◇自来也視点◇
(さて……急がねぇとな)
ワシは初代と二代目を巻物へと封印するため、即座に術式の構築に取り掛かった。
いくら穢土転生による二人が本来の力を発揮できていないとはいえ、相手は歴史に名を残す二人の火影。先生一人で長時間抑え込めるほど甘い相手じゃない。
暗部の二人も必死に援護してはいるが、あの次元の戦いに割って入るには実力差がありすぎる。よく支えてはいるが、決定打にはならん。
「ガマヒロ! ワシが封印の術式を敷く! 護衛を頼むぞ!」
「おう! 任せとけ自来也!」
ガマヒロは二本の巨刀を巧みに構え、ワシの前に大きな壁となって立った。
「それと大蛇丸にも目を光らせておけ! あいつが邪魔をしに来る確率が一番高い!」
「分かったぜ!」
ワシは素早く目にも留まらぬ速さで印を結び、地を叩く。
「口寄せの術!」
ドサリと煙が晴れると、人間大の巨大な封印の巻物が二本、地面に現れた。ワシはすぐさまそれを左右に広げると、己の親指を躊躇なく噛み切る。流れ出た鮮血をそれぞれの巻物の術式へと一文字に垂らした。
「これで準備は整った……」
あとは先生が作った初代と二代目の隙に、この術式を叩き込むだけだ。だが、その一瞬の隙を作るのがクソ難しい。
「自来也!」
前線から先生の怒号が響く。
「今じゃ! 早くせい!!」
先生は閻魔を限界まで伸縮させ、四方から迫る柱間様の木遁の枝を一網打尽に薙ぎ払っていた。
「分かってますよ!」
ワシが巻物を構えて飛び出そうとした、その時だった。
「そんなに急いで、一体何をしているのかしら?」
背後から、鼓膜にへばりつくような冷徹な声が響いた。
「……大蛇丸!」
振り返ると、大蛇丸が長い舌で唇をなぞりながら、不気味にこちらを見下ろしていた。
「邪魔をするつもりか!」
「当然でしょう? せっかくの偉大な実験体を、そう簡単に片付けられては困るのよね」
「ガマヒロ!!」
「おうりゃあああ!!」
ガマヒロが巨体を唸らせて刀を振るい、大蛇丸へ猛烈に斬りかかる。大蛇丸は骨がないかのように身体をグニャリと反らせてそれを受け流し、滑るように地面へと着地した。
「相変わらず図体だけは大きいのね、そのガマ」
「うるせぇ! 黙って三枚におろされやがれ!」
ガマヒロがさらに猛攻を仕掛ける。大蛇丸はひらりと後方へ跳び、空中で両手を合わせた。
「口寄せの術!」
ボフンと広がる爆煙から、巨大な赤紫の毒蛇が姿を現す。
「チッ! しゃらくせえ!」
ガマヒロは刀を構え直した。
「自来也! こいつは俺がせき止める!」
「頼んだぞ、ヒロ!」
ワシは巻物のそばを死守しながら、大蛇丸の出方を警戒する。だが、大蛇丸の狙いはガマヒロだけではないようだった。
「先生の愛弟子として、少しはマシになったところを見せて頂戴……!」
大蛇丸の腕が不気味に静動し、その袖口から鋭く長い草薙の剣が伸長して迫る。
「くっ!」
ワシは咄嗟に身をひねるが、剣の切先が頬をかすめ、一筋の血が飛び散った。
「相変わらず、いやらしい攻撃をしてくるのぉ!」
「あら、褒め言葉として受け取っておくわ」
大蛇丸が歪に笑う。ワシはすかさず至近距離で印を結んだ。
「火遁・炎弾!!」
至近距離からの爆炎が大蛇丸を丸ごと包み込む。しかし、その業火を突き破って、大蛇丸の衣服から無数の細い蛇が弾丸のように飛び出してきた。
「なにっ!」
蛇たちがワシの四肢へと襲いかかる。ワシは後方へ跳び、クナイを素早く振るって蛇どもを瞬時に斬り払った。だが、その着地のわずかな隙を、大蛇丸は見逃さない。
「遅いわね」
