TSしたからエッチなミッションを達成してレベルアップする 作:大崎 狂花
早速だが、シュロは全裸でスライムの触手にぐちょぐちょにされていた。
「・・・・・・──ッ♡♡」
複数のスライムでぬるぬるぐちょぐちょにされている。触手は色々なところを弄っていく。口内をじゅぽじゅぽと丁寧に蹂躙しながら、胸の先端部分をぬるぬるの触手で転がしていく。
「──ッ♡! (やめ・・・・・・そこいじらないで・・・・・・!)」
口を塞がれているので声に出せない。ただ顔を赤くして悶えることしか出来ない。そしてさらに触手はシュロの股間を擦り上げていく。ひんやりとして、ぬるぬるの触手が、優しくシュロのそこをずりゅずりゅと擦り、シュロの脳みそは次第次第に真っ白な快感に浸されていく。
「・・・・・・──ッ♡♡♡」
やがて、シュロは仰向きながらがくがくと体を震わせるのだった。
◇
「ふう・・・・・・」
お風呂場でやっていてよかった。直行でお風呂に入れてぬるぬるを洗い落とせるから。うっかりリビングとかでやらなくてよかった・・・・・・。
シュロはお風呂に浸かりながら、ふう、一息ついた。当然ながら妹は今家にいない。うっかりあんな姿を見られでもしたら大変だし、まあ当然だ。
「つーか、またあんなミッションが出やがってからに・・・・・・」
今回のミッションは
『スキル・超強化バフ付きスライムテイムでスライムをテイムして触手プレイしろ!』
だった。
そして、前回の如くに『超強化バフ付きスライムテイム』というスキルでそこら辺にいたスライムをテイムしてミッションを達成したのである。
まあ、普通のスライムは触手プレイなんて出来るほど触手を出せない・・・・・・頑張っても一本しか出せないわけなのだが、そこは超強化バフで超強化された結果、立派な触手男優になった。そのスライムは今、シュロと一緒にお風呂に入っている。湯船の上にぷかぷかと浮かんでいた。
「お前も楽しかったか? そっか、それならよかった」
シュロはスライムに話しかける。スライムは言葉を発さないけど、『魔力信号』で考えていることは大体わかるのだ。
魔力信号によって意思疎通することで、人間は通れないところもスライムを行かせることでその内情を知ることが出来るから、結構このテイムスキルは便利だ。しかも、このテイムスキルは超強化バフ付き。シュロは、レベルアップに加えて便利なスキルをもらえるという、実質的に2つの報酬を得ることが出来た。今回のミッションは大変だったものの、十分な見返りがあったと言えよう。
「しかし、あの魔道具は本当になんだったんだろうな・・・・・・ミッション達成のためにスキルもらえるとか、けっこうやばいよな・・・・・・」
・・・・・・スキルというのは、本来レベルアップした時にもらえるポイントを消費することでもらえるものだ。しかも、そのスキルだって自分の欲しいものを選べるわけではない。ポイント消費でもらえるスキルは完全ランダムだ。
シュロの友達はコツコツ貯めたポイントが全部『キャベツ千切り速度アップ』スキルに変わったんで、「もうトンカツ屋にでもなっちゃおうかなー!!」と叫んでいた。
このミッションでも狙ったスキルをゲット出来るわけではないが、ポイント消費なしにスキルをゲット出来るというのは前代未聞のことだ。
「経験値棒の時は戸惑いが先に来てついつい見落としてたけど、よく考えたらそれってなかなかにやばいことだよな・・・・・・」
変な魔道具のせいで大変なことになってしまったと思っていたが、レアなだけあって実はけっこういい魔道具だったのかもしれない・・・・・・
「・・・・・・いや、そんなことはないな」
耳舐めとか、経験値棒とか、振り返れば全然カスだった。
「危ない危ない。一瞬でも感謝するところだった」
シュロはスライムを抱えて、お風呂から上がるのだった。
・・・・・・
「メイド喫茶の助っ人ぉ?」
シュロは素っ頓狂な声を上げた。
「そ! せっかくかわいい女の子になったんだから、それを活かさないと!」
そう明るく言ったのは、いかにもギャルといった感じのギャル。シュロが男だった時からの女友達、上杉クロだ。名前とは真逆の、真っ白な髪と真っ白な目を持つ女性だ。
このクロ、突然シュロの家にやってきて何かと思ったら
「うちのメイド喫茶で働かない?」
とか言ってきたのだ。今、妹はいない。休日なので、友達と遊びに行っている。最近レベルが上がったおかげで収入が増えたので、お小遣いもけっこう奮発することができた。
で、まあクロがやってきて
「おおー、本当にかわいい女の子になってる! ね、シュロ、うちのメイド喫茶で働かない?」
と言ってきたのだ。このクロはメイド喫茶を経営していて、そこの人手が足りないからってシュロにヘルプを求めてきたのだ。
「いや女の子になったからって、メイドさん素人なんだし、全然戦力にならんだろ・・・・・・」
シュロは座布団を枕にして寝転がりながらそう言ったが
「いやいや、むしろその慣れてない感じがいいんでしょ! 今のシュロなら、失敗すらも可愛く見えるから大丈夫だよ! バイト代も出すからさ!」
クロはグイグイ来る。
「ええー・・・・・・?」
「嫌そうだねー」
「そりゃそうだろ。メイド喫茶で働くなんて、羞恥プレイ以外の何物でもないでしょ。成人済み男性のメイド服姿なんて、需要ないだろうし」
「いや、幼女化成人済み男性のメイド服姿とか需要ありまくりだと思うんだけど・・・・・・ちなみに、私のとこのメイド喫茶はねこねこメイド喫茶だよ! みんな猫耳と猫しっぽをつけて接客してるんだ!」
「余計嫌だよ・・・・・・
「えー? まあいいや。私も別に無理強いするつもりはないし、気が向いたら連絡してよ! それじゃね!」
クロはそういって去っていった。クロが去っていったあとで、シュロは1人呟く。
