小説を書くレベルが上がったかどうかは別としてですが・・・。
司「は〜はっはっは!今回はこの俺の視点から物語を進める!」
なんてうちの兄貴じゃ話が進まないから、今回はこの私天馬 咲希(てんま さき)の視点から物語を進める。
私のバンド仲間の星野 一歌(ほしの いちか)ちゃんが私たちの知らない初音ミクを紹介してくれた。
咲希「え、ミクちゃん!?」
一歌ちゃんのスマホから現れたのは、グレーの上着に寂しげな表情のミクちゃん。どうも、歌について悩んでいるようだ。
さて、話は変わり我が家。
「お〜い、さっきー!」
咲希「め、めぐみちゃん・・・」
私を"さっきー"と呼んだのは八坂 めぐみ(やさか -)ちゃん。私の親の腹違いの妹で、叔母にあたる。
咲希「なんの用なの、めぐみちゃん」
めぐみ「要件はふたつ。まず、明日合わせたい子たちがいるんだ!なんでも私のファンの子らしくて」
こんないい加減な性格をしてるけど、実はめぐみちゃんは演奏動画でかなりのチャンネル登録者がいる。そして楽器の演奏も私たちのコーチを任せられるぐらいの腕前。
咲希「それで、もうひとつの要件は?」
めぐみ「そうそう、またキャラクターショーのバイトを手伝ってよ!」
咲希「いいけど、派手なアクションとかはダメだよ」
確か前にもやったな、あのときは確か"おにまい"とかいうアニメだったかな。
咲希「今回は何のアニメなの?」
めぐみ「いま話題の"超かぐや姫!"だよ!ステージの上で歌って踊るの!」
咲希「えっと、藤原 妹紅とか出るやつ?」
めぐみ「それ東方のかぐや姫だよ」
すみません、超かぐや姫!のことを一ミリも知らないんです。
さて、次の日。私はめぐみちゃんのファンの子と公園で会うことになったのだが。
咲希「どの子?」
めぐみ「あ、あの子たちだよ。おーい」
そこにいたのは金髪の男の子と女の子。小学生、もしくは中学生くらいかな?
少年「あ、めぐみさん!」
少女「そっちの金髪の人はお姉さん?」
咲希「!?・・・まあね!!!」
めぐみ「いやさっきー、私より学年ひとつ下でしょ」
「お姉さん」と呼ばれてちょっといい気になってた。実際この子たちから見て私の方がしっかり者に見えるのかな。
咲希「その、めぐみちゃんのこと応援してくれてありがとうね。この子バーチャルシンガーに憧れて動画始めたんだけど。あ、vtuberの方ね」
少女「でしょうね」
少年「逆にvtuber以外のバーチャルシンガーって聞いたことないよ」
あれ?今時ボカロのこともバーチャルシンガーとも呼ぶけど、この子たちは呼ばない派なのかな?
少女「実はめぐみさんにお願いがあるの」
めぐみ「お願い?」
少年「ボクたちの友達が最近空回り気味なんだ」
少女「それで立ち直れるよう協力してほしいんだけど・・・」
めぐみ「いいよ!私にできることがあればなんでも!主に得意のダンスで!」
咲希「いやめぐみちゃん、何を踊ってもロボットダンスになるでしょ!?」
せめて演奏しなさいよ!それにしてもあのミクちゃんも想いが届かず空回り状態だったな。まさかそのお友達というのは、例のミクちゃんだったりして・・・。
咲希「ほら、めぐみちゃんキャラクターショーに出演するとか言っていたから、その時にでも力になってあげたら?」
少年・少女「「何の役?」」
めぐみ「えっと、彩葉のお兄さんの役だよ。今度の祝日過ぎた日曜にやるから、暇だったら見に来てね」