織斑一夏が世界を壊そうとする話   作:ソナ刹那

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校は入らなかった。
さて、今回はだいぶ恋愛的な感じ。
主にヒロイン目線。
こういうラブものが好きなので、今後もこんなような感じのときがあるかもしれません。



17 臨海学

「「「「「夏だっ!!」」」」」

「「「「「海だっ!!」」」」」

「「「「「臨海学校だっ!!」」」」」

「ウルセェわお前ら」

 

なにはともあれ臨海学校。

よくもまぁいろんなことあったのに、呑気に宿泊学習なんて気楽なもんだ。

 

「一夏くん!」

「なんだフランス」

 

自由時間。水着姿で走ってくるメス犬。

 

「どう?似合ってる?これ、一夏くんが選んでくれた水着!」

「言わんでも分かってるわ。俺の目は使い捨てじゃねぇ」

 

クルクル回るビッチ。

 

「どう?似合ってる?ねぇ?似合ってる?」

「あーあーうるせぇ!……似合ってる」

「…え?」

「…二度も言わねぇよバーカ」

 

しつこいったらありゃしない。

 

「……それでそこの包帯ぐるぐるはなんだ?誰が臨海学校にミイラなんか連れてきた?」

 

察するに眼帯軍人か。

 

「なんかね〜水着姿になるのが恥ずかしいんだって〜。僕も手伝ったんだから、見たっていいのにねぇ?」

「そこで俺に同意を求めるんじゃねぇ」

 

というか仲いいなお前ら。お互いいろいろあった身、通じるもんでもあったのか?どうでもいいけど。

 

「…ラウラが出てこないなら、僕たち二人だけで遊ぼうかなぁ」

「なっ!それは許さんぞ!断じて許さん!浮気はいけないんだぞ!」

「てめぇと結婚した覚えはねぇって何度も言ってるだろうが!あと勝手に腕組んでくんな馴れ馴れしい。二人だけなんてのも許可した覚えはねぇ」

 

やっぱりこいつビッチだ。

 

「ま、待てっ!え、えーーいっ!」

 

何枚バスタオル巻いてたんだよ。いっきに殴り捨て、現れたのは黒のレースがたくさんあしらってある随分と大人っぽい水着だった。

 

「…ヘェ〜」

「わ、笑いたければ笑うがいいっ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「別に」

 

嫁はそう言いながら私の頭の上に手を置いた。

 

「可愛い」

「〜〜〜〜〜っ!」

 

耳元で呟かれ、身体が急に火照る。

この暑さは夏のせいか?いや、そうじゃないことはわかっている。単純にその言葉に鼓動が高鳴る。ドキドキ、している。

恋するとはこういうことなのだと、

 

「こっち、見ろって」

「あっ…」

 

両頬を包むように私の顔を持ちあげる。目を逸らそうとするが、顔は固定されじっと見てくる。

 

「照れてんじゃねぇ、バーカ」

 

……恋するとはこういうことなのだと、改めて理解した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「一夏〜〜!って、ぐわっ」

「いきなり飛びついてくんじゃねぇ猫かお前」

「だからって一本背負いすることないじゃない!」

 

ただ後ろからいきなり飛びついてきた猫を、その前足を掴んで勢いを用いて投げ飛ばしただけ。なんもおかしいことなどない。

 

「勝負よ一夏!」

「なんの?というかなんで?」

 

正直何やっても負けないけど。

 

「向こう岸までどっちが早く泳げるかよ!昔はいろんなことで勝負したじゃない」

「昔の話だろうが。俺に勝てるとでも?」

「あたしだって、泳ぐの得意なんだから」

 

俺は得意ってレベルじゃないんだが。お前、水の上走れねぇだろ?せめてそれが出来るようになれ。

 

「とにかく勝負ね!それじゃスタート!!」

「おい、勝手にやんな!!」

 

体操していけ!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

最近、一夏の周りに女の子が増えてる気がする。気がするじゃなくて増えてる。

最初は怖がってた子たちも、少しずつコミュニケーションを取ろうとしている。ホント少し。

 

(……問題は他の候補生たちね)

 

何よりも代表候補生たち。一夏と何かイベントがある度、ギャルゲーかと思うくらい墜ちていく。

 

(……油断できないわね)

 

特にシャルロットとラウラ。

シャルロットはあんな待遇だけど、なんか、ある意味いいポジションにいる。……たまに哀れだけど。

ラウラはなんか公言しちゃってるし。しかもは、ははは裸でベットに潜り込んだって……。速攻で粛清されたらしいけど。…………。

 

(な、何考えてるのよあたしーーー!!?)