「全く、クロは・・・・・・気が向くわけないって」
呟きながらシュロは側にいたスライムをムニムニと弄る。ミッション達成に使ったスライムは、あのあと普通にペットとして飼われているのだ。ルラにも可愛がられていて、いい遊び相手になっている。
「うーん・・・・・・でも、バイト代かあ・・・・・・バイト代は、ちょっと魅力的だな・・・・・・んー、どうしようかな・・・・・・」
シュロがスライムをムニムニしながらちょっと迷っていると・・・・・・
ピコーン、と。
脳内に例の音が鳴り響いた。
・・・・・・嫌な予感しかしない。
シュロは目の前に展開されたウインドウを、嫌な予感をひしひしと感じながら見る。そこには、例の如くにミッションが書かれていた。
『お尻の穴に猫の尻尾を挿入れてメイド喫茶で接客しろ!』
そして、そのミッションとともに、空中の何もない空間から、滲み出すように尻尾が出てきた。根本のところが、ア○ルプラグになってる尻尾だ。
「スキルだけじゃなくて、物体までついてきたか・・・・・・いよいよこのミッションとかいうヤツ、ぶっ飛んでるなあ・・・・・・」
空中から出てきて、床に落ちてくる尻尾。
「まるで見計らったかのようにタイムリーなミッションを出してきやがって・・・・・・バイト代に、ミッションボーナスでレベルが上がるとなったら、いよいよ断るわけにいかなくなるじゃんか・・・・・・」
それは流石に断れないくらいに魅力的すぎるおまけだ。
「く・・・・・・まさか、ねこねこメイドになるだけじゃなく、お尻に尻尾を挿入れなきゃならないなんて・・・・・・屈辱的すぎる・・・・・・」
顔を赤らめつつも寝転がっていた体勢から起き上がり、早速承諾の連絡を入れようとしたのだが──
「・・・・・・いや、待てよ?」
ふと思い至ることがあって、シュロは手を止めた。
「ちょっと待てよ? お尻の穴に物を挿入れる時って、洗浄とか、ローション使ってほぐしたりとか、そういうのが必要なんじゃなかったっけ・・・・・・?」
シュロも別に詳しいわけではないが、確かア○ル洗浄とか、ローションであらかじめほぐしておいたりとか、そういうのをやっておかないといけないと、妙にお尻の穴に詳しい友達が言っていたような気がする。
「やっぱりダメだ! このミッションを達成するために浣腸買ったりとか、ローション買ったりとかしないといけないなら本末転倒だ! 勿体無いけど、このミッションは挑戦しない方向で──」
と、諦めようとした時だった。
シュロの頭に、天才的閃きが生まれた。
「・・・・・・そうだ。浣腸とかローションとか買わなくても、大丈夫な方法があった」
そして、シュロはじっと、その閃いた方法の要となるものを見つめた。
「・・・・・・」
それは、今の今までシュロがムニムニと弄っていたスライムだ。
「・・・・・・そうだ。スライムなら、ローションなんて買わなくても粘液と触手で十分ほぐすことが出来るし、浣腸とか使わなくても、ほぐしついでに直腸の中の汚いものとかを食べてもらえばいいんだ。そうすればお金を使わなくても出来るんだ・・・・・・」
シュロは、その時まるでバトル漫画の主人公が窮地に起死回生の一手を思いついたみたいな雰囲気を出していた。実態はただいいア◯ルプレイのやり方を思いついただけであった。
今日の教訓 スライムはア○ルプレイに便利。
◇
あのあと、シュロはクロに連絡を入れて助っ人の話を承諾した。
「お兄ちゃんメイドやるの!? 見たい見たーい!!」
「勘弁してくれ・・・・・・」
シュロのメイド服姿を見たがっていたルラをなんとか宥めて、クロが経営するというメイド喫茶へと向かった。当然、スライムも連れている。頭の上にスライムを乗せるという形でだ。スライムでも、少女がペットを頭の上に乗せている様はけっこう可愛らしいものだ。
「あらあら、可愛らしいわねえ。ペットのお散歩?」
「え? ええまあ、はい」
通りがかりの人にそんなふうに言われて、本当は違うけどとりあえず肯定しておく。
そして、向かう途中になぜか大量にお菓子をもらいながら、シュロはやがて教えられたメイド喫茶へと辿り着いた。シュロは「着いたよー」と連絡をする。
「シュロ! 待ってたよ!」
連絡を見たクロが裏口から出迎えてくれる。シュロは、そのまま控え室まで案内された。
「お、店長! その子が昨日言ってた助っ人ちゃんですか!?」
「わ、すごい! かわいいー!」
控え室に入るや否や、シュロは女性たちに取り囲まれてしまった。まだメイド服は着ていない。シュロを見て女性たちは口々に、「かわいいー!」とか、「ね、頭撫でてもいい?」とか言ってくる。
(なんだこの扱い・・・・・・)
シュロは今までされたことのなかった扱いに戸惑い、完全に小さくてかわいい女の子扱いをされて、元男としてちょっと屈辱的な気持ちになってしまった。
「はいはい、そんな一気にわーっていかないの。シュロが困ってるでしょ?」
見かねたクロの言葉で、みんなはようやく収まった。
「いやあ、えらく人気者になっちゃったねえ?」
「うるさいな・・・・・・」
「まあでも仕方ないか。シュロ、本当にかわいくなっちゃったもんねー。どっからどう見てもかわいい女の子だよ!」
「心はまだ男なんだよ」
クロのからかいの言葉に、シュロはそう返す。本当に心はまだ男なのか、少し疑問が残る発言ではある。
「ま、とりあえずお店が開くまではまだけっこう時間があるからさ。色々教えてもらっててよ」
「ん? クロが教えてくれるんじゃないのか?」
てっきりクロが教えてくれるものだと思っていたのだが、違ったらしい。
「うん。私は色々準備とかあるからね。私の代わりに、この人に教えてもらうことにするよ」
クロはそう言って
「サクさーん、ちょっと来て」
サク、という人物を呼んだ。
「はい、なんでしょう?」
