死んだ筈の俺は真っ白な空間に立っていて、眼前には俺の腹部までの高さがある正方形な箱が置いてあり、その箱の上部には両腕が通る程の穴が開いていたんで、穴から箱の中を覗いてみると折り畳まれた紙が幾つも入っている。
箱の中身を確認した瞬間「くじを1枚引いてください」という声が聞こえたが、どうやらこの箱の中から紙を1枚だけ取り出すという「くじ引き」をしなくてはいけないらしい。
折り畳まれた紙が沢山入った箱以外は何もないこの空間で、他にやれることも特にないんで「くじ引き」をしておいたが、引いたくじを開いて中に何があるか確認してみると「魔王と名の付くもの全て」と書かれていただけだった紙。
これは何なんだと思っていると手に持つ紙が眩く輝く光の玉に変化して浮き上がったかと思えば、俺の胸に飛び込んできた光の玉は痛みもなく身体に沈みこむと完全に俺と同化していく。
それから「転生特典の授与が完了しました」という言葉が聞こえたと同時に、俺の脳裏に浮かんだのは、数多の魔王と名の付くもの全てであったが、それらは数が多すぎて把握しきれていない。
魔王と名の付く全てを1つ1つ確認する時間は与えられないようで、今度は「転生を開始します」という声が聞こえると、光に包まれた俺の身体は徐々に消え去っていき、次に目覚めた時には赤子として生まれ変わっていた俺は、魔王であるルシファーとリリスの間に生まれた悪魔、シャイターン・イブリース・ルシファーとして生きることになる。
赤子から成長していく間に俺が転生した世界が、ハイスクールD×Dであることに気付いた俺は、身に宿る魔王と名の付く全てを積極的に使用し、魔王ルシファーの子として力を示し続けたことで、ルシファーの血を受け継いだ純血の悪魔として他の悪魔達にも認められていたみたいだ。
軽く自身に宿る魔王と名の付く全てを確認してみると、ゲームのクロノトリガーの魔王とドラクエの魔王や大魔王に加えて、トリコのサニーの魔王の髪に、終末のワルキューレの第六天魔王波旬や、うえきの法則の十ツ星神器の魔王、等々様々な魔王が俺に宿っているのは間違いなかったが、変わり種としてはケンガンオメガの鬼神魔王こと呉雷庵すらも今の俺には宿ってるんで「外し」や「呉家伝」に「呉一族伝」も使用可能にはなっている俺。
それ以外にもダイの大冒険の魔王ハドラーや真・大魔王バーンなども今の俺には宿っており、真の姿となったバーンと同じく、オリハルコンを軽々と捻り壊すことも可能な腕力を持つ俺であるなら、大概の相手は軽く殴るだけで倒せるんで、3つの技を1度に放って迎撃する天地魔闘を使うまでもない。
魔王と名の付くもの全てとは範囲が凄まじく広く、YAIBAに登場した魔王剣という月を滅ぼした剣や、ぬらりひょんの孫に登場した魔王の小槌という刀など、魔王と名の付く武器なども含まれていた。
ちなみに魔王ジュブナイルリミックスという漫画も、魔王と名の付く全てに含まれていたようであり、いつでもそれを取り出して読むことができたりもしたんで、長生きする悪魔生での暇潰しにはなるな。
魔王ジュブナイルリミックスと同じように、題名に魔王と付く作品は小説や漫画にアニメという形で、いつでも読んだり視聴することが可能であったりもしたが、それらに登場する魔王すらも今の俺には宿っているんで、それぞれの能力やできることの確認にもちょうどいいかもしれない。
暇な時間は魔王と名の付く作品を見て、今の俺に何が可能であるかを確かめたりもしたが、自称や他称が魔王である存在も魔王と名の付く全てに含まれていたらしく、ジャンプ作品で言うならヒロアカのオールフォーワンや、食戟のソーマの食の魔王、小説で言うならオーバーロードのモモンガや、ありふれの南雲ハジメとかも含まれているようである。
魔王と名の付く全ては凄まじく膨大で、全てを完璧に把握するには、それなりに時間がかかりそうだ。
自身に宿る魔王を調べていく最中、ウルトラマンオーブの魔王獣なども俺に宿っていると知り、超大魔王獣マガタノオロチというほぼ弱点が無いヤバイ存在が宿っていることにも気付いたが、俺と同化しているマガタノオロチには意思などはないんで勝手に暴走することは無さそうだった。
こうして特撮系の魔王と名の付くものも含まれていると知った俺は、他にも特撮系の魔王と名の付くヤバイ何かがあるんじゃないかと探ってみた結果、どうやら俺は仮面ライダージオウのオーマジオウに変身することもできるようである。
最高最善の魔王とも呼ばれていたオーマジオウも魔王と名の付く何かに含まれていたことに納得すると同時に、仮面ライダーの最強ライダー議論で上位に入ってくるとんでもないライダーであるオーマジオウに変身できることは、プラスであると前向きに考えておくことにした俺。
様々なことを祝ってくれるウォズは居ないが、全ライダーの力を持つオーマジオウなら、ウルトラマンオーブの魔王獣とは違って、必要以上に破壊してしまうことはないだろう。
ウルトラマンの怪獣の中でもヤバイ存在な魔王獣が全て宿っていたりもする俺は、ハイスクールD×Dの戦闘力のインフレにも取り残されることは無さそうだ。
魔王獣が含まれていることに気付いたことで出せる力は増したが、普段は力を抑えておかないと、何もかもを壊してしまいそうだから気を付けておかないといけないな。