ぺこら、トワ、スバル! スト6世界に囚われる   作:スト6初心者未満が押し通る!

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ぺこら、トワ、スバル。スト6世界に囚われる

STREET FIGHTER 6

 

~レジェンドになるまで帰れません~

 

第一話「ログアウトできないんですけど!?」

 

「いやあああああああああああ!!」

 

兎田ぺこらの悲鳴が響き渡った。

 

目を開けると、そこは見知らぬ街だった。

 

高層ビルが立ち並び、ネオンが輝き、見たこともない人々が行き交っている。

 

そして、目の前には巨大な看板。

 

BATTLE HUB

 

「……え?」

 

ぺこらは周囲を見回す。

 

「どこぺこ、ここ……?」

 

「おい! ぺこら!」

 

聞き覚えのある声。

 

振り返ると、常闇トワが走ってきた。

 

「トワ様!」

 

「よかった、無事だった!」

 

「ここどこなんだよ!」

 

さらに、二人の後方からもう一人。

 

「おーい! 二人ともー!」

 

大空スバルだった。

 

「スバル先輩!」

 

「いや、マジで何これ!? さっきまで普通にゲームしてたよな!?」

 

三人は顔を見合わせた。

 

そう。

 

三人とも、つい先ほどまで『ストリートファイター6』を遊んでいたはずだった。

 

ところが突然、画面が光り、気が付けばこの世界にいた。

 

しかも。

 

「……ちょっと待って」

 

トワが自分の手を見つめる。

 

「これ、私たち……」

 

「うん?」

 

「ゲームの中に入ってない?」

 

三人の視線が、近くのモニターに向かう。

 

そこには、見慣れたゲームタイトルが表示されていた。

 

STREET FIGHTER 6

 

「…………」

 

「…………」

 

「…………」

 

「帰ろう」

 

スバルが即座に言った。

 

「帰ろうぺこ!!」

 

ぺこらも同意する。

 

しかし、その瞬間。

 

『ようこそ、挑戦者の皆さん』

 

どこからともなく声が響いた。

 

『皆さんは現在、ストリートファイター6の世界に転送されています』

 

「は?」

 

『元の世界に戻るための条件は一つ』

 

モニターに文字が表示される。

 

RETURN CONDITION

 

LEGEND

 

レジェンドクラスに到達せよ

 

3人全員が条件を達成するまで帰還できません。

 

「…………は?」

 

スバルの声が低くなる。

 

「いやいやいやいや!!」

 

ぺこらがモニターを指差す。

 

「レジェンドって何ぺこ!? マスターの上じゃん!!」

 

トワも青ざめた。

 

「待って。そもそも、どうやってランク上げるの?」

 

『ご安心ください』

 

「おっ?」

 

『皆さんには、それぞれのアバターではなく、生身の肉体を使用していただきます』

 

「…………」

 

『つまり、実際に戦っていただきます』

 

「ふざけんなああああああああ!!」

 

三人の叫びがバトルハブに響き渡った。

 

第二話「チュートリアルという名の地獄」

 

「えー、それではまず基本操作の説明をします」

 

三人の前に、一人の男が現れた。

 

リュウだった。

 

「おおっ! リュウだ!」

 

スバルが思わず声を上げる。

 

「本物ぺこ……!」

 

ぺこらも興奮する。

 

トワはリュウをじっと見つめていた。

 

「……この人と戦うの?」

 

「いや、さすがに最初は違うでしょ」

 

スバルがそう言った直後。

 

リュウが構えを取った。

 

「まずは基本的な技を覚えてもらおう」

 

「え?」

 

「来い」

 

「えええええ!?」

 

リュウが前に踏み込む。

 

「波動拳!」

 

青白い光弾が飛んできた。

 

「うわああああ!!」

 

三人は左右に飛び退く。

 

光弾は地面に着弾し、爆発した。

 

「ちょっと待て! 今の何!?」

 

スバルが叫ぶ。

 

「波動拳だよ!!」

 

ぺこらが答える。

 

「知ってるわ!! そういう問題じゃないぺこ!!」

 

トワは冷静に周囲を確認していた。

 

「……ねえ、これってもしかして」

 

「何?」

 

「私たち、普通の人間の身体なんだよね?」

 

「そうだよ!」

 

「じゃあ、あんなの食らったら普通に死ぬんじゃない?」

 

「…………」

 

三人はリュウを見た。

 

リュウは真剣な顔で構えている。

 

「恐れるな。強くなるためには、まず一歩を踏み出すことだ」

 

「いや、こっちは死にたくないんですけど!?」

 

スバルの叫びは、当然ながら届かなかった。

 

第三話「三人の適性」

 

何とかチュートリアルを終えた三人。

 

それぞれの戦闘スタイルを確認することになった。

 

「じゃあ、まずはぺこらから」

 

「ぺこ!?」

 

リュウが相手を務める。

 

「好きなように攻めてこい」

 

「よーし! 見てろぺこ!」

 

ぺこらは拳を握り、勢いよく走り出した。

 

「ぺこら、いっくぞー!」

 

しかし。

 

「遅い」

 

リュウが半歩下がる。

 

ぺこらの拳は空を切った。

 

そのまま足を引っかけられ、地面に転がる。

 

「ぺこおおおおお!?」

 