そう言ってやって来たのは、綺麗な女性だった。綺麗なだけではない。どことなく気品のある感じだ。明らかに、普通の家庭で育った人々とは隔絶された品格を感じる。長い黒髪に黒色のつやつやとした目を持つ、正統派の美少女だ。いや、正統派を突き詰めた、と言った方がいい。犯しがたいほどに清楚な雰囲気を持った女性だった。
「・・・・・・!」
このメイド喫茶には明らかに合わない人物の登場に、シュロは驚き動揺してしまう。
「シュロ、この人はサクちゃん。ここでけっこう長いこと働いてる子なんだ。サクちゃん、この子はシュロ。今回助っ人として来てもらったんだ」
クロはお互いをお互いに紹介させる。そして、サクにこう言った。
「シュロ、こういうお店で働くのは初めてだから、色々と教えてくれないかな?」
どうやら、最初からシュロのことはサクに頼むつもりだったみたいだ。新人を教えるなんて割と面倒なことだとは思うが、そんなことをいきなり頼まれてもサクは嫌な顔一つせず
「いいですよ」
そう言った。声も穏やか、物腰も柔らかで、本当に『綺麗』という言葉が似合う人物だ。
(やばい、俺もシャキッとしないとな・・・・・・)
シュロはなんとなくサクの纏う柔らかだけど凛とした雰囲気に気圧されて、ちょっと緊張してしまう。
「それでは、メイドのことについて、色々とお勉強していきましょうね。シュロさん」
クロがどこかへ去ってから、サクはシュロへそう呼びかける。
「は、はい!」
緊張しながら返事をするシュロを見て、ふふ、と優しく笑い近くにあった机で色々教えてくれるのであった。
◇
(すごいな・・・・・・わかりやすくていい教えた方だ・・・・・・)
シュロは心の中で驚嘆する。
こんないい人の前だと、つい浄化されてしまって本来の目的とか忘れてしまいそうになる。というか、普通に気が引けてしまう。
(なんか、申し訳ないな・・・・・・)
でもまあここまで来てしまったからには仕方がない。もう腹を括ってやるしかないのだ。
「みんなそろそろ着替えてねー」
大体教えてもらったところで、クロがそう呼びかけてきた。
シュロは、クロに言ってトイレで着替えることにした。元男だから女の子と一緒に着替えるのはちょっと・・・・・・ということを理由にしたが、実際はしっぽを挿入れるのにみんなから隠れたところに行く必要があったからだ。
「じゃあスライム・・・・・・」
シュロはスライムに命令しようとして、ふと考えた。
「そういやあ、このスライム名前とかつけた方がいいかな・・・・・・」
ただスライムと呼びかけるのもやっぱりなんとなく味気ない気がする。
「んー、そうだなあ・・・・・・リム・・・・・・」
ル、は止めておこう。流石にこれからお尻の穴をどうこうさせるスライムにその名前をつけるのはマズすぎる。著作権法的にも危ない。
まあ名前のことはとりあえず置いといて、とりあえずやろう。
「スライム、やってくれ」
シュロは命令する。こうやって命令したら、超強化バフがかかっているからとはいえ、ア○ルプレイに必要なことをしっかりとやってくれるから便利だ。やっぱりスライムは便利。300年倒し続けたらレベルMAXにもなれるしね。
スライムは早速触手を伸ばし、シュロの中に挿入ってくる。最初は細めの触手だ。細めにしてても食べる能力は問題なく行使出来る。だから、直腸内の汚いものを全て食べてくれる。
(なんか不思議な感覚だな・・・・・・)
未だかつて経験したことのないものだ。ごそごそと蠢き、直腸内を綺麗にしてくれる触手。
「んっ」
なんだか背筋がゾワゾワして、少し声が漏れてしまう。慌てて、口を押さえる。
次は、ほぐしのターンだ。スライムが粘液も出しつつ、丁寧にほぐしてくれる。
「んっ、んんっ♡」
声を抑えようとするけど、どうしても声が漏れてしまう。ほぐしだけでもけっこう気持ちがいい。
まあそんなこんなで、十分にほぐしてから、しっぽの方にも潤滑油(粘液)をつけて挿入していった。
「ん・・・・・・」
上手く挿入出来た。シュロはトイレから出て控え室へと帰っていく。
(異物感がすごいな・・・・・・)
お尻の中に物を挿入れながら歩いたことなんてなかったから、これも初めての経験となる。異物が入ってる感覚がすごく、圧迫感を感じる。先にほぐしてあったからそこまで痛くはないが、やっぱり違和感がすごい。
それに──
「お、シュロ! ちゃんと着替えられた?」
「う、うん大丈夫。着替えられたよ」
こんな状態で平気な顔して会話とかして、色んな人に見られて、バレちゃったらどうしようとか、公共の場でこんなことをしている背徳感とか、様々な感情が絡み合って胸がとてつもなくドキドキしてしまう。
そして
(なんか、歩くたびに・・・・・・)
歩くたびにア○ルプラグが直腸の壁を擦っていく。ゾワゾワとした不快感とも快感ともつかないものがお尻の穴から上ってきて、そのドキドキと絡み合って複雑な快楽となって脳みそまで届いていく。その複雑なものが、頭の中を徐々におかしくさせていく。
(これは、ちょっとまずいな・・・・・・)
なんだか癖になりそうというか、そんなヤバさを感じてしまう。
(まあでも今日一日働く間ぐらいなら耐えられるでしょ・・・・・・振動機能とかもついてないわけだし、このしっぽ)
ただ歩いた時に感じる快感くらいなら、耐えられる可能性は高い。人は慣れるものだし、この異物感にも徐々に慣れて、耐えられるだろう。まあ、油断して緩んで、落とさないかどうかが心配だが、大丈夫だと思う。
と、そんなふうに考えていた時だった。
「一緒に頑張りましょうね。危ない時には、私がサポートしてあげますから」
「あ、ありがとうございます。サクさん・・・・・・」
そんなふうに優しく声をかけてきてくれた。サクさんにお礼を言った時だった。サクさんの姿を見て、シュロはふと違和感を覚えた。
(ん・・・・・・?)
