『見えますでしょうか!!街中にあの赤い人のような形をした化け物が…!!ウワァァァ!!』
人が…人が赤いヒトガタに飲み込まれていく。1人残らず、大人も子供も皆等しく…。
【突如、人類は終わりを迎えた。
赤いヒトガタの波が人を捕らえ呑み込んでいく。
これを通称「終焉の赤波」…と呼んだ。
終わりならば今もこうしてモノローグがも続くのがおかしいって?
まぁそうだろう。
だってあの赤波は止まって人類も皆助かったのだから…。】
「まぁ、救ったのは俺とその他5名なんだけどな〜。あーむ。」
ムシャムシャと人工肉のジャーキーを食べながら古民家の縁側でだらけているのがこの男、
姿は30代前半、ボサついた黒髪、鋭い目つきに灰色の瞳、目の下に隈。どう見ても不審者にしか見えないのが玉に瑕。
「あー。今日もだらけてジャーキー貪れるとはいい世の中だなぁ!!」
後ろを見ないようにして声を出している。冷や汗が出ている。
「隊長。俺のことを見ないようにしても無駄です。仕事です。」
赤我の後ろから声をかけるのは20代前半のこれまた目つきの鋭い青年。七三分けでぴっちりしたスーツをみにまとっていた。
「あー!あー!!聞こえない!聞こえないよー!!」
「アンタは聞こえてんだよ抵抗するな。」
「隊長だぞ!?そんな口の利き方でいいのかなぁん!?」
「ウチの隊は緩くがモットーなんで問題ないですね。いいから仕事行くぞボケナス隊長。もう向こうに全員揃ってんだよ。」
「はいはいわかりましたよ!!」
そう言うと立ち上がりサッと上着を肩にかけて声を掛けてきた者と共に歩く。
「ところで今日の仕事って何よ。俺聞いてないんだけど?」
「言いましたよ。漁に行くので護衛を頼みたいとの事でして。今回マグロ漁です。」
「……長いやつじゃん。」
「長いですよ。だから前から言ってたのに聞いてなかったんですよアンタが。」
「あー!聞こえないなー!」
小走りで先に進む。
「全く。今回は海なのでウチの支部の幹部全員出勤となります。」
「え?いつも全員出勤してんだろ?お前含めて」
「あれ無給ですよ。みんなアンタに会いたいからって勝手に来てます。」
「はぁ!?こんな世の中なんだから休めよ人類!!」
「何気に休んでないアンタに言われたかねぇ。」
「俺はいいんだよ。英傑様だぞ。」
「その
「はっ…物好きめ。」
赤我は振り向かないが声が少し弾んでいるのが青年には伝わった。
そのまま移動していく2人。
今回は漁の依頼のようだが…。