それが初音ミク
"思いのカケラ"
それが現れたのは"誰もいないセカイ"だけではなかった。他の四つのセカイでも現れた。
"とある茶室"
この俺、東雲 彰人は仲間たちといっしょに多くの葛藤している人たちを見てまわった。そんな中・・・。
彰人「ここはどこだ?」
こはね「あれ、あのお姉さんどこかで・・・」
和服を着たどこか弾幕シューティングゲームのキャラクターにそっくりな見た目の女性がいるが・・・。
彰人「あれは幽々子先生だ!」
'"幽々子先生"、本名相野 茅絵里(あいの ちえり)。夕作のダンス部の顧問でおしとやかな性格で生徒からの人気も高い。そして名家のお嬢様とは聞いていたが・・・。
杏「ここ幽々子先生の自宅じゃない?」
こはね「そっか、お客さんにお茶を振る舞うための用意していたんだ」
どうやら幽々子先生俺たちの存在に気づいていないらしい。茶室を見るとそこには茶道具にスマホ。・・・ん、スマホ?
ミク「〜♪」
は、ミクが歌っている!幽々子先生、気づいてくれ!
茅絵里「ん、何かしら?」
ミク「〜♪」
茅絵里「立体映像かしら、これって・・・」
はっ!?ミクが見えている!?ひょっとしてミクが立ち直るチャンスが・・・。
茅絵里「あ〜!"ゆるゆり"のツンデレ生徒会長じゃないかしら!長い髪に高い声してるから間違い無い!小学生のころよく見てた、懐かしい〜!!」
「お前の目は節穴か」と言ってやりたいがどうせ聞こえないだろうし、いや聞こえたとしても幽々子先生にはほんとにそう見えるかもしれないからそっとしておこう。
"カラオケボックス"
一方この私、日野森 志歩は仲間たちといっしょに多くの思い悩む人を見てまわった。そんな中とあるカラオケボックスで楽しそうに歌おうとしてる女の子ふたりを見た。
咲希「あれ、けっこうかわいい見た目してるね」
志歩「この子たちどこかで・・・」
よく見るとその子たちは萩山 小兎音(はぎやま ことね)ちゃんとその姉の風花(ふうか)ちゃんだった。それぞれ歩夢ちゃんと卯月ちゃんと呼ばれている。どうやらアイドルアニメのヒロインにそっくりだからそう呼ばれているらしい。
一歌「この子たちならきっとミクの想いに!」
穂波「ちょっと心配だけど・・・」
そう、この歩夢ちゃんが例の夕作くんの彼女なんだ。好きな男の子のためには危なっかしいことも平気でやる、そしてその姉の卯月ちゃんも夕作くんと同じ中学のダンス部の先輩なのだが、かなりのハイテンションで暴走しまくりの女の子。
ミク「♪〜」
はっ、ミクが歌っている、気づいてあげて!?
小兎音「お姉ちゃん画面に何か映ってる」
風花「なんですかね?歩夢ちゃんもう曲いれたの?あれ、これって・・・」
わかってくれたんだね、そうだよ・・・。
小兎音「プリキュアが映ってる!何年か前の!」
風花「ネコさんのプリキュアでしたよね☆全然興味ないけど♡」
いや興味ないなら☆とか♡とか付けて必要無いじゃん。
小兎音「次の曲、スマイルプリキュアのOPにしよう!」
まあでも初音ミクの声優も見方によってはスーパーヒロインだよね、もっとも私たちにとっては初音ミクそのものがスーパーヒロインだけど・・・。
♪〜
お、イントロが聞こえてきた。・・・あ、やばいこと思い出した。
志歩「早く逃げよう!」
一歌「どうしたの、急に」
志歩「あの子たち姉妹揃って・・・」
「「ボエーッ!!!」」
「「「「ぎゃああああああ」」」」
そう姉妹揃って音痴。こっちからの声は聞こえてないけど、向こうからの歌声ははっきりと聞こえるんだよな・・・。
とあるeスポーツプレイヤー
「お、ストリートファイターのキャラだ」
あるミリオタ
「あ、艦これにいたな」
あるアニメオタク
「しかのこだっけ?ちょっと前まで話題だった」
多くの人を見てまわったけど、みんながみんな落ち込んでいるわけでもないし、初音ミクだけのファンというわけでもない。それどころか初音ミクの声優が演じた別のキャラに認識されるケースも多かった。まあ結局あのミクの想いが完全に届いているわけではないのだ。
カッ
志歩「うおっ、戻ってきた!」
もとの世界に戻ってくると、そこは・・・。
停電となり真っ暗な街中だった。ミクと何か関係あるのだろうか?もしそうだとしたら、たったひとりのボーカロイドが落ち込むだけで世の中にここまでの影響を及ぼすだろうか。そして・・・。
志歩「私たちがやるべきことって・・・」
パッ
志歩「うおっ、あっさり停電が復旧した!」
一歌「この小説を書いてるやつにはこの程度の表現が限界なんだよ」
咲希「詳しくは映画を観ろってことだよね」