このメイド喫茶のしっぽ。それはベルトタイプのしっぽだ。ベルトを腰につけることで、しっぽが生えているように見えるという感じ。そういうものなのだ。
要するにこの店のメイドのしっぽは、普通スカートの腰のあたりから出ているものだ。しかし、2人だけ、スカートの下からしっぽが出ている人物がいた。それは、シュロと──
(サクさん・・・・・・?)
サクも、スカートの下からしっぽが出ていた。
シュロがなぜスカートの下からしっぽが出ているのかはご存知の通り、お尻に挿入れるタイプのしっぽを使っているからだ。そのシュロと同じようにスカートの下からしっぽが出ているということは、それは、つまり・・・・・・。
(い、いやいやそんなわけない! いや、これは・・・・・・スカートの下からベルトをつけているってだけ! ただそれだけだろ!)
シュロは慌てて頭を振って自分の頭の中に浮かんだ仮説を否定した、のだが・・・・・・。
そんなシュロの耳元に、サクはスッと口を近づけて囁いた。
「・・・・・・こんなところで同じ趣味を持つ人に会えるなんて、嬉しいですよ」
バッとシュロがサクの方へ振り向くと、サクは今までの清楚な表情とはまるで違う、小悪魔的で蠱惑的な笑みを浮かべて
「あなたも、『挿入れて』いるんでしょう? わかっていますよ」
そう、囁いたのだった。
◇
(まずいぞ・・・・・・! これはかなりまずい・・・・・・!)
シュロは冷や汗ダラダラだった。当然だ。なんかややこしいことになってしまったのだ。
(今のサクさんの言葉・・・・・・あれって、そういうことだよな・・・・・・?)
十中八九そうだ。つまりはこのサクさんも、お尻に挿入しているということで、そして、おそらくそれはミッションとか関係なく趣味でやっているんだろうということで・・・・・・。
(そんなもんがカブるかよ普通ー!?)
まさかのお尻の穴挿入カブり。このメイド喫茶に、しっぽを挿入している人物が2人。どんな変態的奇跡が起きたらこんなことになるんだ、こんなことに・・・・・・。
(クロは一体どんな伝手を使ってこんな人間引っ張ってきたんだよ・・・・・・)
シュロが色々考えていると、
「おや、ひょっとして疑っていますか?」
サクがそう言ってきた。
「え?」
「なら証拠をお見せしましょう」
そう言って自分のスマホを見せてきた。そのスマホの画面には、とあるスマホが表示されており・・・・・・
「!?」
そこに写っていたのは、スカートの中身だった。パンツなどは穿いておらず、そして確かにお尻に挿入されたしっぽが写っている。
「ね? 本当だったでしょう? 私はあなたの同類ですよ」
話している内容から遥かにかけ離れたにこにこ笑顔でシュロに言うサク。
「・・・・・・」
ちょっとだけ勘違いであってほしいと思っていたのだが、これでほぼ確定してしまった。このサクさんはミッションとか関係ない野性の変態さんであると。
(というか、普通にこれモロで写っちゃってる・・・・・・やばい、鼻血でそう・・・・・・)
シュロが必死に鼻血を堪えている傍ら、サクははあはあと息を荒げ興奮していた。
「ああ、初めて会った人に私の恥ずかしいところが全部見られちゃってます・・・・・・! それに私の恥ずかしい趣味のことまで・・・・・・!」
顔を赤らめ足をもじもじと擦り合わせるサクは、どこか恋する乙女みたいで大変可愛らしいのだけど、やってることは変態ヤバヤバしい完全変態だ。
(うわ・・・・・・)
シュロはドン引きした。しっぽ挿入ってる人がしっぽ挿入ってる人にドン引きする図を見れるのはここだけ!
シュロだって挿入ってるわけだし、同じ穴のムジナなのだ。いやむしろ、同じケツアナのムジナと言ってもいい。
(くっ、こうなったらなるべくこのサクさんと関わらない方がいい。なるべく離れて仕事を・・・・・・)
シュロはそう思っていたわけなのだが──
「よし、じゃあサクさん! シュロのことよろしく頼むよ! 今回は付きっきりでフォローお願い!」
そういうことになった。
「はっ?」
「だって。よろしくね? シュロさん」
サクはシュロの肩を掴んで、にこっと微笑む。
まあそういうことで、シュロはこのサクに付きっきりで指導されながら働くことになってしまったのだった。
「よろしくお願いしますね、シュロさん」
サクはそう言って、ポン、とシュロのお尻──しっぽが挿入ってる部分を正確に叩いてきた。
「んっ♡!?」
「? どうしたの?」
「い、いやなんでもない・・・・・・大丈夫・・・・・・」
これはなかなか大変なことになりそうだ・・・・・・。
◇
「そもそもさあ、俺は助っ人として呼ばれたわけじゃないか。それなのに、サクさんが付きっきりでフォローなんてしたら、本末転倒なんじゃないか? それって結局サクさんの手が塞がるってことじゃんか。助っ人にならなくないか?」
シュロはクロにそう言ってみた。この論理で説得して、なんとか付きっきりフォローをやめてもらおうかと思ったのだが・・・・・・
「いや、別にいいんだよ。元々、素人にそんな期待なんてしてないから! 足りなくなった分を埋めてもらうだけの働きを、メイド経験のないシュロが出来るなんて思ってないって!」
あははは、と笑いながらそんなことを言われてしまった。
「は?」
「そういうんが目的じゃなくてさ! 小さな女の子が慣れないメイド業を一生懸命する姿が集客になるなーって思って・・・・・・まあ、一言で言えば客寄せパンダになるかなって思ったんだよ!」
全く悪びれることなくクロはそう言った。
「お前さあ・・・・・・」
「ほら見て! ポスターまで作ったんだよ!」
クロが見せてきたポスターとやらには、あげた覚えのないシュロの写真が使われていて、「一生懸命頑張ります!」とかいうセリフが勝手に付け足されていた。
「何してんのお前!?」
「いける!と思ったんだよねー!」
「お前ほんとにさあ・・・・・・つーかこの写真どこで手に入れたんだよ・・・・・・」
「ルラちゃんからもらったんだ! ちょっと交渉してね!」
クロの真の目的も明らかになったところで。
「さあやってくよー! サクみたいなベテランメイドとシュロみたいな見習いメイドの組み合わせなんていっ・・・・・・ちばんいいんだから! これはいっぱいお金落としてくれるよー!」
「欲深すぎるんだよお前はー!」
結局シュロはサクと二人組で動くことになってしまった。運命はすでに決まっていた!
