ぺこら、トワ、スバル! スト6世界に囚われる   作:スト6初心者未満が押し通る!

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第8話

 STREET FIGHTER 6 ~レジェンドになるまで帰れません~

 

 第8話「ショータイム! ディージェイのリズムを崩せ!」

 

「さあさあ、みんな! 準備はいいかい!?」

 

 バトルハブに響き渡る陽気な声。

 

 ディージェイが大きく両手を広げ、三人を迎えた。

 

「今日は楽しくいこう! 音楽に合わせて、踊るように戦うんだ!」

 

「踊るように戦う……?」

 

 トワが眉をひそめる。

 

「つまり、リズムゲーぺこ?」

 

「そうそう! ただし、ミスしたら痛い目を見るけどね!」

 

「全然楽しくないじゃん!!」

 

 スバルのツッコミが響いた。

 

 ディージェイは笑顔のまま構える。

 

「じゃあ、まずは一曲目!」

 

 1. リズムに乗れない! 

 

 最初の挑戦者はスバルだった。

 

「よーし! 今度こそ勝つぞ!」

 

「Come on!」

 

 ディージェイが軽快なステップを踏む。

 

 右へ、左へ。上半身を揺らしながら、スバルの攻撃を紙一重でかわしていく。

 

「ちょっ、動きすぎだろ!」

 

 スバルが踏み込む。

 

 その瞬間、ディージェイの足が跳ねた。

 

「Hey!」

 

 強烈な蹴りがスバルの顎をかすめる。

 

「ぐおっ!?」

 

 続けざまに飛び道具。スバルがガードしたところへ、ディージェイが一気に距離を詰めた。

 

「まだまだ!」

 

 腹部への一撃。そして投げ。

 

 スバルの身体が宙を舞った。

 

「うわあああっ!!」

 

 地面に転がるスバル。

 

「はい、フィニッシュ!」

 

 ディージェイの勝利だった。

 

「くっそー! こっちの攻撃が全然当たらない!」

 

「スバル、相手の動きに合わせようとしすぎてるぺこ」

 

 観戦していたペコラが指摘する。

 

「え?」

 

「ディージェイのリズムに付き合ってたら、ずっと相手のペースぺこ。こっちが先に動かせばいいんじゃない?」

 

「……なるほどな」

 

 スバルは立ち上がり、拳を握った。

 

 2. 読めるリズム、読めないリズム

 

 次はトワ。

 

 ディージェイの動きをじっと観察する。

 

 ステップの幅、肩の動き、足の運び。

 

「……動きに規則性がある」

 

「おっ、よく見てるね!」

 

 ディージェイが笑う。

 

 トワは不用意に近づかない。相手の蹴りをガードし、飛び道具を避け、少しずつ距離を詰める。

 

 そして──。

 

「そこ!」

 

 ディージェイが前に出た瞬間、トワの反撃が入った。

 

「おおっ!」

 

 スバルが声を上げる。

 

 しかし、ディージェイはそこからが上手かった。

 

 リズムを崩し、攻撃のタイミングを変える。

 

 トワが反撃を狙った瞬間、攻撃を止めて投げに切り替えた。

 

「しまっ……!」

 

 投げられたトワに、追撃が叩き込まれる。

 

 最後は強烈なコンボ。

 

「That’s the show!」

 

 ディージェイの勝利。

 

「うーん……。一定のリズムで動いているように見せて、途中で変えてくるんだ」

 

「そう! 音楽だって、ずっと同じテンポじゃ面白くないだろ?」

 

「なるほどね。読みやすい部分を見せて、そこを崩してくるのか」

 

 トワは納得したように頷いた。

 

 3. ペコラ、謎のダンスを披露する

 

 最後はペコラ。

 

「ふっふっふ……。ここはペコーらに任せるぺこ!」

 

「おっ、いいね! Come on!」

 

 ディージェイが軽快に踊り始める。

 

 ペコラもそれに合わせて身体を揺らした。

 

「ぺこぺこぺこぺこ!」

 

「……何をしているんだ?」

 

 スバルが困惑する。

 

「分からん……」

 

 トワも首を傾げた。

 

 ペコラはディージェイのステップを真似し始めた。

 

 右へ、左へ。

 

 そして突然、逆方向に動く。

 

「おっと!?」

 

 ディージェイの攻撃が空を切った。

 

「今ぺこ!」

 

 ペコラが飛び込む。

 

 一撃、二撃。さらに変則的な飛び道具を放つ。

 

 ディージェイはガードするが、ペコラの動きが読めない。

 

「Ha! Interesting!」

 

 ペコラは攻撃を続ける。

 

