ぺこら、トワ、スバル! スト6世界に囚われる 作:スト6初心者未満が押し通る!
第17話「レジェンドへの資格」
三人がマスターランクに到達した翌日。
バトルハブのランキングボードには、新たな表示が追加されていた。
MASTER RATE(MR)
マスターランクに到達した者同士が競い合うための数値。そして、その先にある称号がレジェンドだった。
スバル「マスターになったら終わりじゃないって、こういうことかよ……」
ぺこら「数字が増えたり減ったりするだけぺこ? なんか急に現実的になったぺこね」
トワ「勝てば上がるし、負ければ下がる。ここからは相手も全員マスターだからね」
スバル「つまり、今まで以上に強い奴らと戦うってことだな!」
ぺこら「望むところぺこ!」
トワは二人の顔を見た。
自分は先にマスターへ到達した。だが、それは二人を置いていく理由にはならない。
トワ「焦らなくていいよ。三人でレジェンドに行くんだから」
1. スバル、読み合いの壁
スバルの初戦の相手は、マスターランクのルークだった。
ルーク「おっ、マスターになったばかりか? いいねぇ。胸を借りるつもりで来な!」
スバル「借りるだけじゃ終わらせねーぞ!」
試合開始。
スバルは積極的に距離を詰める。爆声衝撃波でルークの攻撃を止めようとするが、相手は簡単には動じない。
むしろ、スバルが声を出すタイミングを読んでいた。
ルーク「そこだ!」
攻撃を受け、スバルの体勢が崩れる。
そのまま押し切られ、敗北。
MR低下
スバル「うわーっ! 読まれてた!」
トワが横から画面を確認する。
トワ「爆声衝撃波そのものは通用してる。でも、撃つ前に相手に意識させすぎてるね」
スバル「じゃあ、撃たない方がいいってこと?」
トワ「撃つかもしれない、と思わせるだけでも十分。相手が警戒して動きを止めたら、その隙に殴ればいい」
スバルは拳を握る。
次の対戦相手はマリーザ。
強烈な攻撃を正面から受け止めるパワータイプだ。
スバルは爆声衝撃波を一度も使わず、接近戦を仕掛けた。
マリーザが大技を振るう。
その瞬間、スバルは横へ回り込んだ。
スバル「今だぁっ!」
連続攻撃。
相手が体勢を立て直す前に、至近距離で爆声衝撃波を叩き込む。
勝利。
スバル「よっしゃ! 声を出さなくても戦えるんだよ!」
トワが小さく頷く。
トワ「そう。それができるようになったのは大きいね」
2. ぺこら、弱さを武器に
一方、ぺこらはキャミィとの再戦に臨んでいた。
以前はジャンプを読まれて苦戦した相手だ。
キャミィ「また来たのね。今度は簡単には飛ばせないわよ」
ぺこら「ぺこーらだって、前と同じじゃないぺこ!」
試合開始。
ぺこらは地上で弱い波動拳を放つ。
キャミィは軽く避けた。
しかし、ぺこらは飛ばない。
もう一発。
キャミィが前進する。
さらにもう一発。
キャミィ「……何を狙っているの?」
キャミィが攻撃を仕掛けた瞬間、ぺこらは後ろへ跳んだ。
キャミィの攻撃が空を切る。
そこから一気に高度を稼ぎ、空中で軌道を変える。
ぺこら「ぺこーらのジャンプ、そんなに簡単には読めないぺこ!」
急降下蹴り。
だが、キャミィは寸前でガードした。
キャミィ「甘い!」
反撃を受け、ぺこらの体力が大きく減る。
追い詰められたぺこらは、もう一度弱い波動拳を放った。
キャミィは今度も避ける。
その動きを見たぺこらが笑った。
ぺこら「やっぱり、避けるぺこね!」
波動拳は当てるためのものではない。
避ける方向を限定するためのものだった。
キャミィが横へ動いた先に、ぺこらの跳躍が待っていた。
強烈な飛び蹴りが直撃。
そのまま押し切り、勝利した。
ぺこら「ぺこーらの波動拳、弱いからって舐めたらダメぺこ!」
キャミィ「……その発想は悪くないわね」
ぺこらのMRが上昇する。
3. トワ、マスターの先へ
その頃、トワも対戦を続けていた。
相手はJP。
ベガと同じく、トワの魔力に関心を持っている男だった。
JP「あなたの力には興味があります。実に興味深い」
トワ「あんたもそれ? もう聞き飽きたんだけど」
JP「では、実際に見せていただきましょう」
試合開始。
JPは遠距離から攻撃を仕掛ける。
トワは波動拳で応戦するが、相手の攻撃に押されていく。
そこでトワは、通常の波動拳に魔力を重ねた。
トワ「デモンズ・ショット!」
紫黒い弾丸が飛ぶ。
JPは防御するが、魔力弾は通常の波動拳とは異なる軌道で迫り、ガードを崩した。
トワはその隙を逃さない。
一気に距離を詰め、連続攻撃を叩き込む。
しかし、JPもただでは終わらない。
魔力を封じるように攻撃を重ね、トワの動きを制限する。
JP「興味深い。ですが、その力を使い続ければ、あなた自身が消耗する」
トワ「分かってるよ!」
トワは一度、魔力弾を撃つのをやめた。
通常の波動拳で牽制し、JPの反応を待つ。
相手が防御を選んだ瞬間、トワは踏み込んだ。
トワ「そこ!」
近距離で放たれたデモンズ・ショット。
JPの体勢が崩れる。
最後は魔力を込めた一撃で決着をつけた。
JP「なるほど。力だけではなく、使い方も磨いているようですね」
トワ「当たり前でしょ。帰るために戦ってるんだから」
勝利。
トワのMRも上昇した。
4. 三人の現在地
その日の終わり。
三人はランキングボードの前に集まっていた。
それぞれの戦績を確認する。
スバルは敗北もあったが、戦い方を修正してMRを回復。
ぺこらは弱い波動拳を活用し、着実に勝ち星を重ねた。
トワもJPとの再戦を制し、さらに上へ進んでいる。
スバル「マスターになってからも、まだまだ覚えることがあるんだな」
ぺこら「でも、前よりは戦えてるぺこ!」
トワ「うん。二人とも、ちゃんと強くなってる」
そのとき、ランキングボードの上部に新たな表示が現れた。
LEGEND CHALLENGE
レジェンド到達者を決める特別なランキング戦。
そこに参加するためには、一定以上のMRが必要になる。
スバル「これがレジェンドへの入口か……!」
ぺこら「やっと見えてきたぺこね」
トワ「ここからは、勝つだけじゃなくて勝ち続けないといけない」
三人はそれぞれの拳を握る。
トワはすでにマスター。
スバルとぺこらも、マスターの戦いに順応し始めている。
だが、レジェンドへの道はまだ遠い。
スバル「絶対に帰るぞ!」
ぺこら「三人一緒にぺこ!」
トワ「うん。絶対にね」
三人は再び対戦台へ向かった。