「じゃあ、教えた通りにやってみてね」
「は、はい・・・・・・」
初めてのメイド経験だし、お尻には挿入っているしで、メチャクチャに緊張してしまう。
「ふふ、そんなに緊張しなくてもいいんですよ?」
「はあ・・・・・・」
緊張の原因の一つにはあなたもいるんですけどね・・・・・・という視線をシュロは向ける。
「じゃあお店開くよー!」
クロの声とともに、お店が開いていく。
入り口に立ってお嬢様ご主人様を出迎える役目は、大体持ち回りになっていて、今日はシュロとサクが担当になった。客寄せパンダなので・・・・・・
と、お店が開いて早速お客さんが来た。ここはなかなかに人気のお店らしい。シュロは、心の代わりにお尻の穴をキュッと引き締めて初めてのお客さんに臨む。
(えっと、女性客は確か・・・・・・)
シュロは教わった通りに、とびきり笑顔で出迎えた。
「おかえりなさいませ、お嬢様!」
「お帰りなさいませ」
緊張しながらもそう言ったシュロを、同じように客を出迎えながらも微笑ましげに見守るサク。
そして、やってきたお嬢様も、シュロにメロメロになっていた。
「わあ、かわいいー! ポスターに載ってた子!? かわいいねー!」
そう言って、お嬢様は頭をはちゃめちゃになでなでしてくる。そんなふうに可愛がられるのはやっぱりちょっと恥ずかしいが、背に腹は変えられない。バイト代と、レベルアップのためだ。
シュロが恥ずかしさを堪えていると──
「んっ♡!?」
「わっ! ど、どうしたの? 大丈夫?」
思わず声を上げてしまった。お嬢様が心配してしまう。
なぜかわからない。なぜか急に、しっぽが動き出したのだ。しかも、出し入れする感じで。他の人から見てわからない程度ではあるものの、動く機能はないからと安心し切っていたシュロにとって、声を上げさせるには十分な刺激だった。お尻の穴から立ち昇る刺激が急に増して、シュロは必死になって増幅した快感を堪える。
「い、いえ、大丈夫、です・・・・・・!」
シュロはなんとか笑顔を作って対応する。快感に真っ赤になりながら、シュロは無理に笑顔を作る。ちょっと息が上がっているし、少しだけ手が震えていた。
「え、えっと、今日はこのメニューがおすすめで・・・・・・」
シュロは言われた通りにちょっとお高めのメニューをおすすめしながら、サクの方をチラッと振り向く。
サクはにこっと、小悪魔的に蠱惑的に笑っていた。心なしか、先ほどよりも頬が上気して息が上がっているように見える。
(絶対サクさんの仕業だ・・・・・・!)
なぜか急に動き出したしっぽ。これは絶対サクさんの仕業だろう。問い詰めてみたいが、今はとりあえずお客様への対応を優先にする。
そして、シュロはなんとかその場を乗り切ることが出来た・・・・・・いや。
(なんかちょっとえっちだ・・・・・・)
お嬢様にはそう思われていたので、乗り切れてはなかったかもしれない。まあ、そのシュロの、お尻の穴からの快感に堪えているえっちな笑顔が脳に焼きついたせいでぼーっとしてしまって、結果おすすめされたちょっとお高めのメニューを無事頼んでくれたので良しとしよう。
・・・・・・さて。
お嬢様はお嬢様でいいとして、問題はこっちだ。シュロは、サクに問い詰めた。
「・・・・・・あの、サクさん? 一体何をしてるんです?」
サクはにこっと笑って言った。
「いややっぱり、ただ挿入れてるだけっていうのもつまらないじゃないですか。だから、ちょっと動かしてみたんです。私の──『念動力スキル』でね」
「念動力スキル──!」
念動力スキル。かなりレアで、強いスキルだ。シュロだってそんなの喉から手が出るほどほしいスキルで──
「いや、そんなスキルをそんなことに使うなよ・・・・・・」
「大事なことですよ。私たちの趣味を彩るのには、とても大切なことです」
「ええ・・・・・・?」
有無を言わさぬ良い笑顔で言われて、シュロはなんか何も言えなくなってしまった。あまりに堂々とし過ぎているとなんかツッコみづらいものだ。
「ちなみに、私もちゃんと動かしてますから。お揃いですね♪」
サクからさらにドン引きすることを言われた。なんか顔赤いなと思ったら・・・・・・
「マジかよ・・・・・・」
サクはぽん、とシュロの肩に手を置いて、いい笑顔で言った。
「さ、お仕事頑張りましょうね、シュロさん・・・・・・♡」
確実にやばいことになる。シュロはゴクリと唾を呑み込むのであった・・・・・・
・・・・・・その後、シュロは念動力スキルで出し入れされるしっぽになんとか耐えながら接客した。出し入れされるたびにしっぽは腸壁を擦り、そして直腸の奥の方をコツンコツンと叩く。それが否応なしに快感を高めていく。
「んっ・・・・・・♡」
「だ、大丈夫?」
「だ、大丈夫です・・・・・・」
念動力スキルによる動かしだけではなく、サクは時々シュロに囁いてくる。
「ほら、お客様も、他のメイド仲間も、みんな心配そうにシュロさんのこと見てますよ・・・・・・? こんなにたくさんの人に見られながら、こういうことしちゃうのって、とーっても、気持ちいいですよね・・・・・・♡?」
