流石北斗の拳、滅茶苦茶な理論でもなんか納得できるなぁと先の展開を考えるたびに思い知ります
ちなみにこの世界の出久は思考が世紀末よりなので、脳無とかは普通に殺せるタイプの善に振り切った狂人です。
言うなら「人は殺しません、それ以外は殺せます」っていかれてます。
現れたのは高層ビル並みの巨大なロボットであった。
人なぞ一踏みで殺せそうな圧倒的な暴力。
だが、四人の拳士は全く狼狽えなかった。
一人は自身に仁星の輝きを見つけ指南してくれた漢の為に。
一人はこの脆く一本の大木にすがる世界を変えたいと願う師の為に。
一人は天帝無く世を憂う叔父の為に。
一人は鍛えてくれた兄の為に。
四人の心は一致していた。
破壊する。
「ガリッ! はぁぁぁ…………『元斗猛天掌』!」
砂糖を噛じり個性を発動し剛拳を発動する砂藤。
その放たれた掌底は一撃で巨大ロボの腕を消し飛ばした。
「ふぉぉ〜〜ひょう!!!『雹葬裂斬』!!!」
そして落ちてきた破片を心躁が高速で切り裂き粉々にしていく。
「は!!!『白鷺衝破』!」
尾白が地を這う衝撃波を出して巨大ロボの足場を崩していく。
そして出久はロボットの破片を集めて巨大な拳を形成していく。
考えろ思い出せ実行しろ、憧れた兄達の拳をと己を鼓舞している。
「ふぅ〜……『北斗躁気七星拳』!!!」
闘気を固め一撃、更に一撃、何度も一撃。
そして巨大ロボに刻まれる北斗七星。
北斗神拳と北斗孫家拳を持つ出久オリジナルの技であった。
どんな物体にも弱点は有る。
出久の才能はその観察眼と応用力である。
そして今生み出された奥義は新たな北斗の拳に相応しい拳術であった。
北斗七星を刻み崩れ行く巨大ロボ。
尾白はたまたま巻き込まれた透明な少女を襲う破片を蹴り壊す。
砂藤は崩れ行く巨大ロボに壊された建物に巻き込まれた者達を救った。
心躁は行く道の瓦礫を切り裂き飢えた狼の牙を示した。
そして出久は……
「ハァハァ……ラオウ兄さんの豪衝波に少し近づけたかな」
満足そうに笑んでいた。
緑谷出久、その根底には四人の義兄が居た。
剛拳、柔拳、貪欲、天才、全てが圧倒的な存在、それ故に越したいと野心を抱く若さを持っている。
「しゅ〜りょ〜……そこの四人にはお話しあるから後で来いや!
お説教とかお説教とかお説教とかさ!」
あまりにも現実離れした状況に涙声で叫ぶプレゼント・マイク。
するとマイクを奪ったのか老婆の声が響いてきた。
「そんなん後回しだよ!ほら出久坊!仕事あるからさっさと来な!」
「はい!?」
プロヒーロー『リカバリーガール』
数少ない北斗神拳や他の拳法を知る彼女は昔から北斗の拳士達を顎で使う豪傑であった。
リュウケン曰く「私の幼馴染故、逆らえぬのだ」と言うほどであり、たまに道場に来てはラオウやケンシロウ、リュウケンを説教する程。
出久は慌てて医務室へ向かうと、試験で怪我した生徒が運び込まれてきた。
「いでぇよぉ」
「大丈夫、もう痛みは無くなるから」
トキ程の腕前ではないが人の痛み等を無くす秘孔の訓練をしている出久。
突然北斗神拳を学ぶと言って迷惑かけた両親の肩こりや内蔵疲労を治すために学んだのが功を奏したのだ。
その姿を見て、足にエンジンのついたメガネ男子が手早く的確に重症者(とはいえ命に別状はない)の元に連れて行ってくれた。
「ありがとう、君のおかげですぐに終わったよ」
「いや、ぼ……俺はただ君を案内しただけだよ」
「いやいや、ちゃんと順番を考えてくれたから僕も悩まずにすぐに治療出来たんだし
あ、僕は緑谷出久」
「俺は飯田天哉だ、よろしく頼む!」
飯田のお陰で迷いなく治療出来た礼を言うが、彼はあくまでも案内しか出来てない、そう言い礼を拒むがお互いに助け合う姿を見て一部の教師はこの二人は確実に合格だと確信していた。
「出久坊、これで大体終わったね」
「はい、でもトキ兄さんならもっと早く出来てたかも」
「謙虚なのは美徳でも行き過ぎると嫌味にしかならないよ
アンタの力も十分凄いってのを覚えときな」
リカバリーガールにそう言われ少し嬉しそうにする出久。
その後は特に大怪我した生徒は居らず、帰宅するのだった。
ちなみに北斗兄弟の表向きの仕事は
ラオウ
鳶(風格のせいで職長や親方に思われてる)
トキ
整体師
ジャギ
バイクショップオーナー
ケンシロウ
大学生
です