織斑一夏が世界を壊そうとする話   作:ソナ刹那

16 / 28
前回の小ネタ
美男高校地球防衛部LOVE!

さて今回から原作三巻です。

このSSではいろいろなことに挑戦しています。
ということで、ちょっとテイストを変えてみました。



16 買い物

「ねぇ一夏くん?」

「嫌だよ」

「……まだ何も言ってないよ」

「林間学校が近いから、水着が欲しくてそれを選ぶのを手伝ってほしいんだろ?」

「さっすが一夏くん!言わなくても通じる仲だね、僕たち!」

「おぉっと、発言の選択を間違えた」

 

一言前に嫌だよって言っただろうが、目をキラキラ輝かせてんじゃねぇよ。

 

「それで明日の休日空けといてね」

「何勝手に決めて…っておい!待てよ!」

 

部屋が変わり、ドイツと相部屋になったフランス。一人部屋になった俺の部屋から出て行くフランス。というかいつの間に俺の部屋にいたんだ?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ここで降りんだろ?ほら行くぞ」

「あっ…」

 

咄嗟に僕の手を掴んで、人混みの中を歩いて行く一夏くん。少し、歩くのが早い。

 

「言っとくけど、ハグれると面倒だから、だからな」

「うん、分かってる」

 

言われなくても分かってる。それでも、その温もりが嬉しかった。

 

「……あいつら」

「え?」

 

呆れたような顔をしてそう呟く。

 

「ストーカーはあの蛇で十分だってのによ」

「誰か、ついて来てるの?」

「あぁ。察するに、イギリスに中国、そんでドイツか」

 

察するにって、よくわからないけど、確かに視線を感じる。

 

「……「なんであの二人手繋いでんのよっ!?」と中国。「わたくしに聞かないでください!」とイギリス。「……この飴美味い」とドイツ。……これまた特徴的な」

「多分この中で一番特徴的なのは君の聴力だと思うよ」

 

なぜ彼には聞こえていたのか、今更な気もするので聞きはしない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その後一夏くんは彼女たちを埋めた。

 

「これ以上やっかいな奴らが増えると面倒だろうが」

 

だ、そうだ。

きっと本心であることは確かだろうけど、少しは僕のことを考えてくれたのかなぁなんて、思ってみたりする。

 

「ここだよ、一夏くん!」

「……ん。じゃあ適当に選んでこい。あとで選んでやるから」

「あっ、選んでくれるんだ……」

「……帰るぞ?」

「ううん!選んで!」

 

ちょっと驚いたけど、嬉しいことに違いはない。

 

「じゃあ、ちょっと待ってて!」

「あぁ、さっさとしろ」

 

ちょっと気合を入れよう、そんなことを思った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ちょっとアンタ!」

「あん?」

 

フランスの水着選びを待っていると、見知らぬ女だった。

 

「申し訳ないですけど、人違いじゃないっすか?俺、アンタのこと知らないし」

「その口の利き方はなんなの!?私を誰だと思ってるの!?」

「誰って、見知らぬオバさんだろ?」

 

あぁ、こいつはそっちか。

 

「オバっ……!これだから男は!」

「……で、なんの用っすか?逆ナンなら御断りですけど。歳上過ぎるのはストライクゾーンを遥かに越えてるんで」

「これ、買ってきて」

 

そう言って水着を出してくる。

 

「なんで?」

「男なら当然でしょ?」

 

あぁこいつ馬鹿だ。どうしようもない馬鹿だ。

 

「……買ってこいってなら、せめて金渡せよ」

「男なんだから、自分の金で買ってよ」

「……ようするにアンタに貢げって、そう言ってんだな?」

「そう言ってるのよ。全く物分かり悪いわね。分かったらさっさと買ってきて」

 

そう言って水着を突き出すクソアマ。

あぁうっぜえ。

 

「……ひとつ聞くけど、アンタなんか偉い人?」

「はぁ?別にただの主婦だけど?」

 

そっか。なら良かった。

 

「答えはノーだ。誰がてめぇなんかの為に、金なんざ出すかよ」

 

社会的にいなくなっても、そんなに影響ないか。

 

「なっ!アンタいったい誰に……」

「うっせー消えてろ」

 

瞬間、その女は姿を消した。まぁ、俺がやったことだけど。

 

「……お待たせ〜。あれ?なんかあった?」

「いや、別に」

 

ただ、一人にどっかに行ってもらっただけだ。もう戻ることはできないどっかに。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「じゃあちょっと待ってて」

 

試着室の前に待ってもらい、お披露目回だ。

……ちょっと恥ずかしい。

 

「あぁ。……ったくあいつら、丈夫だなおい」

「え?……あっ」

 

店の外に見えたのは、鈴たち。

……どうしよう。せっかく一夏くんと二人きりだってのに。

 

「は、入って!」

「あん?おい、ちょっと!」

 

なんとか試着室の中に連れ込む。

……何やっちゃってるんだ僕ーーーー!!

 

「さ、さっさと着替えるから待ってて?」

「…………」

「こ、こっち見ないでよ……」

「…見て、ほしかったんじゃねぇのか?」

 

耳元でそっと囁かれる一夏くんの声。

 

「そんなんじゃ……ない、よ……」

「ホントに?」

 

彼の息が耳に当たる。その度に体に電撃が走るように、ビクッとなる。

 

 

ホントは

 

俺に

 

着替えるとこ

 

裸になっちゃうとこ

 

見てほしかったんじゃねぇの?

 

 

それは甘い囁き。ただからかわれてるだけだと分かってるのに、反応してしまう。嬉しい、そう思ってしまう。

 

「ホント面白い反応するよなぁお前。さっさと着替えろ。んでもって、さっさと帰るぞ」

 

からかわれてるいるのに、それが少しばかり心地いい。

……すっかり彼の玩具になってしまったと、痛感する。

 




新報
主人公、ナルシストキャラを獲得

不良・ツンデレ・チート・ナルシスト
……キャラ濃いなぁ。あ、不良とツンデレのコンビはセオリーか。

感想等待っています!!来たら五体投地しながら歓喜に震えます!!これからも攻めていくぜっ!!
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告