問題ばかり起こす生徒会長だが、実は可愛くて仕方がないらしい。
『手がかかる子程可愛い』という奴だろうか?
それはそれとして胃が痛くなるので問題は起こさないでほしい。
「……何か、心当たりがあるんですか?」
「……まさかとは思いますが」
「会長、この古龍に何かしたわけではありませんよね?」
静羽は、ぴたりと動きを止めた。
「…………」
澪を見つめる。
澪も見つめ返す。
数秒の沈黙。
そして、静羽は――。
「あー。あるにはあるし、ないこともなくもなくもない的なサムシングだったかもしれない可能性が~……」
すぅーっ。
視線が横へ流れていく。
「…………あるかも? なんて」(∀`*ゞ)エヘヘ
「…………( ◜ᴗ◝)وニコニコ」
…………
………
…
「会長?」
「…………はい」
「こちらを向いてください。」
ライブチャット
:wwwwwwwwwwww
:目逸らした!!!!
:会長wwwwww
:あるにはあるしないこともなくもなくもないwww
:何言ってるかわからんwwww
:サムシングってなんだよ!!!!
:完全に心当たりある人の反応じゃん!!
:あの古龍に何したんだよ!?
:さっきの聖母スマイルといい、会長の誤魔化し方が下手すぎるwww
:書記ちゃんの『こちらを向いてください』が怖いwww
「……では、順番に確認しましょう」
「会長は、あの古龍と実際に遭遇したんですね?」
「うん」
「……そのとき、古龍は何をしていましたか?」
「寝てたよ」
「…………寝ていた?」
「うん。ぐっすり」
「…………」
澪は写真を見た。
山々を覆い尽くすほどの巨大な古龍。
その途方もない巨体が、眠っていた。
そして、目の前の生徒会長は、それに近づいたらしい。
「……会長」
「普通、眠っている古龍を発見したら、刺激せずに距離を取りますよね?」
「…………」
「……会長?」
「……綺麗だったんだよねぇ」
「……何がですか?」
「鱗」
「…………」
ライブチャット
:あっ
:あっ(察し)
:鱗????
:ちょっと待ってwwww
:なんか話の方向がおかしくなってきたぞ
:会長、まさか……
:いやいやいや、さすがにないだろ
:あのサイズの古龍だぞ!?
:嫌な予感しかしないwww
「……その鱗が、どうかしたんですか?」
「いやぁ……すっごく綺麗だったからさ」
「一枚くらい欲しいなぁって」
「…………」
「それで、ちょうどいいところに立派なのがあったから……」
「…………」
「……ちょっと、いただいちゃった。(∀`*ゞ)テヘッ何か、心当たりがあるんですか?」
「……まさかとは思いますが」
「会長、この古龍に何かしたわけではありませんよね?」
静羽は、ぴたりと動きを止めた。
「…………」
澪を見つめる。
澪も見つめ返す。
数秒の沈黙。
そして、静羽は――。
「あー。あるにはあるし、ないこともなくもなくもない的なサムシングだったかもしれない可能性が~……」
すぅーっ。
視線が横へ流れていく。
「…………あるかも? なんて」(∀`*ゞ)エヘヘ
「…………( ◜ᴗ◝)وニコニコ」
…………
………
…
「会長?」
「…………はい」
「こちらを向いてください。」
ライブチャット
:wwwwwwwwwwww
:目逸らした!!!!
:会長wwwwww
:あるにはあるしないこともなくもなくもないwww
:何言ってるかわからんwwww
:サムシングってなんだよ!!!!
:完全に心当たりある人の反応じゃん!!
:あの古龍に何したんだよ!?
:さっきの聖母スマイルといい、会長の誤魔化し方が下手すぎるwww
:書記ちゃんの『こちらを向いてください』が怖いwww
「……では、順番に確認しましょう」
「会長は、あの古龍と実際に遭遇したんですね?」
「うん」
「……そのとき、古龍は何をしていましたか?」
「寝てたよ」
「…………寝ていた?」
「うん。ぐっすり」
「…………」
澪は写真を見た。
山々を覆い尽くすほどの巨大な古龍。
その途方もない巨体が、眠っていた。
そして、目の前の生徒会長は、それに近づいたらしい。
「……会長」
「普通、眠っている古龍を発見したら、刺激せずに距離を取りますよね?」
「…………」
「……会長?」
「……綺麗だったんだよねぇ」
「……何がですか?」
「鱗」
「…………」
ライブチャット
:あっ
:あっ(察し)
:鱗????