瞬身で懐に入り込んだ大蛇丸の手が迫る。
「そうかい!」
ワシは身を低く滑らせてその一撃をかわし、カウンターの重い蹴りを顎へと放つ。大蛇丸は腕でガードしたものの、その衝撃で後方へと大きく吹き飛んだ。しかし、大蛇丸は空中で身体を綺麗にひねり、何事もなかったかのように静地に着地する。
「やるわね、自来也」
「お前さんもな……!」
一方、ガマヒロと大蛇丸の巨大蛇も激しく肉薄し合っていた。ガマヒロの巨刀が蛇の胴体を深く斬り裂く。蛇は苦しげに身をよじらせながらも、ガマヒロの足元へと締め付けようと絡みつく。
「邪魔くせえんだよ!」
ガマヒロは怪力でそれを振り払い、叫んだ。
「自来也! 今だ、あいつの視線は俺が切る!」
「よし……!」
ガマヒロが大蛇丸の視界を遮るようにその巨躯を割り込ませた。大蛇丸が一瞬だけガマヒロの刀の軌道へ意識を向けた。
その刹那の隙を、ワシは決して見逃さなかった。
「先生!!」
ワシの合図に、先生が呼応する。先生は初代と二代目の繰り出す猛攻を閻魔で強引に押し戻し、強引にその立ち位置を固定した。
ワシは二本の巻物を抱え、瞬身で二人の火影の背後へと肉薄する。
「封印術――式神封札!!」
巻物から解き放たれた無数の黒い術式が、初代と二代目の身体へと一瞬で絡みついた。
「ぐっ……!」
二人の動きが完全に停止する。術式が全身を呪縛し、引きずり込むように巻物の中へと吸い込んでいく。
「よし……!」
初代火影・柱間様と、二代目火影・扉間様の姿が、巻物の中へと完全に封じ込められた。
ワシはパチンと小気味よく巻物を閉じる。
「封印、完了じゃ!!」
「……ふぅ、助かったぞ、自来也!」
先生が大きく息を吐き、閻魔を構え直す。
しかし、戦況の元凶は未だ目の前で健在だった。
「ふふ……なるほどね」
大蛇丸は悔しがる風でもなく、むしろ面白そうにくくくと笑っていた。
「やはり意識を完全に奪って人形にしてしまうと、生前の力を引き出すには器も術も足りないわね。弱体化は避けられないわ」
「何が面白いんじゃ、大蛇丸!」
「ええ、ただ、貴重な実験データが取れたと思ってね」
大蛇丸の底冷えする視線が、封印された二本の巻物へと向けられる。
「お前の非道な実験も、ここまでじゃ、大蛇丸!!」
先生が火影としての威厳を込めて声を張り上げた。大蛇丸はゆっくりと先生へ視線を戻す。
「そうかしら?」
その青白い顔が、悍ましく歪む。
「先生……遊びはここまでよ。ここからが本当の本番…!」
大蛇丸の全身から、先ほどまでとは桁違いの、肌を突き刺すような濃厚な殺気が膨れ上がった。
「……自来也、気を抜くな。ここからが本当の死線じゃぞ」
「へっ……分かってますよ、先生」
ワシはガマヒロと並び立ち、大蛇丸を見据えた。先代の火影たちは封印した。だが、真の怪物たる大蛇丸の底はまだ見えない。ここからが、第二ラウンドの始まりじゃ。
◇心視点◇
「ふぅ……」
俺は木ノ葉の民家の屋根の上に立ち、周囲の様子を鋭く見渡した。
先ほどまで里の各地で激しく続いていた戦闘の爆音も、少しずつ落ち着きを取り戻しつつある。
小鳥たちからの情報を元に、危険な乱戦地帯や援護が必要な前線を優先して回り、敵の不意を突いて無力化してきた成果だ。緋の眼の自然エネルギー吸収率の試験運用してくれた影分身たちも、各所で素晴らしい戦果を上げてくれている。
もっとも、まだ完全に安心できる状況には程遠い。
「小鳥たち、現在の各戦場の報告を」
俺が呟くと、肩に止まっていた小さな赤い鳥が、俺の頬にそっと嘴を寄せた。その瞬間、里全体に展開している小鳥たちのネットワークから、複数の詳細な報告が脳内へ直接リンクする。