「そ、そんなこと・・・・・・」
「でも、今のシュロさん、とてもとても、気持ちよさそうな顔してますよ・・・・・・? でも、それを我慢しててとっても辛そうです・・・・・・。だからほら、我慢しないでいっぱいいっぱい、気持ちよくなっちゃいましょうね・・・・・・。みんなに見られながら、いーっぱい気持ちよくなっちゃいましょうね・・・・・・♡」
サクはやっぱりやばい。言葉責めで、自分がどんなにやばいことをしているかいちいち自覚させられることによって、背徳感を掻き立てられる。人は、やってはいけないことをしているということに悦びを感じる生き物だ。だから、これによってもさらに興奮を促進させられる。非常に『上手い』のだ、サクは。
実際、シュロの脳みそは、快楽でとろとろになってきていて、何度も真っ白になりそうになってしまっていた。
(ぐううう・・・・・・)
達しそうになるのを何度も堪えながら、なんとかメイド業をこなしていく。そして、その雰囲気がなんかえっちなので、子供らしく可愛らしいその姿とのギャップに脳を焼かれた人が続出したのだった。
そして、無事メイド業も終わって・・・・・・
「ふー、なんとか乗り切った・・・・・・」
そうやってシュロが安心してるところに・・・・・・
カランカラーンと入り口の扉が鳴った。お店は終わったというのに、お客様が来たらしい。
「あっ、もうお店は終わって──」
シュロがそう言おうと入り口の方を向くと。
「わー、お兄ちゃんすっごく可愛い!」
「・・・・・・え?」
妹のルラが、そこに立っていた。シュロのメイド服姿を見て、目を輝かせている。
後片付けをしていたのだが、シュロは思わず駆け寄っていってしまう。
「ルラ! どうしたんだ!? 今日、学校じゃ・・・・・・」
「学校はもう終わったよ! 終わってから、超速で駆けてきたんだ!」
確かに、時間を見るともうそんな時刻になっている。色々と夢中で、気づかなかった。
でももうこれで終わりだし、ルラには悪いけどもうすぐに着替えることになるだろう。その時しっぽも外すことになるだろうから、まあ、なんとかセーフだろう。実の妹に露出ケツアナプレイをまじまじと観察されなくて済んだ。
「あー、ルラ、悪いけど──」
今から着替えるから、外で待っててくれ、そう言おうとしたところ・・・・・・
「おー、ルラちゃん! よく来てくれたね!」
クロがそう言って
「ささ、どうぞ中へ! ルラお嬢様!」
あろうことか中へと招き入れてしまったのだ。
「え? ちょ・・・・・・は?」
シュロが困惑していると
「いやー、実はシュロの写真をもらう代わりに、ルラちゃんと取引してさあ」
「写真をあげる代わりに、閉店したたあとお店に入れてもらうことを許可してもらったんだ!」
・・・・・・まさかのことを2人が言い出した。あのポスターの写真、確かルラから交渉してもらったと言っていたけれども、つまりその交渉の内容がそれだったと・・・・・・。
このメイド喫茶は、ルラがちょうど学校に行っている間に始まって終わるので、来たくても来れないだろうとシュロは甘く見ていたのだ。しかし、まさかルラとクロがそんな契約を交わしていたとは──
「・・・・・・えーっと、ルラ? それじゃあこうして閉店したあとお店に入るってことは達成したわけだし、も、もう帰ろう?」
「もー、何言ってんの? まさか本当にお店に入ることだけが目的なわけないじゃん!」
「そうだよシュロ。いいからとっととルラちゃんの接客してあげなよ。せっかく学校から超速でここまで来てくれたんだからさ! ルラちゃん楽しみにしてたんだよ?」
・・・・・・こうして。
シュロが露出ケツアナプレイしながら妹を接客することが確定してしまったのだった。
「ふふ、面白くなってきましたね♡」
◇
(マジでまずいよ・・・・・・どうしよう・・・・・・)
シュロは、1人冷や汗を流していた。当たり前だ。誰か、自分の妹の目の前で露出ケツアナプレイをして狼狽しないヤツがいるだろうか。いない。狼狽しないヤツなんて、この世に1人だっていやしない。いるとすれば、それは──
「ふふ・・・・・・楽しくなってきましたね♡」
隣にいるヤツみたいな、変態だけだ。
まあ、こうなってしまったからには仕方がない。シュロは、とりあえず妹を接客することにした。
というか、よく考えたらケツに何か挿入れてなくたって、メイド喫茶で妹を接客するとか普通に小っ恥ずかしいことだ。
「・・・・・・!」
でも、こんなふうにワクワクして目を輝かしているルラを見たら、兄としてはその期待を裏切れないと思ってしまう。
だから、シュロは言われた通りに満面の笑みを浮かべて教わった通りに
「・・・・・・お帰りなさいませ、お嬢様」
改めて、そう言って迎え入れた。
「わあー!」
・・・・・・実の妹に向かってメイド仕草をするのはけっこう恥ずかしいけれども、まあ、喜んでくれてるみたいだし良しとしよう。
問題はこのあとなのだ。
「さてと、それではお嬢様。お席にご案内いたします」
ルラを席に案内する。