:ちょっと待ってwwww
:なんか話の方向がおかしくなってきたぞ
:会長、まさか……
:いやいやいや、さすがにないだろ
:あのサイズの古龍だぞ!?
:嫌な予感しかしないwww
「……その鱗が、どうかしたんですか?」
「いやぁ……すっごく綺麗だったからさ」
「一枚くらい欲しいなぁって」
「…………」
「それで、ちょうどいいところに立派なのがあったから……」
「…………」
「……ちょっと、いただいちゃった。(ノ≧ڡ≦)テヘッ」
沈黙。
…………
「……いただいた?」
「うん」
「……誰から?」
「…………あの古龍から」
「…………」
澪は、ゆっくりと目を閉じた。
そして。
「……会長」
「それは、いただいたのではなく、剥ぎ取ったのでは?」
ライブチャット
:は??????
:剥ぎ取った!?!?!?
:寝てる古龍から鱗を!?
:何してんだあああああ!!!!
:いやいやいやいやいや!!!!
:あんな巨大なやつに近づいたの!?
:しかも鱗取ったの!?
:そりゃ怒るだろ!!!!
:古龍が気が立ってた理由お前かあああああ!!!!
:パックんちょ事件の犯人判明wwww
:待って、あのサイズの鱗ってどんだけ大きいんだ?
「……ちなみに、会長」
「その鱗は、普通の鱗だったんですか?」
静羽は少し考えてから
「んー……確か、逆鱗って呼ばれてたかな?」
「…………」
ぴしっ。
澪の表情が固まった。
「……逆鱗?」
「うん」
「…………」
「よりによって逆鱗ですか!?」
珍しく、澪の声が裏返った。
「ひゃっ!?」
「普通の鱗ですら問題なのに、よりによって逆鱗を!?」
「しかも眠っている古龍から!?」
「それで目を覚ました古龍が激怒して、近づくものを片っ端から丸呑みにしていたと!?」
「まあ……はい……」
「…………」
「…………」
「……会長」
「それ、完全に会長が原因じゃないですか!!」
ライブチャット
:wwwwwwwwwwwww
:逆鱗wwwwww
:そりゃ怒るわ!!!!
:古龍さん被害者じゃねえか!!!!
:寝てたら逆鱗剥がされるとか最悪すぎるwww
:あの巨体でブチギレるの怖すぎる
:そりゃギルドも口止めするわ!!
:むしろよく無事だったな会長!?
:逆鱗ってそんな簡単に取れるものなの!?
:書記ちゃんの胃が心配になってきたwww
:会長の素材収集癖がとんでもない方向にwww
書記、頭を抱える。
「……つまり」
澪は、こめかみを押さえた。
「会長が古龍の逆鱗を剥ぎ取る」
↓
「古龍が目を覚まして激怒する」
↓
「周辺一帯が危険区域になる」
↓
「ギルドが情報を規制する」
「……という流れだったわけですね?」
「……そうなるね」
「いやーあの時は死ぬかと思ったよ~♪」
「…………」
大きなため息。
「……会長」
「あなた、本当に……」
言葉が続かない。
普段なら、事務処理の不備でも、予算の問題でも、冷静に対応できる。
しかし、今回ばかりは規模が違いすぎた。
「……どうして、そんなことをしたんですか?」
「……綺麗だったから」
「…………」
白峰 澪
「それは先ほど聞きました!!」
ライブチャット
:wwwwwwwwww
:理由が一貫してるwww
:綺麗だったからwwww
:古龍の逆鱗をアクセサリー感覚で取るなwww
:書記ちゃんのツッコミが追いついてない
:もうこの会長、何やっても驚かない気がする
:いやまだ驚くだろwww
:学園紹介どこ行った!!!!
