それでもヒロアカ世界では破格の強さって、世紀末ヤバすぎですよね
数年後、出久達は各々が北斗の拳を学び三家拳を再興させて終え帰国した。
そして若者に纏わりつくイベント、高校入試の日を迎えていた。
出久が受けるのは『国立雄英高校』、日本のトップヒーローの大半は此処出身であり、言うならばプロヒーローになる為の第一の関門とも呼べる。
その倍率は百を超え、偏差値もかなり高いのだ。
上海では北斗琉拳の将や名もなき修羅達にボコられては鍛え、勉強しとストイック過ぎる生活を送っていた出久にとっては偏差値は問題ではなかった。
ちなみに彼の幼馴染である爆豪勝己も雄英高校を受ける。
彼も強力な個性と高い身体能力、頭脳とまさに受かるのは当然であろう。
いじめ?何の事を言っているのだ? 彼は幼馴染である出久が無個性と診断された翌日から怪物じみたマッチョ集団に血反吐を吐くほど厳しい訓練をしているのを知り、どちらかと言うと心配していたほどだ。
出久は目を閉じ闘気を感じる。
流石雄英、其々がかなりの闘気を持っているがその中でも別格のが四人居た。
尻尾を生やした男子、たらこ唇の大柄な男子、隈をつけたダウナーな男子、そして爆豪勝己だ。
筆記試験は問題無く終わり、実技試験を残すのみになった。
出久が体をほぐしながら待っていると、一人の男が話しかけてきた。
「おい出久」
「かっちゃん、どうしたの?」
幼馴染である爆豪勝己なのだが……なんというか滅茶苦茶心配そうな顔である。
「お前のなんとか神拳ってのは対人間用なんだろ?
実技はロボットが相手らしいし不利じゃねぇか?」
そう言われるとクスリと微笑む出久。
「確かに北斗神拳は対人間用、でもねかっちゃん……僕はあの修羅の国『上海』で学んできたんだ」
思い出すのは修羅達にボコられ、何処ぞの紳士風な男のハンに片手で相手され敗北し、むさいロン毛であるヒョウにボコられ、しまいにはたまたま出会った拳士にもボコられと、何故生きてるのか不思議なくらい敗北している。
そしてそんな中で掴みとり新たに伝承した北斗の拳、それは今の出久を支えている柱となっている。
「上海って地獄かよ」
「地獄の方が住みやすいんじゃないかな?」
「なんちゅーとこに修行しに行ってんだよ」
二人がそう話しているとさっそく実技試験の説明が始まった。
内容は模擬市街地での敵ロボットの撃破。
それぞれ1〜3ポイント割り振られており、ポイントが高ければその分強いとのこと。
そして人数が多いので分かれて試験を行うそうだ。
出久の割り振られた組には高い闘気を宿した三人の漢。
柄にもなくワクワクしているのだった。
誰がどの拳法を使うか、お楽しみに
短いですが今回はここまでで。