まず、屋上の結界内。自来也さんと三代目は、穢土転生で蘇った初代・二代目の封印に無事成功したらしい。現在は二人がかりで大蛇丸との交戦に移行している。
(よかった……先代火影たちを封印できたのは本当に大きい)
だが、大蛇丸との戦いはここからが本番のはずだ。
次にサスケ。サスケは現在も我愛羅を猛追跡中。
まだ本格的な交戦には至っていないが、距離は目視できるレベルまで縮まっているようだ。
ナルトたち三人組もサスケの後を追って森を進んでいる。こちらも合流は時間の問題だろう。
シノはカンクロウに完全勝利。カンクロウを戦闘不能にした後、シノはその場を離れたとのこと。
カカシ先生とガイ先生は、主賓席の結界の近くで押し寄せる音と砂の忍を文字通り一掃しているらしい。おそらく、結界の中の三代目の様子を確認し、いつでも助けに行けるよう窺っているのだろう。
「ひとまず、最悪の状況は脱したかな」
俺は周囲を見渡す。まだ残党の敵はいるが、先ほどのように味方が各地で一方的に窮地に陥る展開は防ぎ切った。
さて、次はどう動くべきか。大蛇丸のいる屋上へ向かうか、それともサスケたちの森の戦場へ回るか。
そんな思考を巡らせていた、その時だった。
『随分とひどい状況じゃのう』
頭の中に、聞き覚えのある女性の声が響いた。
「朱明様?」
『うむ』
「ご無事でしたか。……今までどちらに?」
『そうじゃの。オヌシの対戦相手が棄権してしもうたからの。退屈しのぎに里の屋台で名物の団子でも食べておったら、何やら騒がしくての。しばらく気配を遮断して状況を眺めておったところじゃ』
「……あの、この大惨事の中で呑気に飯を食べていたんですか?」
思わず呆れた声が出てしまった。
里が砂と音の奇襲で大混乱に陥っているというのに、屋台で食事とは。いや、朱明様らしいといえば、これ以上なく彼女らしいのだが。
『腹が減っては戦も、修行もできぬじゃろう?』
「それはそうですけど……」
『それよりもじゃ、心』
朱明様の声のトーンが、一瞬で低く、鋭いものへと変わる。
『オヌシの里の長たちが戦っておる、あの奥の結界にいる男……あれはもはや、人の範疇ではないのう』
「え?」
俺は思わず顔を上げ、紫の結界の方向を見つめた。
「大蛇丸のことですか?」
『そうじゃ。あやつからは、妙な魂の歪みと違和感を感じる』
「何がわかったんですか?」
『肉体と魂の波長が完全には一致しておらん。無理やり他人の器を奪って繋ぎ止めている色をしておるわ。しかも……あやつからは、ワシら朱雀一族が最も嫌悪する、悍ましい“蛇”の本源の匂いがしおる。あー、胸クソが悪い』
朱明様は本当に嫌悪感を隠さずに吐き捨てた。
『おそらく、禁忌の乗り移りの類じゃろうな』
「乗り移り……?」
俺は内心で息を呑んだ。
大蛇丸が不老不死を求めて『不屍転生』を使っていることを、朱明様は遠隔からのチャクラ感知だけで見抜いたのだ。
俺には前世の知識があるから大蛇丸の正体を知っているが、朱明様は初見のはず。やはり朱雀一族の最高位の感知能力は化け物じみている。
「ちなみに、あいつを確実に仕留める方法はありますか?」
ダメ元で尋ねてみる。
『ふむ……表層の人の皮をいくら傷つけても無駄じゃ。本体を引きずり出して叩くか、あるいは器と魂の“繋ぎ目”に直接ダメージを与えればよい』
「本体、ですか」
『さっきも言ったじゃろ、蛇じゃよ。それがあやつの執念が作り出した、真の悍ましき姿じゃ』
(やっぱりそうか……!)
