ぺこら、トワ、スバル! スト6世界に囚われる 作:スト6初心者未満が押し通る!
STREET FIGHTER 6 ~レジェンドになるまで帰れません~
第4話「三人の初勝利! そしてケンからの挑戦状」
「まずは基本を覚えろ。派手な技はその後だ」
ルークの言葉に、スバルは腕を組んだ。
「いや、でも必殺技とか使いたいじゃないっすか!」
「気持ちは分かるけどな。基本ができてないと、技を出す前に倒されるぜ」
「……それは経験済みぺこ」
ぺこらが腹を押さえる。
トワは苦笑した。
「まあ、今回はちゃんと教わろうよ」
「よし。じゃあ、実際にやってみようぜ!」
1. 最初の一歩
それから数日間、三人はルークの指導を受けた。
スバルは攻撃を出す前に相手の動きを見ること。
ぺこらは奇抜な行動だけに頼らず、攻撃の組み立てを考えること。
トワは相手の動きを読むだけでなく、自分から攻めること。
三人の課題はそれぞれ違っていた。
そして、数日後。
「よし。そろそろ実戦に戻ってみるか」
ルークが三人に声をかけた。
「おっ、ついに来たっすね!」
「今度こそ勝つぺこ!」
「トワも頑張るよ」
三人はそれぞれ対戦相手のもとへ向かった。
2. 大空スバル VS ジェイミー
「また来たね、スバル」
ジェイミーが酒瓶を揺らす。
「今度は前みたいにはいかないっすよ!」
「へえ。楽しみだね」
試合開始。
スバルは前回のように無闇に突っ込まない。
ジェイミーが踏み込む。
その瞬間、スバルはガードを固めた。
「おっ?」
攻撃を受け止め、ジェイミーの動きが止まる。
「そこだぁ!」
スバルの拳がジェイミーの胴体に入った。
「おおっ、やるじゃん!」
ジェイミーは後退する。
しかし、スバルは追撃を焦らなかった。
相手の動きを見て、次の攻撃を待つ。
ジェイミーが再び仕掛ける。
今度はスバルが先に踏み込んだ。
「うおおおおっ!」
渾身の一撃。
ジェイミーの身体が大きく揺れた。
そして、決着。
WIN:大空スバル
「っしゃああああ!! 勝ったぁ!!」
スバルが両手を突き上げる。
ジェイミーは笑いながら手を差し出した。
「いいね。前よりずっと良くなったよ」
「ありがとうございます!」
「でも、次は負けないからね」
「望むところっす!」
3. 常闇トワ VS ジュリ
「へえ、また来たんだ?」
ジュリが楽しそうに笑う。
「今度はトワから行くよ」
「いいねぇ。そういうの好きだよ」
試合開始。
ジュリの蹴りが飛んでくる。
トワは後退せず、身体を横にずらした。
「おっ?」
蹴りが空を切る。
トワはその隙に踏み込んだ。
「そこ!」
拳がジュリに届く。
しかし、ジュリはすぐに体勢を立て直した。
「へえ。ちゃんと見てるじゃん」
「何度も同じ攻撃は食らわないよ」
ジュリが笑う。
「じゃあ、これはどう?」
変則的な蹴り。
トワは一度ガードする。
衝撃で腕が痺れる。
(重い……!)
それでも目は逸らさない。
ジュリの攻撃が途切れた瞬間、トワは反撃に転じた。
一発、二発。
そして最後の一撃。
ジュリが地面に倒れた。
WIN:常闇トワ
「……やった」
トワは小さく息を吐いた。
ジュリは倒れたまま笑っている。
「アハハ! やるじゃん!」
「次も勝つから」
「いいねぇ。もっと楽しませてよ」
トワは少しだけ笑った。
4. 兎田ぺこら VS ケン
「お前がぺこらか」
ケンが腕を組む。
「そうぺこ! 今日は勝ちに来たぺこ!」
「威勢がいいな。じゃあ始めようぜ」
試合開始。
ぺこらは真正面から突っ込まなかった。
ケンの動きを見ながら、左右に揺さぶる。
「……なるほどな」
ケンはぺこらの動きを観察する。
「お前、相手がどう動くか見てから動いてるな」
「さあ、どうでしょうぺこ?」
ぺこらが笑う。
次の瞬間、突然距離を詰めた。
ケンはガードする。
だが、ぺこらは攻撃を途中で止めた。
「なっ?」
ケンの反撃が空振る。
その隙にぺこらの攻撃が入った。
「ぺこーらのターンぺこ!」
「やるじゃねえか!」
ケンは攻勢に出る。
しかし、ぺこらは一歩引いて攻撃をかわした。
そして、最後の一撃。
ケンが膝をついた。
WIN:兎田ぺこら
「やったああああ! ぺこーら最強ぺこおおお!!」
「いや、まだまだだろ」
ケンは笑いながら立ち上がった。
「だが、相手の意表を突くセンスはある。そこは大事にしろ」
「当然ぺこ!」
「調子に乗るなよ」
「ぺこっ!?」
5. 初勝利の夜
三人はバトルハブのテーブルを囲んでいた。
「いやー、勝ったっすね!」
スバルが嬉しそうに拳を握る。
「やっぱり勝つと気持ちいいぺこ!」
「二人ともおめでとう。トワも勝ててよかった」
三人とも初めての勝利を収めた。
もっとも、喜んでいる時間は長くなかった。
システム音声が鳴り響く。
【ランクマッチ進行状況】
各プレイヤーのランクが更新されました。
* 常闇トワ:ルーキー
* 兎田ぺこら:ルーキー
* 大空スバル:ルーキー
「……ルーキー?」
スバルが画面を見つめる。
「え、今の勝利でこれだけ?」
「そもそもスタート地点だからね」
トワが苦笑する。
「レジェンドまで、どれくらいあるぺこ?」
ルークが答えた。
「相当あるぜ。ここから先は強い奴らがどんどん出てくる」
「……マジっすか」
スバルの顔が引きつる。
そこへケンがやってきた。
「お前たち、ちょっと聞いてくれ」
三人が振り返る。
「今度、俺の知り合いを紹介してやるよ。お前たちの相手にはちょうどいいかもしれない」
「誰ぺこ?」
ケンはニヤリと笑った。
「ガイルだ」
「ガイル……?」
トワが名前を繰り返す。
ルークが少し苦笑した。
「おいおい。いきなりガイルかよ」
「強いんすか?」
スバルが尋ねる。
「強いなんてもんじゃない」
ルークは断言した。
そのとき、遠くから低い声が響いた。
「ケン。新人を紹介するという話は本当か?」
金髪を立ち上げた軍人が、三人の前に現れた。
ガイルだった。
「俺が相手をしてやろう」
三人は顔を見合わせた。
「……なんか、また強そうなの来たぺこ」
「スバル、ちょっと怖くなってきたっす」
「大丈夫。三人で頑張ろう」
トワが立ち上がる。
ガイルは腕を組んだまま、三人を見据えていた。
「一人ずつ来い。実力を見せてもらう」
こうして、三人の次なる壁が立ちはだかった。
次回、第5話「最強の壁、ガイル! ソニックブームを突破せよ!」
三人が初めて挑む、飛び道具を主体とした本格的な戦い。
そして、トワたちは知ることになる。
格闘ゲームの世界には、近づくことすら難しい相手がいるということを。