ルラが席に座ると、
「それじゃあ、シュロさんも座りましょっか♡」
隣にいたサクがそう囁いてくる。
そうなのだ。このメイド喫茶は、メイドがご主人様/お嬢様の対面に座って接客するというスタイルでやっているのだ! それってメイドか? という疑問がなくはないが、とりあえずそういうことになっているのだ。
そう、座る。座るのだ。
「・・・・・・」
シュロがちょっと躊躇していると
「では、私から先に座らせてもらいますね」
そう言って、サクはルラの対面にあるシートの奥の方へ座った。
(よくこの状態で平気に座れるよな・・・・・・)
サクは何事もないかのように平気で座っている。いや、よく見るとちょっと頬が赤らでいるので平気ではないのかもしれない。でも、ちょっと見ただけでは全然自然に見えるくらい変わったところがない。やっぱりプロはすごいね。露出のプロだ・・・・・・。
こうなっては仕方がないとシュロも覚悟を決めてルラの対面、サクの隣に座る。
「・・・・・・っ♡」
座ることでしっぽがより奥へと押し込まれ、少し気持ちよくなってしまうが、なんとか顔に出さないようにして堪える。
「えっと、それではお嬢様。メニューです」
そう言って、シュロはメニューをルラに渡す。
「せっかくだし、今日はタダでいいよ! お代はいらないから、好きなもの頼んでよ!」
クロが、そんな嬉しいことを言ってくれた。
「ほんと!?」
「いいのか? クロ」
ルラは目を輝かせるが、シュロは心配そうにそう問いかけた。
「いいっていいって! 今日はシュロ効果でそこそこ稼がせてもらったし、店長権限で無料にしちゃう!」
本当にいいのかと心配になるが、そういうことならここはお言葉に甘えさせてもらおう。
「じゃあ、えっと・・・・・・」
ルラはメニューに目を落とす。目をキラキラさせながらメニューを眺めていた。
(ずいぶん、嬉しそうにしてるな・・・・・・)
シュロは、嬉しそうにメニューを眺めるルラを、これまた嬉しそうに、微笑ましそうに眺めていた。
そして、そんなふうにルラのことを眺めているシュロを、これまた微笑ましそうに他のメイドたちがこっそりと眺めていた。
そんなふうにメニュを見ていたルラは、しばらくすると顔を上げて元気よく注文した。
「じゃあ、とんかつ定食一つ!」
「──いやなんでメイド喫茶にそんなものがあるんだよ」
今までしっぽに集中してて気が付かなかったけど、メニューにはなぜかとんかつ定食があった。なんでだよ。
「『キャベツ千切り速度アップ』スキルの有効活用だよ!」
「ああ、そういえばクロはそんなスキルを持ってたな・・・・・・」
前に言った、スキルポイントを全部『キャベツ千切り速度アップ』スキルに変えてしまって爆死した友人とは、何を隠そうクロのことなのである。
「じゃあ少々お待ちくださいね!」
少々お待ちくださいね、そう言ったのに奥に引っ込むやいなやすぐに出てきた。
「お待たせしましたー!」
「いや待ってないよ! 早いな!」
「キャベツ千切りスキルだけじゃなくて、とんかつ超速調理スキルも最近手に入れたからね! とんかつにおいて死角なしだよ!」
「すげえな・・・・・・なんて無駄な強運なんだよ・・・・・・」
とんかつチートで異世界無双とか出来そうな勢いだ。・・・・・・なんかそういう作品、もうありそうな気がする。
とりあえず、そんなこんなでルラの前にとんかつ定食が提供される。
「わあ・・・・・・!」
なんか無駄に美味そうだ。
「それじゃあシュロ。魔法の言葉を唱えながら、このとんかつソースで絵を描いてね」
「普通オムライスにケチャップでやるヤツなんだよそれは」
シュロはツッコみながらも、とんかつソースを手にしてとんかつに絵を描いていこうとするが──
「──!」
突然に。
今まで静穏を保っていたお尻の穴のしっぽが、また唐突に動き出した。犯人は1人しかいない。
(あいつ・・・・・・!)
シュロがきっと視線鋭く振り向くと、やはりサクが妖しく笑っていた。
サクは、ただ先ほどまでと同じようにしっぽを動かしたわけではない。
(さっきまでと違って、動きにバリエーションをつけてる・・・・・・!)
さっきまでみたいにただ抜き挿しさせるだけではない。ブブブ・・・・・・と振動させたり、穴の中を掻き回すように回転させたりと、色々なバリエーションをつけ、確実にこちらを絶頂させようと狙ってきている。
「ふふ・・・・・・ほら、どうしたんですかシュロさん。早く魔法の言葉を唱えて絵を描いてあげないと」
妖しく笑って、サクがそうやって促してくる。
(・・・・・・ええい! やってやる! こうなったら思い切りよくやってやるぞ!)
シュロは覚悟を決めてやってやることにした。
「お゛っ♡・・・・・・いしくなあれ。も、萌え萌えきゅん・・・・・・♡ んっ♡」
ただでさえ恥ずかしい魔法の言葉を、シュロは露出ケツアナプレイをしながら、アヘ顔気味でオホ声出しかけになってもなんとかやり遂げた。とんかつの上に描かれたハートの絵もちょっと歪んではいるけど、なんとかやり遂げたのだ!
