色々なウマ娘(主に自分が所持しているウマ娘)が本来の時系列とは関係なく出てくる場合があるのでご注意。
毎回ドリームマッチ的なレースになるかも。
レースの細かい描写などは書けないので勘弁してください。
自分が書きたいと心に留めた内容を書き殴っているので深入りせずに観覧を推奨。
やっとこさチャンミのグレート側の入り口に立てた程度のウマ娘初心者なので設定やキャラの口調など間違っている場合や変更点が多々あるのでその辺り勘弁してください。
何か要望があったら感想のところに書いて頂けると幸いです。
投稿頻度は不定期。
走ることが好きだ。
母さんが活躍していた昔のレースの録画を見てその走りに憧れた。
俺も母さんみたいに速く走れる様に夢中で頑張った。
父さんも元トレーナーな事もあり俺に色々なアドバイスをしてくれた。
従姉妹のウマ娘の姉妹も一緒に走って応援してくれた。
小学5.6年生辺りになると、かけっこで同年代はおろか大人が全力で走ったとしても誰も追いつけない程に速く走れた。
皆んなは才能だとか天才だとか言って褒めてくれた。
速く走れる自分に小学生ながら誇りに思えた。
体を調べると、自分は普通の人とは少し違う身体の造りをしているからこんなに速く走れるのだと病院の先生から言われた。
隣に住んでいる自由奔放な同級生の女の子がいた。
隣とはいえ違う小学校に通っていたその子は、ウマ娘で走るのが物凄く速かった。
土日になると2人で公園やグラウンド、公共の芝やダートコースを走り回った。
一緒に走る度に自分達が速くなっていく事に喜び、夜遅くまで夢中で走った。
「アタシ、トレセン学園に入学する事にしたんだ。」
小学校卒業間近のとある日、芝コースに着いた途端彼女は唐突にそれを言った。
俺も、あれだけ足が速いのなら当然目指すのはトレセン学園だろうと思っていたのでそこまで驚きもしなかった。
「そうなるともう会えなくなっちゃうかもしれないしさ。アタシとキミ、どっちの方が速いのか最後にお互い本気で勝負しない?。」
本気。
その言葉に俺の胸はざわついた。
何故なら、俺は今まで可能な限りの速さで走ってはいたが、全力で走った事が無かったからだ。
そうすると俺の体が壊れてしまうかもしれないから。
俺は彼女に、君も本気で走った事がないのか尋ねると。
「別にアタシ、今まで手を抜いた事なんてないよ? でも理由はキミと一緒。 それに、そうして怪我をしてキミと走れなくなる方が嫌だったから。」
少し心臓が飛び跳ねる体験をしたが直ぐに気持ちを落ち着かせ俺は勝負を受ける事にした。
「そうだ! 負けた方が勝った方のお願いを聞くってのはどう?。」
俺は思わず笑った。
俺も君も、いつもどちらかが勝った後、
「今日はアタシ(俺)の勝ち、今度また走ろ。」
そう言って別れるのが習慣になっていたからだ。
つまりいつも通りだろ?
俺はそう返事をしたが彼女はいつもと違って、
「それは走ってから決める。 さぁ、走ろ?」
俺たちはスタートラインで立ち、構えた。
芝コース距離は1000m良。
特別にこの施設のスタッフが機械でゴール判定をしてくれる事になった。
「よ〜い。どん!」
近くにいた子にスタートの合図を貰い俺たちは駆け出した。
父さんのアドバイスと母さんの走りを思い出し俺は全力でゴール目掛けて突き進む。
彼女も負けじと俺の内ラチ側を並走する。
4コーナーを曲がり直線へ向くと、彼女はぐんと速度を上げ離れて行く。
今まで感じた事のない感情が俺の体を巡った。
(これがあいつの全力⁉︎、こんな速さが出せたのか⁉︎)
1、2、3バ身とどんどん離されて行く。
残り300m。
加速しても、自身の速さの限界を感じ始めた時、彼女の言葉を思い出した。
「お互い本気で走ろう。」
(負けたくない!!!)
理解し難い感情と彼女に勝ちたい感情が混ざり合い。
それが俺の内側で爆発した。
気がついたらゴール盤を過ぎた俺は芝の上に仰向けで転がっていた。
笑い声が聞こえ横見ると彼女も同じ様な状態で隣にいた。
「アハハ、楽しかった! ハナ差だって。やっぱりキミと走るのは最高だね。」
どうやら俺は最後の最後に驚異的な伸びを見せハナ差まで持っていったらしい。
視界から色がなくなった事だけしか覚えていない身としては複雑な気持ちだった。
それでも最後にいい走りが出来た事は事実なので良しとしよう。
彼女はスタッフの人から今回の録画を貰い、今日はもう帰る事にした。
「キミもアタシと一緒にトレセン学園に来ればいいのに。」
無茶を言う。
あそこはウマ娘しか入学出来ないしそもそも俺はヒトミミで男だ。
畑違いにも程がある。
「じゃあトレーナーになろうよ。そうすれば解決! キミのお父さんだって元トレーナーなんだし出来るんじゃない?」
確かに、父さんからは昔のことを日常的に聞いてはいたが別に俺はトレーナーなる為にそれを聞いていたわけではない。
何年かかるかも分からないから現実的じゃない。
俺はそう言うと、彼女は笑いながら。
「だったらさっきのお願いを使おうかな。 遥、いつかアタシのトレーナーになってよ。」
「キミがトレーナーになるまで、アタシは走らない。」
重いよ。
俺が頭を抱えていると彼女はいつもと変わらずケタケタ笑ってはしゃいでいる。
しかし、正直これと言って夢やなりたい自分がある訳でも無かった。
「・・・早くトレーナーになってよ?。じゃないとアタシ、学園を退学になっちゃうかもしれないから。」
重いって。
しかも俺がトレーナーになる事確定で話が進んでいるのだが。
だけど、悪くない。
「分かった。出来る限り頑張る。でも走らないは無しだ。俺にトレーナーになる見込みがないと分かったらお前の道を進んでくれ。」
最後まで話を聞いてるのか怪しいが、彼女は飛び跳ねながら喜んだ。
しかしそれだけ俺のことを信じてくれていると考えたら少し嬉しくもあった。
「じゃあ頼んだよ!。アタシの未来のトレーナー。」
「おう、頑張るよ。 じゃあなシービー。未来の相棒。」
そうして俺たちは別れて各々の道に励む事になった。
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俺宅
父、母「話は聞いた、てか見てた。」
俺「見てたのかよ!」
父「今日から俺が責任を持ってトレーナーがなんたるかを叩き込もう。」
俺「ありがたいけどまだ恥ずかしさが勝ってる。」
母「それよりも遥。」
俺「なんだよ。」
母「なんで最後、俺の未来の相棒って言わなかったのよ! シービーちゃんはアタシのって言ってくれてたのに!」
俺「やめてよ!恥ずかしいの分かるでしょ‼︎」
父「全然。」
俺「あんたには聞いとらん!!」