俺の中に前世の記憶が鮮明に蘇る。
原作でサスケが大蛇丸の精神世界で戦った時、大蛇丸は無数の白蛇が集まった『白蛇の本体』を晒していた。朱明様はその本質を既に見抜いている。
「なるほど……繋ぎ目を叩く、か」
『じゃが、あの手の魂を弄ぶ輩には、うってつけの“嫌がらせ”があるんじゃ』
朱明様の声が、どこか意地悪く、楽しそうに弾んだ。
『くくく……』
「嫌がらせ、ですか?」
『うむ。蛇が嫌がることをしてやればよい』
その声には、妙な含みがあった。
「具体的には?」
『それは秘密じゃ』
「えぇ……」
『何でもかんでも答えを求めては、オヌシの成長にならぬ。自分でその答えを導き出すのも修行じゃろう?』
「今は戦争の真っ只中なんですけどね……」
俺は小さくため息をついた。
とはいえ、朱明様が大蛇丸の「魂の不一致」と「白蛇の本体」という最大の弱点を裏付けてくれたのは大きな収穫だ。大蛇丸は不死身ではない。
何か方法があるはずだ。
「ありがとうございます、朱明様。少し考えてみます」
『うむ。ワシは口直しに、もう少し美味いものを探してくるわ』
「……まだ食べるんですか?」
『当然じゃ。ではの』
そこでテレパシーの接続が途切れた。俺は肩に止まる小鳥を見つめる。
「……本当に、自由奔放な人だな」
思わず苦笑した。
さて、どうするか。
三代目火影様たちの戦いはまだ続いている。だが、今すぐ俺が加勢する必要があるかは判断が難しい。
それに、サスケたちも気になる。
(サスケが我愛羅に追いつくのは時間の問題か)
俺は演習場へと続く深い森の方角へ視線を向けた。
小鳥たちのリアルタイムの報告を注視しつつ、いつでも神速で動けるようチャクラのバランスを整えた。
◇うちはサスケ視点◇
「はぁ……はぁ……」
サスケは激しい息遣いを漏らしながら、薄暗い森の中を疾走していた。
木々の間を縫うように、枝から枝へと狂ったように跳び移る。そして、ようやく前方に探していたチャクラの影を捉えた。
「見つけたぞ、我愛羅……!」
サスケは写輪眼をギラリと輝かせ、さらに踏み込みの速度を上げる。しかし、その直前だった。
「我愛羅、待って! それ以上は身体が……!」
前方を走っていたテマリの、悲痛な叫び声が聞こえた。
我愛羅の様子は明らかに異常だった。身体を大きくふらつかせ、狂ったように頭を両手で押さえている。
「うるさい……黙れ、黙れ黙れぇ!!」
「我愛羅、しっかりしなさい! 里の作戦を――」
テマリが必死に近寄ろうとした瞬間、我愛羅の右腕が悍ましい速度で振るわれた。
「邪魔だと言っている……!!」
「う、うあぁっ……!」
テマリの身体が木の葉のように吹き飛ばされ、近くの大樹の幹に激しく激突する。彼女は悲鳴と共に地面へと力なく崩れ落ち、そのままぴくりとも動かなくなった。
「テマリ……!?」
サスケは思わずその惨状に声を漏らした。
身内すら容赦なく排除した我愛羅が、ギギギ……と不気味な音を立ててゆっくりとサスケの方を振り向く。その変貌した顔を見た瞬間、サスケは本能的な戦慄と共に息を呑んだ。
「……何だ、その姿は……」
我愛羅の顔の右半分は、まるで砂でできたグロテスクな化け物のように肥大化していた。
