ぺこら、トワ、スバル! スト6世界に囚われる   作:スト6初心者未満が押し通る!

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第18話

 

 

 第18話「届かない背中」

 

 マスターランクに到達した三人。

 

 しかし、レジェンドへの道は想像以上に険しかった。

 

 必要なのは単なる勝利ではない。マスター同士の戦いでMRを積み上げ、ランキング上位へ食い込む必要がある。

 

 その日のランキングボードには、三人の現在の数値が表示されていた。

 

 トワは安定して上昇中。 スバルとぺこらは、勝利と敗北を繰り返している。

 

「うーん……勝っても負けても数字が動くの、なかなか厳しいぺこね」

 

 ぺこらが腕を組んで唸る。

 

「でも、負けた分を取り返せばいいんだろ? だったら、勝ち続ければいい!」

 

「それができたら苦労しないんだけどね」

 

 トワの冷静な返答に、スバルは少しだけ頬を膨らませた。

 

「トワはもう余裕そうだなぁ!」

 

「余裕じゃないよ。私だって負けたら下がるんだから」

 

 そう言いながら、トワは対戦台へ向かった。

 

 1. トワ、ベガとの決着

 

 トワの対戦相手として現れたのは、ベガだった。

 

 以前からトワの魔力に執着していた男。

 

「また会ったな、常闇トワ」

 

「今度こそ、余計なこと考える暇もないくらいボコボコにしてあげる」

 

 試合開始。

 

 ベガは圧倒的な攻撃力で距離を詰めてくる。

 

 トワはデモンズ・ショットで迎撃するが、ベガはそれを強引に突破した。

 

 一撃が重い。

 

 二撃、三撃と攻撃を受け、トワの体勢が崩れる。

 

 それでもトワは、魔力を無闇に放出しなかった。

 

 ベガが攻撃を仕掛ける直前、通常の波動拳を放つ。

 

 ベガはそれを防ぐ。

 

 だが、その直後に飛んできたのは、通常とは異なる軌道の魔力弾だった。

 

「デモンズ・ショット!」

 

 防御の隙間を縫うように紫黒い弾丸が直撃する。

 

 ベガが怯んだ。

 

 トワは一気に踏み込み、連続攻撃を叩き込む。

 

 最後は魔力を込めた強烈な一撃。

 

 勝利。

 

 ベガは倒れながらも、笑みを浮かべていた。

 

「なるほど……魔力を制御する術を身につけたか」

 

「そうだよ。あんたに利用されるための力じゃない」

 

 トワは振り返ることなく、その場を後にした。

 

 2. スバル、真正面からの突破

 

 スバルの相手はザンギエフ。

 

 圧倒的な体格と投げ技を持つ強敵だった。

 

「来い! 全力でぶつかってこい!」

 

「言われなくても行くっての!」

 

 スバルは接近する。

 

 しかし、ザンギエフの間合いに入った瞬間、強烈な投げ技を受けた。

 

「ぐああっ!」

 

 一気に体力を奪われる。

 

 スバルは距離を取ろうとするが、ザンギエフは逃がさない。

 

 再び接近。

 

 スバルは声を張り上げた。

 

「どりゃああああっ!!」

 

 爆声衝撃波がザンギエフを押し返す。

 

 だが、相手は止まらない。

 

「いいぞ! もっと来い!」

 

「なんで効いてないんだよ!?」

 

 それでも、スバルは諦めなかった。

 

 爆声衝撃波を連発するのではなく、相手の接近を止めるための一発に絞る。

 

 ザンギエフが踏み込んだ瞬間、衝撃波。

 

 一瞬だけ生まれた隙に、スバルは背後へ回り込んだ。

 

 そこから怒涛の連続攻撃。

 

 最後の一撃が決まり、ザンギエフが膝をつく。

 

「見事だ! 素晴らしい戦いだった!」

 

「はぁ……はぁ……こっちは全然素晴らしくないんだけど……!」

 

 スバルは息を切らしながらも、勝利を喜んだ。

 

 MRが上昇する。

 

 3. ぺこら、意地の一勝

 

 ぺこらの相手はジュリ。

 

 以前から何度もぶつかってきた相手だった。

 

「またあんた? 懲りないねぇ」

 

「ぺこーらは諦めが悪いことで有名ぺこ!」

 

 試合開始。

 

 ジュリはぺこらのジャンプを警戒し、地上で待ち構える。

 

 ぺこらは弱い波動拳を放つ。

 

 ジュリは避ける。

 

 さらにもう一発。

 

 ジュリは今度も避けた。

 

「それ、何回やっても効かないって分かってる?」

 

「そうぺこね。でも、避けてくれるなら十分ぺこ!」

 

 ぺこらが跳ぶ。

 

 ジュリは迎撃するが、ぺこらは空中で軌道を変えた。

 

 しかし、ジュリも対応する。

 

 蹴りがかすめ、ぺこらは着地を強いられた。

 

「惜しい!」

 

 ジュリの反撃が迫る。

 

 ぺこらはとっさに後ろへ跳び、弱い波動拳を放った。

 

 ジュリが避ける。

 

 その動きに合わせ、ぺこらはもう一度跳躍した。

 

 今度は高く、そして大きく弧を描く。

 

 ジュリの頭上を越え、背後から急降下する。

 

「これがぺこーらの本命ぺこおおお!」

 

 強烈な飛び蹴りが直撃。

 

 そのまま最後まで攻め切り、勝利を収めた。

 

「ちっ、やるじゃん」

 

「ふっふっふ。ぺこーらの成長を認めるぺこ!」

 

 ジュリは呆れたように笑った。

 

 4. それぞれの壁

 

 三人が再び集まった頃、ランキングボードの表示が更新されていた。

 

 トワは順調にMRを伸ばしている。

 

 スバルも大きく数字を伸ばし、レジェンド挑戦圏内が見え始めた。

 

 ぺこらも着実に追い上げている。

 

「なんか、ようやくここまで来たって感じだな!」

 

「でも、まだレジェンドじゃないぺこ」

 

「うん。あと少し……とは言い切れないけどね」

 

 トワはランキングボードの上位を見つめた。

 

 そこには、彼女たちとは比較にならないほどの戦績を持つ者たちが並んでいる。

 

 マスターの中でも、さらに上の領域。

 

 そのとき、背後からリュウが声をかけた。

 

「三人とも、いい顔になったな」

 

「リュウ!」

 

「強さを求める理由は人それぞれだ。だが、お前たちは帰るために戦っている。その目的を忘れるな」

 

 三人は頷いた。

 

「忘れるわけないだろ!」

 

「ぺこーらは絶対に帰るぺこ!」

 

「私たち、三人で帰るって決めたから」

 

 リュウは静かに微笑んだ。

 

「ならば、進め。お前たちの戦いは、まだ終わっていない」

 

 三人は再び対戦台へ向かう。

 

 レジェンドまで、あと一歩。

 

 その一歩を、今度こそ三人で踏み越えるために。

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