死絡み魂縁   作:紡縁永遠

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第壹話

No Side

 

 「え〜入学早々だが、実力を測るために臨時講師と戦ってもらう。二人とも実力者だから胸を借りるつもりでいけ」

 「「「「「いや、無理です」」」」」

 

 軍事学校の教師の一人が放った言葉に。生徒全員が異議を唱えた。

 

 「なんでだ?すでに二名ほど戦闘に入っているぞ?」

 「「「「「え?」」」」」

 

 教師が指差した方向には、臨時講師としてきた、綿月大和と八意永琳に向かって、綿月依姫と魔気華水星が対峙していた。

 

 

Side水星

 

 「………いい加減にしなさい!水星!」

 「なんで?」

 「能力開花したのがバレたらここぞとばかりに使用して………お母さんそんな子に育てた覚えはないわよ!」

 「誰がアンタの子だよ」

 

 永琳の能力は、あらゆる薬を作る程度の能力。その能力で作った液体薬品を飛ばしてくるのだが………俺の水分子を操る程度の能力で水だけ取り出して、水に溶けた何らかの薬品に戻しているのだ。

 水分子を取り出す過程で、投げられたときの勢いは消えてるからな、俺に届く前に地面に落ちる。

 

 「いい加減にしなさい!」

 「いいだろ…どんな戦い方したって自由なんだから」

 「………そう、なら、本気でやっていいってことよね?」

 「ん?」

 「〈天網蜘網捕蝶の法〉」

 「え?ちょっと!」

 

 獲物を捕らえる為の網(レーザー)が天にも地にも巡らされる。容赦なさすぎるだろ、俺そんなに器用なことできないよ?

 

 「起動〈神殿水門〉」

 「物量で潰すなんて品がないわよ、水星」

 「いや、薬しか使わない約束だろ?!」

 「あら?何か言ったかしら?手加減はすると言ったけど、弾幕は使わないとは言ってないわよ?」

 「そんなの嘘だ!」

 

Side依姫

 

 「いや〜あっちは楽しそうだな、そう思わないか?依姫」

 「お父様は能力使いませんよね?」

 「使わん使わん。もちろん弾幕もな。八意くんのアレは相性が悪いだけだし、親子喧嘩だと思えばいい」

 「そうですか、」

 

 私は真剣、お父様は木刀それなのに、崩せる気もしない。霊刃〈纏〉霊力を物体に付与して強度を上げる、霊力操作の基礎であるわけだけど………真剣のほうが刃毀れを起こしてる………

 

 「依姫、前にも言ったな。刃毀れすら己の恥だと思えと………道具の破損は、己れの未熟。霊力操作をものにすれば、木刀だろうと、木の枝だろうと、相手を穿つ刃となる」

 「はい……」

 

No Side

 

 「あんな感じだな」

 「「「「「「できるか?!!!」」」」」」

 「やる前から諦めてどうする、これから命をかける軍人になるんだぞ、格上だからってそんな否定から入るのは駄目だ。あの二人の献身に免じて今回は眼をつぶるが次弱音を吐いたら、原点だ」

 「「「「「「はい……」」」」」」

 

 依姫と水星の異常さに、全員呆気にとられていた。人は手の届かぬ、己が欲しい物を才とよび、それができるものを天才とする。

 水星も自分を下げることはあるが、それは自己認識であり、周りから見れば十分天才の領域である。

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