皮膚は異様にひび割れて膨れ上がり、剥き出しになった瞳は人間のそれではない。
そして、彼の背中からは、不気味な模様の刻まれた巨大な砂の尾が一本、狂暴にのたうち回っていた。
我愛羅は血走った左目でサスケをねめつける。
「お前も……俺の存在を否定し、邪魔をするのか……?」
「お前のその暴走を、止めに来たんだよ」
サスケは不敵に口元を吊り上げ、クナイを構えて低く構えた。
「お前が何者だろうと、その中にどんなバケモノを飼っていようと関係ない。俺の写輪眼の前で、お前を倒す」
我愛羅の裂けた口元が、狂気的に歪んだ。
「お前が……俺を殺すというのか……?」
「フン……必要ならそうするまでだ」
サスケの瞳のニ巴が激しく回転し、我愛羅のチャクラの全貌を捉える。
「ならば……お前の血で、俺を満たしてみろ!!」
我愛羅の咆哮と共に、地面の土砂が一斉に巻き上がり、無数の鋭い砂の棘となってサスケへと一斉に射出された。
「チッ!」
サスケは横へと鋭く跳躍し、大樹の幹を足場に垂直に駆け上がって空中へと逃れる。直後、砂の棘がサスケのいた大樹の太い幹を何本も容赦なく貫通し、木々を木端微塵に粉砕した。
(なんて破壊力だ……!まともに喰らえば骨ごと砕かれるな )
サスケは空中から目にも留まらぬ速さで数本の苦無を投擲する。だが、我愛羅が意識せずとも、自動的に砂の盾が生き物のように盛り上がり、すべての苦無をパキィンと虚しく弾き返した。
「無駄だ……俺の砂は、俺を傷つけさせない……」
我愛羅の身体から、さらに悍ましいチャクラと共に土砂が溢れ出していく。
その異様な狂気を見下ろしながら、サスケは奥歯を激しく噛み締めた。
(こいつ……中忍試験の時とは完全に格が違う。今のこいつから感じるのは、もっと底の知れない……圧倒的な絶望の塊だ)
だが、サスケの心に宿るうちはの矜持と、心との地獄のような修行で培った確固たる自信が、その本能的な恐怖を完全に握り潰していく。
「俺はお前を止めに来たんだ。今さらそのツラに怯んで逃げるわけねーだろ……!」
サスケは空中で素早く印を結び、着地と同時に息を吸い込んだ。
「火遁・豪火球の術!!」
サスケの口から放たれた巨大な大炎の球が、正面から我愛羅を丸ごと呑み込もうと迫る。
しかし、我愛羅の周囲の砂が瞬く間に巨大な壁を形成し、その大火力を完全に遮断して受け止めた。炎が霧散する中、砂の壁の向こうから我愛羅の冷徹な声が響く。
「そんな温い火など……俺には効かない……」
我愛羅の一歩の踏み込みと共に、地面の砂が波打つように広がり、サスケの足元を包み込もうと全方位から押し寄せてきた。
「甘い……!」
サスケは後方へと大きくバックステップで跳び、間一髪で砂の拘束をかわしながら着地する。
(あの尾……一体何なんだ?)
我愛羅の身体から放たれる異様な気配。
それは、ただの忍のチャクラとは思えなかったが、サスケの心は決して折れず、むしろ研ぎ澄まされていく。
「さあ……もっと楽しませろ」
我愛羅が一歩踏み出す。
砂が地面を覆い、サスケを包み込もうと広がっていく。
「チッ………!」
サスケは後方へ跳び、苦無を構え直した。
こうして、うちはサスケと我愛羅の死闘が始まった。