カードファイト ヴァンガード!!Diver's   作:祇園 天嶺

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この話ではファイトを開始しません。
導入これでよかったのか迷っているのでもしかしたら書き直すやもしれません。
あっ、初投稿です。


スタンドアップ・ザ・プロローグⅠ

 

始まりのスタンドアップ
プロローグ

 

今週末発売予定!!新弾【英雄台頭】、現在各カードショップにて予約受付中!!

「……デッケェ広告」

 

 電車の窓から見える街を見下ろし、前(・)世(・)には存在しなかった空中にドデカイホログラムの映像が流れる景色にそう呟く

 カードゲームが世界の中心にある世界、そんな世界に自分が生きているということは2年ほど前に気づいた。だが、別に僕はカードゲームが得意とか好きだったわけではない……勘違いして欲しくないがそこら辺のSNSに生息している冷笑族のように「うぉw」とか言ってたわけじゃない。前世の世界ではカード1枚に数十万という価値がついたせいで個人で転売をする転売ヤーなんてものがありふれていて始めようにも難しかっただけだ、まぁ、今世の世界にも転売ヤーはいるがだいたいそういう奴はムゴい仕打ちを受ける羽目になっているから絶対数も被害もそんなにないが。

 

 【ヴァンガード】

 50枚のデッキと5枚のライドデッキを使うTCG

 それが今世の世界を支配というか今世の世界の軸になっているというか、まぁ、この世界をそういう状態にしているカードゲームだ。小学校の授業で習ったとおりなら、かつて《次元大戦》なる世界をかけたファイトがあったからヴァンガードが世界の中心になったのだそうだが……詳しいことは分からん、習いたてだからね、しょうがないね

 

 「天峯(あまたか)〜、降りるわよ。おばあちゃんの家まで結構歩くんだから急ぎなさい」

 「はぁい」

 

 “おばあちゃん”、それは休日を奪う小学生の天敵なれどお小遣いというこの世の学生がもっとも尊ぶべきものを与えてくれるゴットであり、この世界ではスタートデッキデッキを渡してルールを教えてくれたりするありがたい存在だ。

 正直なことを言うと僕はヴァンガードのルールを全くといっていいほど知らない、前世にヴァンガードなんてゲームは元々なかったし、この世界でも中学生になるまでは自分のデッキタイプを確定させてはいけない、やら、パックは買ってもいいがデッキは作るな、やら変な風習(制約?)があるせいでマトモにやったことないし……そういう意味でもおばあちゃんの家でやらせてくれるヴァンガードはありがたいものだ、肩たたき券20枚をおばあちゃんにプレゼントしよう。

 

 「いい?天峯、ヴァンガードをおばあちゃんは教えてくれるけど……渡されたデッキで絶対《国家》を決めちゃいけないわよ、絶対よ」

 「わかってるよ、お母さん。しょーらいのボクにあくえいきょう、なんだよね?」

 「そうよ……適正がなくて反転者(リバーサー)にでもなったらこれからの人生を棒に振るようなものだし、反転者(リバーサー)とは言わずとも悪いファイターなんてのはそこら辺にいるかもしれないのよ……というか、今ルール覚えたってデッキを作るのなんてまだまだ先の中学生じゃない」

 「中学生はすぐだよ〜」

 「3年なんてお母さんからすればまだまだ先よ」

 

 リバーサー……分かんね、多分よくあるホビアニ作品の闇堕ち系キャラとかのことかな?

 国家はデッキのタイプ?方向性?みたいなもんらしい、ライドラインやらなんやらで色々複雑らしい……カードゲームが世界の中心にあるのはいいんだが、ルールがとてもムズそうなカードゲームを中心とするのはどうなんだろ、まぁ、よくテレビで世界大会とかしてるとこを見ると楽しそうではあるんだが

 

 

————10分後

 

 

 「おばあちゃーん、来たよ〜」

 「いらっしゃい、由佳(ゆか)さんも忙しいところお疲れ様ね」

 「ありがとうございます、それと、学校の宿題でルールを教えるっていうことをお任せしたいなんていきなり言ってしまってすみません」

 「いいのよ、チュートリアルデッキなんて今どき持ってる家庭のほうが少ないんだから、下手に自分のデッキを渡して“国家に染めちゃった”なんてことがよくあるって言うじゃない。持ってる人に頼るってことはいいことなのよ」

 「本当にありがとうございます」

 

 この世界には国家に準じてはいるが国家に染まってないチュートリアルデッキ(税込価格700円)なるものがある、らしい。国家に染まると色々人生が決まったりするらしく、中学生以下の子供ヴァンガードを教えるためには国家に染まってないデッキが必要だから用意されたらしい

 ……染まってないってどういうこと?なんで子供専用のデッキに染まってないのが必要なん?てか、人生が決まるデッキタイプってなんなのよ、マジで

 

 「たかちゃん、おばあちゃんは騎士様のデッキとドラゴンのデッキを用意したんだけど……どっち使いたい?」

 「ドラゴン!!」

 「ふふふ、たかちゃん、本当にカッコイイもの好きね」

 「家でもドラゴンのぬいぐるみが欲しいなんてよく言ってるんですよ、本当にうるさいくらい」

 「子供なんてそんなもんよ、私も男の子だったから色々大変だったわ」

 

 ドラゴンって……いいよね!!

 大きな翼をはためかせ、世界に縛られずに澄んだ大空を悠々と飛ぶ伝説の生き物……この世界だとたまに飛んでるの見かけるけど

 騎士もいい……いいんだけど、チラッと見えた感じ鎧の雰囲気が陽キャチックというかイケメンチックというか顔面偏差値の僻みを持ちそう……ッぱ、ドラゴンよな

 

 「にしても、ドラゴンエンパイアとケテルサンクチュアリのチュートリアルデッキなんてよく持ってましたね?」

 「ふふ、驚かないで欲しいんだけど仁(じん)がデッキが組めない不満が溜まりすぎてお小遣いから2つ買ってきたからなのよ、ウチにいる子供は自分しかいないのにね」

 「あー、あの人らしいわぁ」

 「早くやろ!!早く!!」

 「話しすぎたかしら、由佳さんゴメンだけどファイトテーブルの用意を手伝ってくれる?最新のホロシステムのやつなんだけど文字が小さくてね」

 「お義父さんが新しく買ってきたんですね……わかりました、色々やりましょう」

 

 母親とおばあちゃんの井戸端会議が長引きはしたが……ようやく始めよう、ヴァンガード




作品が面白いと思いましたら、是非是非ヴァンガードを初めてみましょう、12月に26種類くらいのスタートデッキが発売されます。
また、ヴァンガードやっているよ、という方は出来ればデッキやライドラインの案をコメントしてくれると作者が喜びます
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