:そういえばまだ正門前だったwwww
澪は深く息を吐いた。
「……ひとまず、経緯は理解しました」
「ですが、もう一つ確認したいことがあります」
静羽を見つめる。
「……その逆鱗、今はどうしているんですか?」
澪は静羽をじっと見つめた。
あれほど巨大な古龍から剥ぎ取った逆鱗。
当然、非常に希少な素材だろう。
そして、目の前の生徒会長は大の刀好き。
嫌な予感しかしなかった。
「ギルドの職員さんに死ぬほど怒られて没収されました」
「…………」
「……没収?」
「うん」
「…………」
澪は、そっと目を閉じた。
(……よかった)
(少なくとも、ギルドの方々は正常な判断をしてくださったようですね)
「……それは当然でしょうね」
「むしろ、没収だけで済んだことに驚きです」
ライブチャット
:wwwwwwwwwww
:没収されてて草
:そりゃそうだろ!!!!
:ギルド職員さんお疲れ様です……
:あんな古龍を怒らせたらそりゃ怒られるわwww
:死ぬほど怒られたってどんだけwww
:会長、完全に悪ガキじゃん!!
:ギルドの人たち、めちゃくちゃ苦労してそう
:逆鱗はギルドが保管してるのか
:でも実物見てみたいな……
「……ちなみに、その逆鱗は現在もギルドで保管されているんですか?」
「多分言ったら見せてくれるよ」
「……そうなんですか?」
「それなら、今後ギルドを紹介する機会があれば、展示や撮影の許可をお願いしてみるのもよさそうですね」
澪は少し考える。
「ただし、非常に希少な古龍の素材ですから、実物を公開できるかどうかはギルドの判断次第ですが」
ライブチャット
:見たい!!!!
:古龍の逆鱗ってどんなの!?
:あの巨体の逆鱗だぞ!?
:絶対でかいだろ!!
:ギルド紹介配信の目玉になるじゃん!
:実物が見られるなら絶対見る!!
:でも会長には触らせない方がいいと思うwww
:また持って帰ろうとしそうwww
「……ともあれ、逆鱗が適切に保管されているのであれば安心です」
澪はほっとした様子で頷いた。
「それにしても、会長がそのような貴重な素材を手放すことに納得されたとは、少し意外ですね」
すると、静羽は何でもないことのように答えた。
「なのでそれとは別の、普通の鱗を使って刀を作りました」
「…………」
…………。
「……はい?」
「刀」
「……いえ、そこは聞こえています」
「……普通の鱗を使って?」
「うん!」
「…………」
澪は額に手を当てた。
(……そうでした)
(この人、素材を手に入れたらとりあえず刀にするんでした)
ライブチャット
:wwwwwwwwwwww
:結局刀作ってるじゃねえか!!!!
:逆鱗没収されたのにwww
:普通の鱗ならいいって問題なのか!?
:いや、ギルドの許可があれば問題ないんじゃない?
:てかあの古龍の鱗で刀!?
:どんな刀になるんだよ!!
:素材が規格外すぎるwww
:あのサイズの鱗なら一枚で何本作れるんだろ
:会長の刀コレクションが気になってきた
「一応確認しますが、その鱗はギルドの許可を得て入手したものですよね?」
澪の目が、すっと細くなる。
「もちろん! ちゃんと許可もらったよ!」
「……そうですか」
ほっ。
「それなら問題ありません」
「うん。作ってもらった後、土下座で許してもらったよ」
「…………」
「……はい?」
澪の安堵は、わずか三秒で消え去った。
「……会長?」
「今、何とおっしゃいました?」
「隠してた鱗で作ってたから余計に怒られちゃった」
「…………」
「………………」
「許可を得たのは、作る前ですか? 作った後ですか?」
「…………後、です」
「…………」
澪は静かに天を仰いだ。
(……なるほど)
(逆鱗を没収された際、別の鱗を隠し持っていた)
(そして、それを使って刀を製作した)
(後からギルドに発覚し、土下座で謝罪した)
(…………)
(どうしてこの人は、こう……!!)
ライブチャット
:wwwwwwwwwwww
:後から許可wwwwww
:許可とは????
:隠してたのかよ!!!!
