個性『北斗の拳』   作:ジャックマン二

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個性『北斗の拳』

 

個性社会。

人類の殆どが個性と言う超能力を持つ時代。

そこに産まれた一人の少年は……『無個性』、即ち超能力を宿していなかった。

 

現代では個性を宿してない人物は迫害の対象であり、また普通の生活すら送れないと言われるほどに悲惨な運命を辿るのだ。

 

「……」

 

公園のブランコで一人黄昏れる少年『緑谷出久』。

無個性と診断され、この個性社会の警察とも呼べるヒーローに慣れないと知り絶望していた。

 

フラッとおぼつかない足取りでブランコから降り、絶望の表情で

帰路に着くと運悪く転び尖った石で足を擦りむいてしまった。

痛い……でもヒーローになれない絶望、そして母を悲しませた痛み……そのせいで涙が溢れてくる。

 

「アァン?ガキがベソかいてるぞ兄者」

 

「君、大丈夫かい?」

 

そこに通りかかる二人の漢。

片方は悪人の様な面をした黒髪の漢、そしてもう片方は黒髪だが聖人の様な優しい顔をしていた。

二人とも鍛えているのか体は逞しかった。

 

「ふむ……応急処置をしよう」

 

聖人の様な顔をした漢は指を出久の膝に当てて押した。

すると血が止まり痛みが引いていく。

 

「え?」

 

「兄者は甘い!泣いてるガキなんて放っておけばいいだろ!」

 

「まだ幼い子だ、そう言うな」

 

「凄い……個性……」

 

出久がそう呟くと聖人の様な漢は何かを理解し微笑み、悪人の様な漢は大笑いした。

 

「個性?ガハハハ!これは拳法だ!生憎と俺も兄者も無個性なんだよ」

 

「君も……無個性で悩む子かな?」

 

「……はい、今日病院で無個性って言われて……ヒーローになれないって言われて……」

 

聖人の様な漢に涙ながらについ胸の内を打ち明ける。

彼は嫌な顔も同情的な顔もせず、一人の人として向き合ってくれた。

 

「確かに、この個性社会では個性が無ければヒーローにはなりにくいだろう」

 

「……はい」

 

「だが、なりにくいだけだ

ヒーローにはなれる」

 

「え?」

 

「私の使う『北斗神拳』は……人を傷付ける拳法だが、私はこれを医療に活用出来ないか模索してる」

 

北斗神拳

本来は2000年の歴史を持つ暗殺拳なのだが、流石に幼い子にそれは言えないので濁して伝える。

 

「敵を倒し華やかに活躍する、確かにわかりやすいヒーロー像かもしれない

だが、これを活用して人々を助ければヒーローとは思わないか?」

 

「っ!?」

 

「無個性ならヒーローになれない?それは他人の言葉だ

君は君のなりたいヒーローになりなさい」

 

短いやり取り、だがこの漢の言葉には重みがあった。

無個性だからなんだ、母親を泣かせていい理由にはならない自分が絶望する理由にはならない。

心の中で何か熱くなった出久は漢に頭を下げていた。

 

「お願いします!僕に……僕に北斗神拳を教えてください!」

 

すると困った顔になる二人。

北斗神拳の修行は個性を持つ者でも血を吐く解熾烈なもの、ましてやその掟さえも理不尽極まりない。

どうせ逃げ出すと笑う悪人の様な面の漢、どうするべきか悩む聖人の様な漢。

 

そこに一人の怪物が現れた。

巨漢、己こそ絶対と言う自身に満ちた豪の漢であった。

 

「兄さん!?」

 

「兄者!?」

 

「帰りが遅いと思えば……なんだその小僧は!」

 

一括、ただ声を張り上げただけで出久は飛ばされそうになるが気合のみで耐えた。

嫌だヒーローになりたい、この人の様な人の心を救えるヒーローに!

その思いが巨漢の目を僅かに動かした。

 

「ほう……」

 

「兄さん、実は」

 

「聞こえておったわ

良かろう、師には俺から話しておく」

 

「兄者!?」

 

「狼狽えるな!俺の気迫を受けて尚怯まぬなら問題無い」

 

覇者の一括、そう言えそうな程の圧で悪人の様な面をした漢を黙らせた。

 

「俺はラオウ!この北斗の兄弟の長兄!」

 

「私はトキ、次兄だ」

 

「くそっ……俺様はジャギだ」

 

「わぁ!」

 

嬉しそうにする出久。

 

「後、ケンシロウって弟が居る

君がついてこれれば5男だ」

 

「あ!?えっと緑谷出久です」

 

「出久ぅ〜?まだ無能なデクだな」

 

悪人面ことジャギがそうからかうと、聖人の様な漢ことトキに睨まれ黙ってしまう。

 

「では出久、先ずは君の親御さんに挨拶をしようか」

 

トキさんは僕を背負い、母さんの元へとむかうのだった。

最初は勿論猛反対されたけど、僕の真剣な目を見て納得してくれた。

ただ、なんでラオウさんは少し目頭を抑えてるのかな?




トキ
無個性だが北斗神拳を学んでる最中の拳法家
死の灰は降らないから原作より強くなる(確信)

ジャギ
原作よりは歪まないだろうなぁ
てかケンシロウより慕ってくれそうな弟分が出来るからハッピーになりそう

ラオウ
世紀末世界じゃないから天を掴むとかは言わなさそう
でもオールマイトとは殴り合いしたそう

ケンシロウ
多分SSみたくニートしそうな筆頭候補
北斗の家は食費ヤバそう

出久
無個性で泣いてたら北斗神拳学ぶ事にした少年
精神は兄弟1強そう
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