 

ついそういう場面を想像して慌てて頭から追い出す。

裸になったのはラウラで、一夏じゃない。なのに、なぜそんな妄想を?

 

(あたしじゃ……おかしい、よね……)

 

そんなことする勇気だってないし、あれはラウラのああいうキャラだから許されて、あたしがしたらホントに嫌われそう。

……それは、ヤだな。

 

(……よし!なんか他の方法で頑張ろう!)

 

あたしにはあたしなりのやり方があるはず!

そう決意した時、足に痛みが走った。

 

(イッタ…ヤバい、足つった……!)

 

パニックになり、本格的に溺れ始める。

 

(…一……夏……)

 

その時、あたしの腕を引っ張りあげた手が。

 

「……一夏」

「ったく、溺れてんじゃねぇよ。準備体操は大切にって、習っただろうが」

「ごめん……」

「謝んな面倒くさい。いいからさっさと運ぶぞ」

「運ぶって……うわっ!」

 

いきなりあたしを担ぐ一夏。

 

「ななな、なにすんのよ!?」

「足つったんだろ?浜辺まで運んでやるってんだ。こら、おとなしくしろ。黙って負ぶされてろ」

「……うん」

 

やっぱり優しい。口は悪いし、暴力的だし、今も面倒くさそうだけど、なんだかんだ助けてくれる。

 

「背中……大きいわね」

「お前に比べりゃあな。……ちゃんと掴まってろ」

「うん」

 

その大きな背中が頼もしくて、そこから伝わる一夏の温もりが心地よかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「一夏さん!サンオイルを塗ってくださいまし!」

「なんでだよ」

「そういう約束でしたでしょ!」

「勝手に約束してんじゃねぇ、埋めんぞ」

 

そんなことを言いつつ、こちらのお願いを聞いてくれる一夏さん。これが俗に言うツンデレというものなのでしょうが、本人に言うと冗談じゃないレベルで痛い目に遭うので自粛します。

 

「……お前って自分のこと淑女とか言ってるけど、実のところ痴女だろ?」

「なっ何を仰いますか!?」

 

オイルを塗られていると不意にそのようなことを言われる。

 

「自分から水着の紐解いて、サンオイル塗りたくってくださいなんて、淑女がすることじゃねぇだろ、少なくとも」

 

言われてみれば。以前のわたくしならば、きっとこのようなことを頼んだりはしなかったでしょう。

 

「自覚なしってことは、隠れてんのかねぇ?淫らなお前が」

「そ、そんなこと……ひゃうん!」

 

彼の言葉に翻弄されつつ、サンオイルを塗るその手に思わず声が出る。

 

「ここが、いいのか?」

「だ、駄目です!」

「なんで?お前の言う通り、オイルを塗ってやってるだけじゃねぇか」

 

一夏さんの言う通り、一夏さんはただ塗ってるだけ。何も如何わしいことはしていない。

 

「もう少し、優しく……」

「優しくって……結構力抜いてやってるつもりなんだが、これでも」

 

分かっています。ただの言い逃れにすぎないことは。

彼に身体を触られることに、少なからず幸福を感じる。その事実に、嬉しいような恥ずかしいような複雑な気分になる。

彼の言う通り、わたくしは淫らなのかもしれない。けど今みたいにこんなことをされるなら、そんな自分でもいいのかもしれません。

少なくとも、そんな自分を嫌には思いませんでした。

 




もう公言します。一夏はいい奴。
俺が書く男キャラは、なんでみんなこんなんになっちゃうんだろ?乙女ゲームのやりすぎ?いや、AMNESIAくらいしかやってないけど。

とりあえず、一夏の『ヒロイン玩具化計画』は順調です。

あと、今日はバレンタインですね。そんなことより、小木曽雪菜おめでとう!!このSSには関係ないけど。

感想等待っています!!来たら五体投地しながら歓喜に震えます!!
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