問題だらけのアイドルグループを武道館に連れていく   作:AK999

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4話

プルルルルルルルルル

 

今かけているのはLuna White(ルナホワイト)さん。その名の通りアメリカの方らしい。アメリカの方なのに日本のアイドルになるなんてすごいなあと思っていると電話が繋がる。

 

「Hello, this is Luna.(はい、ルナです)」

 

英語か、アメリカに住んでたんだもんな。よし、ここはいっちょ俺も英検5級の力見せてやるか。

 

「ハロー、マイネイムイズ ウサオガナ。ナイストゥミートユー(こんにちは、私の名前は男画七宇佐です。よろしくお願いします)」

 

決まった。完璧だな。隣にいる高宮さんと佐々木さんも驚いている。

 

「 ︎︎"︎︎あなたの発音ものすごく最悪ね︎︎ ︎︎。なんて言ってるかさっぱりわからないわ?"︎︎」

 

なんて言ってるんだ?もしかして、俺の英語がうまいって褒めてくれたのかな。照れるな。とはいえここは日本だ。情報によれば日本に来てから1年ほど経っているらしいし、おそらく大丈夫だろう。

 

「本日からこのNew Periodでルナさんのプロデューサーとなりました。よろしくお願いします。ちなみになんですが、今、どちらにいますか?」

 

「Huh?」

 

大丈夫じゃなかったわ。まあまだ日本に来て1年らしいし、ゆっくり言ってみるか。

 

「今、どちらにいますか?」

 

「Huh?」

 

しかし、返ってきた回答は一緒だった。嘘だろ。日本語でも特に分かりづらい言葉を使ってしまった可能性もある。いや、ない。けれど、伝わっていないのも事実。英語で伝えてみるか。確か、どこはWhereだったよな。

 

「ウェアーアーユー?(どこにいますか)」

 

「Huh?」

 

どうしたらいいんだ一体。いや、そういえば連絡メールが社長から送られているはずだ。そのメールを見てないのかもしれない。よし、そのメールを見てもらおう。

 

「すみません、運営からメールが送られているはずなんですが、確認していただいてもよろしいですか?プリーズルックメール!」

 

くらえ!今度は日本語と英語の両対応だ!

 

「Huh?」

 

再放送か!もしかしてこれ日本語が通じてない?というか英語も伝わってない。なんでやねん。

いや、それ日本のアイドルやるには致命的だろ。さすがにそんなわけないよな。だって聞いた話だと1年は日本にいるはずだし。

と、とりあえずこっちに来てもらわないと確かめようもないな。えーっとなんて言えばいいかな。

そんなふうに悩んでいると、横から佐々木さんがスマホの画面が差し出してくる。開かれたメモアプリには端的に「変わります」と書かれている。

どうしようかと戸惑っていると埒が明かないと佐々木さんに携帯をひったくられる。やだ、強引///

 

「"︎︎お電話変わりました。今日からあなたと一緒のアイドルグループに所属している佐々木です。今日は事務所で会議があります。今は、どこにいますか"︎︎」

 

俺と高宮さんは唖然とする。英語で話している。しかもめちゃくちゃ上手だ。

 

「‪︎︎︎︎"︎︎やっと話が通じそうね。今は家にいるわ。事務所に向かえばいいのね"︎︎ ‪」

 

「"︎︎早めにお願いしますね"︎︎」

 

「"︎︎分かったわ"︎︎」

 

「はあ、終わりましたよ、今から事務所に向かうそうです」

 

そう言って俺の携帯を差し出してくる。どうやら何とかなったようだ。

 

「あ、はい。ありがとうございます」

 

俺は無意識に開いていた口を閉じて返事をする。ちなみに隣の高宮さんの口はまだ開いたままだ。

 

「英語お上手なんですね」

 

やっと口を閉じれた高宮さんが佐々木さんを褒める。

 

「勉強してましたから」

 

佐々木さんは当然という風に答える。最近の高校生はこんなに英語を話せるものなのか、と感心していると佐々木さんから「あと2人も早く電話してください」と催促される。おっしゃる通りで。

ということで俺は2人目に電話をかけ始めるのだった。

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