「すごい! メイドさんの魔法の言葉、生で初めて見た!」
ルラにも気づかれずに済んだみたいだ。
「まっ・・・・・・まあ、冷めないうちに、早く食べなよ」
「そうだね! それじゃあいただきます!」
ルラはとんかつ定食を食べ始める。
そうやってとんかつ定食を食べながら、ルラはシュロ、サクの2人と楽しく話したりした。このメイド喫茶は、こういうコンセプトなのだ。時にはメイド同士がイチャイチャ仲良く百合ゆりしてるのを、客がただ眺めるだけというのもある。
まあ、今は3人仲良く喋っていただけなのだが、シュロはそんな中でも密かに絶対絶命の危機に陥っていた。
「んっ♡ んんっ・・・・・・!」
何度か少し声を漏らしてしまって、その度に咳払いをして誤魔化している。元々、さっきからしっぽを動かされていて準備は出来てしまっていたのだ。
少しずつタイムリミットが近づいてきている。『頂点』が近いのだ。絶頂しそうなのだ。普通に。
やはりサクは強い。普段から自分でやっているだけに、しっぽをどうやって動かせば気持ちよく感じて、どうすればうまく絶頂まで導けるかを熟知しているのだ。
そして──
「あー、気持ちいいですね・・・・・・♡ 自分の妹の前で、お尻の穴いーっぱいほじほじされちゃうの、気持ちいいですね・・・・・・♡」
サクはそうやって、隙を見て耳元で囁いてくる。その度に、自分が今直面している異常な状況を無理やり理解させられて、肉体的な快感だけでなく、精神的な快感をも高められてしまう。人は、やっぱり自分がやってはいけないことをしていることに快感を感じる生き物なのだ。
「妹さんはこんなにも純真にこのお店を楽しんでいるのに、シュロさんは隠れてこんなことをしているなんて、本当に、いけない子ですね・・・・・・恥ずかしい子ですね・・・・・・♡」
「やっ・・・・・・やめてください・・・・・・」
「あら、やめていいんですか? でも、今のシュロさん、すっごく気持ちよさそうですよ。本当は、やめてほしいなんて思ってないんじゃないですか?」
「そっ、そんなこと・・・・・・!」
「そんなこと、あるでしょう・・・・・・?」
いや違うのだ。これは、きちんと最後までやり遂げないと、きっとミッション失敗になってしまうであろうというなんかそう言ったアレで、つまりミッション達成のために仕方なくやっているだけなのだ。だから、決して気持ちいいからもっとやってほしいとか思っているわけではない、のだ・・・・・・。
「──ッ♡ ──ッ♡」
シュロは、何度も頭が真っ白になりそうになりながらも、強靭な意志でなんとか堪えていた。
「お゛ッ♡ ・・・・・・もしろかった? その映画・・・・・・」
と、こんな感じで何度かオホ声未遂とアヘ顔未遂をやらかしながらも、なんとか達しないように頑張っていたのだ。
しかし、そんなことをしていたらルラに少し変に思われてしまったようで
「お兄ちゃん、大丈夫? なんかちょっと、具合悪そうだけど・・・・・・」
そんなふうに、心配そうな顔で聞かれてしまった。
(なんかちょっと、申し訳ないな・・・・・・)
シュロはちょっと罪悪感を抱いてしまう。
(いや、てかヤバい! なんとかバレないようにしないと・・・・・・!)
シュロはゾクゾクと背筋から脳のてっぺんまで駆け上ってくる快感をなんとか堪えながら、ややチカチカしてホワイトが支配していく脳内を必死に回転させて言い繕おうとする。
言い繕おうとした、のだが──
「ふふ・・・・・・♡」
その瞬間、サクが妖しく笑った。そして、先ほどよりもさらに激しくシュロのしっぽが動き始めた。
それに、シュロの耳が、見えない何かによって舐められているような感覚がある。
「『悪魔の見えざる舌』・・・・・・私のとっておきの、素敵な素敵なスキルです・・・・・・念動力と同じで、いいスキルでしょう?」
まだ、こんなスキルを隠し持っていたらしい。
「妹さんに見られながら、なんて、きっとものすごく気持ちいいと思います・・・・・・♡」
お尻からの激しい刺激と、耳を舐められていく感触。背筋を走るゾクゾクがもう抑えようもないほどに、どうしようもなく気持ちよくて、視界がさらにチカチカして、脳みそがぐちゃぐちゃトロトロの真っ白になっていく。
「へいっ・・・・・・き・・・・・・お兄ちゃんは、平気だから・・・・・・」
なんとかそれだけを搾り出すように言う。ルラの視線を感じる。ルラの視線で、脳みそには背徳感というエッセンスが加えられて、さらにぐちゃぐちゃトロトロのホワイトになっていく。
そして──
「─────ッッ♡♡♡」
シュロは頂点へと達したのであった。
何度も何度も、抑えようと思うたびに抑えきれない快感が脳みそ真っ白にして、真っ白の上に真っ白を重ねていく。脳みそが快楽漬けになって、ばかになってふやけていく。
「────ぉッ、ほぉ゛ッ・・・・・・♡」
・・・・・・
・・・・・・
・・・・・・
しばらく、快感の余韻に浸っていたシュロは、ややあって無事に戻ってきてから、まだどことなくぼんやりとする脳みそを必死に回転させて、心配そうに自分を見つめるルラに
「だ、大丈夫だよ・・・・・・ちょっと疲れてぼんやりしちゃってただけだから・・・・・・」
そう言って、ややぎこちない笑顔を浮かべながらダブルピースを決めたのであった。
◇
・・・・・・
「はー」
シュロは、家に帰ってくるや否やすぐに布団を敷いて、そこに倒れ込んだ。
「今日はお疲れ様、お兄ちゃん。ゆっくり休んでね」
ルラが優しく言ってくる。ルラはとんかつ定食食べたし、シュロもとんかつ弁当をもらったので、今日は夕飯を作る必要はない。しばらくはこうやって休んでいよう。
(しかし、今日は本当に疲れたな・・・・・・)
今日はかなり疲れる1日だった。
シュロは布団の上で寝転がってぼーっとしながら、帰り際、サクから言われた言葉を思い出していた。
『また一緒に遊びましょうね。シュロさん・・・・・・♡』
・・・・・・
(出来ればもう会いたくはねえなあ・・・・・・)
シュロは心の中で、そう呟くのだった。
まあ、無事レベルは上がってたからとりあえずは結果オーライだ!!
ケツアナ編、完!