 しかし、調子に乗った瞬間だった。

 

「……でも、踊るだけじゃないよ!」

 

 ディージェイが急に動きを止めた。

 

 ペコラの攻撃が空振りする。

 

 その隙を逃さず、ディージェイの反撃が炸裂した。

 

「ぴぎゃああああ!!」

 

 ペコラが吹き飛ぶ。

 

 そのままディージェイの連続攻撃が決まり、勝負あり。

 

「That’s my rhythm!」

 

「むきー! あとちょっとだったぺこ!」

 

「いや、最後のは完全に調子に乗っただろ!」

 

 スバルが即座にツッコむ。

 

 4. 三人で一曲

 

 三人とも敗北。

 

 だが、今回はそれで終わりではなかった。

 

 ディージェイが三人に向き直る。

 

「君たち、面白いね。だけど、全員共通していることがある」

 

「共通点?」

 

 トワが尋ねた。

 

「相手のリズムを崩そうとしているのに、自分のリズムを持っていないんだ」

 

 三人は顔を見合わせた。

 

「相手を見て、相手に合わせて、相手の動きを止めようとする。それだけじゃ主導権は取れない」

 

 ディージェイは指を鳴らした。

 

「自分のテンポで戦うんだ!」

 

 その言葉に、スバルが腕を組む。

 

「自分のテンポ……か」

 

「スバルなら、無理に追いかけずに自分の距離を作る。トワは読みすぎて止まらないこと。ペコラは……」

 

「ペコ?」

 

「その予測不能な動きは武器だ。でも、攻める時と引く時を決めておくともっと強くなるよ!」

 

「なるほどぺこ!」

 

 三人はそれぞれ、何かを掴んだようだった。

 

「よし! じゃあ最後に、三人で一緒に来なよ!」

 

「えっ、三人同時!?」

 

「もちろん! 音楽はみんなで楽しむものだからね!」

 

 5. 初めての連携

 

 三人が一斉に構える。

 

 スバルが前に出る。

 

 ディージェイが迎撃しようとしたところへ、トワが飛び道具を放つ。

 

 ディージェイがガードする。

 

 その隙にペコラが横から飛び込んだ。

 

「ぺこっ!」

 

 ディージェイが反応する。

 

 しかし、ペコラの攻撃はフェイントだった。

 

 本命はスバル。

 

「今だぁっ!」

 

 スバルの一撃が決まる。

 

「おおっ!」

 

 ディージェイが後退する。

 

 三人は初めて、互いの動きを見ながら攻撃を組み立てていた。

 

 だが、ディージェイもただでは終わらない。

 

 華麗なステップでスバルの攻撃をかわし、トワの飛び道具を飛び越え、ペコラの背後へ回る。

 

「Hey!」

 

 三人まとめて吹き飛ばされた。

 

「うわあああっ!」

 

「ぺこおおお!」

 

「ちょっと待ってぇ!」

 

 ディージェイは笑顔でポーズを決めた。

 

「That’s the show!」

 

 結果はディージェイの勝利。

 

 それでも三人は、最初の頃とは違う手応えを感じていた。

 

 6. 次なる壁

 

「君たち、いいチームになってきたね!」

 

 ディージェイが三人に手を差し出す。

 

「ありがとう。かなり勉強になったよ」

 

 トワが握手を交わす。

 

「次は絶対勝つからな!」

 

 スバルも力強く応じた。

 

「次はペコラのダンスで完全勝利ぺこ!」

 

「いや、それはもういい!」

 

 スバルのツッコミに、ディージェイが大笑いする。

 

 そのとき、バトルハブの入口から大きな声が響いた。

 

「オオオオオッ!!」

 

 振り返ると、そこには巨体の男が立っていた。

 

 両腕を大きく広げ、豪快に笑っている。

 

「ワタシの相撲を見せてやるでごわす!!」

 

 エドモンド本田だった。

 

「次は相撲か……!」

 

 スバルが拳を握る。

 

「押し出されて終わりそうぺこ……」

 

「ペコラ、縁起でもないこと言わないでよ」

 

 トワが苦笑する。

 

 本田は三人を見渡し、豪快に笑った。

 

「さあ、誰から来るでごわすか!」

 

 三人は顔を見合わせる。

 

 そして、スバルが一歩前に出た。

 

「今度は私が先に行く!」

 

 ディージェイとの戦いで学んだことを、次の相手で試す。

 

 三人の挑戦は、少しずつ次の段階へ進んでいた。

 

 第8話・完

 

 次回、第9話「どすこい! エドモンド本田の大相撲地獄!」

 

 相撲の圧力と突進を前に、三人は自分たちの戦い方を貫けるのか。

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