四季彩る異世界で俺は死期を感じている   作:寝心地

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依頼受注

「さて、何の依頼を受けたものか…………」

 

依頼の張り出される掲示板の前で俺は依頼の内容を確認しながら唸る。

 

「お金には余裕があるから高難易度の依頼を無理に受ける必要は無い」

 

「でも余り手応えが無い依頼もそれはそれでつまらんぞ」

 

俺の横でサンとオータムが依頼を受けるにあたりパーティの金銭事情や依頼の難易度について言及して来る。

 

そもそも冒険者ギルドについて説明しておこう、冒険者ギルドは当然ながら冒険者を管理する組織であり人材をG・F・E・D・C・B・A・Sの8段階に分けている。Gが一番下でSが一番上だ。

 

G・F・Eの3つまでは駆け出し、或いは若手が殆どであり【初級冒険者】と呼ばれる。仕事もそこら辺に生えてる薬草の採取やはぐれモンスターの討伐等が主で報酬もあまり無い。

 

D・C・Bはベテラン・或いは若手の中で才能がある者が多く【中級冒険者】と呼ばれる。そこそこのモンスター退治や魔生物の討伐等仕事が多くBランクからは指名依頼も来る様になりCランク位から生活に余裕が出てくる。

 

A・Sに関してはもっと凄い、国や大都市を揺るがす様なモンスターや魔生物の退治が主な仕事で報酬もとんでも無い事になっている。

 

そして依頼も冒険者同様に8つのランクで分けられておりソロなら同ランクまで、パーティなら1つ上のランクまでの受注が許されている。

 

俺達の場合BランクなのでAランクまで受注出来るが、今は別にそんな危ない橋を渡る必要は無いだろう。

 

因みにパーティのランクは所属している人間の中で最もランクの低い人間のランクとなる。

 

例えばA・C・Gの人間が組んだとしてもパーティのランクはG、どんなにAランクが居ても受けられる依頼はGかFという事になる。

 

だから大抵の冒険者は大体同じランクの冒険者か最低ても1つ上か下のランクと組みたがる。力量が違う奴と組んでも得にもならないし連携も上手くいかないからな。

 

そんな訳で俺達は自分達に合った依頼を探している。

 

「さて、どの依頼を受けたものか…………スフリ、君の意見は?」

 

「そうね…………………これなんて良いんじゃないかしら?」

 

そう言ってスフリが取ったのは【ダンジョンの閉鎖任務】の依頼書、依頼主は俺達の住んでいる街の領主になっていた。

 

ダンジョンとは時折自然発生する空間異常だ、ある日そこに突然現れモンスターを延々と生み出す。しかもそれは町中に現れる事もあり長期間放置していると内部のモンスターが溢れ外に飛び出して来る様になる。地震や嵐と同じこの世界での天災の1つだ。

 

「ダンジョンの閉鎖?この辺に出来たって事?」

 

「と言うよりこの街にですね、モンスターは影鬼(インプ)に小鬼(ゴブリン)に赤鬼(レッサーオーガ)が主、鬼のダンジョンみたいですね」

 

ダンジョンには幾つか独自のルールの様な物がある。その1つが生み出されるモンスターは【同系種のみ】という事、最初に犬のモンスターを生み出したダンジョンは犬系のモンスターしか生み出せない。今回は最初に小鬼(ゴブリン)でも生み出したのか鬼系のモンスターのダンジョンになった様だ。

 

「報酬も妥当ですしこの依頼良いと思いますよ?」

 

スフリの言葉に俺はサンとオータムを見る。

 

「私は問題無い」

 

「ああ、私も良いと思うぜ、ダンジョンなら好きに暴れられるだろうしな」

 

2人の同意も得られた事で俺も賛同しスフリから紙を受け取りシュウに依頼書を渡す。

 

「この依頼の受注ね、手続きはしておくから詳しい事は依頼人に聞いて」

 

「分かった」

 

こうして俺達は新しい依頼を受けまず依頼人の場所に向かった。

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