「それでも助けられたことは事実だよ。感謝してる」

 

「そうかい」

 

「それで、今日はどうしたんだい?」

 

「1つ、交渉しに来た」

 

 

 

 

 

 

 

 

聖龍連合

 

血盟騎士団と肩を並べる最大級の攻略ギルドだ。リーダーはディアベル。まぁ、あいつなら当然だな。血盟騎士団が質なら、聖龍連合は量と言っていいだろう。しかし、トップに至ってはその限りではなく、ボス討伐などにも参加している。決して量だけではない。原作ではキリトのクリスマスイベントを阻止しようとするなど強引なところがあったが、ディアベルがリーダーな為か、この世界ではそういったところは見られず血盟騎士団とも友好的な関係を持っている。余談だが、キリトのクリスマスイベントはキリト達がクリアした。達というのは風林火山のメンバーと一緒にだったからだ。原作と違ってディアベルが死ななかったからな、イベントに来なかったんだろう。

 

ああ、軍は出来なかったんだ。ディアベルが死ななかった事で本当なら聖龍連合を作るはずだったリンドやキバオウとの対立もなく二人とも聖龍連合で幹部という立場にいる。その為、キバオウがアインクラッド解放隊を作ることがなかった。シンカーさんのMTDはそのまま残っている。聖龍連合と協力関係を結び、下層のプレイヤーの支援を行っている。なんか原作と違っていい方向に動き過ぎじゃないか? ディアベルが死ななかっただけでこんなにも変わるとは、ディアベルの存在の大きさがいかほどかわかるな。ディアベルさん、超カッケェー。

 

さて、質より量の聖龍連合だが、トップ以外の人もやはり強くなりたいと思っているはずだ。それも大勢。それにLv.だけ低くて腕はあるという人がいないとも限らない。そこでだ。

 

 

「今日は皆に協力してくれる人を紹介する。ショウさんだ」

 

「どうもー」

 

 

鍛練場とでも言うべき場所で壇上に上がり、大勢の兵士たちを集めてディアベルが俺を紹介してくれる。やべ、恥ずかしい。人前に出るのは苦手なんだよ。めっちゃ見てるじゃん。

 

 

「ショウさんは皆の鍛錬の相手を買って出てくれた。具体的には決闘の相手だ」

 

 

そう、これこそが俺の提案。俺は剣術を磨きたいが強いモンスターを相手にするには早すぎるから、出来れば人を相手にやりたい。対して、聖龍連合側は元々強くなりたい人がいるわけだから強い人との決闘は歓迎する。まさにwin-winの関係。どうですか皆さん、よく考えたと思わない?

 

血盟騎士団じゃないのは、あいつらプライドが高いからだ。名も知られていない俺の決闘なんて受け入れるはずがない。挑発してもいいのだが、これから攻略組に入ろうっていうのに関係を悪化させる必要はない。ヒースクリフに頼るのはなんかやだ。というわけで聖龍連合に提案したのだ。

 

が、イマイチ受けが悪いな。

 

 

「ショウさんは攻略組にも引けを取らない強さを持っている。俺が保証する」

 

 

…ああ、なるほど。いくらリーダーが推薦した人といっても今まで聞いたこともない人を疑うのは当然か。攻略組の情報は常に出回っているが、その下のプレイヤーの情報はそんなに聞くことはない。つまり、俺のことを知っている人はそうはいないというわけだ。ちなみにLv.はディアベルに伝えてある。そうでもなければ引き受けてくれるかわからなかったからな。決闘をするには相応しいLv.でないといけない。俺のLv.を伝えたら驚いてたけどな。そんなに驚くようなことかLv.71って。

 

それにしてもどうするか。ディアベルが言っても疑われるのはしょうがないとして、どうやって認めさせるか。Lv.を伝えるわけにもいかないし。

 

 

「ふむ、ならショウさん。俺と決闘してもらってもいいかな」

 

 

え? 何言うてはりますの?

 

 

「俺との決闘を見てもらって、それで実力を判断してもらう。ダメかな?」

 

 

なるほどね。うん、いいんじゃないか。

 

 

「わかった、やろう」

 

 

俺達は鍛練場の中央へと移動した。周りを兵士たちが囲み、人で出来た闘技場のようだ。決闘申請を送る。ルールは初撃決着とディアベルが提案してきた。頼んだのはこっちなのだからそれを拒否するわけにもいかない。素直に受け入れた。

 

カウントダウンが始まる。さて、ディアベルか。ギルドリーダーをやりつつもボス討伐にも参加する、恐らく聖龍連合で一番の腕の持ち主だろう。ここで実力を認められるためには、少なくとも善戦しなければならない。いくらキリトに攻略組に戻れるとのお墨付きを貰ったとはいえ、現役バリバリでボス討伐に参加しているディアベルに善戦なんて出来るのか?

 

そうこう考えているうちに残りが10秒になる。やべ、どうするか。…ええい、考えても仕方ない。とりあえず突っ込む。それから後は流れで何とかする。いいのかこれで。

 

5秒前、構える。

 

2秒前、足に力を入れる。

 

始まる直前、地面を蹴り出す。

 

 

 

 

 

 

次の瞬間には、勝負が決していた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

《You Win》

 

 

 

あれ、勝っちゃったよ。

 

 




おまけ ショウに最初に倒されたゴブリンさんの感想

・こうね、剣を振りおろしたらね、ガーンやられてスッとされてズバッですわ。動きが見えんもん。アカンてあんなん。


はい、ここまでです。

読者の皆さんに1つお願いがございまして、アンケートを取りたいんです。ヒロインを決めあぐねてまして、話の都合上こうした方がいいんだろうなというのはあるんですが、参考までに皆さんの意見を聞きたいと思いましてですね、はい。今なら修正が効くので。

活動報告の方で投票はおねがいします。


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