強くなる決意をしてから10年が経った。
なに?すっ飛ばし過ぎ?誰がちまちま基礎練やってるとこなんざ見たいんだよ。キングクリムゾンって奴だ。
まあ、それはそうと転生してから早10年。
赤子の頃に暇でやる事ないからと魔力をこねくり回したり、体内で巡らせたり外に放出してたりしてたらなんか魔力量がアホみたいな量になったり、2歳かそこらで闘気が使えるようになったり色々あったけど無事に成長し、それなりの強さになった。
転生したばかりのあの日、俺を拾ってくれた片腕のおっさん…ジュークによると、俺の今の強さ的には剣神流が聖級で水神流は王級って言えるらしい。
あと俺は剣だけじゃなく魔術も綺麗なお姉さんことミラーナに教えてもらったりしながら鍛えているが、今は独占されてたり失われてたりする魔術と一つだけ難易度と言うか数が変になってる解毒魔術が上級なのを除けば火・土・水・風そして治癒の5つが聖級まで扱えて、聖級の魔術をいじる事で治癒以外は実質王級相当になってる。
無詠唱で魔術が使えるようになると、魔術の改造などがずいぶん楽になった。
治癒に関してはどうにも欠損の再生のところがイメージ出来ないのか、聖級治癒魔術を王級に昇華出来ていない。
ちなみに、何で孤児院なのに剣も魔術もこんな高レベルで身につけられたかって言うとなかなか凄理由でな。
まず俺が住んでる孤児院はラノア王国に存在していて、孤児院を開いたのは200年くらい前にいた冒険者二人。
この二人がそれぞれ剣王兼火・風の聖級魔術師と水王兼水・治癒の聖級魔術師だったのがこの孤児院が色々おかしい原因らしい。
何でも二人は孤児院で孤児達を育てると同時に、剣術や魔術を教えていたらしく、教えられた子供達の大半はあくまで護身程度で初級中級止まりだったようだが、単純に才能があったり冒険者や騎士志望でやる気があった子供達は上級・聖級まで行った子が何人もいたんだとか。
中には王級以上にまで上り詰めた奴もいたらしい。
そんで二人が亡くなった後も二人が残した剣術と魔術に関する本があったし、上級・聖級にまで成長した子供のうちの何人かが孤児院を引き継いで運営して行った結果、定期的に上級以上の強者を排出する孤児院になったらしい。
俺に魔術を教えてくれたミラーナも聖級治癒魔術師で風・水も上級まで使えて剣術も水神流の上級だし。
ジュークのおっさんもこの孤児院出身で剣聖かつ水聖で治癒魔術を上級まで使える。
まあ、ジュークのおっさんは冒険者時代にはぐれ竜の番を討伐した時に片腕持ってかれて光の太刀が使えなくなったから剣神流は今は上級だとか言ってたけど、鍛錬は怠ってないし俺との模擬戦でどんどん技の冴えも良くなってってるからぶっちゃけ現役の時より強い気がする。
で、それはそうといくらぶっ飛んだ孤児院で尚且つ俺自身が転生者として下駄履いてたとしても、10年で王級剣士かつ王級魔術師になるのはおかしいって思うだろ?
だぁい正解。
まあ、まともな方法じゃないよね。
具体的には2歳の時に闘気が初歩的使えるようになったそのすぐ後にミラーナに頼み込んで治癒魔術を教えてもらった。
闘気・治癒魔術・膨大な魔力量とそれらを十全に扱える魔力制御の技量。
これらが集まってやる事と言ったらそう。
肉体改造だよね!
そんでまあ、2歳にして腹筋・腕立て・スクワットにランニング。当然剣の素振りに前世で修めた古武術の基礎もやった。
剣神流と水神流はジュークに教わってだけどね。
流石に2歳の肉体だと持たないからギリギリメニューをやり切れる程度の強化を闘気でしたり、やり過ぎて体を壊しかけたら治癒魔術で治したりした。
他にもアニメや漫画で使えそうな修行法は片っ端からやったよね。
それでも普通に血反吐吐いたりしたけどね。まあ根性あれば大体何とかなる。
そんな感じでやってると、肉体が鍛えられていくにつれて負荷が足らなくなってくるから、ジュークに頼んで両腕・両脚・胴体につける重りを買ってもらったりもした。
最近重さが足りないから加重効果の付いた魔道具の重りを買ったけど。
そんで、それとは別に肉体を休めている間はこの世界に関する事と魔術をミラーナから教わる。
そんな事を10年間やり続けてきたわけだ。
ちなみに、何が一番キツかったかって言われたら、肉体を鍛えるのが一番キツかった。
魔術に関しては極論魔力量が十分かつそれを精密に制御できていれば何でも覚えられる。
聖級を王級にするのも、そもそも王級以上は聖級を元にした発展系だからか、常日頃から闘気制御と魔力制御を鍛えている俺からすれば容易かった。
剣術に関しても、この世界の三大流派と前世の古武術は確かに違うが、基礎的な部分は共通することも少なくないし、孤児院の創設者である二人の王級剣士が残した本や意外と、意外と教えるのが上手いジュークのおかげで今の段階まではそこまで苦戦しなかった。
帝級・神級ともなるとどちらも一筋縄では行かなそうだけどな。
ちなみに、水王になれた事に関しては完全に偶然だったりする。
前世で半分本気半分冗談ぐらいな感じで習得できないか試して10年以上鍛錬を続け、ようやく身につけたケンイチに出てくる制空圏と言う技術と水神流がこれ以上ないほど相性が良かったのだ。
そうでなければ、いくら前世の下駄と今世の狂気的な鍛錬があっても、才能はあっても決して天才ではない俺が剣で王級になるにはもう1、2年は少なくともかかるだろうしな。
実際、剣神流を王級相当に鍛えるにはもう少し時間が必要だ。
まあ、どっちにしろ王級程度じゃ安心できないから、肉体も技ももっと
鍛えないといけないんだがな?
碌に会話文が出てきていないと言う事実。
主人公のスペック
年齢 10
身長 180
剣術 水神流・王級 剣神流・聖級
魔術 王級・火・土・水・風 聖級・治癒 上級・解毒
追記 闘気抜きの純粋な身体能力は闘気ありの聖級剣士にも劣らない
前世の主人公の古武術の練度を階級に嵌めると闘気は無いが技量は聖級。
あと本人は自覚してませんが、水神流と制空圏が融合したことにより実力は水神流単体でも王級の中でかなり上澄の方になってます。
また、定期的に魔物狩ってるので普通に金持ち。
スペックを全部纏めて完全に使いこなせるなら帝級行ける。多分