この世界では、人は生まれながらに魔力を持ち、成長すると自分の才能を示すスキルが発現する。
魔力量が多ければ強力な魔法を使え、優れたスキルを持てば将来の選択肢も広がる。魔法使いや剣士として名を上げる者もいれば、賢者を目指して魔法の研究に生涯を捧げる者もいる。
一定の年齢に達した子供は教会でスキル鑑定を受け、自分の才能を知ることになる。
そして、優れた才能を持つ者は王都の学園へ進み、より高度な教育を受けることができる。
この世界では、それが当たり前だった。
ただし、魔力をまったく持たない人間は、ほとんど存在しない。
そこは町はずれの村「ヒート村」そこに一人の少年がいた名はゼロ、魔力がなくこの世界では少ない部類に入る一人だゼロは魔力がないため虐められていた。
ガキン!ッ木剣のぶつかる音村の広場に響いた
「おいゼロ!もう終わりか?」
目の前の少年が木剣を肩に担ぐ
「魔力ゼロは剣もまともふれないんだな~」
取り巻き達が笑い馬鹿にする
「同じことしか言えないのか?」
地面に落ちた剣を拾いあげる
「なんだと?」
「もう少し面白いこと言えないのかなってな」
「てめぇ!馬鹿にしてんのか!」
「そんな事ないさ事実をいったまでさ」
ゼロに向かって剣を振り下ろそうとした時、女の子が走ってきた
「ちょっと貴方達、また虐めてるの!?やめなさい!」
「やべミラだ逃げろ~」
取り巻きといじめっ子が逃げていく
「ゼロまたやられたの?貴方は弱いんだから助けを呼びなさいっていつも言ってるでしょ?」
「ぼくだってやられっぱなしじゃないさ、それに少しでも強くなって君を守れるようになりたいんだ」
「それは嬉しいけど魔法が使えないんだから」
ミラが怪我している所を癒す
「ありがとう、ミラは魔法が使えていいね」
「私だってまだまだよ、私の夢は賢者になることだから」
「応援するよ、僕はミラのボディーガードでも目指そうかな」
「いいわね、それに下はスキル鑑定の日でしょ?どんなスキルが貰えるのか楽しみね、私は魔法使いだろうけどゼロは何かしら」
「とりあえず使えるスキルであることを祈るよ」
「そんな弱気じゃだめよ、ゼロにはもっと強くなってもらうんだから」
「はは、お手柔らかに頼むよ」
翌日
村の皆が教会に集まっている、今日はスキル鑑定の日これによりその者が持つ資質という物がわかる、当然スキルによっては使える物使えない物が存在するが大抵は使える物もしくは進むべき道を決めるスキルが見つかるそして当然ながらゼロとミラも来ている。
「おいゼロも来たのか?やめとけどうせ役立たずのスキルしかあたらねえよ~」
「そんなのやって見なきゃわからないよ」
「生意気なー」
「ちょっと貴方達しずかに始まるわよ」
神官が真ん中に置かれた水晶の前で説明を始める
「これよりスキル鑑定を始める、これはとても神聖な事だだれも邪魔せぬように、この水晶は手を翳すとスキルの名前が現れ教えてくれる物となっている、仕組みについてはオーパーツであるため未だ解明されていないがねそれでは順番に並んでくれたまえ」
それから順番に子供達がスキルを発見していく、中には落胆する者 親の稼業を継げると喜ぶ者、全く方向が違い怒られる者もいたそんな中ついにミラとゼロの出番となり先にミラが手を翳す。
すると水晶に出た、文字は賢者であり神官大人たちがざわついた。
「こ!これは!賢者!なんと生きている内に見ることができるとは、少女よあなたは天才なのかもしれません、励みなさいそうすればきっと良い事につながります。そなたに幸運が在らんことを、さあ次は少年の番です」
ミラは喜び早速ゼロに声を掛ける
「ゼロ、見た?私 賢者よ」
「あぁよかったな夢に近づくじゃないか」
「過ぎは貴方よ」
「見てくるよ」
「さあ少年手を翳して、そなたに幸運が在らんことを」
水晶に浮かび上がった文字は「HACKING」それを最初にみた神官が微妙な顔をする
「ほらみろどうせ役立たずなスキルなんだろ」
神官が周りに聞かれ答える
「少年これは私も聞いた事がないスキルだ、だが神がこれを与えたという事は何か意図があるのだろう、試しに使ってみてくれないかな?」
ゼロはスキルを発動するため名前を呼ぶ
「ハッキング!」
宣言するとゼロの前にホログラムのような画面が出てくる
「これはいったいどう使えばいいんだ?」
神官が質問する
「少年にはなにかみえているのですか?」
「はい、ここに板状の文字が書かれた物があります」
手で表すが大人たちも疑いの目を向ける
「見えん無いんですか?」
「残念ながらあなたにしか見えないようです、ですが使い続け調べれば何かわかるかもしれません励みなさい」
それから子供達は神官からありがたいお告げを聞き解散となった。
夜、ゼロは寝つけず広場へと来て座りながら自分のスキルについて調べていた、ミラも後から来ていた。
「ゼロどうしたのこんな夜に?」
「僕はなんだか寝れなくて自分のスキルについて考えてたんだ」
ゼロはハッキングを使い自分の事を調べていた。
「今の所これでできるのは解析だけみたいだから」
「でもなんだかすごいスキルかもしれないわよ?それにね?ゼロ」
ミラがゼロの隣に座り報告する
「私ここでの勉強が1段落したら学校グランド学園に行くのそこで魔法を学ぼうと思うわ」
「凄いじゃないか応援するよ」
「なにいってるのよ、貴方も来るのよ?もしかしてこないつもり?」
ミラの声が暗くなる
「なんで僕が一緒に?剣もまともに扱えないのに」
「だって守ってくれるんでしょ?期待してるわよ?それに剣くらいどこでも修行できるじゃない、だからあたしと来なさい!ゼロ」
ミラが声を上げ進める
「はは全くそこまで言われたら行くしかないじゃないかこんなスキルでどこまでいけるかわからないけど頑張ってみるよ」
二人は立ちあがりミラが焚きつける
「ゼロ!そうと決まれば特訓よ!少しでも多く修行よ!」
「お手柔らかにねあはは」
それから一か月後ゼロとミラが村を経つとき
「皆今までありがとうね私学校で頑張ってくるから」
大人達がお見送り
「体に気を付けるんだよ?ミラちゃん、ゼロの事よろしくね」
「わかってる、ゼロの事は任せてちゃんと守るわ」
「ゼロ、こんな危なっかしい娘だけどミラの事よろしくね」
「できるとこまではやります、それにミラの暴走はちゃんと止めるから大丈夫ですよ」
「それじゃあ行ってくるわ皆!」
「皆さん行ってきます」
そして村の人とは別に赤い目の鳥が一羽木の上から二人見下ろし飛んで行った。
ゼロとミラは学校、グランド学園へとたびだった果たしてこの先どんな困難が待ち受けているのか。