【鬼副長・土方十四郎の「対センチネル&アメコミヒーロー絶対撃破マヨネーズ戦略」】
第一章:作者の善意と、主役を奪い取った鬼副長
「――おい、ちょっと待て」
万事屋のリビングで、マヨネーズ塗れのおはぎを完食した土方十四郎が、ギラリと光る鋭い眼光で部屋全体を威圧した。
「さっきから聞いてりゃ、未来のセンチネルだの、アベンジャーズだの、サノスだの……敵の能力が無敵だの絶望的だのって、ハナから諦めモードで語り合ってんじゃねぇよ。作者の野郎から『前回まで完全に存在を忘れてて悪かったから、今回は土方に主導権を渡して好きに考察させてやる』っていう、なんとも都合のいいメタ的な善意の通知が届いてんだよ!!」
「大人の事情を隠す気ゼロかよ!!」と、志村新八の鋭いツッコミが炸裂する。
しかし、土方は意にも介さず、懐から一枚の巨大な模造紙と油性ペンを取り出し、ちゃぶ台の上にドカンと広げた。
「いいか、真選組副長・土方十四郎が教えてやる。いくら能力を無制限に適応・コピーする『未来型センチネル』だろうが、X-MENやMCUの化け物どもだろうがな……武士の足算とマヨネーズの粘度をナメてもらっちゃ困るんだよ!!」
「む……? なんだ土方、その謎の自信は?」
夜刀神十香は、手元に新しく出されたみたらし団子を頬張りながら、興味深そうに首を傾げた。
第二章:土方十四郎の「対・未来型センチネル」絶対攻略法
土方は油性ペンでキュッキュと模造紙に「センチネル」と殴り書きし、力強く叩いた。
「まず、あの『フューチャー&パスト』の未来型センチネルだ。炎には氷、ダイヤモンド化には衝撃波、能力をその場で即座に分析・適応して無効化する。一見隙がないように思えるがな……奴らの適応プロセスには最大の弱点がある」
「弱点……? あんな化け物にそんなもんあったか、土方さん?」
溝鼠組の若頭・黒駒勝男が、愛犬のメルちゃんを抱えながら訝しげに尋ねる。
「あるね。センチネルの適応能力ってのはな、あくまで『既知の物理法則やエネルギー属性』を分析して最適化するシステムだ。……じゃあ聞くがな、『熱量や質量を無視して、ただひたすら物質の表面をヌチョヌチョにして可動部を麻痺させる高粘度油分(マヨネーズ)』という、物理学的にも栄養学的にも狂った概念を突きつけられたらどうなる?」
土方は煙草の煙をくゆらせ、不敵な笑みを浮かべた。
「センチネルが熱線を吐こうと胸部を展開した瞬間、その隙間に特注の超高粘度マヨネーズをバズーカでブチ込む! 奴のナノマシンが『これは炎か? 氷か? 雷か?』と分析を開始した瞬間、マヨネーズの脂質と卵黄が駆動関節のミクロの隙間に侵入し、冷却ファンとセンサーを油膜でべっとりとコーティングするんだよ!」
「……え、それだけですか?」と山崎退が地味な顔で挙手する。
「それだけじゃねぇ! センチネルが『マヨネーズの油分』に適応しようと体組織を油分分解モードに変形させた瞬間――すかさずお前ら(万事屋と沖田)が『ただの切れ味の悪い日本刀』で物理的に頭をぶった叩く!!」
「「「 地味すぎるわ!! 」」」
銀時と新八が同時に絶叫した。
「地味だが確実だ!!」土方は熱弁を振るう。
「超ハイテクな適応型AIってのはな、『あまりにもバカバカしいアナログな嫌がらせ』に一番弱いんだよ! マヨネーズでセンサーを狂わせ、論理回路がフリーズした隙に泥臭い刀の素振りで物理破壊! これが真選組流・対センチネル殲滅作戦だ!!」
第三章:MCU&X-MENヒーロー別・完全攻略マニュアル
一度乗ってきた鬼副長の暴走は誰にも止められない。土方は模造紙をひっくり返し、次々とアメコミヒーローたちの名前を書き連ねていく。
1. クイックシルバー(超高速移動)攻略
「さっき新八が絶賛してたペンタゴンの高速野郎だがな……あいつの移動ルートは決まってる。スローモーションで気取って走ってる最中、足元に『マヨネーズのボトル3本分をぶちまけたローションマット』を敷いておけばいい。音速で滑って壁に激突して自滅だ」
新八のツッコミ:「スタイリッシュな映画の演出をドリフのコントに落とし込むなよ!!」
2. ウルヴァリン(超回復・アダマンチウム骨格)攻略
「あの爪の生えた頑固親父は、骨が絶対に折れねぇのが自慢らしいな。だがな、全身が金属ってことは『磁石』に弱い。真選組のデカい強力電磁石で天井に貼り付けた後、口の中にマヨネーズをチューブごと突っ込んで『糖質と脂質の過剰摂取』で内臓からじわじわ攻める」
沖田総悟の冷めた一言:「土方さん、それ完全にただの嫌がらせですぜィ。俺ならアダマンチウムの爪を折る代わりに、土方さんの背中にバズーカブチ込んで爆破しますね」
土方の怒号:「俺を狙うなと言ってんだろコノヤロー!!」
3. アイアンマン/トニー・スターク(パワードスーツ)攻略
「パワードスーツの電子機器なんてのはな、万事屋のポンコツパソコンと同じだ。スーツの排気口にマヨネーズを詰めて過熱(オーバーヒート)させるか、スナックお登勢の『家賃取り立ての請求書』を画面に大量ポップアップさせて精神的に追い詰めればイチコロだ」
お登勢の冷酷な後押し:「ほう……トニー・スタークかい。全財産差し押さえの書類なら、アタシが何枚でも書いてやるよ」
キャサリン:「トニー・スターク、オイラたちの店の滞納家賃を肩代わりさせるヨ!」
第四章:ラトタスクの評価と、完封勝利(?)の結末
壁のホログラムモニターに映るラトタスクの司令官・五河琴里は、チュッパチャプスをカリッと噛み砕き、呆れたように額を押さえた。
「……はぁ。一時はどうなることかと思ったけど、この男の戦略、狂ってるようでいて『高度なAIや超能力者に対するアナクロニズム(時代錯誤)な揺さぶり』としては、あながち間違いじゃないのがムカつくわね……」
分析官の村雨令音も、睡魔と戦いながら小さく頷く。
「……ふぅ。センチネルの適応プログラムは、敵の『合理的な攻撃』を予測して進化する。……土方副長の『マヨネーズを詰める』という理外の無秩序な行動は、AIの予測アルゴリズムの想定外……まさに計算不能のバグを生む可能性が高い……」
「ほら見ろ!! ラトタスクの専門家も俺の戦略を認めてんだよ!!」
土方がドヤ顔で胸を張ると、銀時が心底嫌そうな顔で木刀「洞爺湖」を肩に担いだ。
「はいはい、すご〜い土方くんすご〜い。マヨネーズでアベンジャーズもセンチネルも全滅だね〜。……で? 考察に満足したら、その散らかったマヨネーズのボトルと模造紙と、勝手に食ったおはぎの代金払ってさっさと屯所に帰りやがれコノヤロー」
「なんで俺が金払うんだよ!! 作者の善意で主役やってやったんだから、必要経費は万事屋ツケで落とせ!!」
かぶき町の夜は更けていき、未来の脅威も宇宙の危機も、結局は「マヨネーズと貧乏泥試合」という銀魂の日常の渦の中に飲み込まれて消えていくのであった――。
(第二十九話・終わり)