「相手をよく見ることだ」

 

「うう……」

 

次はスバル。

 

「よーし! アヒルの底力を見せてやる!」

 

スバルは構えた。

 

そして、勢いよく突っ込む。

 

「うおおおおお!」

 

リュウの懐に入った。

 

「おっ!?」

 

一瞬、リュウの表情が変わる。

 

しかし、次の瞬間。

 

スバルは自分の勢いを制御できず、リュウの横を通り過ぎた。

 

「えっ」

 

背後から足払い。

 

「うわああああ!」

 

転倒。

 

「勢いだけでは勝てない」

 

「くっそおおお!」

 

最後はトワ。

 

「……お願いします」

 

トワは慎重に構えた。

 

リュウが動く。

 

しかし、トワは無理に攻めない。

 

相手の動きを観察し、距離を取る。

 

リュウが踏み込んだ瞬間、トワは横に移動した。

 

「ほう」

 

リュウの拳が空を切る。

 

トワはその隙に反撃を入れた。

 

「……今!」

 

一発。

 

リュウの腹部に拳が入る。

 

「なるほど」

 

リュウが頷いた。

 

「君は相手をよく見ているな」

 

トワは少しだけ笑った。

 

「ゲームなら、こういうの得意なんですよ」

 

「だが、実戦はゲームとは違う」

 

「……ですよね」

 

遠くから二人の声が聞こえる。

 

「トワ様ずるいぺこ!」

 

「なんでトワだけ褒められてんだよ!」

 

「いや、二人が突っ込みすぎなんだって!」

 

三人の適性は、少しずつ見え始めていた。

 

* トワ:観察力と対応力に優れる。

* ぺこら:予測不能な動きと奇襲が得意。

* スバル:身体能力と勢いはあるが、突っ込みすぎる。

 

しかし、全員に共通していることが一つ。

 

実戦経験が圧倒的に足りない。

 

第四話「最初の対戦相手」

 

数日後。

 

三人はバトルハブで、初めての対戦相手を紹介された。

 

「お前たちの最初の相手は、ルークだ」

 

「ルーク?」

 

ぺこらが首を傾げる。

 

そのとき、明るい声が響いた。

 

「おっ! 君たちが新入りか!」

 

金髪の青年が近づいてくる。

 

ルークだった。

 

「よろしくな! 手加減はしないぜ!」

 

「よろしくお願いします!」

 

スバルが頭を下げる。

 

「よろしくぺこ!」

 

ぺこらも続く。

 

トワは少し警戒していた。

 

「……この人、強い?」

 

「もちろん!」

 

ルークが笑う。

 

「さあ、誰からやる?」

 

三人は顔を見合わせた。

 

そして。

 

「ぺこら!」

 

「えっ!?」

 

「最初はぺこらだ!」

 

「なんでぺこ!?」

 

スバルが背中を押す。

 

「行ってこい!」

 

「ちょっとおおお!」

 

こうして、ぺこらとルークの試合が始まった。

 

ルークは軽く構える。

 

ぺこらも拳を握る。

 

「……よし」

 

ぺこらは小さく呟いた。

 

「ぺこら、こう見えてゲームでは結構やる方ぺこだからね」

 

「へえ、楽しみだな!」

 

「ただし!」

 

ぺこらはニヤリと笑った。

 

「ゲームじゃないなら、ゲームじゃないなりの戦い方をするぺこ!」

 

ルークが踏み込んだ瞬間。

 

ぺこらは突然、地面にしゃがみ込んだ。

 

「なっ!?」

 

ルークの拳が頭上を通過する。

 

そのままぺこらは足元に飛び込み、相手のバランスを崩した。

 

「ぺこっ!」

 

ルークがよろめく。

 

ぺこらはすかさず距離を取る。

 

「どうぺこ!」

 

「ははっ! 面白い戦い方をするな!」

 

ルークが笑った。

 

しかし、次の瞬間。

 

強烈なボディブロー。

 

「ぶふぉっ!?」

 

ぺこらの身体がくの字に曲がる。

 

「ぺこおおおおおお!!」

 

吹き飛ばされるぺこら。

 

「ぺこらああああ!!」

 

スバルが叫ぶ。

 

トワは目を見開いた。

 

「……あれ、普通に痛そうなんだけど」

 

リュウが静かに言った。

 

「当然だ。ここでは、すべてが本物だからな」

 

三人は改めて理解した。

 

ここはゲームの世界。

 

しかし、ゲームではない。

 

体力ゲージも、コンティニューもない。

 

そして、レジェンドに到達しなければ帰れない。

 

「……やるしかないね」

 

トワが拳を握る。

 

「ぺこらを助けて、絶対帰る」

 

「当たり前だろ!」

 

スバルも構えた。

 

「三人で帰るんだ!」

 

地面に倒れていたぺこらが、ゆっくり立ち上がる。

 

「……まだ、終わってないぺこ」

 

口元を拭い、ルークを見据える。

 

「ぺこらを誰だと思ってるぺこ?」

 

そして、三人は初めて本当の意味で理解した。

 

この世界から帰るための戦いは、今始まったばかりなのだ。

 

次回予告:ぺこら、ルークに再挑戦。スバルはジェイミーに絡まれ、トワはジュリと出会う。三人のスト6生活は、想像以上に過酷なものになっていく。

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