織斑一夏が世界を壊そうとする話   作:ソナ刹那

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ストレス発散目的。
ひどく衝動的なために、今後は未定です。



第一幕
01 序


限りなく腐っている。どうしようもないほどに、この世界は腐りきっている。

ISなんて、今じゃただの兵器と成り果てた、とある科学者の夢の残骸だろう。まぁ、科学者自体もどうしようもないやつだが。

 

「男のくせに」

 

ISが出てからよく言われる言葉第1位は、間違いなくこれだろう。本当耳障りだった。

俺は姉に世界最強(ブリュンヒルデ)なんて、これまた大層な肩書きを持っているやつがいるために、あまりあれこれと戯言を言われることは無かった。けど周りを見渡せば、これが見事に「女尊男卑」一色だ。

小学校に通う未熟なガキ共も、男子をこき使う。担任が女だったらなおさら最悪だ。とりあえず男子のせいにしておこう、なんて教師以前に人間の勉強をしてこい、と言いたくなるようなやつしかいない。

 

「男のくせに」

 

その言葉がいったいどれだけの痛みとなるか、女共(あいつら)は分からないのだろう。今までの歴史で、男子が圧倒的に優遇されてきたのは事実だろう。だからと言ってやられたことをやり返す。それはただ連鎖を生んで復讐劇が繰り返されるだけだというのに。

転校していったやつもいた。何度も泣いてたやつもいた。それでも世界は汚れたままだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

第二回モンドグロッソ。俺は誘拐された。なんでも俺を人質に織斑千冬の優勝阻止を狙ったようだが、

 

「おい!なんであいつ出てんだよ!?」

「そんなこと知るかよ!?」

「所詮こいつはそんな程度の存在価値しか無かった、てことじゃねぇの?」

 

そいつは俺の髪を引っ張るようにして、俺の顔を覗き込んでくる。

 

「可哀想だなあ〜。姉も結局女尊男卑に染まってたてか?」

「……だから?」

「あ?」

 

元々織斑千冬(あいつ)なんかに期待していない。あぁ、確かに生活するための金くらいはくれている。そこには感謝するべきだろう。だが、その程度だ。

 

「……こいつどうする?」

「別にどうでもいいだろ。ブリュンヒルデを引っ掛けられないような使えないやつだろ?」

「そうだなあ、殺すか?」

 

あぁ……ホントくだらない人生だった。どれもこれも、ISなんてガラクタがあったからだ。

俺に力があれば、ISも、こいつらも、この世界も……。

 

「全部ぶっ壊してやるのに」

 

俺に向けられていた銃から銃声が響いた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

君は、力を欲するのかね?

 

「…………」

 

死の間際に復讐の感情が大きくなるのは、別に珍しいことではない。

 

「………誰だ?」

 

在り来たりであるが故に、その程度の塵芥に興味など湧きもしないが、君はどこか違うようだ。

 

「………違う?」

 

そう。今はそこらの、それこそ今まさに君を襲いかかろうとしているそいつらとなんら変わりはしない。凡人だ。

 

「…………」

 

だが君は、質が違う。我が友人の言葉を借りれば、「英雄の素質がある」ように思えるのだ。だから君には興味を持った。

さて、改めて問うとしよう。君は力を欲するかな?

 

「…………欲しい。この歪んだ何もかも全て!俺がぶっ壊して創り変えてやる!!」

 

破壊と創造。対する二つの渇望を共に抱くか。いいだろう。君に力を授けるとしよう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「…………あ」

 

幻のような時間が終わり、目の前に広がっていた世界は、

血まみれの肉塊とそこから流れ出る血で染まる朱い地獄のようだった。

 

「…………目障りだ」

 

それを見て何も思わなかった自分自身に、一番驚いていた。

 

「さて、織斑一夏」

「………お前か」

 

先程聞いた声が聞こえた。

 

「私の手を取るかね?」

 

俺はなんのためらいもしなかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

行方不明扱いにされていたらしい。よくもまぁ、今まで見つからなかったものだ。あの陰湿やろうが、人間を辞めてることくらい嫌でもわかっていたが、それでもあのクレイジー兎に見つからなかったんだから、ほんと何モンだよ。

 

「……一……夏、なのか?」

「あぁ、残念ながらあんたの弟の織斑一夏だよ」

 

こら。泣きついてくんな、ウザい。こっちの皮肉にも気づかないほど、感極まってるんじゃねぇ。面倒くさい。

 

「勝手に感動の再会しているところ悪いけど、あのクレイジー兎読んでくれる?IS持ってくるように」

 

屑姉が電話すると、1分もしないうちに来やがった。

 

「いっく〜〜〜〜ん!!」

「あぁーそういうのいいから。さっさとIS貸して」

「え?う、うん…」

 

そして触ると、ISが起動する。

 

「え……?」

「なっ!」

 

唖然した顔見せるんじゃねーよ。

 

「んじゃ、そういうわけで専用機作っといて」

 

やる事は終わったんで、さっさと帰るか。あの変質者のところに。

ったく、あいつが言うことだから仕方なく会いに来たんだから、特にこの場所に用はない。

呼び止めんな、ウザいから。

 





ストレス溜まったら、また書きます。
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