:逆鱗没収されても諦めてなかったwww
:ギルド職員さんの苦労が偲ばれる……
:しかも刀完成してるの草
:土下座したんかいwwww
:会長の行動力が変な方向にすごい
:書記ちゃんの安心が三秒で終わったwww
:これ絶対ギルドに要注意人物扱いされてるだろ
「……会長」
「隠していた素材を勝手に加工した後で謝罪するのは、許可を得たとは言いません」
「うっ……」
「そもそも、なぜ隠していたんですか?」
「……刀、作りたかったから」
「…………」
「……そうでしょうね」
もはや驚く気力もない。
しかし、そこで静羽が何かを思い出したように顔を上げた。
「あっ。言っておくけど生徒会長になった後はこういうやんちゃはしてないからね!」
びしっ!
カメラに向かって人差し指を立てる。
「そこんところ、よろしく」
妙に堂々とした宣言だった。
「…………」
「……会長」
「ん?」
「……つまり、生徒会長になる前は、そういうことを何度もしていたという意味でしょうか?」
「…………」
「…………会長?」
ライブチャット
:wwwwwwwwwwww
:自分で余罪を匂わせるなwwww
:こういうやんちゃって何!?
:他にもやってたの!?!?
:生徒会長になる前はってwww
:書記ちゃんの追及が鋭すぎる
:会長になって更生したってこと?
:それならいいこと……なのか?
:いや、そもそも古龍の逆鱗剥がすのをやんちゃで済ませるなwww
:スケールがおかしいんだよ!!
:待って、会長ってまだ一年生だよね?
:つまりこれ全部、結構最近の話!?
澪は、目の前の静羽を見つめた。
普段は穏やかで、事務処理能力も高い。
膨大な書類を手際よく片づけ、予算管理にも長け、学園の運営を支えている。
責任感も強く、生徒や住民からの信頼も厚い。
……ただし。
午前中には、格好いい技を披露したいという理由で太刀を損傷させた。
昼食時には、予算を超えるデザートを注文した。
そして現在、過去に古龍の逆鱗を剥ぎ取ったことを告白している。
「……会長」
「はい」
「確かに、生徒会長就任後に同じような問題を起こしていないのであれば、それは評価すべきことです」
「でしょ!」
「ですが」
ぴしっ。
「今日の午前中、技を披露するために刀を壊しかけた件は、忘れていませんからね?」
「…………」
「それから、昼食の追加デザートもです」
「……それは別件じゃない?」
「別件ですが、会長の衝動的な行動という点では共通しています」
「ぐぬぬ……」
ライブチャット
:wwwwwwwww
:論破されてるwww
:書記ちゃん強い!!
:古龍の逆鱗と追加デザートが同列に並んでるwww
:今日だけでも結構やらかしてるじゃんwww
:でも生徒会長としては優秀なんだよね?
:仕事はできるけど趣味になると暴走するタイプか
:あー、なるほどwww
:この会長に必要なのは強い敵じゃなくて強いブレーキだな
:そのブレーキが書記ちゃんなんだろうなwww
「……ともかく」
澪は咳払いを一つ。
「過去の件については、ギルド側で既に処理が済んでいるのでしょうから、これ以上ここで追及するつもりはありません」
「ただし、今後は珍しい素材を見つけても、必ず正式な手続きを踏んでくださいね」
「はーい!」
「……本当に、お願いしますよ?」
「わかってるって!」
澪は深いため息をついた。
そして、ようやく話題を戻す。
「……それで、その鱗を使って製作した刀ですが」
「今もお持ちなんですか?」
ライブチャット
:おっ、刀の話に戻った!
:待ってました!!
:古龍素材の刀!!
:どんな見た目なんだろ
:絶対かっこいいじゃん!
:会長の刀コレクション見たい!
:ところで学園紹介は?
