美男高校地球防衛部LOVE!
さて今回から原作三巻です。
このSSではいろいろなことに挑戦しています。
ということで、ちょっとテイストを変えてみました。
「ねぇ一夏くん?」
「嫌だよ」
「……まだ何も言ってないよ」
「林間学校が近いから、水着が欲しくてそれを選ぶのを手伝ってほしいんだろ?」
「さっすが一夏くん!言わなくても通じる仲だね、僕たち!」
「おぉっと、発言の選択を間違えた」
一言前に嫌だよって言っただろうが、目をキラキラ輝かせてんじゃねぇよ。
「それで明日の休日空けといてね」
「何勝手に決めて…っておい!待てよ!」
部屋が変わり、ドイツと相部屋になったフランス。一人部屋になった俺の部屋から出て行くフランス。というかいつの間に俺の部屋にいたんだ?
「ここで降りんだろ?ほら行くぞ」
「あっ…」
咄嗟に僕の手を掴んで、人混みの中を歩いて行く一夏くん。少し、歩くのが早い。
「言っとくけど、ハグれると面倒だから、だからな」
「うん、分かってる」
言われなくても分かってる。それでも、その温もりが嬉しかった。
「……あいつら」
「え?」
呆れたような顔をしてそう呟く。
「ストーカーはあの蛇で十分だってのによ」
「誰か、ついて来てるの?」
「あぁ。察するに、イギリスに中国、そんでドイツか」
察するにって、よくわからないけど、確かに視線を感じる。
「……「なんであの二人手繋いでんのよっ!?」と中国。「わたくしに聞かないでください!」とイギリス。「……この飴美味い」とドイツ。……これまた特徴的な」
「多分この中で一番特徴的なのは君の聴力だと思うよ」
なぜ彼には聞こえていたのか、今更な気もするので聞きはしない。
その後一夏くんは彼女たちを埋めた。
「これ以上やっかいな奴らが増えると面倒だろうが」
だ、そうだ。
きっと本心であることは確かだろうけど、少しは僕のことを考えてくれたのかなぁなんて、思ってみたりする。
「ここだよ、一夏くん!」
「……ん。じゃあ適当に選んでこい。あとで選んでやるから」
「あっ、選んでくれるんだ……」
「……帰るぞ?」
「ううん!選んで!」
ちょっと驚いたけど、嬉しいことに違いはない。
「じゃあ、ちょっと待ってて!」
「あぁ、さっさとしろ」
ちょっと気合を入れよう、そんなことを思った。
「ちょっとアンタ!」
「あん?」
フランスの水着選びを待っていると、見知らぬ女だった。
「申し訳ないですけど、人違いじゃないっすか?俺、アンタのこと知らないし」
「その口の利き方はなんなの!?私を誰だと思ってるの!?」
「誰って、見知らぬオバさんだろ?」
あぁ、こいつはそっちか。
「オバっ……!これだから男は!」
「……で、なんの用っすか?逆ナンなら御断りですけど。歳上過ぎるのはストライクゾーンを遥かに越えてるんで」
「これ、買ってきて」
そう言って水着を出してくる。
「なんで?」
「男なら当然でしょ?」
あぁこいつ馬鹿だ。どうしようもない馬鹿だ。
「……買ってこいってなら、せめて金渡せよ」
「男なんだから、自分の金で買ってよ」
「……ようするにアンタに貢げって、そう言ってんだな?」
「そう言ってるのよ。全く物分かり悪いわね。分かったらさっさと買ってきて」
そう言って水着を突き出すクソアマ。
あぁうっぜえ。
「……ひとつ聞くけど、アンタなんか偉い人?」
「はぁ?別にただの主婦だけど?」
そっか。なら良かった。
「答えはノーだ。誰がてめぇなんかの為に、金なんざ出すかよ」
社会的にいなくなっても、そんなに影響ないか。
「なっ!アンタいったい誰に……」
「うっせー消えてろ」
瞬間、その女は姿を消した。まぁ、俺がやったことだけど。
「……お待たせ〜。あれ?なんかあった?」
「いや、別に」
ただ、一人にどっかに行ってもらっただけだ。もう戻ることはできないどっかに。
「じゃあちょっと待ってて」
試着室の前に待ってもらい、お披露目回だ。
……ちょっと恥ずかしい。
「あぁ。……ったくあいつら、丈夫だなおい」
「え?……あっ」
店の外に見えたのは、鈴たち。
……どうしよう。せっかく一夏くんと二人きりだってのに。
「は、入って!」
「あん?おい、ちょっと!」
なんとか試着室の中に連れ込む。
……何やっちゃってるんだ僕ーーーー!!
「さ、さっさと着替えるから待ってて?」
「…………」
「こ、こっち見ないでよ……」
「…見て、ほしかったんじゃねぇのか?」
耳元でそっと囁かれる一夏くんの声。
「そんなんじゃ……ない、よ……」
「ホントに?」
彼の息が耳に当たる。その度に体に電撃が走るように、ビクッとなる。
ホントは
俺に
着替えるとこ
裸になっちゃうとこ
見てほしかったんじゃねぇの?
それは甘い囁き。ただからかわれてるだけだと分かってるのに、反応してしまう。嬉しい、そう思ってしまう。
「ホント面白い反応するよなぁお前。さっさと着替えろ。んでもって、さっさと帰るぞ」
からかわれてるいるのに、それが少しばかり心地いい。
……すっかり彼の玩具になってしまったと、痛感する。
新報
主人公、ナルシストキャラを獲得
不良・ツンデレ・チート・ナルシスト
……キャラ濃いなぁ。あ、不良とツンデレのコンビはセオリーか。
感想等待っています!!来たら五体投地しながら歓喜に震えます!!これからも攻めていくぜっ!!