私、日野森 志歩(ひのもり しほ)がバンド仲間といっしょに初めて見るミクと出会ったその後、例のミクは私たちをはじめ多くの歌を見てまわった。
ミク「すごい、私の知らない歌がこんなにも・・・」
志歩「ただいま」
「あ、お姉ちゃん・・・」
志歩「どうしたのiaちゃん!?お疲れじゃない!?」
この女の子は通称"iaちゃん"。本名は御山 藍子(みやま あいこ)。隣に住んでいる私のいとこだ。
藍子「東雲さんのところに監視カメラが設置してあったから、ごめんなさいって言ってきたの・・・」
実は東雲さんとこの夕作くんには女子小学生の彼女がいる。iaちゃんはその子の恋を応援したクラスメイトなのだが、その子はこんな風に監視カメラを設置するなどかなり危ない女の子なのだ。いわゆるヤンデレというやつなのだろう。
さて後日、私とiaちゃんはカラオケに行くことになった。これでもiaちゃんは歌唱力が高い。私の姉がアイドルをやっていて、iaちゃんをコーチしてくれたからだ。
志歩「ねえ、向こうに着いたら何を歌う?」
藍子「最近学校でプリキュアがブームなんだけど、キュアアルカナ・シャドウが出てるやつ」
うん、最近のシリーズだね。
藍子「それのエンディング歌おうかな」
私も久しぶりにiaちゃんの歌が聴きたくてワクワクしていた。そう思って歩いていると、前から誰かが来る。小学生かな?金髪の男の子と女の子で、思わず見とれちゃう外見だ。
藍子「あれ、あの子たち・・・」
志歩「なんか初めて見た気がしないな・・・」
あれ、私は何を言っているんだろう。どう考えても初対面なのに、なんでこんなこと言ったんだろう。
少女「ねぇあなた達」
少年「さっきからボクたちのこと見てるけど、何か気になるのかな?」
志歩「いや、知り合いに雰囲気が似ていて・・・」
さっきから何言っているんだろう、私。なんだかこの子たちのこと意味もなく意識しちゃう。
藍子「志歩お姉ちゃん大丈夫?ごめんね、普段はかなりのしっかりものなんだけど」
少女「気にしてないよ」
少年「もしその知り合いに何かがあったら力になってあげてね、バイバイ」
志歩「え、うん、じゃあ私たちも、もう行くね」
そう言って私とiaちゃんはその子たちと別れた。それにしても不思議な子たちだったな、まるで・・・。
志歩「・・・今後何かが起こるかわかっているかのような」
♪〜
私は届けようとしている、だけど・・・
「またこのノイズかよ」
「もううんざりだ!」
「うざったい!」
「しつこい!」
「「「消えろ!!」」」
私はミク、初音ミク。どんなに届けようとしても、私の歌は誰にも届かなかった・・・。
分かりにくいですが、志歩の最後のセリフのあとは初音ミク視点になっています。
余談ですが、いままで「志歩」のことを「志保」だと思いこんでいました(いままでの小説でも「志保」と書いていました・・・)