:…………あ
:まだ正門前じゃんwwww
:いつになったら校舎に入るんだよwwww
――アステラ学園公式の自治区紹介配信。
開始から数々の衝撃的な出来事が起きているが、学園の校舎内部については、まだ一切紹介できていなかった。
=================================
【特別インタビュー】ギルド職員が語る「ダラ・アマデュラ逆鱗騒動」
ステラガルド地域広報誌/過去記事より抜粋
取材対象: ステラガルド・ハンターズギルド所属職員(当時、古龍関連事案の対応担当)
---------------------------------
――まず、当時の状況を教えてください。
「……最初は、古龍の異常行動に関する報告だったんです」
「ダラ・アマデュラが突然、周辺の生物に対して極めて攻撃的になりましてね。調査隊も近づけない状態でした」
「生息区域への立ち入りを制限して、周辺の調査拠点にも警戒を呼びかけました」
「……それで、原因を調べていたんですよ」
――原因は、久世静羽さんだったと。
「…………はい」
「本人がギルドに戻ってきて、悪びれもせずに言うんです」
「『すっごく綺麗な鱗があったから、もらってきた』って」
「……嫌な予感がしました」
「見せてもらったら逆鱗だったんですよ」
「逆鱗だったんです。」
――二度おっしゃいましたね。
「二度でも足りませんよ」
「眠っている古龍に近づいて、逆鱗を剥がして、そのまま帰ってきたんですよ!?」
「普通は近づこうとすら思わないでしょう!?」
---------------------------------
――その後、どう対応されたのでしょうか。
「当然、厳重注意です。逆鱗も没収しました」
「本人は最初、ものすごく残念そうな顔をしていましたね」
「……反省している顔というより、お気に入りのおもちゃを取り上げられた子供の顔でした」
――それで騒動は終わったのですか?
「…………」
「終わっていたら、どれほどよかったでしょうね」
「後日、あの子が刀を作ったという話を聞きまして」
「素材を確認したら、ダラ・アマデュラの鱗だったんです」
――没収したはずでは?
「隠し持ってたんですよ!!」
「逆鱗とは別に、普通の鱗も持ち帰っていたんです!」
「しかも、もう刀に加工した後でした!」
「こっちは古龍の警戒態勢やら調査報告やらで大忙しだったのに!!」
---------------------------------
――久世さんは、どのような反応を?
「……土下座されました」
――土下座ですか。
「ええ。見事な土下座でした」
「『ごめんなさい! でも刀は没収しないでください!』って」
「……あの子、謝罪の最中も刀の心配をしてたんですよ」
「私が何を言っても、最後には刀をちらちら見るんです」
「……もう、怒るのにも疲れましてね」
――最終的には許されたのでしょうか。
「必要な手続きを踏ませて、厳重注意のうえで、刀の所持を認めました」
「ただし、二度と無断で古龍の素材を持ち帰らないことを約束させました」
「本人も、今度こそ反省した……と信じています」
――現在の久世さんについて、どう思われますか?
「……生徒会長になったと聞いたときは、耳を疑いましたよ」
「でも、仕事ぶりは立派だそうですね」
「ギルドとの連絡もきちんと取りますし、必要な書類も揃えてくれます」
「昔と比べれば、ずいぶん成長したと思います」
「……ただ」
――ただ?
「この前、珍しい古龍の素材が入荷したとき、あの子がものすごい勢いでギルドに来ましてね」
「『購入申請書ください!』って」
「……ちゃんと申請するようになったのは偉いんですけど」
「目の輝きだけは、あの頃と何も変わっていませんでした。」
――最後に、久世さんへ一言お願いします。
「静羽ちゃん」
「生徒会長として頑張っているのは知っています」
「昔よりずっとしっかりしたのも知っています」
「でもね」
「珍しい素材を見つけても、まずはギルドに相談してください。」
「それと……」
「寝ている古龍は起こさないでください。」
「本当にお願いします」
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※本記事は、当時の関係者への取材をもとに構成されたものです。なお、当該古龍の詳細な生息地については、安全管理上の理由から掲載していません。
[編集部後記]
取材終了後、担当職員は「今だから笑って話せますけどね」と語った。
しかし、ダラ・アマデュラの写真を改めて見せたところ、しばらく無言になった後、
「……本当に、よく無事に帰ってきましたよ、あの子」
と、深いため息をついていた。
=================================
「あ~、そんなこともあったねぇ。」
「「「「反省 しなさい/してください/っす/しな!!!!」」」」